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2008.06.14

伊豆断食旅行記4日目

2008年5月19日(月曜日)


 最終日である。
 4時に1回目が覚めたもののそのままうとうとし、6時にかけた目覚ましの音で飛び起きた。
 荷造りを始めると、昨日購入した海苔の瓶詰めやジャムの瓶でずしりとした重さになっている。担いで歩かなくてはならない距離は僅かだ。送らずに持ち帰る予定である。


 体中がバリバリに張っている。ヨガで普段全く動かしていない筋肉を動かしたためだろう。
 6時45分にサイレントウォークに出発した。みんなで黙って歩くから「サイレントウォーク」だ。
 ずっと上り坂を歩くので、少なくとも私にはとてもしゃべる余裕はない。バリバリの身体を前に上に持って行くので精一杯である。
 前を歩く人からどんどん遅れ、ほとんど最後尾を歩いていた。
 カメラを持って来なくて良かったと思う。
 汗びっしょりだ。


 目的地は、高台の駐車場だった。
 そこから、伊豆の海が一望できる。今度はカメラを持ってくれば良かったと後悔する。
 風が気持ちいいし、別荘地の緑と遠くに見える海の青が清々しい。


 汗が引くくらい休憩した後、三々五々出発した。
 すねが痛い私は、下り坂で息は楽だというのにやっぱり最後尾である。割り切ってのんびり歩く。
 高原館に戻ったら7時25分だった。
 7時55分からの問診の前に、貸切風呂が空いていたので15分くらいでささっと汗を流した。
 貸切風呂を使ったのは初めてだ。こちらは温泉ではなく、少し残念である。


 退所の問診は、やすらぎの里主宰の男性の先生が担当だ。
 食生活はまあいいでしょうと合格点が出る。「70点。」と言われたので、「マイナス30点はどこですか?」と聞いたら、「たまには自分で作ろうよ。」とのお返事だった。もっともである。
 何か運動をしましょうというお話もあった。階段5階分を2回上下するのと通勤時の歩きで1日30分の運動量を確保したことになるそうだ。


 数値としては、体重は2kg減、体脂肪率は0.2%減、内臓脂肪が2から1に減っていた。
 先生が「減るんだね〜。」と意外そうにしていたから、ある程度痩せていると効果が数字で現れることは少ないのかも知れない。
 自律神経系の数値は軒並み底上げされ、ことさらに低かった膀胱・胆嚢・胃の数値も含めて40〜50の範囲に収まった。理想値が60だから、これは大きな改善である。
 「断食をして内臓を休めたことや施術を受けたことで改善されたんでしょう。」というお話だった。


 問診の部屋に入ったときの先生の第一声は「腰と肩がバリバリなんだって?」だった。
 スタッフの方の間で連携がきちんと取れていることと、あなたのことを知っているということを同時に伝える、見事な一言である。
 特に寝る前には肩を回すなどほぐす運動をしないと、ずっと固まったままになってしまい、安眠もできにくいと言われた。
 肩凝りは緊張が、腰痛は腰を支える筋肉がないことが原因で、「腿の外側がぷるぷるするような運動をして腰まわりの筋肉を鍛えましょう。」とアドバイスをいただいた。


 15分くらいで問診が終わって出てくると、広間では野菜の販売が行われていた。
 無農薬野菜でかつ今朝収穫された新鮮な野菜である。
 大根やにんじんは重いし、レタスはかさばるので、菜の花とスナックエンドウを購入した。
 菜の花はアンチョビとパスタにすると美味しいそうだ。うちではキャベツとアンチョビでペペロンチーノ風にする。キャベツを菜の花に変えたら、より個性の強いパスタになりそうである。
 その後、マッサージチェアで足腰をもみほぐし、最後の仕上げに岩盤浴に入った。


朝食 10時からの朝食のメニューは、圧力釜で炊いた玄米ごはん、キャベツと油揚げのお味噌汁、小松菜とじゃこの炒め物、すき昆布の煮物、お新香、ニューサマーオレンジのゼリーだった。
 副菜のレシピが配られ、パウンドケーキをお土産にいただく。
 みな「ビールが飲める。」「から揚げが食べたい。」「今日は止めといた方がいいのでは。」などと口々にしゃべる。


 帰宅後の注意事項のお話もあった。
 この朝食の献立がある意味「理想」の献立で、夕食にはあと1品お魚などを加えるといいそうだ。
 しばらくは身体が栄養を吸収しやすくなっているので特に揚げ物は避けた方がいいこと、1日30分は運動をしましょうということ、「断食」は生活を見直すきっかけであること、ストレスコントロールとしてすぐにできるヨガや散歩やお風呂をキープして、あと週に1回2時間くらいの運動と、月1回丸1日を自然の中で身体を動かすことに当てられると良いこと等々のお話があった。


 10時40分に伊豆高原駅行きの送りのバスが出る。
 一碧湖を散策して帰るという方や、車で来た方以外は、みなこのバスを利用したようだ。
 お土産は昨日のうちの十分に買い込んだし、11時3分発の黒船電車に高原館でご一緒したお二人と乗り合わせ、熱海で快速アクティーに乗り換えて東京駅まで帰った。どちらの電車も結構な混み具合である。
 15時くらいに自宅に到着し、断食旅行は無事に終了した。


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