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2020.12.30

「ふたり」のDVDを見る

「ふたり」
原作 赤川次郎
監督 大林宣彦
出演 石田ひかり/中嶋朋子/尾美としのり/芝山智加
    中江有里/島崎和歌子/吉行和子/竹中直人
    ベンガル/増田惠子/岸部一徳/富司純子
日本映画
1991年製作

 小説を読んだら映画も見たくなってしまい、DVDで「ふたり」を見た。

 懐かしい。
 そして、1991年当時、この映像は相当に新しいものだったんじゃないかしら、と思う。
 石田ひかりと中嶋朋子のアップ連発で、何とも贅沢な感じだ。

 小説は時系列で語られている一方、映画は姉を事故で亡くした実加の様子から描かれている。
 姉の千鶴子が好きだった大学生と、実加の恋の相手を同一人物にしたところも違っている。映画では、その分、千鶴子の感情の揺れがより繊細になっていたように思う。

 ピアノの先生の家に行く途中、男に首を絞められて殺されそうになったところに千鶴子が救いの手を差し伸べる。
 それから、幽霊である千鶴子は実加のよき導き手であり話し相手であり相変わらず姉であり続ける。
 姉と一緒に過ごす実加の成長物語である。

 もっとも、今回見返してみて、幽霊であるところの千鶴子の感情がこんなにも細やかに描かれていたことにびっくりした。
 そりゃ複雑だよねとかそりゃ哀しいよねとか、幽霊って哀しいよねとか。
 中嶋朋子の表情の演技が秀逸だと思う。

 「尾美としのりがこんな”格好いい”役をやっているよ」とか、「岸部一徳が若いよ」とか、「竹中直人だってエンドロールまで気がつかなかったよ」とか、富司純子が変わらなさすぎるよ」とか、色々な感想が浮かぶ。
 感想と言うよりも、野次馬だ。

 石田ひかりがほんわかした女の子を気持ち良く演じていて、可愛かったなぁと改めて思う。

 何度も繰り返される、実加言うところの「お姉ちゃんのテーマソング」である「草の想い」を最後に大林監督が歌っているのもいい感じだ。
 しばらく、ついつい口ずさんだ。久石譲、流石だよと想う。

 思っていたよりも長い2時間半、贅沢な映画を贅沢に楽しんだ。

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2020.12.27

2020年の5本を選ぶ

 2020年の観劇は12月23日の「23階の笑い」で完走となった。
 もう1本、観劇を予定していたけれど、ここ数日の陽性者数の増大に鑑み、外出を自粛した。

 今年見たお芝居は26本だ。
 4〜6月の観劇はなし、7月くらいからポツポツと再開したものの、やはり例年通りとは行かない。
 チケットを取っていたけれど上演中止となった公演もあるし、個人的に観劇を自粛した公演もある。
 やはり、新型コロナウイルス感染症の影響は大きい。

 「5本を選ぶ」ことがどうしてもできなかったので、2020年に上演された芝居、私が観劇できた芝居すべてに感謝の気持ちを込めて、全26本をここに記載する。

 「罪のない嘘」~毎日がエイプリルフール~ 三谷幸喜作「アパッチ砦の攻防」より@ヒューリックホール東京 2020.1.11
 「メアリ・ステュアート」@世田谷パブリックシアター 2020.2.1
 「燦々」@東京芸術劇場シアターイースト 2020.2.8
 「天保十二年のシェイクスピア」@日生劇場 2020.2.11
 「LOVE LETTERS ラヴ・レターズ」~こけら落としスペシャル~@パルコ劇場 2020.2.12
 「東京ノート」@吉祥寺シアター 2020.2.23
 「死の泉」@紀伊國屋ホール 2020.3.7
 「その鉄塔に男たちはいるという+」@吉祥寺シアター 2020.3.20
 「大地 Social Distancing Version」@パルコ劇場 2020.7.11
 「人間合格」@紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA 2020.7.11
 「ボーイズ・イン・ザ・バンド -真夜中のパーティー-」@なかのゼロ大ホール 2020.8.28
 「わたしの耳」@新国立劇場小劇場 2020.9.11
 「ゲルニカ」パルコ劇場 2020.9.19
 「あなたの目」@新国立劇場小劇場 2020.9.30
 「十二人の怒れる男」@シアターコクーン 2020.10.2
 「浦島さん」@東京建物Brillia HALL 2020.10.7
 「リチャード二世」@新国立劇場中劇場 2020.10.9
 「カチカチ山」@東京建物Brillia HALL 2020.10.16
 「生きる」@日生劇場 2020.10.23
 「真夏の夜の夢」@東京芸術劇場プレイハウス 2020.10.28
 「獣道一直線」@パルコ劇場 2020.10.30
 「フリムンシスターズ」@パルコ劇場 2020.11.6
 「ハルシオン・デイズ2020」@紀伊國屋ホール 2020.11.11
 「プレッシャー -ノルマンディーの空-」@本多劇場 2020.11.21
 「オリエント急行殺人事件」@シアターコクーン 2020.12.10
 「23階の笑い」@世田谷パブリックシアター 2020.12.19

