「メトロノーム・デュエット」を見る
奏劇vol.3「メトロノーム・デュエット」
原案・作曲 岩代太郎
脚本・演出 山田能龍
出演 高橋克実/浜中文一/寺西拓人/富田靖子/斉藤由貴
演奏 新倉瞳 (チェロ)/桑山哲也 (アコーディオン)/岩代太郎 (ピアノ)
観劇日 2023年7月29日(土曜日)午後5時開演
劇場 よみうり大手町ホール
上演時間 1時間15分
料金 8400円
よみうり大手町ホールには初めて行ったと思う。
コンサートでも行ってみたいと思った。
ネタバレありの感想は以下に。
奏劇vol.3「メトロノーム・デュエット」
原案・作曲 岩代太郎
脚本・演出 山田能龍
出演 高橋克実/浜中文一/寺西拓人/富田靖子/斉藤由貴
演奏 新倉瞳 (チェロ)/桑山哲也 (アコーディオン)/岩代太郎 (ピアノ)
観劇日 2023年7月29日(土曜日)午後5時開演
劇場 よみうり大手町ホール
上演時間 1時間15分
料金 8400円
よみうり大手町ホールには初めて行ったと思う。
コンサートでも行ってみたいと思った。
ネタバレありの感想は以下に。
「ジャージー・ボーイズ」
脚本 マーシャル・ブリックマン、リック・エリス
音楽 ボブ・ゴーデイオ
詞 ボブ・クルー
翻訳 小田島恒志
訳詞 高橋亜子
演出 藤田俊太郎
出演 中川晃教/尾上右近・藤岡正明
矢崎広・東啓介/spi・大山真志
加藤潤一・法月康平/畠中洋
綿引さやか/小此木まり/遠藤瑠美子
大音智海/白石拓也/山野靖博/若松渓太
観劇日 2020年8月3日(月曜日)午後1時30分開演
劇場 帝国劇場
上演時間 2時間
料金 13500円
公演中止になったジャージー・ボーイズがコンサートとして復活したので、帝国劇場に聴きに行った。
帝国劇場でも感染対策は万全で、入口でのサーモグラフィのチェック、チケットは各自でちぎる、その後アルコール消毒をして入場、ロビーでの飲食物やグッズはなし(と思ったけど、サイトを見ると限定販売はあった模様)、連絡先の登録、座席は一つ置き、退場もブロックごと等々が行われていた。
東京都交響楽団 第869回定期演奏会
指揮 アラン・ギルバート
チェロ ターニャ・テツラフ
ヴィオラ 鈴木学
曲目 R.シュトラウス:交響詩《ドン・キホーテ》op.35
ビゼー:『カルメン』組曲より
(アラン・ギルバート・セレクション)
前奏曲(闘牛士)/第1幕への序奏
アラゴネーズ/間奏曲/ハバネラ/闘牛士の歌
密輸入者の行進/ジプシーの踊り
リムスキー=コルサコフ:スペイン奇想曲 op.34
公演日 2018年12月18日(火曜日)午後2時開演
場所 東京芸術劇場コンサートホール
公演時間 1時間50分(20分の休憩あり)
コンサートを聴きに行ったのは本当に久しぶりだったらしい。
実はあまり音楽を聴くことがないので、知っている曲も少ない。
今回の曲目でいうと、カルメン組曲は知っていたけれど、あとの2曲はどちらも多分初めて聴いた曲だったと思う。
やっぱり知っている曲の方が楽しく聴けるけれど、演奏しているオーケストラとしてはやはりポピュラーな曲しか演奏しない(できない)というのは喜ばしいことではないんだろうなという気がした。
交響詩 ドン・キホーテは、チェロとヴィオラのソリストがいて、その掛け合いが楽しい。
しかしながら、ドン・キホーテというタイトルは知っているけれど、読んだこともなければ大まかなストーリーも知らないので、実は「ここがあのシーンを表しているんだな」というような感想も浮かばないのがかなり残念である。
ドン・キホーテといえば風車につり上げられるシーンが思い浮かぶけれど、曲を聴いているときはうっかり忘れていた。曲目解説を読んだら、やはりこのシーンをイメージした箇所があったみたいで、ちゃんと意識して聴きたかった! と思う。
今回のスパニッシュ・プログラムの中では、多分、一番スペインっぽくない曲調だったんじゃないかと思う。
カルメンは、とにかく指揮のアラン・ギルバートが楽しそうに振っていたのが楽しかった。
とにかく楽しそうに振っていて、釣られるようにしてオーケストラも楽しそうに演奏していたような気がする。指揮者もオーケストラも、うっかりスイングしちゃいそうな感じすらあった。
そして、聴いている私としても、唯一「知っている!」お馴染みのフレーズがこれでもかと続いた時間で、やっぱりこっちの方が楽しい! と思う。
恐らくは、組曲の中でも特にポピュラリティのある曲を選んでいたのだと思う。
