オーロラ(フィンランド)旅行記2日目
2005年3月10日(木曜日)
8時に起床し、朝食を食べに行った。
ビュッフェ形式で、パンとシリアル、ハムやチーズ、スクランブルエッグやソーセージ、サラダなどの他に何故かご飯、味噌汁、のり、生卵もある。お部屋には湯沸かしポットが置いてあるし、日本人宿泊客が多いのだなと思う。
シロップ漬けにしたベリー類にヨーグルトをかけて食べると美味しい。
そのまま、NORDIC JAPANの事務所にオプショナルツアーを申し込みに行った。犬ぞりサファリとトナカイそりをできれば別々の日で、とお願いする。
オーロラを求めて車で走るオーロラハンティングは当日分を16時まで受け付けており、「お天気を見てゆっくり考えてください。オーロラが見えなくても返金はないので。」と言われた。
部屋に戻ってふと窓を見ると、部屋の中から見えるように温度計が設置してあった。9時半現在でマイナス10度だ。
オプショナルツアーは、今日の13時から犬ぞり、明日の11時からトナカイそりということに決まった。
その連絡を待ってから、10時半くらいにホテルを出た。リエコンリンナ・ホテルは街の端にあるので、犬ぞりサファリの集合場所であるシウラというショッピングセンターまで歩けば、ちょうど街を縦断する感じになる。
上は長袖Tシャツ、セーター、ウールのシャツ、ダウンコートを着込み、スパッツの上にコーデュロイのパンツをはく。手袋と靴下は二重にして、毛糸の帽子とマフラー、マスクをする。
歩いていると、思った以上に顔が寒い。その他はほとんど二重以上に布で覆っているのに、顔だけは完全に外気にさらされているから当然だ。成田空港までの花粉よけ兼機内での乾燥よけに持ってきたマスクが頼みの綱だ。
あまりの顔の寒さにホリデイ・サーリセルカに寄り道した。
ロビーに置いてあるパソコンは日本語表示が可能だ。恐らくは日本語入力もできると思うけれど、ペルーのときと同様、日本語入力モードへの変更方法が判らない。
さらに10分くらい歩いて、クーッケリというショッピングセンターに到着した。1階は食料品とお土産物、日用品が売っている。イートインもある。地下1階には衣類が売っている。
犬ぞりツアーの集合場所であるシウラというショッピングセンターは、クーッケリから5分くらい歩いたところにあった。2004年12月に出来たばかりで、ミニスーパー、お土産物屋、観光案内所などが入っている。クーッケリより少しだけ高級感漂うといった感じで、マリメッコのお店も入っていた。
シウラに入っている「ラップランド・サファリ」がオプショナルツアーの主催会社であり、集合場所である。
シウラのレストランで、お魚のスープ、パン、飲み物(紅茶orコーヒー)というメニューのランチセット(8ユーロ)をいただいた。スープはスパイスが利いていて、鮭やイカなど魚介もたっぷり入っていて美味しい。
犬ぞりサファリの集合場所に着くと、NORDIC JAPANのお姉さんがすでに待機していた。
私たちの他に日本人の6人グループがいる。この8人で行くようだ。
まずはスキーウエアのようなツナギの防寒着を借りて着込み、自分のダウンのコートをその上から着る。厚手の毛の靴下を履き、靴も長靴のような風を通さないブーツに履き替える。毛皮のミトンをはめ、フェイスマスクを借りる。
風を切って走るし、特にそりに乗って座っている人は動かないのでかなり寒くなるらしい。
犬ぞりサファリの出発地点は、シウラの前の道路を渡ったすぐのところだった。
最初に犬ぞりの操作方法とコースの説明を日本語で受ける。
