香港旅行記2日目その2
2009年2月9日(月曜日)
トラム乗車体験も無事終了し、バスに戻ってお昼ごはんを食べるレストランに向かった。
結構な繁華街のビルに入ったと思う。場所などはあまりちゃんと覚えていない。
「金龍船 海鮮酒家」というレストランで飲茶のランチをいただいた。大きなテーブルで二手に分かれる。
点心もシュウマイや肉まん、春巻き、海老餃子など色々と食べられて楽しかったけれど、デザートのマンゴープリンを含め、正直に言って微妙なお味だった。
13時過ぎにレストランを出て、黄大仙に向かった。
ガイドさんによると、旧正月の期間中は初詣に行く人で大混雑する寺院だ。今日はもう旧正月も明けているのでそれほど混雑はしていないでしょうという説明だった。
とんでもない。
裏手にある駐車場から入口に回ったところ、門の前に設置されたディズニーランドのようなつづら折りの通路こそ使われていなかったものの、一目で大混雑していることが判った。
ガイドさんも引率を諦め、「13時55分にあの木の前に集合してください。」と言ったきり、信者ではないからお線香やお賽銭を上げる必要はありませんという程度のことを言っただけでずんずん中に入って行く。
周りの人は観光客というよりもちゃんとお参りしに来た人が大多数だ。多くの人はたくさんの大きなお線香をかざすようにして持っている。
このお線香に火が点いていて、ちょっとした恐怖だ。しかし、これだけの混雑で事故が起こっている気配もない。
お姉さんによると「大抵はどこかが工事中」で、この日は本殿が工事中だった。人波は仮本殿に吸い込まれて行く。
仮本殿に入ると、そこでは占いをする人たちが一斉におみくじの箱を振りまくっていた。そのカチャカチャ、シャカシャカという音が反響してもの凄い大きな音になっている。
お姉さんは以前にこの占いにチャレンジしたことがあるそうだ。お姉さんの指南によると、振り続けて1本が飛び出るのを待ち、その上でその1本が運命の1本かどうかを更に占わなければならない。
20分では結論が出そうにもないし、そもそも筮竹を振り続ける人の真剣な面持ちに負けて、お賽銭だけあげてそそくさと出た。
この後はお買い物三連発だ。
ツアーを予約した際にはどんなお買い物に行くかは不明で、行ってから分かる仕組みである。今回行った「宝石工場」「シルクのお店」「漢方薬のお店」はどうも定番らしい。お姉さんはどこも行ったことがあったと言う。
宝石工場で母へのお土産に翡翠で作られた干支のストラップを100香港ドルで購入した他は何も買わなかった。
それぞれのお店の滞在時間は15分〜30分だったから、ツアーとしては良心的だろう。
6時にDFS GALLERIAで解散となった。
お姉さん曰く、ここは無料でコーヒーが飲めるのがいいそうだ。
そのサービスのコーヒーをいただきつつ、今後の予定を考え、1日連れ回されて結構疲れていたし、足つぼマッサージを探すことにした。
ガイドさんにお勧めのお店を聞いたら「この辺ならたくさんあるよ。」と言われてしまったから、自力で探さねばならない。
ハイアットリージェンシーの並びにある、「大班美容水療足浴中心」というお店に決めた。
階段を降りて店内に入るので少し躊躇したものの、その通路には水槽が埋め込まれて熱帯魚が泳いでいたり、高級感と安心感が漂う。
日本語のメニューが用意されていて、足マッサージ50分と頭とデコルテのマッサージ25分のコース(267香港ドル)をお願いした。
荷物を預け、靴下などを脱ぐように言われ、サンダルに履き替えてまずはフットバスである。
バスに乗っていた時間も長いとはいえ、1日歩いた後なので、まずこれが気持ちいい。
お店のお姉さんに足を拭かれ、サンダルを履かされて、たくさん並んでいるカウチベッドの一つに連れて行かれる。
暗い中を見渡した感じでは、女性の客には女性の担当者が付いていたようだ。
足マッサージは足つぼマッサージではない。
どちらかというとアロマオイルを使ったオイルマッサージという感じである。ベッドに寝転がって、肩に湯たんぽのようなものを当ててもらい、とにかく気持ちがよい。
デコルテのマッサージのときには、湯たんぽがお腹に移動され、これまた気持ちがよい。
すっかりリラックスして寝入ってしまった。
マッサージの後は、喉も渇いたことだし、許留山のジュースだ。
テイクアウトの人は店先のレジで先にお勘定を済ませ、店内で食べる人はそのまま席に着いてお店の人に注文し、帰りに精算するシステムだ。
それを知らなかったので、先にお会計をしてしまう。
私が頼んだのは、mango & mango juice Harsmar Jellyというジュース(写真の左側)で、このHarsmar Jellyの正体が未だに判らない。食べた感じでは愛玉子に似ていると思った。
お姉さんは、スイカと何かのジュースを頼んでいた。
その後、ガイドブックに載っていた「徳發牛肉丸」という牛肉団子を載せた麺のお店を探した。ところが、これがどこにもない。
