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2008.04.18

「メガロマニア 第10回」を読む

 NHKスペシャル「失われた文明」に関連して、作家の恩田陸がNHK出版のサイトで「メガロマニア あるいは「覆わされた宝石」への旅」というタイトルの紀行エッセイを毎月連載している。
 その第10回が掲載された。
 メキシコの旅が終わり、新たにルートマップも掲載されていた。

 今回から、舞台がグアテマラに移った。グアテマラは何年も前から行きたいと思っているのになかなか行けていない憧れの地なので、とても嬉しい。

 恩田陸はいきなり、カンクンからティカル遺跡の最寄り空港であるフローレスに飛んでいた。
 グアテマラ初日と2日目の描写のためなのか、今回は、とても「旅行エッセイ」風である。
 ティカル遺跡は、恩田陸の小説「上と外」にも登場する場所なのだけれど、それに関する話題が何ひとつ出なかったのが意外だった。

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 精緻な暦と神殿を残し、彼らはどこに行ったのか。
 かつて言われたように、忽然と消えたわけではあるまい。
 彼らはゆっくりと散っていったのだ。何かに見切りをつけ、何かを捨てて、ゆっくりと遠くへ、緑のジャングルの中へ散り散りになって去っていったのだ。
 世界の終わりとはそういうものなのだろう。

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 この一節が、ひどく印象に残った。
 ティカル遺跡は「世界の終わり」を考えさせる遺跡のようだ。

NHK出版の公式サイト内、メガロマニア−あるいは「覆わされた宝石」への旅−のページはこちら。

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