終演後、ついつい口ずさんでしまったくらいだ。
最後のスペイン奇想曲も、それなら印象が薄かったのかというとそんなことはない。
こちらもスペイン風の舞曲・民謡・舞曲・民謡・舞曲という構成になっていて、初めて聴いたのに不思議と懐かしい、近しい感じがした。
私が「スペインっぽい」と思うのは、「哀愁漂う」曲調のときらしい。
この曲が楽しいのは、1曲目と3曲目の舞曲が同じ曲で、でも3曲目の方が半音高くなっていて、演奏する楽器の構成も異なっているというところだと思う。
私の耳では「1曲目と3曲目では半音違う」ということは判らないけれど、何となく3曲目の方が明るく軽い感じがした。
5曲目の舞曲が盛り上がり切って終わるのもいい感じである。
特に2曲目と3曲目のときに感じたのだけれど、アラン・ギルバートさんという指揮者は、演奏の始めにためというものがほとんどない。
スタスタと現れ、指揮台に立って客席に一礼し、振り向いてすぐタクトを振り始める、くらいのためのなさだ。
何となく、コンマスと目を合わせ、最初の一音を出す楽器奏者と目を合わせ、息を合わせて始めるという感じだと思っていたので、その素早い始まりに「おぉ!」と思った。
音楽もオーケストラもいいなぁと思った。
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第50回日本赤十字社 献血チャリティ・コンサート ニューイヤー・コンサート2015
指揮 下野竜也
出演 ピアノ:辻井伸行
東京都交響楽団
曲目 ニコライ: オペラ「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲
チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op. 23
シューマン: 交響曲第3番 変ホ長調 op.97 「ライン」
アンコール ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 から 第18変奏曲
公演日 2015年1月10日(土曜日)午後2時開演
場所 サントリーホール 2階LB7列8番
料金 8000円
公演時間 2時間(20分の休憩あり)
チャリティコンサートということで、「ロビーに募金箱が置いてあります」とアナウンスがあったのだけれど、実際にはスタッフの方が募金箱を持って立っていらして、非常に募金しにくい・・・。置いてあった方が募金が集まると思うのは私だけなんだろうか。
ソニー音楽財団の公式Webサイト内、「MIKIMOTO 日本赤十字社 献血チャリティ・コンサート 」のページはこちら。
いつものことながら、クラシックはもちろん音楽を聴くことがほとんどなくなった私なので、素養に欠けること甚だしい。1曲目の「ウィンザーの陽気な女房たち」も全く知らない曲だった。
シェークスピアの「ウィンザーの陽気な女房たち」がオペラになっていたんだろうか。だとすると、確かシェイクスピアの「ヘンリー四世」(だったと思う)を見たイギリスの時の女王エリザベス一世が、そこに登場するファルスタッフという人物を気に入り、ファルスタッフを主人公に戯曲を書くよう求め、そうして書かれたのが「ウィンザーの陽気な女房たち」だとどこかで聞いたように思う。
だとすると、そのオペラも喜劇の筈だ。
さらに序曲とくれば、私の乏しいイメージからすると非常に華々しいというか勇ましいというか、派手な曲調を期待してしまうのだけれど、意外なくらい端正な曲だったように思う。
会場の温度が変わった気がするくらい盛り上がったのは、もちろん、辻井伸行が登場したからだ。
しかも、私ですらその曲を知っている、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番である。
私の席から辻井伸行のピアノを弾く手が結構ばっちり見えて、ラッキーだなぁと思う。しげしげと見てしまう。前にテレビで見たときに「超低空飛行のツバメみたい」と思った運指はちょっと変わっていたようにも思うけれど、私が見る角度が上からだったからかも知れない。
それにしても、オーケストラとはどうやって合わせているのだろうと不思議だ。
繰り返しての練習の賜なんだろうか。
最初は、中音域だけピアノの音が響かないような気がしてん?と思っていたのだけれど、多分、気のせいだと思う。華やかで超絶技巧を駆使された曲は、ぐーっと引き込む力があると思う。
