「しびれ雲」を見る
KERA・MAP「しびれ雲」
作・演出ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演 井上芳雄/緒川たまき/ともさかりえ
松尾諭/安澤千草/菅原永二/清水葉月
富田望生/尾方宣久/森準人/石住昭彦
三宅弘城/三上市朗/萩原聖人
観劇日 2022年11月23日(水曜日) 午後1時開演
劇場 本多劇場
料金 8500円
上演時間 3時間35分(20分間の休憩あり)
ロビーで何が販売されていたか、チェックしそびれてしまった。
ネタバレありの感想は以下に。
KERA・MAP「しびれ雲」
作・演出ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演 井上芳雄/緒川たまき/ともさかりえ
松尾諭/安澤千草/菅原永二/清水葉月
富田望生/尾方宣久/森準人/石住昭彦
三宅弘城/三上市朗/萩原聖人
観劇日 2022年11月23日(水曜日) 午後1時開演
劇場 本多劇場
料金 8500円
上演時間 3時間35分(20分間の休憩あり)
ロビーで何が販売されていたか、チェックしそびれてしまった。
ネタバレありの感想は以下に。
PARCO劇場開場50周年記念シリーズ「笑の大学」
作・演出 三谷幸喜
出演 内野聖陽/瀬戸康史
2023年2月8日~3月5日 パルコ劇場
料金 10000円
これは問答無用で見たい。
しかし問答無用でチケット争奪が激しいんじゃないかという気もする。
抽選予約に申し込んだ。
シス・カンパニー公演「ケンジトシ」
作 北村 想
演出 栗山民也
出演 中村倫也/黒木華/田中俊介/山崎一
河内大和/野坂弘/依田朋子
ヴィオラ演奏 徳高真奈美
2023年2月7日~2月28日 シアタートラム
料金 9000円(トラムシート 7000円)
宮沢賢治とその妹トシに、よくこの二人を配役したものだと思う。凄い。見たい。
抽選予約に申し込んだ。
劇団☆新感線42周年興行・秋公演 SHINKANSEN☆RX「薔薇とサムライ2 -海賊女王の帰還-」
作 中島かずき
作詞 森雪之丞
音楽 岡崎 司
振付・ステージング 川崎悦子
演出 いのうえひでのり
出演 古田新太/天海祐希/石田ニコル/神尾楓珠
高田聖子/粟根まこと/森奈みはる
早乙女友貴/西垣匠/生瀬勝久 外
観劇日 2022年11月19日(土曜日) 午後0時開演
劇場 新橋演舞場
料金 5500円
上演時間 3時間30分(30分間の休憩あり)
ロビーではパンフレットやDVD、上演台本やその他のグッズが販売されていた。
白石加代子「百物語」 足立区制90周年記念 アンコール公演 第四弾
構成・演出 鴨下信一
出演 白石加代子
演目 宮部みゆき「小袖の手」
朱川湊人「栞の恋」
観劇日 2022年11月12日(土曜日) 午後5時30分開演
劇場 シアター1010
料金 5500円
上演時間 2時間(20分間の休憩あり)
構成・演出をされた鴨下信一氏が昨年2月に亡くなったそうだ。寡聞にして存じ上げなかった。
ご冥福をお祈りする。
ロビーでは、過去公演のDVDと、本公演のプロデューサーである笹部博司が書いたこの公演を記録する著作が販売されていて、購入した。
ネタバレありの感想は以下に。
「アンナ・カレーニナ」
原作 レフ・トルストイ
上演台本・演出 フィリップ・ブリーン
出演 宮沢りえ/浅香航大/渡邊圭祐/土居志央梨
西尾まり/菅原永二/深見由真/金子岳憲
井上夏葉/高間智子/片岡正二郎/真那胡敬二
大空ゆうひ/梅沢昌代/梶原善/小日向文世
ミュージシャン 秦コータロー(Acc.)/河原真(Cb.)/会田桃子(Vn.)
