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2022.06.26

「自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」に行く

 202年6月26日、改装されてリニューアルオープンした国立西洋美術館で2022年6月4日から9月11日まで開催されている「国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」に行って来た。

 正直なところ、リニューアル前後の違いはよく分からない。
 庭にある彫刻の配置は変わっていて、美術館入り口に向かって右手にいた「考える人」が左手に移動していた、と思う。
 あと、庭にあった門のような彫刻が姿を消していた、ような気がする。
 その他はよく分からなかった。

 美術展は日時指定制で、比較的ゆっくり見ることができた。
 「比較的」と付けたのは、コロナ禍で訪れた美術館(美術展)の中では、人が多いように感じられたからだ。同じ日時指定制であっても、1単位当たりの人数を増やしているのかも知れないと思った。

 展示室に入る前に広めのスペースがあって、そこで、今回の美術展でコラボしているドイツのフォルクヴァング美術館と国立西洋美術館とを紹介する動画が上映されていた。
 このスペースには、順路どおりに美術展を見て行って、1回、途中から戻れるようになっていた。このスペースに隣接してお手洗い等があるからだと思う。

 ここで上映されていた動画は、美術館の紹介というよりは、むしろ、それぞれの美術館の所蔵品の核を集めた個人コレクター「松方幸次郎」と「カール・エルンスト・オストハウス」を紹介する内容だった。
 何故リニューアルオープンに当たって何故フォルクヴァング美術館とのコラボをその企画に選んだか、という問いに対する答えになっていたと思う。
 この動画がなかなか興味深くて、途中から見た後、もう1回最初から全部見てしまった。

 この二人のコレクターは、ともに「人々に提供したい」という、「何となく偉そうだわ」と思ってしまった動機で美術品を集め、美術館の建設を夢見ていたそうだ。
 若干「これだからお金持ちって」という気分にもなりつつ、そういう人がいたからこそ、こういう美術館が今ここにあるというのも事実なんだよなぁと思う。

 事前にサイト等を見たときは、この美術展のメインテーマというか核になる絵は、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒが描いた「夕日の前に立つ女性」なのかなと思っていた。
 実際に見て回ったら、決してこの絵が「押し」という訳ではない感じで、非常にさりげなく展示されており、そこがちょっと意外だった。

 意外といえば、今回の美術展では、展示作品の多くが写真撮影可でそれも驚いた。
 割と、日本の美術館・美術展では珍しいと思う。
 今回の美術展に出展されていた絵の半分(実際の数は分からないけれども)が国立西洋美術館自身の所蔵作品だということも理由の一つなのかしらと思う。

 今回の美術展で思ったのは、「美術展でどの作品をどういう順番でどこに展示するのか」は、その美術展のセンスを端的に示すし、キュレーターさんの腕の見せどころなんだろうなということだった。
 普段、美術展に行ってもそんなことは特に思わないのに、何故か今回はそう思った。
 単純すぎる理由は自分で分かっていて、同じ画家の作品が違うテーマの部屋に飾られていること再々だったからだ。

 この美術展は「1 空を流れる時間」「に <彼方>への旅」「3 光の建築」「4 天と地のあいだ、循環する時間」「の4つのテーマに分けて展示されていた。
 例えば、ルノアールの作品は、「1 空を流れる時間」に「オリーヴの園」と「風景の中の三人」があり、「4 天と地のあいだ、循環する時間」に「木かげ」が飾られている。

 また、ゴッホの作品は2作品とも「4 天と地のあいだ、循環する時間」にあったけれど、隣同士という訳ではなく、このコーナーの最初と最後にあった、というくらいの位置関係だった。
 松方氏が直接モネのアトリエを訪ねて購入したという繋がりがあるからだと思うけれど、この美術展でもモネの作品はかなり多い。そして、やはり「1 空を流れる時間」と「4 天と地のあいだ、循環する時間」に分けられている。

 「1 空を流れる時間」と「4 天と地のあいだ、循環する時間」というのは、かなり似たテーマだと思う。むしろ、同じテーマの言い換えとも言えそうである。
 なのに、別のテーマとして、美術展の最初と最後に配置し、同じ画家の作品を両方に飾る。意図的である。

 その「意図」を私は察することができない。でも、何らかの意図があったのだろうなぁと思うことはできる。どうしてなんだろうと思うこともできる。
 その意図を考えることは残念ながらできないけれども、これはなかなか興味深い美術展の印象だし楽しみ方なんじゃないかと思う。
そう思えただけでも良かった。

 また、今回の美術展では部屋によって壁の色が違っていた。
 紺だったり、黄色だったり、白だったりした。茶色というのもあったような気がしつつ、私の記憶は定かではない。
 どの絵をどの色の壁に飾るのか、壁の色をどう変えるのか。それもやっぱりセンスだし主張だよなぁと思う。

 出展された絵画ももちろん楽しめたと思うけれど、印象としては「美術展」についてつい考えてしまうような美術展だった。
 「刈られている麦が人のように思える」とゴッホが書き残してるということもあって、「刈り入れ」というその絵が印象に残っている。でも、逆に、そう聞いてしまうと、例えば家に飾って毎日見るのは辛いなぁと思う。
 家に飾るならクレーの「月の出」というタイトルの絵(版画だったかも知れない)が欲しいなぁと思った。

 ところで、美術展の入り口辺りに大抵は置いてある展示作品リストを、今回、いただきそびれてしまった。
 どこに置いてあったのだろう? 素通りしてしまった音声ガイドの受付辺りにあったのだろうか。
 どこかにないかなぁと思いつつ歩いていてするっと出てしまい、スタッフの方に「展示作品のリストをいただけませんか?」と聞いたところ、「チケットをお持ちですか?」と尋ねられ、インフォメーションでチケットを提示していただくことができた。
 チケットを持っていなければ展示リストはもらえないということを、今回初めて知った。
 そういえば、これまでも、美術展の受付を入った後(大抵は、美術展の入口でコンセプトを説明している説明板の辺り)に置いてあったような気がする。
 次回から、気をつけようと思う。

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