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2024.02.18

「エウリディケ」を見る

「エウリディケ」
作 サラ・ルール
演出 白井晃
翻訳 小宮山智津子
音楽 林正樹
出演: 水嶋凜/和田雅成/櫻井章喜/有川マコト
    斉藤悠/崎山つばさ/栗原英雄
観劇日 2024年2月17日(土曜日)午後0時30分開演
劇場 世田谷パブリックシアター
上演時間 1時間30分
料金 12000円

 ロビーではパンフレット等が販売されていた。

 ネタバレありの感想は以下に。

 「エウリディケ」の公式Webサイトはこちら。

 客席は半分くらいは埋まっているか? くらいの感じだった。
 この舞台は1階から3階まで全ての座席で統一料金だった記憶で、1階席が空いているのに同じ料金で3階席で観劇だったら滅茶苦茶残念な気持ちになっただろうなと思った。

 「エウリディケ」というタイトルからギリシャ悲劇を想像していて、その想像は半分当たっており、ギリシャ悲劇を現実の世界に置き換えてあった。
 ただ、国や時代は明確には示されていない。
 だから「現実の世界」だ。

 お話の元がギリシャ悲劇だから、黄泉の国に行って戻ってこられそうになったのに戻れなかった、という基本のストーリーがあり、現実の世界を舞台にしてもファンタジーにならざるを得ない。
 何というか、完全にギリシャ悲劇の神様の世界を想像していて、舞台上では現実の若いお嬢さんが歌ったり踊ったり恋したりしていて、でも、死んだはずのお父さんから手紙が届いたり、死後の世界で娘と父親が仲良く親子をやったりする。
 その辺りの行ったり来たりになかなか適応できなくて、??? と思いながら見ていた。

 舞台上の両脇、にピアノと(多分)シンセサイザーがあり、生演奏がされる。
 開演前に楽器を見たときは「ミュージカル?」と思ったけど、エウリディケの結婚相手となるオルフェが音楽家という設定があり、結婚パーティのシーンもあって歌ったり踊ったりもしていたけど、それも最初のうちだけで、ミュージカルとか音楽劇といった造りではなかったと思う。

 ギリシャ悲劇だと言われれば「うん、神様たちって意外とダメダメだよね」と強制的に納得しちゃうところがあるけれど、翻案されているので、細かなところが気になってしまう。
 このエウリディケという若い女性は、そもそも何者なのか? どこにでもいる普通の恋に恋するお嬢さんなのか? この舞台は恋に恋するお嬢さんの恋愛模様を描いているのか?

 エウリディケはオルフェとの結婚パーティの場から黄泉の国の王に連れ去られ、逃げようとして階段で足を踏み外して死んでしまう。
 彼女がやってきた黄泉の国には、「石」たちと、結構前に亡くなったらしい父親がいる。「死後の世界」ならではのルールが色々あるようで、「石」たちが色々と苦言を呈している。そこのルールが今ひとつ分からなくて、「石」に向かって何言ってんの? と思いながら見ていた。
 そういえば、そもそもどうして「石」だったのだろう。

 エウリディケを追ってオルフェがやってきて、黄泉の国の王を何故かあっさり説得してエウリディケを連れ帰ろうとする。
 ただし、オルフェが前、エウリディケが後ろを歩き、黄泉の国を出るまでオルフェが一度も振り返られなかったら、という条件付きだ。
 そして、歩き出してすぐ、父親から「オルフェが振り返ったらアウト」と言い聞かされていた筈のエウリディケが「オルフェ?」と呼び、オルフェはほとんど条件反射で振り返り、エウリディケはもう一度死んでしまう。

 エウリディケが戻った黄泉の国では父親が全ての記憶を手放して眠ってしまっており、エウリディケも同じように「記憶を失わせる」川に浸って記憶を消し眠りにつく。
 そして、あともう一つ何かがあったと思うのだけれど思い出せない。
 もの凄くゆっくりと暗転し、そこで幕である。

 「こうやって終わるの?!」と思ったことは覚えている。
 可愛くて物を考えようとしない(ように見える)女の子にイラッとする、おとぎ話の舞台だった。

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