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2009.09.05

裏磐梯旅行記1日目

2009年7月26日(日曜日)

 今回の旅は、母に旅館・ホテルが掲載された冊子を見せて「どこに行きたい(泊まりたい?)」と尋ね、「裏磐梯で歩きたい」という返事があったところから始まった。
 その冊子には裏磐梯の宿が何軒か載っていて、車で行くとかレンタカーを借りるという選択肢を持たない私としては、公共交通機関が利用しやすく、できれば五色沼散策路に近く、そして温泉だと嬉しい。
 それらの条件を満たした、裏磐梯猫魔ホテルが今回の宿となった。

 裏磐梯猫魔ホテルでは、東京からホテルまでのシャトルバスを毎日運行している。
 このバスが、東京駅の他にJR武蔵野線及び東武伊勢崎線の南越谷駅でもピックアップを行っている。
 我が家からは東京駅に行くよりも南越谷駅の方が便利なので、事前に電話で南越谷駅からの往復を予約した。料金は5000円である。

 南越谷駅を9時に出発したシャトルバスは、10人弱のお客を乗せて、羽生パーキングエリアと那須高原サービスエリアで休憩し、12時25分に猪苗代駅で停まった後、裏磐梯猫魔ホテルに13時前に到着した。予定より少し早い。
 このシャトルバスを利用すると、チェックイン時間が早くなり、チェックアウト時間が遅くなるのも嬉しい。
 とりあえずお部屋に入って、お茶を飲んで休憩する。

 那須高原サービスエリアでとちおとめソフト(380円)をおやつに美味しくいただいただけで、かなりお腹が空いている。
 13時30分にホテルから徒歩3分くらいのところにある磐梯東都バスの磐梯高原駅というバス停から五色沼入口行きのバス(240円)に乗った。
 五色沼入口に到着した頃、雨が降り出した。

パスタピザ 

 ガイドブックに載っていたIL REGALOというイタリアン・レストランまでダッシュした。14時近いのに混んでいて、20分ほど待つ。人気のお店のようだ。
 黒板に書かれた「本日のおすすめ」が美味しそうだったので、フレッシュトマトとリコッタチーズのピザと自家製ミートソース幅広パスタの和牛ステーキ添え(併せて3800円)を頼んでシェアした。
 美味しい。
 あとサラダを頼めばよかったね、と母と言い合う。実際は、かなりのボリュームでお腹がいっぱいになり、サラダを頼んでも食べきれなかったと思う。

 ランチをいただいている間に雨もだいぶ小降りになってきたし、明日になったら天気が回復するという保証もなかったので「歩いちゃおっか」と、五色沼散策路に向かった。
 私は中学の林間学校以来、母もだいぶ前に来たことがあるきりだ。
 五色沼ビジターセンターのお手洗いを借り、15時前に出発した。

毘沙門沼

 一番手前にあって、一番大きい沼が「毘沙門沼」である。
 青緑色が綺麗な沼だ。
 ここは車道からすぐのところにあるためか、結構な人出である。ボートに乗って遊んでいる人も大勢いる。
 しかし、私たちはこのまま五色沼散策路を歩ききってホテルに戻るというミッションがある。
 のんびり歩き出した。

石の階段 ビジターセンターから毘沙門沼までは、完全に舗装された遊歩道が整備されていた。二人の記憶では、昔はこうじゃなかったと思う。しかし、毘沙門沼から先は、流石に舗装道路という訳にはいかない。
 こんな、大きな岩に刻まれた階段なども上る。
 歩きながら、「五色沼散策路って、もっと平坦な道じゃなかったっけ」などと考える。中学生の頃の記憶など、とんと当てにならないようだ。

赤沼 ガイドブックのマップによるとコースタイム35分のところ、50分かけて、赤沼に到着した。
 赤沼といっても、水の色は綺麗なブルーである。
 その中で、水辺の草の根元だけが赤く(というか、茶色く)染まっている。