2023年2月24日~3月19日 シアターコクーン
料金 S席 11000円 A席 9000円 コクーンシート 5500円
宮沢りえがアンナ・カレーニナを演じるとか、はまり役っぽすぎていっそあざといくらいの配役だと思う。
また、この公演終了後にシアターコクーンの入っているbunkamuraや東急本店は建て替えに入るそうだ。
ならば余計に見てみたい。
チケットを予約した。
2022年11月5日、改装されてリニューアルオープンした国立西洋美術館で2022年10月8日から2023年1月22日まで開催されている「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」に行って来た。
ベルクグリューンというのは画商兼コレクターの方のお名前で、画商を生業としつつ、商売の中で特に気に入った逸品を集めて自らのコレクションを作り上げていったという人だ。
買ったり売ったりを繰り返し、最終的にはパブロ・ピカソ、パウル・クレー、アンリ・マティス、アルベルト・ジャコメッテ、そして彼らが尊敬していたというポール・セザンヌの作品を主とするコレクションになっているという。
元々こうした個人コレクションだったもののうち、主要作品をドイツ政府が買い上げ、現在は「国立美術館群の一つ」という扱いになっているらしい。
その「ベルクグリューン美術館」の改修を機に実現したというこの美術展は、97作品が来ており、そのうち76作品は日本初公開だそうだ。
初公開でない21作品はいつどういう形で日本に来ていたのか気になる。
そして、その場では全く気がつかなかったけれども、11作品は日本国内からの出品だったそうだ。
この美術展は写真撮影が揺るされていて、恐らくは写真撮影が禁止されていた作品たちが日本国内からの作品だったのだと思う。ジョルジュ・ブラックの作品はほぼ撮影禁止になっていた記憶だ。
日時指定制のチケットで、夕方に入ったこともあり、それほど混雑していなかったのが嬉しい。
少し待てば、あるいは待たなくとも、一番前で絵画を見ることができる。贅沢な時間である。
そして、そもそもこの美術展が異様に贅沢な内容だったと思う。何というか、バーターっぽい出品作品がない。全てが主役という作品たちばかりで、うっかり飛ばしたりしたらもの凄く後悔しそうな絵画・彫刻たちだった。ベルリン在住の方は常にこの作品群に会いに行ける訳で、贅沢な街である。
「序 ベルクグリューンと芸術家たち」では、ピカソの作品とマティスの作品が1点ずつ展示されていた。
すぐ「I. セザンヌ― 近代芸術家たちの師」に入る。「師」であるセザンヌから始めたかったから、「序」としてこの美術展の主役であるピカソとマティスを配置することが必要だったんだなぁと思う。
セザンヌはあまり好きではないけれど「庭師ヴァリエの肖像」という絵が、「きらきらひかる」に出てくる”むらさき色のおじさん”みたいでちょっといい感じだった。
ベルクグリューン氏は、コレクションを20世紀の画家の作品に特価するために、それまでコレクションしていた印象派やポスト印象派の絵を潔く売り払ったけれども、セザンヌの作品だけは何点か手元に残していたそうだ。
自分がコレクションしようとしている画家達が「師」と仰いでいたというだけでなく、自身も好きだったんだろうなぁと思う。
そういう完璧じゃない感じも潔くなくて良い。
「II. ピカソとブラック― 新しい造形言語の創造」では、多分この美術展を企画したキュレーター渾身のラインアップということになると思う。ベルクグリューン氏が収集の対象としていなかったジョルジュ・ブラックの作品を他から借りてきて、対比する形で展示していた。
パブロ・ピカソの作品も若い内(1900年代から1920年代くらいまで)の作品が集められていて、まだ人はそのままというか、キュビズムに足を踏み入れずに描かれている。静物は少しずつデフォルメされて行っている。
中で「ギターと新聞」という素っ気ないタイトルの絵が好きだった。地味な画面で寒色しか使われていないところがいい。落ち着く。
「III. 両大戦間のピカソ― 古典主義とその破壊」は、多分、その名のとおりの時代であり絵たちだったんだろうと思う。
「座って足を拭く裸婦」という絵があって、何というかあまりにも普通な感じで不思議だった。この絵が古典主義的な裸婦像ということなんだろうか。
ここにもあったアルルカンの絵が、もう1枚とはアルルカンの描き方が全く違うのに、でも画面のメインになっている色は両方とも赤だった。どちらかというと、こちらの「ギターを持つアルルカン」の方が怖くなくて好きである。
「IV. 両大戦間のピカソ― 女性のイメージ」よりも前章も方が女性の印象が強いのは、こちらではだいぶ人もデフォルメされて描かれていたからだと思う。