他のオーケストラやピアニストの演奏を聴いたことがない(あるいは、あっても忘れている)ので、特徴的とかそういうことは全く判らないのだけれど、清冽という印象の演奏だったと思う。
有名な第一楽章だけではなくて、落ち着いた(というよりも軽やかな)第二楽章、フィナーレを飾る第三楽章と、とても気持ちの良い演奏だった。
楽しい。
クラシックのコンサートってこんなに楽しかったのねと思ったくらいだ。
もちろん拍手は鳴り止まず、アンコールには「パガニーニの主題による狂詩曲 から 第18変奏曲」が演奏された。タイトルはピンと来ないけれど、私でも知っている曲だけど、辻井伸行のピアノだからなのか、少し違う印象を受けた。
休憩20分を挟んで、最後は、シューマンの交響曲である。
シューマンって地味、と私は勝手に思っているのだけれど、今回演奏された交響曲第3番 変ホ長調 op.97 「ライン」は、不思議と明るい印象の曲だった。
タイトルに引っ張られて、ライン川沿いの古城、明るい緑などをイメージしながら聴いていたからかも知れない。
第4楽章(第5楽章の序章という扱いをされることもあるそうだ)は、ケルンの大聖堂をイメージした曲だそうで、ケルンの大聖堂、ゴシック、序曲、荘厳という私の勝手な連鎖で重々しい曲調にこのときだけは感じられた。
指揮の下野竜也は、何だかとても楽しそうに振っているという感じがして、そこがいいなぁと思う。
音楽的なことは全く判らないのだけれど、「真摯」という言葉がよく似合う指揮者だなという印象を受けた。
新年を飾るにふさわしい、清々しいコンサートだった。
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「シルクロード・アンサンブル with ヨーヨー・マ 結成15周年」
出演 チェロ:ヨーヨー・マ
ヴィオラ:ニコラス・コーズ
タブラ:サンディープ・ダス
パーカッション:藤井はるか
ヴァイオリン:ジョニー・ガンデルスマン
パーカッション:ジョゼフ・グラムリー
ヴァイオリン:コリン・ジェイコブセン
ケマンチェ:ケイハン・カルホール
パーカッション:シェーン・シャナハン
コントラバス:ジェフリー・ビーチャー
尺八:梅崎康二郎
ピパ:ウー・マン
笙、歌:ウー・トン
曲目 シルクロード組曲
ケイハン・カルホール:千頭の馬のギャロップ
ウー・マン: ナイト・ソーツ
マーク・スーター: ウィーヴィングス
藤井はるか: しんがしうた
ジャ・ダカン: プロスペクト・オヴ・カラード・デザート
サンディープ・ダス: スリシュティ
梅崎康二郎: 鶴の恩返し
コリン・ジェイコブセン:アタシュガー
梅崎康二郎: サイド・イン・サイド・アウト
アンコール
ピート・ティガ:リトルバード
イラン古謡/コリン・ジェイコブセン編曲:アッセリング・バード
ウー・トン(笙)、サンディープ・ダス(タブラ)による即興曲
公演日 2014年11月4日(火曜日)午後7時開演
場所 サントリーホール 2階P7列13番
料金 7000円
公演時間 2時間40分(20分の休憩あり)
D席は、舞台の真後ろの席だから、舞台は完全に後ろから覗き込む形になるのだけれど、その代わりに非常に近い。
そして、ホール全体を見渡すことができる。
D席と、1階席中央部分はほとんど埋まっていたけれど、2階、3階は空席が目立った。何だか勿体ない。
「シルクロード・アンサンブル」となると、with ヨーヨー・マとあってもなかなか聴衆を呼べないものなんだなぁと思ったりした。
けれど、このコンサートはなかなか楽しかった。
今回のシルクロード・アンサンブルには、日本の方が2名含まれていて、シルクロード組曲が終わった後、何回か、お二方で解説を入れたり、作曲者の方へのインタビューを訳してくれたりしたこともその一因だと思う。
とりあえず、そのやりとりで、シルクロード・アンサンブル内の公用語は英語らしいということが判った。
それはともかく、今回は、この日本人お二方が作曲した曲も3曲含まれていたし、何というか、親切な構成になっていたと思う。
1曲目は、いかにも馬頭琴で演奏されそうなギャロップのリズムが刻まれている曲だった。軽やかで楽しい。
いかにもシルクロード・アンサンブルな曲調で、後ろからなのだけれど楽しげに演奏していることが判る。
