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2007.11.14

「関口知宏の中国鉄道大紀行 秋の旅 敦煌」を見る

 昨日(2007年11月13日 火曜日)の21時から、NHK BS-2で、「関口知宏の中国鉄道大紀行 秋の旅 敦煌」の再放送を見た。

 「関口知宏の中国鉄道大紀行」では、毎週日曜日に、現地中国からの生中継で、それまでの1週間の旅のダイジェストをBSハイビジョンで放送し、火曜日にBS-2で再放送している。
 前回の中継地である内モンゴル地区のフフホトからの放送が楽しかったので、今週も見てしまった。

 旅もあと1週間を残すだけとなり、フフホトを過ぎてから特に一日の移動距離が短く、乗車時間も短い。何らかのトラブルがあったときのために、後半の日程にはかなりの余裕を見てあったのだなと思って、ちょっと楽しい。
 もちろん、内モンゴル地区からシルクロードに入ってきて、電車を降りても見どころがたくさんあるからということもあるのだろう。これが逆にカシュガルをスタートしてラサがゴールになっていたら、こうは行かない。

 敦煌からの生中継に選ばれた場所は、月牙泉だった。
 敦煌の街からすぐのところにある砂漠というか砂丘に、そこだけぽつんと泉が湧いている。最盛期には10mを越す深さに湛えられていた水も今は1mほどしかないそうだ。
 見るからに「痩せつつある泉」だし、もっと言うなら「枯れつつある泉」に見える。
 関口知宏と通訳の陳さんという女性が、今は通常は立ち入れない泉の淵まで行って水を飲んでいたけれど、その許可を出したのが、フェンスの外でゴミを拾っていた黄色いベストを着た普通の感じのおじさんというのが何だか解せない。彼は、月牙泉の主のような人なんだろうか。

 フフホトから敦煌までの間に、万里の長城の西の果てがある。
 だいぶ風化が進み、崩れてきている様子も見える。
 長城の「西の果て」は断崖絶壁に突き当たって尽きていた。その様子を見られる展望台(だと思われる)のような場所があるのが意外だし、天然の要害に突き当たって終わっているのも不思議な感じがするものだし、その長城を、これまで乗ってきたのだろう鉄道の線路が分断してしまっている風景は切ない。

 でも、長城を復元しようと私財を投じている方のお話では、長城を作り直すだけでは足りず、灌漑をして樹を育て、風を防ぐことが長城を復元して残すためには必要なのだという。
 また、鉄道を敷設するために「砂を飛ばさない」研究を進めた結果、その技術は「世界で2番目の緑化技術」と言われるまでになっているそうだ。
 完全な「悪」も「善」も「有効な何か」も「無駄」もないんだよな、という風に感じた。

 関口知宏は「水」にかなり拘りを持っているようで、こうした様々な「水」に、砂漠地帯に来たところで再開したことにとても意義と意味を感じているようだった。
 シルクロードはオアシスを辿る道でもあるわけで、敦煌からカシュガルに向けて「水」を辿ることになるだろう最後の1週間をとても楽しみにしている様子だった。
 そういうことを語っている様子を見て、少しだけ、あまり「意味」を言葉で強調してしまうのはどうなんだろう、という風にも感じてしまった。

 来週18日(日曜日)にはゴールのカシュガルからの生中継を含め、12時から14時45分までの拡大版が放映されるそうだ。
 私が見られるのは20日(火曜日)21時からの再放送なのだけれど、何故か再放送では放送時間が2時間に短縮されているのが謎だ。ハイビジョンが見られないことを残念に思うのは久しぶりのことだ。
 せめて20日の再放送は見逃さないようにしたいと思っている。

2007年11月13日(火曜日)21時から
NHKNHK BS-2「関口知宏の中国鉄道大紀行 秋の旅 敦煌」
NHKの公式Webサイト内、「関口知宏の中国鉄道大紀行 最長片道ルート36,000kmをゆく」のページはこちら。

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