一人はトナカイの毛皮が敷かれたそりに乗り、一人が後ろに立って操縦する。
目的地のコタまで30分〜40分くらいかかり、行き帰りの途中で一度休憩し、操縦者を交代するそうだ。
犬は全力で走りたくて仕方がないので、ブレーキをかけるときは全体重を乗せないといけないという。逆に、上り坂で犬たちが振り向いて「手伝えよ」という顔をしたら片足で蹴って助けてあげても良いそうだ。
インストラクターのお兄さんがスノーモービルで付いてきてくれるというから安心である。
スタートしてすぐは比較的簡単なコースという話だ。自分の運動神経を全く信用していないので、操縦者に立候補した。
スタートしてすぐは私たちのそりが先頭を走っていたけれど、リーダー犬にどうもやる気が見られない。途中で先頭を交代し、さらにリーダー犬も別の犬と交代させられてしまった。
そうすると、俄然走りが違ってきた。走る、走る。
二人で「やっぱりリーダーって大切よね。」と微妙なネタで大笑いした。
最初は林の中、だんだん視界が開けてきて、ただ雪原しかないところを走ってゆく。
風で雪が飛んでくる。雪原を見ると砂漠のように風紋が描かれている。地平線まで続く雪原に青い空がとても綺麗だけれどとてもまぶしい。そして冷たい。
途中で操縦を交代し、そりに座った私はひたすら写真を撮りまくった。
地面に近いところに座っている割に犬ぞりは思ったよりもスピードが出ていない印象だ。
コタに到着し、がんばって走ってくれた犬たちもただ乗っていた人間達も休憩する。
相当疲れたのか、犬たちは丸くなって座ってしまう。犬たちと写真撮影をして、コタに入る。
お兄さんがお湯を沸かし、トナカイ肉のハムを挟んだサンドイッチを作ってくれた。やかんに直接コーヒーの粉を入れて、「ダッチコーヒーだ」と一言おっしゃる。大胆だ。そして、美味しい。
フェイスマスクを脱ぐと、自分の息と鼻水ですっかり濡れてしまっていた。囲炉裏の火にかざして乾かす。
コタの中で何枚かフラッシュをたいて写真を撮ったら電池がちょうどなくなったので交換する。正面からの風を受けてカメラの温度もかなり下がっていただろうに、よくここまで電池が保ったものである。
何となくおしゃべりしているうちに、6人グループは親戚同士の方々だと判った。8日間のツアーで来ていて、帰りにヘルシンキにも立ち寄るそうだ。
昨日、同じ飛行機で到着したようで、ヘルシンキからイヴァロまでの飛行機の窓から相当大きなオーロラが見えたことを教えて貰った。見そびれたことが悔しい。
しばしの休憩後、別のコースをたどって帰途についた。
帰りも私が先に操縦した。雪も深く、最初のうちは木々を抜けて行くので結構カーブが激しかったり枝が出ていたりする。必死で体重をかけてそりの均等を保つ。
前を走っている犬ぞりはずーっと先に進んでしまい、後ろのそりはなかなか追ってこない。広い雪原を自分たちだけで走っている気分だ。犬たちがコースを知っていること(という思いこみ)だけが頼りだ。
コース途中で操縦を交代し、そりに乗り込む。トナカイの毛皮はちょっと毛が硬いし、どんどん毛が抜けてくるのが難点だけれど、とても暖かい。
余裕が出てきて、デジカメを構えて動画も撮ってみる。
急カーブで細い木にぶつかり、そりが跳ねた。悲鳴をあげつつも、しつこく動画を撮り続けていたら、スノーモービルでお兄さんが飛ぶようにやってきて、かけ声ひとつ。犬ぞりは急停止した。
「何で止めたんだろうね?」と操縦している筈の友人に声をかけても返事がない。無理矢理に体をねじって振り向くと、彼女がそこにいない!