2曲目は「ピパ」と言われるとピンと来ないのだけれど、「琵琶」の曲で、一転して物悲しい感じが漂う。琵琶1本というのも余計にそういう風情を漂わせていると思う。
3曲目は、パーカッショニストだけ4人で、籐を編んで手のひらサイズのマラカスのような楽器を全員が持ち、これまた楽しそうに演奏していた。パーカッションが活躍すると、より近い場所で演奏されるので、裏側に座った甲斐があるというものだ。
4曲目は、日本人パーカッショニストが作曲した曲で、お祖父さんの出身地の歌をモチーフにした曲を、今回シルクロードアンサンブルのために編曲したということだ。MCの男性にヨーヨー・マが耳打ちし、客席にいらしていたお祖父さんを紹介していたのも楽しい演出である。
2曲目は、「北京の京劇に対して、四川の川劇」と言われるその川劇をモチーフにしたのだったか、川劇をイメージしたのだったか、とにかくそういう曲で、一つ一つの楽器が例えば「虎」とかの登場人物を表しているということだった。
それなら、ついでに、どの楽器がどの役なのかも教えてくれたらより楽しめたと思うのだけれど、残念ながらその紹介はなかったので、勝手にイメージしながら見ていた。
3曲目は、シヴァ神の絵をみなで描くように、パーカッションで描いてみた、という曲だという。
何よりも、最初の法螺貝の音が印象的だ。インドでは、法螺貝の音はもっともピュアな音だと言われているのだという。
シヴァ神、シヴァ神と思って聴いたせいか、何となく頭の中には「天地創造」という言葉が浮かんでいた。
後半の始まりは、「鶴の恩返し」で、説明が若干判りにくかったのだけれど、とにかく合衆国の「360度地平線」という感じの場所にある学校でのワークショップから生まれた曲のようだ。
メンバーである梅崎康二郎が作曲し、尺八も吹き、物語も語っていた。お爺さん、お婆さん、鶴の3人を演じ分けようという心意気を感じる。
その尺八のメロディー、日本語での語りに合わせて、ヨーヨー・マのチェロとパーカッション(といっても太鼓ではなく、鈴のようなものだったのではないかと思う)が入る。
贅沢な時間だ。
2曲目は、ゾロアスター教の儀式を見たときにインスパイアされて作曲した曲だということだった。
ゾロアスター教といえば「火」だけれど、それは、燃え盛る火ではなく、1000年燃え続けているというような静かな火のイメージだった。
というか、どちらかというと、火というよりは水のイメージを感じた。
最後は、梅崎康二郎作曲の新曲だそうで、古今東西の曲をコラージュした曲だった、らしい。
もっとも、私は「この部分はあの曲だ」と判ったりはしないので、エキサイティングを感じることができないのが残念である。
唯一、「あら」と聞き分けられたのは、武満徹の「ノヴェンバー・ステップス」だった。それも、含まれていますとパンフレットに書いてあったから「ここかな」と思ったのであって、書いてなかったら全く気が付かなかっただろうと思う。
今回のコンサートの白眉は、でも、アンコールの3曲だと思う。
アンコール1曲目の全員参加のにぎやかで楽しくて華やかな曲もいかにもアンコールという感じで楽しかったけれど、一番印象に残ったのは、最後の即興である。
笙とパーカッションの奏者二人が、全くの即興で演奏したらしい。
笙の、ちょっとパイプオルガンのような音に始まり、その間に「靴を脱いだな」と思っていたら、パーカッションのお一人が少しずつそこに加わって行き、掛け合いになり、呼吸を合わせて真剣勝負の演奏が続く。迫力だ。
周りで聴いているメンバーも楽しそうだ。
この最後の1曲を聴けて見られただけで、十分という感じがした。
本当に「楽しい」という感想に尽きるコンサートだった。
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第50回日本赤十字社 献血チャリティ・コンサート ニューイヤー・コンサート2015
指揮 下野竜也
出演 ピアノ:辻井伸行
東京都交響楽団
曲目 チャイコフスキー: ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op. 23
シューマン: 交響曲第3番 変ホ長調 op.97 「ライン」、他
公演日 2015年1月10日 サントリーホール
料金 S席 8000円 A席 6000円 B席 4000円 P席 2500円
これはかなり興味深い。
抽選予約に申し込んだ。
