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「かもめ食堂」
原作 群ようこ
脚本・監督 荻上直子
出演 小林聡美/片桐はいり/もたいまさこ
ヤルッコ・ニエミ/タリア・マルクス/マルック・ペルトラ他
日本映画
2006年劇場公開
何故だか、芝居のDVDよりも映画のDVDを見たい気分で、「かもめ食堂」を見た。
我が家の近くにはレンタルDVDのお店がないので、自分で持っているDVDとなるとかなり限られる。
しかし、かなり久しぶりに見返して、やっぱりいいなぁと再発見した。
「かもめ食堂」の主人であるサチエを演じる小林聡美の佇まいがやはりピタリと嵌まっている。
それはミドリを演じている片桐はいりもそうだし、マサコを演じているもたいまさこもそうだ。ピタリである。
サチエとマサコがそれぞれ格好いいなぁと思いつつ、自分はミドリに一番近いなぁと思う。
サチエやマサコの格好良さを目指したいところだ。
サチエは、店の初めてのお客である日本が大好きな青年や、コーヒーの美味しい入れ方を教えてくれたおじさんや、よく外から覗きながら歩き過ぎて行く年配の女性3人組や、ずっと睨み付けていたかと思うとつかつかと入ってきてアルコール度数の高いお酒を注文し、マサコと飲み比べを始めた途端に酔い潰れたおばさんや、少しずつヘルシンキの街と住んでいる人々とに馴染んで行く。
シナモンロールの匂いが感じられないところが本当に惜しい。
そういえば、匂いを感じさせる映画館ができたとか匂いを感じさせる映画ができたとかいう話をだいぶ前に聞いたようなあやふやな記憶がある。あの話はどうなったのだろう。
その代わり、おにぎりに巻いた海苔をパリっと食べる音は入っていて、もう、それだけで美味しそうなおにぎりである。
「かもめ食堂」が初めて満員になった日、閉店後に日課のプールに来てサチエがそっと呟いて幕である。
当分、「かもめ食堂」はサチエとミドリとマサコの体制で続きそうである。嬉しい。
原作の、ちょっとでもドロドロを感じさせる部分を全部そぎ落として、清々しい空気を再現させることに最も意を用いている、という感じがする。
そして久々に見返して、こんなに「映画っぽい」画面だったのだなぁと初めて感じた。
映画の舞台となっているヘルシンキでもどこでも、海外に行って街歩きをしたいなぁとふるふると思った。
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