オーロラ(ホワイトホース)旅行記2日目
2008年9月20日(土曜日)
7時開始の朝食に合わせて目覚ましをかけたものの、眠くてそのまま二度寝した。
ちゃんと起き出したのは10時である。運用はかなりアバウトなものの、セルフサービスの朝食は概ね11時くらいまでで片付けられてしまう。
昨日買った粉末のスープも用意し、たっぷり用意された朝食をいただく。フルーツがたくさん入ったヨーグルトや手作りらしいスコーンが美味しい。
みなさんはもっと早く朝食を済まされていたようで、一人でテーブルに付いて朝食を食べていたら、ロッジの方に「お部屋のお掃除していい?」と聞かれたので、お願いした。
朝食後、これといってやることもなく、ガイドさんに「オーロラを見るならハイウエイまで出た方がよい」とアドバイスを受けていたし、ある程度ロッジ周辺の道が判っていた方がいいだろうと散歩に出た。
昨日到着したときにはそれほど寒いと思わなかったけれど、今日は風が一際冷たく感じられる。
山用の防寒シャツにタートルネックの薄手のフリースを重ね、ダウンジャケットを着込む。下はタイツとズボンを重ねれば何とか歩き回ることができるくらいの寒さだ。
歩いてみると、ハイウエイまで5分くらいかかった。意外と遠い。
真っ暗だとさらに時間がかかるだろう。
そして、外をうろうろ歩いていると、ロッジで飼われている犬たちが寄ってくる。よっぽど退屈しているのか、明らかに犬好きではない私の周りを走り回っている。
ロッジが空いているうちに内部も探検する。
客室は1階に3部屋とリビングの上のロフトのようなところに1部屋、あとはコテージが近くに何軒か建っている。
リビングには「大きな古時計」が置かれ、地下に降りると(地下といっても湖に面した斜面に建てられたロッジなので、湖側から見ると1階になる)、ビリヤードがあり、アウトドア用の道具が置かれたスペースがあり、何故か美容室がある。
外にはジャグジーがあり、湖の際まで降りてゆくとデイベッドが置かれている。
贅沢な作りのロッジである。
昼間はどこに出掛ける予定もなく、また出掛けるといっても周辺を散歩するしかない。オプショナルツアーも、一人から実施されるツアーはないようだった。1時間も散歩をしたら寒くなってしまい、せっかくなのでロッジを楽しむことにした。
1階からの続きのテラスにはベンチが置かれていて、風を避けて日向を選べば結構暖かく過ごすことができる。
飲み物を用意してテラスとリビングを行ったり来たりしつつ持ってきた本を読む。
読書にも飽きたので、どうしようかと迷いつつ、やっぱりジャグジーにチャレンジすることにした。
24時間使用可能な屋外ジャグジーである。
水着に着替え、お部屋に用意されているバスローブを羽織ってバスタオルを持ち、地下に降りる。自力で蓋を取って寒さに震えながら早速ジャグジーにつかった。
寒い。
湖から吹き上がってくる風がかなり冷たい。しかも、お湯がぬるい。
24時間自由に使えるようにしてあるためか、お湯が塩素くさく、何となくぬらりとしているのも気になる。
しかし、寒さの余りちゃぽんと浸かってそのまま脱出するのは不可能である。
ジャグジーのスイッチを適当にいじっていたらジェットバスとしての機能を発揮し始め、それを2コース繰り返したらやっと身体が温まった。
身体が温まったらお腹が空いた。
昨日スーパーで買ったドライマンゴーをつまみつつ、今度はベッドにひっくり返って本を読んだり、お昼寝をしたり、本当に呑気すぎるくらい呑気に過ごす。
そうやってゴロゴロしている間に、あっという間に夕食の時間になった。
夕食前にインターネットでオーロラ予報をチェックしてみると、相変わらずの低調である。9段階あってレベル1〜3をうろうろしているようでは見込み薄だ。
PCをいじっているうちに日本語入力が可能なことが判明し、せっかくなのでブログを書いた。海外からの初書き込みである。
そこへ、ジョニーさんがメニューの説明に来てくれた。お手間をかけさせて本当に申し訳ない。
メインディッシュはビーフステーキかスペアリブで、お勧めだというスペアリブをお願いする。
