ハトヤホテル旅行記2日目
2009年3月15日(日曜日)
旅先では超健康的になる私は7時前に目が覚めた。
7時になるのを待って起き出し、大浴場に出掛ける。昨夜と今朝とは違うお風呂に入れるようになっていて、今朝の方が小さめの大浴場だということが判った。
狭いせいか、何だかやけに混雑しているように感じる。
やはり、メインは人魚の像があるお風呂の方だったらしい。
朝食はバイキングで、会場はステージ館1階の「きっと派手な舞台機構をたくさん持っているだろう」大レストランだ。
和食と洋食と両方が用意されている。
バイキングと言われると何だかパン食をしたくなるので、こんなメニューになった。
考えてみたら、せっかく伊東に来たのだし、鰺の干物や佃煮、海苔などで純和風の朝食を狙ってみても楽しかったかも知れない。
1時間くらいかけてゆっくりといただいた。
午前中のうちに実家に帰らねばならないという友人は9時45分の送迎バスに乗って伊東駅に向かい、残る二人でチェックアウトし、サンハトヤに行く送迎バスに乗り込んだ。
ハトヤホテルに宿泊すると、サンハトヤの「海底温泉 千石風呂」の無料利用券がもらえる。
ただし、タオルやバスタオルの貸し出しは別料金になるという。
サンハトヤは海沿いにあり、CMでお馴染みの「海底風呂」がある。この「海底風呂」も大小あるようで、この日に女湯が割り当てられていた方がよくパンフレットなどで見る「大きい方」のお風呂だったのかどうか、結局よく判らなかった。
とりあえず、水槽には大きな亀が何頭もいて、泳いだり沈んだりしていた。
海底風呂は水槽がすぐ隣にあるせいか、何となく暗く感じられる。
ハトヤホテルにはない露天風呂がこちらには併設されているので、陽の光を求めて早々にそちらに向かった。
いいお天気だ。日陰を選び、ほとんど半身浴のような感じでおしゃべりに興じる。
ふと気がついたら、2時間近くを過ごしていた。
風呂上がりのビールが飲める場所を探しつつ、サンハトヤを探検する。
友人の旦那様がハトヤホテルと聞いて「三段逆スライド方式!」とまずそこを思い出して叫んでいたらしい。確かにサンハトヤには釣り堀があり、その料金表にはキッパリと三段逆スライド方式と書かれていた。
要するに、たくさん釣れると一匹当たりの値段が安くなるような値段設定のことをそう呼んでいるようだ。
サンハトヤのお土産物屋さんでハトヤサブレ(ハトサブレよりも鳩の意匠が凝っているように感じられる)と、ハトヤホテルのオリジナルらしい練りワサビを購入する。
友人は、昨日からずっと気にしていた、ハトヤホテルのマスコットの「鳩」がついたキーホルダーを嬉しそうに購入していた。
確かに可愛い。赤、白、黄色、緑の4色が揃っていて、白がお勧めである。
サンハトヤから伊東駅に向かうバスはお昼の時間帯には走っておらず、13時30分まで待たなければならない。
お昼の時間帯にいる客のランチ需要は絶対の逃すまいという気合いの感じられる運行時刻表である。
お腹も空いたことだし、風呂上がりのビールも飲みたいし、かの有名な「大漁苑」でお昼ごはんを食べることにした。
昨日のお昼に鰺のたたきとまつり寿司とでどちらにしようか迷ったので、ここは待望の鰺のたたき(1680円)を選んだ。
美味しい。
お風呂上がりの生ビールもこれまた美味い。
伊東駅に戻ってコインロッカーに荷物を預け、踊り子号に結構空席があることを確認して安心し、そのままお散歩した。
出発前に伊東市・伊東観光協会のホームページで確認したところによると、伊東駅近くの伊東公園と松月院で、ちょうど桜が咲いているらしい。
地図で見たよりも狭いと思った伊東公園は、確かに平地の部分は狭かったし桜も1〜2本あるかないかだったけれど、奥が小高く崖というか丘のようになっていて、土と木で階段が刻まれている。縦に長い公園のようだ。
その階段を上がると、上が少し広くなっていて、芝生のようなところに石が丸く並べられ、半ば埋まっているのが恐らく「李王家別邸跡」だろう。左手前に白く点々と散っているのは桜の花びらである。
その並びに割と立派な桜の木があって、桜の花が散り際といった風情だった。
友人と二人で写真を撮りまくる。
広場を出て階段を下り、今度は明らかに神社の入口だろう石段を上る。
そこが「桜が咲いている」という松月院だろうと思ったらどうも違う。
考えてみれば、「松月院」と名乗るからにはお寺だろうし、そこは石段といい、鳥居といい、どこからどう見ても神社である。
階段を下るのではなく、境内からそのまま道路に出られた。
神社を出たところに夏みかんの木があって、その向こうに青い空と青い海が見えたときには何だか得をした気分になった。
夏みかんがどうして春3月にたわわに実っているのかよく判らない。しかし、「みかんと青い海と青い空」なんて、いかにも伊豆な光景である。
夏みかんと海の景色に満足し、松月院は諦めて駅に戻ろうかと周りを見回したところで、赤い幟が見えた。
赤い幟とくれば、お寺か神社か甘酒屋と相場が決まっている。
行ってみると、そこがやはり目的地である「松月院」だった。
目的の場所に辿り着けたことに満足する。
しかも、意外とちゃんとしたお寺で、意外すぎるくらいちゃんとしたお庭が整えられている。そして、このお庭からも海を眺めることができ、桜が咲いて、少し濁った池の水面に映っている。
なかなか風情のあるお庭だ。
ふらふらと駅に戻る途中、桜の木の間を飛び回るめじろを発見し、鳥好きの友人の目が光った。
そういえば、彼女はハトヤホテルの「鳩」グッズにも目の色を変えていた。
「撮って!」と言われて狙う。小鳥の動きは素早く、私のカメラは初動が遅いので、なかなか捉えることができない。
しかも、撮ってその場で確認したときには何枚かめじろが写っていた筈なのに、さっき探したところ、いくら目を皿のようにしても淡いグリーンの小鳥の姿を見つけることができなかった。
駅前の商店街に戻り、パン屋とカフェが併設されている「江戸屋」に入った。
随分歩いたし、喉も渇いたし、休憩である。
名物らしいホットアップルパイ(バニラアイス添え)が美味しそうだった。すでに今日の分は売り切れていて、食べられなかったのが悔しい。
アイスカフェオレをいただき、アップルパイの代わり(?)に哲学者の方が描いた絵をデザインしたというミニトートバッグを自分土産に購入した。
江戸屋の向かいにあった干物のお店で鯖のみりん干しとエボ鯛の開き(全部で1000円強)を買った。
友人はその隣にあった酒屋さんで地ビールを購入している。彼女はビール好きで、特に地ビールには目がない。4種類あるうちの1種類が売り切れていて、とてもとても残念そうだった。
お土産も買い込んだしそろそろ帰ろうと15時前に駅に戻ると、今日の東京方面行き踊り子号の指定席がほぼすべて売り切れていた。
さっき見たときにガラガラだったのは一体何だったんだろう、という感じだ。そこで買っておくべきだったらしい。
下田からやってくる踊り子号の自由席に座れるとも思えず、伊豆急行の普通電車で熱海まで出て、そこからこだまに乗って東京に帰ることにした。
東京駅に着いたのは17時30分前くらいである。
踊り子号で帰るよりも、所要時間としては新幹線を利用した方が早い。
こうして、のんびりまったりのハトヤホテルの旅は終わった。
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