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「天空の城ラピュタ」
監督 宮崎駿
声の出演 田中真弓/横沢啓子/初井言榮/寺田農
常田富士雄/永井一郎/糸博/鷲尾真知子 他
日本映画
1986年劇場公開
祝日の昨日、時間が有り余っているような気がしてしまい(実際は、多分、やろうとすれば色々とやるべきことがあると思われる)、昼日中、自作した適当サングリアを飲みつつ、「天空の城ラピュタ」を見た。
先週に見た「紅の豚」より、6年も前に公開されていたことが意外である。
いつか分からない時代のどこか分からない国で、空から降ってきたシータを受け止めたことから、亡くなった父が「見た」というラピュタを探していたパズーの人生の物語が動き始める。
二人が、一度は飛行石を狙ってきた海賊たちの協力を得て、「ラピュタ王の末裔」であるシータと彼女の持つ飛行石のペンダントを執拗に付け狙うムスカという男と対決する物語である。
こう書くとかなりファンタジーな感じがするし、実際そういう映画だという記憶だったけれど、改めて見てみたら随分ときな臭い内容だったことに驚いた。
シータを付け狙うムスカは軍の大佐で、軍事力を使いまくるし、戦車や飛行戦艦も登場するし、戦闘シーンもかなりの長さが割かれている。
ラピュタも、進みすぎた文明を制御できなくなって放棄された空中都市という位置づけだ。
ムスカは「自分(とシータ)は選ばれた人間だ」という嫌な感じを出しまくっている。
何というか、意外と負の要素が多い。
そこを、パズーとシータというキャラと二人の関係性、ドーラという海賊の親分の酸いも甘いもかみ分けた感じのキャラ、手の込んだ風景の描写と空の描写、何より久石譲の美しい音楽とでくるみこんで、見終わってしばらく経ったときの感想を柔らかなものにしているのだと思う。
でも、伝えたいところは、そのくるみこんだその中にあるんだよ、芯をしっかり捉えてくれたまえよ、という感じ。
とか何とか言いつつ、パズーを応援しつつのんびり見た。
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