録画した「地球新世紀〜月尾嘉男の文明大冒険〜シリーズ第2話」を見る
TBS系列で2007年1月2日(火曜日)午前9時45分から放映された「地球新世紀〜月尾嘉男の文明大冒険〜シリーズ第2話 水と土の循環」を録画しておいた。年末年始は、世界各地の「いいかも」と思わせる土地を取り上げた番組が多くて嬉しかった。タイトルからは判りにくいけれど、この番組のそのうちの1本だ。「水と土の循環」を壊したために滅んだ文明としてマヤ文明を取り上げていた。
グアテマラのティカル遺跡は、前からずっと行ってみたかった場所のひとつなのだけれど、マヤ文明の一大神殿都市として主にティカルがどのようにして崩壊したのかが考察されていた。
ティカルは1000年以上に渡ってマヤ文明の中心都市であり続けたのは、大きな川もなく大規模な灌漑ができない土地で、雨水をコントロールして農地に水を提供する仕組みを作り上げていたことが大きかったのだそうだ。
マヤの勢力が最も拡大した700年以降、同時に人口も激増し、その人口を抱えるために熱帯雨林を切り開いて焼き畑農業を行ったことで、農業用水のコントロールを失ったらしい。
同時に、ティカルの遺跡は今は石がむき出しになっているけれども当時は漆喰で覆われており、4号神殿の建設や水路の建設に大量に必要となった漆喰を作るためには大量の薪が必要で、これらの工事も熱帯雨林を破壊する一因だったようだ。
さらに、肝心の雨が200年近くの間にどんどん減少し、マヤ文明の記録は869年を最後に途絶えてしまうのだそうだ。
ティカルに実際に人が住んでいたというイメージを全く持っていなかったので、驚いてしまった。
現在、4号神殿は当時造られたのと同じ方法での修復が行われているのだそうだ。
石がむき出しになったある意味で見慣れた遺跡を見に行くか、修復が完成するのを待って建設当時の姿を取り戻した神殿を見に行くか、修復作業がどのように行われているのかを見に行くか、いずれにしてもティカル遺跡にはぜひ行きたいのだけれど、いつ行けばいいのか(もちろんその前に行けるかどうかという問題があるけれど)悩むところだ。
ところで、番組のテーマは「マヤ文明がいかにして崩壊したか」ではなく、「崩壊した過去の文明に学び、これからどうすればいいのか」ということである。
水田での稲作というのは、1000年以上も連作をしても土と水の循環を壊さない稀有の農法であること、日本文明(という言い方に、私は違和感を感じたけれど)とケルト文明に共通する「循環の思想」を大切にすることで、土と水の循環を護り、地球の健康を守って行けるのではないかということで、有機農法をされている方や、左官の方のお仕事が紹介されていた。
2007年1月2日(火曜日)午前9時45分から
TBS系列「地球新世紀〜月尾嘉男の文明大冒険〜シリーズ第2話 水と土の循環」
番組の公式Webサイトはこちら
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