 劇場で舞台を見るという日常が一日も早く帰って来ますように。
 そして、2021年も楽しいお芝居に出会えますように。

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2020.12.19

「23階の笑い」を見る

シス・カンパニー公演 「23階の笑い」
作 ニール・サイモン
翻訳 徐賀世子
演出・上演台本 三谷幸喜
出演 瀬戸康史/松岡茉優/吉原光夫
    小手伸也/鈴木浩介/梶原善
    青木さやか/山崎一/浅野和之
観劇日 2020年12月19日(土曜日)午後1時30分開演
劇場 世田谷パブリックシアター
上演時間 1時間50分
料金 12000円 

 ほぼ満席に近かったのではないかと思う。満席に近い劇場は本当に久しぶりだ。

 入場時の手指消毒、検温、座席の手すりにはパーテーション(多分、不織布製)が建てられ、終演後は規制退場(という言葉もいつの間にか一般化した)などの対策が講じられていた。

 ロビーではパンフレット(1000円)が販売されていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 シス・カンパニーの公式Webサイト内、「23階の笑い」 のページはこちら。

続きを読む "「23階の笑い」を見る"

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2020.12.10

「オリエント急行殺人事件」を見る

「オリエント急行殺人事件」
演出 河原雅彦
出演 椎名桔平/松井玲奈/松尾諭/室龍太
    本仮屋ユイカ/粟根まこと/宍戸美和公
    中村まこと/マルシア/高橋惠子
観劇日 2020年12月10日(木曜日)午後1時開演
劇場 シアターコクーン
上演時間 3時間(20分の休憩あり)
料金 11500円

 入場時に消毒と検温、ロビーのあちこちにアルコール消毒液が置かれ、カフェは閉鎖、物販も最小限となっていた。
 休憩時に天井までのガラスのドアが全開されていて、流石に寒く感じた。
 また、客席は「一人置き」ではなく販売されていたようだけれど、ぱっと見は6割から7割が埋まっているという感じだった。

 ロビーに「Keep Secret」と何故か英語で張り紙がしてあったことだし、ネタバレなしで感想を書こうと思う。

 オリエント急行殺人事件の公式Webサイトはこちら。

続きを読む "「オリエント急行殺人事件」を見る"

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2020.12.09

1310000アクセス達成!

 昨日(2020年12月8日)、どなたかが1310000アクセス目を踏んでくださった。
 これまでの経過は以下のとおりである。

 開始 2005年1月8日
 10000アクセス 2005年5月17日
 50000アクセス 2006年7月23日
100000アクセス 2008年1月20日
200000アクセス 2010年4月26日
300000アクセス 2011年10月25日
400000アクセス 2012年12月6日
500000アクセス 2013年9月11日
600000アクセス 2014年3月20日
700000アクセス 2014年9月29日
800000アクセス 2015年6月29日
900000アクセス 2016年3月29日
1000000アクセス 2017年2月17日
1100000アクセス 2018年1月28日
1200000アクセス 2019年4月1日

1260000アクセス 2020年2月4日
1270000アクセス 2020年3月31日
1280000アクセス 2020年6月13日
1290000アクセス 2020年8月15日
1300000アクセス 2020年10月22日

1310000アクセス 2020年12月8日

 新型コロナウイルス感染症対策で2020年3月以降は上演中止が続いていました。
 少しずつ、様々な感染症対策が実施されつつ、劇場で舞台を拝見できるようになって嬉しい。
 やっぱり生の舞台は素晴らしいし、大好きです。
 満席の劇場での観劇ができる日を待っています。

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2020.12.05

「月影花之丞大逆転」の抽選予約に申し込む

Yellow⚡新感線「月影花之丞大逆転」
作 中島かずき
演出 いのうえひでのり
出演 古田新太/阿部サダヲ/浜中文一/西野七瀬
    河野まさと/村木よし子/山本カナコ
    中谷さとみ/保坂エマ/村木仁/木野花
2021年2月26日~4月4日 東京建物ブリリアホール
料金 S席・SD席 14000円 AD席 11000円

 久々の新感線の舞台だ。見てみたい。というより、楽しみたい。
 抽選予約に申し込んだ。

 劇団☆新感線の公式Webサイト内、”Yellow⚡新感線「月影花之丞大逆転」”のページはこちら。

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