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「避難体験オペラコンサート」
出演 鈴木愛美(Sp)/後藤春馬(Bs-Br)/西村圭市(Br)/山田大智(Br)
伊藤達人(Tn)/今野沙知恵(Sp)/林よう子(Sp)/日浦眞矩(Tn)/村松恒矢(Br)
ピアノ 石野真穂/髙田絢子
公演日 2014年8月31日(土曜日)午前11時30分開演
場所 新国立劇場オペラパレス 1階17列32番
料金 無料
避難体験オペラコンサートとは何ぞやということの答えは、新国立劇場のWebサイトにあった。
曰く。
*****
新国立劇場では、日頃より、災害の際お客様に素早く安全に避難していただけるよう、避難訓練をはじめとする様々な準備を実施しております。
近年、防災意識がますます高まるなか、新国立劇場をご愛顧いただいているお客様にもぜひご一緒に、「その時、劇場ではどう行動すれば安全に避難できるのか」といったことを実際に体験していただきたく、この度「避難体験オペラコンサート」を開催することが決定いたしました。
お客様には新国立劇場オペラ研修所修了生によるコンサートをお楽しみいただき、コンサート上演中に地震が発生した想定で実際に避難を体験していただきます。
つきましては、コンサートにご参加のお客様を6月23日(月)より募集いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
*****
「無料でコンサートが聴ける」という宣伝文句に踊り、8月31日に開催された避難体験オペラコンサート に行ってきた。
11時開場、11時半開演で、チケットの引換は10時半から行われるということだった。
11時過ぎに到着すると、正面玄関に「一般」や「町内会」といった受付が設けられていて、ネットで申し込んだ私は「一般」の受付でチケットをもらった。1階後方だけど通路側の席で、まずまずである。
避難訓練のために客席はばらけた感じにしたかったようで、席は受付でチケットをもらうときに判明する。2階席、3階席も埋まっていたからラッキーである。
避難訓練とコンサートに関するちらし(A3両面刷り)の他、今回の避難訓練で得たデータをどう使うかといった説明の紙も渡された。
開演時間となり、まずは支配人からのあいさつがあった。
色々と言っていたと思うのだけれど、映像や画像による記録をご了承くださいとか、チョッキのようなものを着ているスタッフは観察のために配置されているので質問等にはお答えできませんとか、訓練後に戻ってくるときに確認するのでチケットの半券を忘れずにお持ちくださいとか、そういう案内があったことを覚えている。
コンサートの1曲目はウエストサイドストーリーの「Tonight」だ。
もちろんオペラの楽曲ではないけれど、しかし、オペラ歌手によって歌われることも多いのだという。
鳥肌が立つような心持がしたのだけれど、同時に、声が届いてこないなぁという感想も持った。
考えてみたら、新国立劇場のオペラハウスに来たのは10年ぶりくらいだし、今日特に声が届かないという感想を持ったのか、劇場の特徴なのか、それはよく判らない。
2曲目の、「お手をどうぞ(モーツアルトの「ドン・ジョヴァンニ」より)が終わったところで、電車の音のような地震の効果音が入った。
舞台上の3人もちょっと右往左往してみせていて、そうだよね、オペラ歌手って俳優でもあるもんね、と思う。
舞台監督らしき人が出てきて「状況を確認しています」というようなことを言い、客席の案内係りの方々が「客席は安全です」「姿勢を低くしてください」「その場でお待ちください」というセリフを繰り返し巡回する。
逆にいうと、それだけしかアナウンスがなく、避難訓練だと思っている今だって結構イラっとするから、実際に地震があったら多分、客席係の言うことは聞かずに出て行くよなぁと思った。
大体「大丈夫です」と繰り返されると、本当に大丈夫かどうか確認した上で言っているのではなく、マニュアルでそう決まっているから言っているだけよね、と思ってしまうのだ。
だから、実際に確認できた状況を小出しにでも伝えてくれた方が「生の情報」という感じで信憑性がありそうなのに、と思ったりした。
しばらくそうやって客席で待機していたところ、舞台上から「電気系統のトラブルがあったので、念のため、避難してください」というアナウンスがあった。