目が大きくなり、顔が分割されて再合成されたようになり、カクカクしたラインが増えて行く。
そうなる直前、という感じの「緑色のマニキュアをつけたドラ・マール」のドラ・マールがなかなかの美人で良かった。ピカソはその時々の恋人の絵を描いていたらしい。それは描かれているときは誇らしい限りだろうけれど、分かれた後にその絵がどうなるかが気になる。女性たちは「私を描いた絵は全部返せ」とか言わなかったんだろうか。
そして、美術展はいったん「V. クレーの宇宙」となる。
ピカソとクレーって似ているんだろうか。単純にそれぞれ別々の理由でベルクグリューン氏の好みに合っていたということなんだろうか。これは、マティスについてもジャコメッティについてもそう思う。
この4人に何らかの共通点があるんだろうか。それは他の人の作品に目もくれないような理由なんだろうか。
クレーは「四角」というイメージがある。四角を組み合わせて描かれている絵が多い、と思う。
幾何学っぽいし理屈っぽい。
何というか、使う素材や色の数や構成に全部理屈があって、「(何でも答えてやるから)どうぞ何でも聞いてください」と言われている気がする。多分、気のせいだ。
そんな中で、「子どもの遊び」という絵が現れたときには、思わず笑顔になってしまった。
しかし、欲しい絵はまた別で「薬草を調合する魔女達」という線とぼかしで描かれた絵か、「夢の都市」というあんまり幸せそうでもない夢の都市の絵が欲しいなぁと思う。「ジンジャー・ブレッドの絵」でもよい。
どの絵もこの美術展にあった絵の中では小さいサイズだけれど、例えば家に持って帰ったりしたらびっくりするくらい大きいのだろうと思う。
「VI. マティス― 安息と活力」でも、マティスは油彩画だろうが切り絵だろうが、何というかぐいぐいと迫ってくる感じがある。絵がというよりもマティス本人が迫ってきている気がする。そして彼が何を言おうとしているかは全く分からないところが間抜けだけれども、とにかく「主張」がある絵のように思う。
そうやって責められたり攻められたりしているように感じるので、「オパリンの花瓶」のように墨一色でささっと描いたように見える絵があるとほっとする。
切り絵の作品の方がすでにマティスっぽいというイメージだけれども、雑誌の表紙なども飾っているそうで、同時代的に人気であり認められていたのだなぁと思う。
ゴッホやフェルメールなど「生前の生活は苦しかった」という画家の方が普通な感じがしてしまい、生前から評価されていた画家たちはもの凄く幸運だし幸せだよなぁと思う。そういうものでもないのだろうか。
最後に「VII. 空間の中の人物像 ― 第二次大戦後のピカソ、マティス、ジャコメッティ」ということで、クレーを除く3人が集い、美術展は終了である。
ジャコメッティは、「広場 II」というブロンズ像がとにかく格好良かった。この人たちは広場に集って何をしているんだろう? と思わせる。
メキシコのラ・ベンタ遺跡公園にある、「会議する人々」を何となく思い出した。しかし、こちらは明確に会議をしていたけれど、「広場 Ⅱ」の方の人たちはただ通り過ぎているだけのようにも見えた。
もう本当に贅沢な美術展だった。
仕事の後で行って、その仕事が上手く行かずかなりモヤモヤしていたのだけれど、見ているうちにココロが落ち着いてきて、帰る頃には仕事のことなど忘れていた。有り難いことである。
行って良かったと思う。
今日(2022年11月5日)、どなたかが1420000アクセス目を踏んでくださった。
これまでの経過は以下のとおりである。
開始 2005年1月8日
10000アクセス 2005年5月17日
50000アクセス 2006年7月23日
100000アクセス 2008年1月20日
200000アクセス 2010年4月26日
300000アクセス 2011年10月25日
400000アクセス 2012年12月6日
500000アクセス 2013年9月11日
600000アクセス 2014年3月20日
700000アクセス 2014年9月29日
800000アクセス 2015年6月29日
900000アクセス 2016年3月29日
1000000アクセス 2017年2月17日
1100000アクセス 2018年1月28日
1200000アクセス 2019年4月1日
1300000アクセス 2020年10月22日
1400000アクセス 2022年6月15日
1410000アクセス 2022年8月28日
1420000アクセス 2022年11月5日
週末に観劇することがだいぶ「日常」に戻ってきたように感じます。嬉しい。
もっともっと「日常」になりますように。
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