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「Take Me Out」2025
作 リチャード・グリーンバーグ
翻訳 小川絵梨子
演出 藤田俊太郎
出演 玉置玲央/三浦涼介/章平/原嘉孝/小柳心
渡辺大/陳内将/加藤良輔/辛源 /玲央バルトナー
田中茂弘/本間健太(ベンチ入り(スウィング))
観劇日 2025年6月7日(土曜日)午後0時開演
劇場 よみうりホール
料金 9800円
上演時間 2時間15分
ロビーではパンフレットが販売されていた、と思う。
時間も経ってしまったし、本当に一言だけれども、ネタバレありの感想は以下に。
レジェンドチームは再演時のメンバーを中心とした役者陣で構成されている。
とはいえ、その2018年の再演を見ているにも関わらず、記憶がほぼほぼない。玉置玲央が同じ役で出演していたことだけ、やけにくっきりと覚えているだけだ。
7年ぶりの再演で、メジャーリーガーが自分がゲイであることを告白する、ということに対する忌避感みたいなものはだいぶ薄らいでいるのではないかと思う。
今なら、多分、大スキャンダルにはならない。少なくとも、「大スキャンダルにしてしまうことは間違っている」という感覚があるように思う。
だからこそ、逆に、今は実は持っている忌避感を隠さなければ(なかったことにしなければ)ならない、という「正しさ」がはびこっているようにも思う。
余計に捻れて歪んでいるような気がする。過渡期を抜け出すには時間がかかる。
前回見たときも「分からない」と思っていて、今回もやはり分からない、と思った。
ダレンとメイソンが恋人同士になる必要があるのか? 恋人同士になるのは必要があるからなるのではないから、「舞台の上で恋人同士になって終わる必要があったのか?」というのが疑問の一つである。何故そうした、と思った。
もう一つは、キッピーという、狂言回し兼犯人(という言葉が正しいかどうかは分からないけれども、ダレンを追い詰める行動を取っていたことは確かだ)が、そのダレンに対して「友人に戻れるか?」と聞いたことだ。
物語の中としては、「うーん、それを言うの?」と思った。もう少し反省していようよ、みたいな気持ちである。
物語の外としては、「語り手が犯人って、アクロイド殺人事件みたいだな」という感想が浮かんだ。
時代によって、演じ方も見せ方も見ているこちらの見方も、変わって行く普遍的なお芝居なのかも知れないと思った。
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