客席係が誘導するようなことを言っていたけれど、私が座っていた席に接した通路には客席係の人が来ない。勝手に席を立ち、そのまま後ろに向かって歩いてロビーに出た。
ロビーには、肉声で避難経路をアナウンスする人がいたけれど、かなり聞こえにくい。案内係の声よりも、周りの人の流れに従う感じだ。
外へ出ると、テラスに出てそのまま待つように言われた。
テラスには屋根はなく、この日はたまたま曇っていたから良かったけれど、雨だったりかんかん照りだったりしたら大変だったろうなと思う。
テラスに出てしばらくしてから「ガラスに近寄らないでください」という拡声器による案内があり、遅いよ、と思う。
このテラスは、外につながっている感じがせず(もちろん、実際は外につながっている)、建物に囲まれた中庭風の場所なので、実際に地震があったときにここにとどまれと言われたらかなり嫌だろうなぁと思った。
そして、拡声器で震度や震源地を知らせてくれようとしたのだけれど、拡声器というのはかなり指向性の高いものらしくて、右を向いてしゃべり、左を向いてしゃべられると、中央付近にいた私には全く何も聞き取れない。
そして、中央向けのアナウンスはない。
避難訓練だからそのまま流したけれど、実際に地震が起きていたら、たぶん「聞こえないぞ!」という叫び声が充満した筈である。
みな、訓練に参加しようと思ってきている参加者で、当たり前だけれど非常に落ち着いて従順に行動していたにも関わらず、これだけイラッとさせられたのだから、たぶん、実際に地震があったら酷いことになるのだろうなと思う。
訓練終了後、全員が正面玄関に回って再入場したのだけれど、このときの手際もあまりよくない。
チケットを見せて再入場するときにウエットティッシュが配られたのは気が利いていると思う。
ロビーに戻ったのが多分12時10分くらいで、12時半にコンサート再開ということだった。
コンサート再開に先立って、再び支配人が登場し、舞台上から肉声での案内が届くか、拡声器での案内が届くかの実験があり、消防署の方の講評があった。
講評は、特に「コンサート会場での避難訓練」に向けたコメントはあまりなかったように思う。こういった場所で一番怖いのはパニックです、という話があったくらいだろうか。
コンサートが再開され、やっぱり「避難訓練前」は歌手の方がもノリが悪かったのか、「避難訓練後」の方が声も届いたし、楽しげに歌っていたように見えた。
何しろ、オペラというものに全く知識も教養もないので、これくらいしか感想が浮かばないのが申し訳ない。多分、特にオペラファンではない人も多く来ていたのだろうし(町内会の受付が一番多かったような気がする)、もっとベタな選曲の方が良かったんじゃないかしら、私も嬉しいし、などと思う。
なので、馴染みのあった、ピアノ二重奏によるカルメンは楽しかったのだけれど、せっかくなのだからこの曲は歌で聴きたかったなとも思う。
ちなみに、3曲目以降の曲目は以下のとおりだ。
「セビリアの理髪師」よりアリア「私は街の何でも屋」
「シモン・ボッカネグラ」よりアリア「哀れなる父の胸は」
「ラ・ボエーム」より第三幕の四重唱
「タンホイザー」よりアリア「夕星の歌」
「リゴレット」よりアリア「慕わしい御名」
「カルメン」より前奏曲など
「キャンディード」より合唱「僕らの畑を耕そう」
アンコールでは、出演者全員が揃って「椿姫」の「乾杯の歌」を歌い、そうよ、こういうベタで楽しげな曲が聴きたかったのよ、歌手の人たちだって楽しそうじゃない、と思って、コンサートが終了した。
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パルコ・ミュージック・ステージ KOKI MITANI'S 「ショーガール」
作・演出 三谷幸喜
出演 川平慈英/シルビア・グラブ
演奏 ピアノ:荻野清子 ベース:一本茂樹 パーカッション:萱谷亮一
観劇日 2014年8月30日(土曜日)午後9時開演
劇場 パルコ劇場 H列7番
上演時間 1時間
料金 5000円
ロビーでは、パンフレット(600円)等が販売されていた。
また、ロゼのスパークリングワイン(何故か辰巳琢郎プロデュース)が1杯500円で販売されていて、開演15分前にならないと客席に入れず手持ちぶさただったこともあったし、「せっかくオトナの時間だし」ということでいただいた。辛口のワインで少々回る。
ネタバレありの感想は以下に。