弁天沼 同じような沼が続く。
 言われてみれば確かに色も形も周りの景色も違うけれど、メモもなくなった今となっては、写真の撮影時間を見なければどの写真とどの写真が同じ沼なのかすら定かではない。似たような景色が続く。
 木々が遮ってくれるとはいえ雨もかなり本降りになってきた頃、弁天沼に着いた。
 出発して75分が経過した。すでに、ガイドブックの「散策路自体は70分程度で歩ける」という見込み時間を軽くオーバーしている。

 何故、弁天沼だけは簡単に特定できるのかというと、この沼のほとりに見晴台があり、その「屋根のない」見晴台に上った頃から本格的に雨が降り出したからである。
 平らな感じで視界も開け、お天気がよければさぞやと思う。
 しかし、雨が降っている今は雨を遮るものが何もなく、吹きさらしだ。早々に見晴台を降りて先を急ぐ。

ユリ この時期、意外と五色沼周辺ではお花が咲いていなかった。
 紫陽花が、雨の散策に相応しくブルーの花びらに水滴を光らせていたくらいで、その他に目立ったお花といえば、このグリーンのユリのようなお花だけである。
 「これはユリ?」「でも、何だか形が違うような気がする。」「グリーンだしね。」「そもそも、このお花のように見えている部分はお花じゃないんじゃない?」と母と言い合う。もちろん結論は出ない。

 それまでのブルーの綺麗な沼の色とは一転、普通にグリーンの水をたたえた柳沼に到着したときには、雨もやみ、青空も見え始めた。
 既に16時40分を回っている。
 五色沼散策路を歩いて来ると、そのまま裏磐梯物産館に誘導されるようになっていて、そのまま何となくお土産を物色する。
 蜂蜜のコーナーがあって、お店のおばさんが色々と試食させてくれた。栃(最初に試食したこともあって強烈な甘さ)、山桜(ちょっと薬っぽい香り)、野バラ(後味でふわっとバラが香る)、アカシア(いつもの親しんだ味)と試食して、野バラの蜂蜜(650円)を購入した。

磐梯山 17時前にホテルに戻った。
 このホテルでは、お部屋から檜原湖を見ることができる。
 そして、窓から少し乗り出したら、雲が切れてきており、磐梯山の姿を見ることができた。

 夕食は和食か洋食を選べ、和食の場合は19時30分からになりますと言われている。
 時間もあるし、雨に濡れたし、先に温泉に行くこと。
 少し前には雲が切れて青空も覗かせていたのに、温泉に行って体を洗い、露天風呂に出たらいきなりの土砂降りになった。
 内風呂が熱めのお湯だったので、最初はなるべく雨の当たらない辺りで露天風呂に入っていたけれど、この露天風呂の屋根は隙間が空いていて、雨宿りの役には立たない。
 早々に退散した。

P7260412P7260417

 夕食のとき、お風呂上がりでもあるし、母と二人でビールを頼んだ。
 メニューは以下のとおりである。量もちょうどよく、美味しかった。

先八寸
 カリフラワーのともあえ、とうもろこしと西京味噌のお豆腐
 さつまいもおかきあげ、きくらげと長いものかるかん
 ニガウリのグリーンピースあん
吸物
 冬瓜の射込み たたきおくら(写真左)
お造り三種
蓋物
 レンコンと枝豆の饅頭 べっこう餡
お凌ぎ
 素麺の茗荷あん あさつき(写真右)
揚げ物
 凍み豆腐のそぼろ味噌包み揚げ
 天ぷら盛り合わせ
食事
甘味
 オレンジとマンゴーのクラフティ
 フルーツ
 キウイのシャーベット

 1時間くらいかけて夕食をいただいたら、ビールを飲んだこともあって、やたらと眠い。
 NHKのエジプトの番組を見始めたものの、見ているうちに眠ってしまい、ツタンカーメンの后の正体を見逃してしまった。
 雨も降り続いているし、温泉は明日の朝にリベンジすることにして、23時前に就寝した。

 裏磐梯旅行記2日目はこちら。

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