実は他の前菜なども説明してもらったけれど、「**のスープ」と言われて「**って何?」と聞き返したら、「それは説明が難しい。」とサジを投げられてしまった。
夕食は19時からだった。
メニューはこんな感じである。
スープ **のクリームスープ(食べた感じでは葱とキノコが入っていたような気がする)
サラダ シーザーズサラダ
メインディッシュ ポークのスペアリブ
デザート、クリームチーズケーキ ベリーソースがけ
今日は私を含めて4組の宿泊客がロッジでの夕食を頼んでいた。
食卓のメンバーは、1ヶ月以上カナダ国内をキャンピングカーで回っているというスイス人のご夫婦、バンクーバーからやってきたカナダ人の若いカップル、最初は母娘だと思っていたらどうも違うらしいカナダ人の女性二人連れである。
このインターナショナルな人々に混ざって雑談ができるような語学力は、私にはない。
女性二人連れが昨日ホワイトホースに着き、レンタカーでこのロッジに向かったけれど発見できずに車の中で夜明かししてしまったこと、夜が明けてからロッジに電話して迎えに来てもらったこと、コンピュータ関連のエンジニアをしていること、バンクーバーよりもホワイトホース周辺の方がガソリン代が高いこと、昨日は温泉に行くつもりだったけれどその途中でコーヒー工場を見かけてそちらに行ってしまったこと、ブラックベアーを見かけたこと、キャンピングカーで移動しているとき4時間も1台の車ともすれ違わなかったこと、などなどが語られていたと思う。
部分的には判るんだけれど、というところである。
スイス人のご夫婦の英語が一番聞きやすいと思っていたら、旦那様のお母様はイタリア人で、奥様はドイツ系であり、スイスには四つの公用語があるという。
なるほど、英語が不得意な日本人にも判りやすい英語をしゃべってくれる訳である。
3泊5日の弾丸ツアーでオーロラを見に来て、日本から直行直帰だと言ったら、みんなにのけぞられてしまった。何となく気持ちは判る。
ステファニーさんがやってきて空を見上げ、「今日はオーロラが見られるわよ。」と言う。どうもここに住んでいる人達にとっては、オーロラは雲さえ出ていなければしょっちゅう見えているものらしい。
なかなか気持ちの良い人達で、一緒に写真を撮ってもらい、しかしお酒も飲まず雑談もできない私は間がもたなかったので21時くらいに失礼して部屋に引き取らせてもらった。
シャワーを浴び、山用防寒シャツにタートルネックシャツを重ね、厚手の毛のシャツを着込む。昨日は下半身が冷えたのでタイツにスパッツ、ズボンにレインパンツまで重ねる。
23時くらいでマイナス1度だ。さらに冷え込むだろうと持ってきた限りの服を着込んだ。
まずハイウエイまで出て、道路脇の少し高くなったところに三脚を据えてカメラをセットし、30分おきくらいにロッジに戻って温かい物を飲んだりインターネットでオーロラ予報をチェックしたりトイレに行ったり、寒さに負けて帽子を足したりしながら、オーロラを待った。
空は晴れて、満月に近い月はもちろんのこと北斗七星までバッチリ見えている一方、オーロラが見えそうな気配はかけらもない。
2時30分くらいにオーロラ予報がレベル5に上がり、すわ、と慌ててハイウエイまで戻ってそのまま1時間半くらい粘ったけれど、全く気配がないのは相変わらずである。
それらしい光というか影が見えるたびにシャッターを切り、15分置きに北の方を向けて適当にカメラのシャッターを切ってたけれど、一向に「写真に緑色の光の帯が写っている!」なんていうことは起こらない。
こういうとき、オーロラを見るための施設に行くでもなく、個人で自由に好きなだけオーロラ鑑賞をしてくださいというツアーは、「見逃したんじゃないか」という強迫観念にさらされる。困ったものである。
そうこうしているうちに、冷えてきたし、カメラも凍り始めた。
4時過ぎに雲も出てきたし、体力も限界に近づいて撤収した。
往生際悪く、5時くらいまでロッジ近くで粘ったけれど、やっぱり気配もない。雲も増えてきて、月も隠れてしまった。
仕方がない。
諦めて寝ることにした。
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