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「シルクロード・アンサンブル with ヨーヨー・マ 」
出演 (シルクロード・アンサンブル出演者予定)
ニコラス・コーズ【ヴィオラ】アメリカ
サンディープ・ダス【タブラ】インド
藤井はるか【パーカッション】日本
ジョニー・ガンデルスマン【ヴァイオリン】イスラエル/ロシア
ジョゼフ・グラムリー【パ-カッション】アメリカ
コリン・ジェイコブセン【ヴァイオリン】アメリカ
ケイハン・カルホール【ケマンチェ】イラン
ヨーヨー・マ【チェロ、馬頭琴】アメリカ
クリスティーナ・パト【ガイタ(スペイン・バグパイプ)、ピアノ】
シェーン・シャナハン【パーカッション】アメリカ
マーク・スーター【パーカッション】スイス
梅崎康二郎【尺八】日本
ウー・マン【ピパ(琵琶)】中国
ウー・トン【シェン(笙)、歌】中国
曲目・演目 (予定)
シルクロード組曲/プロスペクト・オヴ・カラード・デザート
サンディープ・ダス:スリシュティ/鶴の恩返し/アタシュガー
サイド・イン・サイド・アウト
2014年11月4日 サントリーホール 大ホール
料金 S席 22000円 A席 18000円 B席 15000円 C席 11000円 D席 7000円
久しぶりのシルクロードアンサンブルのコンサートだと思う。
チケットを購入した。
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「ゴンチチのクリスマス2013」
演奏 ゴンチチ
公演日 2013年12月22日(日曜日)午後5時30分開演
場所 紀尾井ホール 1階7列16番
料金 10000円(プレミアムチケット ゴンチチからのプレゼントつき)
ゴンチチのお二方だけがステージ上にいて、ゲストもなし、というシンプルなコンサートだった。
紀尾井ホールでのコンサートは2回目ということだったけれど、「響きがいい」を連発している。サントリーホールでのコンサートのときにも同じように「拍手が気持ちいい」と言っていたし、確かに、小さな音はもちろん、ステージ上で2人が拍子を取っている足の音まで聞こえてくるくらいだった。
「咳をしにくいでしょう」というコメントが楽しい。
ステージ上には、ゴンチチの2人だけしかいない。
ギターが3本ずつとチチ松村のところにはウクレレが2本、ゴンザレス三上の側にはソプラノギターが1本(ウクレレもあったのか、今ひとつ記憶が定かでない)が置かれている。
2人はストライプが入ったグレーのスーツを着ている。
ロビーでは、Tシャツやトートバッグといったグッズや、CDが販売されていた。
グッズを購入した人は、終演後のサイン会に参加できるという特典付きだったこともあるのか、特にCDの売り上げは凄かったようで、私が休憩中に見に行ったときには3種類が数枚ずつしか並べられていなかった。
ちなみに、同じくロビーで交換していた「ゴンチチからのプレゼント」は、スパークリングワインだった。
セットリストが配られず、ネット上でも発見できなかったのが残念である。
MCで曲名を紹介しなかった曲もあったと思う。
私の記憶もかなり怪しいのだけれど、覚えているのは、「Snow Flower」「マルセルでさえも」「Have yourself a merry little Christmas」「 What Child Is This? (green sleeves)」「Snow Child」「放課後の音楽室」「枯葉」「ノルウェイの森」「明日はがんばれるかもしれない」「ゴーイング マイ ホーム 」「My Favorite Things」まだまだあったのだけれど、思い出せない。
そして、アンコールが「Silent Night (きよしこの夜)」と「white christmas」だったと思う。
「三上さんは、この12月30日で還暦を迎えるんです」ということで、「だから、体力が続かないんですよ」と途中15分の休憩が入り、トータル2時間のコンサートだった。
「ここで止めたい」とか「あと少しですから」とか「誰がコンサートは2時間って決めたんでしょうね」とか、ボヤキが入っても笑いに変わるのは、2人の人柄としゃべりのテンポの賜だと思う。
いい響きのホールで、ほんわかのんびりした2時間を過ごすことができた。
(少し早いけれど)いいクリスマスだった。
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