どうしてそりを操縦していた筈の友人がいないのか軽くパニックになっていたら、友人がお兄さんのスノーモービルの後ろに乗って到着した。
聞いてみると、ちょうど木にぶつかってそりが跳ねたときに、彼女も道の脇に投げ出されてしまったそうだ。「怪我は?」と聞くと、「雪だまりに落ちたので大丈夫。」とのことでほっとする。
それにしても、友人がそりから投げ出されたことにも気が付かず、脳天気に動画を撮り続けていた私って一体・・・。友達甲斐のない人間で本当に申し訳ない限りだ。
その後のコースは比較的順調で、無事にスタート地点に戻って来ることができた。15時30分に犬ぞり体験サファリは終了した。
犬たちはすぐさま大きなトラックに乗せられて、どこかへ運ばれて行った。
朝は快晴だった空に、どんどん雲が出てきた。「ただここにいて雲が切れるのを待つよりも、雲の切れ間を探して移動した方がオーロラを見られる可能性が高い」と意見が一致し、慌ててホテルに戻って申込締切時刻の16時ぎりぎりに今日のオーロラハンティングツアーを予約した。出発時間は気象状況などを考えて18時くらいまでには決めると言われる。
その後、ホテルの部屋で夕食にしようと、クーッケリに買い出しに出た。
スモークサーモン、パン、チーズ、サラダ、ビール、ワイン、オレンジ、カップスープの素などを買い込む。このスーパーでは簡単にカードで買い物ができて助かった。実はサーリセルカの街のどこでユーロに両替できるのか、さっぱり判っていなかったのだ。
オプショナルツアーは現金払いだったので、通常の買い物はほとんどカードで支払うことにする。
昼間の犬ぞりサファリでその威力に接したフェイスマスクを買おうと、地下の衣料品売場に向かった。犬ぞりサファリで借りたフェイスマスクはフリース製でなかなか具合が良く、同じものがあればそれが欲しかったけれど、どうやら売っていないようだ。メッシュ地のようなフェイスマスクで妥協した。
しかし、10ユーロというのは結構いい値段だと思う。
ホテルに戻って、冷やしたいものは冷蔵庫、もっと冷やしたいものはバルコニーに出す。
電話で確認すると、オーロラハンティングの出発時刻は21時だという。4時間近くあるので、私はお昼寝し、友人はサウナに出かけた。犬ぞりではただ立っていただけ、座っていただけのつもりだったのに、肩や背中が結構バリバリになっている。
買い込んできた食料で夕食にし(サーモンが美味しかった!)、オーロラハンティングツアーに向けて身支度を整える。
上は長袖Tシャツを2枚、ハイネックセーター、ウールのシャツ、コートを重ねる。下はタイツ、スパッツ、コーデュロイのズボンに綿入りのアウトドア用のパンツを重ねる。靴下も二重履きし、カイロを貼る。お腹にもカイロを入れる。もちろん昼間買ってきたフェイスマスクも用意する。防寒対策はばっちりだ。
カメラを三脚にセットし、フリースのカバーをかけ、電池の辺りにカイロを貼る。
20時50分くらいにロビーに行くと、昼間の6人グループのうちの4人がいらした。お二人はホテルで休息だそうだ。
ワゴン車に乗り、ホリデイ・サーリセルカでさらに二人を拾って出発である。気象状況その他から北に向かうことになったようだ。恐らく、目的地はイナリ湖だろう。
イナリ湖に着いて、しばらくオーロラ待ちをする。昨日よりも星は見えているけれど、オーロラの影はない。ドライバーのお兄さんはしきりと携帯電話で話している。
30分くらい待機して出る気配がないと見切ったのか、移動することになった。
イヴァロの街にいったん戻り、来たときに通ったのとは別の大きな直進道路をしばらく走っていたら、いきなり車が止まった。ドライバーのお兄さんが「後ろにオーロラが出ている。」と言う。
慌ててみんなで車を降りて、指さされた方向を凝視する。確かに薄く白い線が縦に流れている、ような気がする。
一応、三脚を立ててみたけれど、光りが弱すぎて、ファインダーを覗いてもカメラが正しくオーロラを捉えているかどうか判断できない。あてずっぽうで何枚かシャッターを切る。この写真の右下がうっすらと薄緑に明るくなっているのが判るだろうか・・・。
これで、オーロラハンティングツアーは終了だ。一路、サーリセルカに戻る。何とも消化不良な感じである。
これで、リエコンリンナ・ホテルのフロントに置いてある「今週のサーリセルカの天気」で明日が曇りや雨だったらかなりショックだったろうけれど、晴天の予報が出ていると知っていたので、そんなに悔しいという感じはしなかった。
リエコンリンナ・ホテルに戻ったのは23時過ぎだった。この後再びコタに行くかどうか迷いつつロビーでうろうろしていたら、次々と人が帰って来たし、私はあまり体調が良くなかったので、今日の観測はここまでにしてもらった。
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