「晩節荒らし」を見る
らんぶる第1回公演「晩節荒らし」
作・演出 福原充則
出演 佐藤誓/山西惇
観劇日 2025年7月5日(土曜日)午後1時開演
劇場 新宿シアタートップス
料金 5800円
上演時間 2時間
ギリギリに駆け込んだので、物販等があったかチェックしそびれた。
まだ少しばかり本調子でないので、簡単な感想を以下に。
佐藤誓と山西惇という還暦の俳優二人が立ち上げたユニット(という名前でいいかどうかよく分からない)が「らんぶる」で、その第1回公演である。
二人芝居で、登場人物は20人は超える。
もはや、早変わりは通常仕様な感じで、まずは二人の俳優としての高いテクニックを駆使しまくったお芝居、という感想だ。
凄い。
主な登場人物は二人で、しかしその二人に接点はない。なかったと思う。
佐藤誓演じる実直に会社経営をしてきて突然議員に立候補した男と、山西惇演じるずっとサラリーマンをしてきて「自分を一番美化して記憶してくれているだろう人の自分の記憶」を知りたくなった男と、その二人の物語である。
「晩節」というと、私の中では「汚す」という言葉が続くというイメージがある。そこを「荒らし」てくる。
この場合、「正しいことをする」ために、議員立候補から何故か猟銃免許を取っての殺人に突き進んだ男の方が、晩節を激しく「荒らし」ている気がする。
もっとも、長年のサラリーマン生活を多分捨てて、少なくとも中断して、自分が大学時代に付き合っていた女性を長い時間かけて探すことだって、なかなかできることではない。しっかり「晩節を荒ら」しているのかも知れない。
この二人の「晩年」「晩節」の様子を、そのとき関わった人を演じまくり演じ分けまくりながら綴って行く。
行き着くところがどこだか分からないところがポイントだ。
そして、うっかりするとその高いテクニックに気を取られて、何を見ているのか分からなくなってくる。翻弄されるというか、めくるめくというか、浮揚感と非現実感にやられるというか、そういう渦に放り込まれる感じがある。
こうなってくると、どこまで描くかが難しいよなぁと思う。
ラストシーンをどうするか、どこまで描いてどこを描かないのか、それで全てが決まると言ってもいいように思う。
ちょっと意外な終わり方だった。
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