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「木曜組曲」
原作 恩田陸
監督 篠原哲雄
出演 鈴木京香/原田美枝子/富田靖子/西田尚美
竹中直人/加藤登紀子/浅丘ルリ子
日本映画
2002年劇場公開
芝居のDVDよりも映画のDVDを見たい気分が継続していて、「木曜組曲」を見た。
我ながら,何故このラインアップなんだろうと思う。
恩田陸の小説「木曜組曲」をかなり忠実に映像化していると思う。
お料理とか、台詞とか、見覚え(読み覚え)のあるシーンがたくさん出てきて、原作小説のファンとしては嬉しい。
重松時子を浅丘ルリ子、編集者のえい子さんを加藤登紀子と、キャスティングもかなり贅沢である。
久々に見返して、こんなにヒリヒリというかピリピリというか、緊張感溢れる映画だったんだ、と驚いた。
毎年女5人で集まっている家で実は殺人事件があったかも知れない、殺人事件があった場合、犯人はその5人の中にいるかも知れないという状況だからピリピリして当然なのに、小説を読んでいるとそのピリピリ感をうっかり忘れてしまう。
映画では声音や行動で具体化されているので、頭の中のイメージよりも大分「強い」感じを受けた。
原作小説と大きく違うのはエンディングだ。
小説では絵里子が一晩考えて出した推測が「結論」ということで終わっている一方、映画では「その後」が描かれている。
ただ、これって無理があるんじゃないかしらと思ったのも本当だ。
映画では、重松時子の親戚の女たち4人が集まる前にえい子が家を空け、その間に時子が服薬自殺を図ったことになっている。
でも、絵里子は自分が時子の家に到着した後で、(姿は見ていないらしいけれど)時子が台所に入って行く気配を感じたと言っている。
これって矛盾してるよなぁと思う。
多分、私が何かを見落としたか聞き漏らしたかしたんだろう。
ほぼ女5人の家の中の会話劇で、その分、女優さん達のアップが多用されている。
目の保養だ。
健啖家で、にな美味しそうに飲み、美味しそうに食べている。
並んだ料理も美味しそうだ。
目の毒だ。
誰か舞台化してくれないかしらと思った。
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