地図を見ても、そのお店がある筈の辺りに、そもそも道がない。
ショッピング・ビルの受付のお姉さんに聞いてみても「あの辺。」と言われたり「もう閉店時間じゃない?」と言われたり、辿り着けない。
そうして何人目かに聞いたお兄さんが、同僚らしいお兄さんに聞いたり、ぐるっと遠回りした挙げ句、でもほとんど間違いようのない辺りまで連れて行ってくれた。
うん、いい人だ。財閥の息子かしら?(笑) という会話で盛り上がる。
探していたお店は、九龍公園の真向かいにある「海防道臨時街市」という市場の中に存在していた。
市場自体が、19時頃には活気もなく閉まっているような風情だし、そもそも市場なんて観光客に縁のなさそうな場所だから、その中にあるなんて考えもしなかった。
二人いれば大丈夫だろうと、勇気を持って(?)突き進む。
私たちは探していた「徳發牛肉丸」の1軒隣のお店で食べたようだ。こちらのお店も美味しかった。
牛肉団子のスープは醤油ベース、海鮮団子のスープは塩ベース、いずれも玉子麺である。
お箸と、取り分けるようにもらったお椀をウエットティッシュで拭う。
これが、それぞれ20香港ドルで食べられるのだから、香港って本当にいいところだ。
お姉さんは実は玉子麺が苦手だそうで、申し訳ないことをしてしまった。
食べ終わったら、19時30分過ぎだった。
時間もちょうどいいので、このままシンフォニー・オブ・ライツを見に行く。
海縁に陣取っても、昨日に比べるとそれほど風も冷たくない。


シンフォニー・オブ・ライツは、楽しかった。
昨日はスターフェリーからだったので、何が起こっているのかよく判らなかった。しかし、九龍半島側の海縁にはスピーカーが仕込まれていて、音楽やDJが入る。これが大きい。
ビルの名前が叫ばれると、そのビルが一際賑やかかつ派手にイルミネーションをキラキラさせたり、レーザー光線を放ったりする。ビルに人格があって掛け合いが行われているようで、可笑しいし楽しい。
堪能した。
何度も来ているお姉さんは逆にこんなにがっつりシンフォニー・オブ・ライツを見たことがなかったそうで、二人で「楽しかったねー。」と言い合う。
スーパーでお土産を確保しておこうとランタンに飾られた道を歩き出したところで、お姉さんに「後で、マッサージのお店に行っていい?」と聞かれた。
「どうして?」と聞き返すと、「あのお店にダウンのコートを置いてきた。」とおっしゃる。
言われてみれば、着ていた筈のダウンのコートを持っていないし着ていない。もうかなり前から忘れてきたことに気がついていたものの、持ち歩くのも邪魔だし、香港でダウンのコートを持ち逃げする人もいないだろうし、クロークに預けている感覚で「後で取りに行けばいいや」と考えていたとおっしゃる。
「えー!」と叫んで大笑いしてしまった。
私には永遠に辿り着けない、大物かつ大胆な境地である。
スーパーに寄ってお土産に陸羽茶室のティーバッグを全種類と、オイスターソースの生みの親と言われる李さんという人が作った李錦記というブランドのXO醤を購入した。
ワトソンズというマツモトキヨシみたいなドラッグストアに寄り、タイガーバーム社製の湿布や埃っぽくて喉が痛かったので飴を買う。
お姉さんが買った、直径2cmくらいの容器に入ったタイガーバームも可愛い。白いパッケージと赤いパッケージと2種類あり、白い方はスタンダード、赤い方はニッキが入っているらしい。
夕食が麺だけで小腹も空いてきたので、再び許留山に行ってデザートをいただいた。
今回は二人ともマンゴーベースである。マンゴープリンが既に売り切れてしまっていたのが残念だ。
私が食べたのは右側の方で、マンゴーとマンゴーアイスクリームと白玉がたっぷり入ったマンゴー味のかき氷だ。
お姉さんは、確か、緑豆の餡が沈ませてあるマンゴーのデザートだったと思う。
海風に当たり、涼しくなった街をうろついた後で食べるには、このデザートはちょっと冷たすぎだった。二人で「次はこの温かそうなお汁粉にしよう!」と言い合う。
夕方に行ったマッサージのお店に戻り、お姉さんは宣言通り、「忘れた」のではなく「置いていった」コートを取りに来たとフロントのお姉さんに言い、ダウンのコートを手にした。
小心者の私にはできない見事なワザである。私だったらコートを忘れたと気がついた時点で、飛んで取りに行っていたと思う。
チムサーチョイからモンコックまでMRTで戻り、そこからふらふらと歩いて、ホテルに帰り着いたのは22時過ぎだった。
「そうだ! 22時49分に月を見なくてはいけなかったんだ!」とガイドさんに言われたことを思い出してホテルの窓から外を見たけれど、月の姿がない。
わざわざ外に出るのも面倒くさくてあっさりと諦めたけれど、この日のこの時刻、香港では月蝕が起こっていたらしい。
後になって「面倒くさがらずに、外に出て月を探してみれば良かった!」と悔しい思いをした。
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