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2009.11.30

200000アクセス達成!

 ついさっき(2009年11月30日の22時台)、どなたかが200000アクセス目を踏んでくださった。
 10000アクセスをいただくのに1ヶ月と20日で、残念ながら前回の最短記録を更新することはできなかった。残念!

 ちなみに、これまでの経過は以下のとおりである。
 スタート 2004年9月1日
 10000アクセス 2005年7月17日
 20000アクセス 2005年11月16日
 30000アクセス 2006年3月30日
 40000アクセス 2006年8月1日
 50000アクセス 2006年11月22日
 60000アクセス 2007年5月16日
 70000アクセス 2007年9月6日
 80000アクセス 2007年12月28日
 90000アクセス 2008年3月14日
100000アクセス 2008年6月15日
110000アクセス 2008年8月12日
120000アクセス 2008年9月23日
130000アクセス 2008年11月9日
140000アクセス 2008年12月27日
150000アクセス 2009年2月21日
160000アクセス 2009年5月5日
170000アクセス 2009年7月13日
180000アクセス 2009年8月29日
190000アクセス 2009年10月11日
200000アクセス 2009年11月30日

 こうして続けていられるのは、遊びに来て、読んでくださる方のおかげです。
 ありがとうございます。
 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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2009.11.29

ベネズエラ旅行記5日目その1

2009年8月19日(水曜日)


 モーニングノックが3時30分と宣告されていたし、3時には起き出した。
 ボートを飛ばして行くので暖かい格好をと言われたものの、暑い。
 空きっ腹でトラックとボートに揺られるのは不安だったので、持ってきたウィダーインゼリーを飲む。
 鏡を見たら、顔と首の下辺りに赤いものがポツポツと見えた。プリプリだ。一体いつやられたのだろう。覚えがない。


 マユパ島はプリプリの宝庫らしいし、ジャングルウォークもするので、タンクトップにスコーロン素材のシャツとパンツで防備を固める。その上にレインウエアの上下を着込めば、ライフジャケットも着けるし、防寒も含めて完璧であろう。
 ジャングルウォークではぬかるみも歩くと言われ、迷った末に、乾きやすいだろう水陸両用の靴を履いた。靴下も履いて、足下の防備も完璧のつもりである。


 4時にレストランに集合し、コーヒーとクラッカーで腹ごしらえし、体を温める。
 全員集合したところで、まだ真っ暗な中、4時30分にロッジを出発した。
 30分ほどで、船着き場に着いた。まだ辺りは真っ暗で、ライトで足下を照らしてくれる。
 リュックを大きなビニル袋に入れて口を固く縛り、ライフジャケットを着けてボートに乗り込む。
 前日の夕食のときの話は生きていたらしく、ボートの両脇に跳ねる水を受けるべく、私は先頭に座ることになった。といっても添乗員さんとスタッフの少年がさらに前にいる。


 ボートはかなりのスピードで進む。
 5時10分くらいに、空の色が少しずつピンクに染まり始めた。夜明けが近い。
 5時20分にマユパ島に上陸した。
 この島の横を流れる急流でボートの転覆事故が起きたため、その後、ボートが「観光客を乗せて」この急流を行くことは禁止されている。
 私たちを降ろし、ボートは先回りして待っているという寸法である。


マユパ島ウォーク ガイドのウラジミールさん曰く「29分のウォーキング」に出発である。平らだし、轍でできた道はそこそこ歩きやすく、楽勝だ。
 マユパ島はプリプリの宝庫で、ツアー出発前に旅行社からもらった防虫ネットを使う機会はここしかないという話だった。「全員で装着して記念写真を撮ろう」と話していたけれど、この暗さでは記念写真は無理である。
 歩いているうちに本格的に夜が明け始め、右手前方にテプイの姿が浮かび上がった。
 35分かかって島の反対側にある船着き場に到着した。「35分もかかったよ。」とウラジミールさんに言ったら、「そんなに早かったの?」と驚いていた。何だか可笑しい。


 マユパ島を出発して15分もすると完全に夜が明けた。
 不穏な感じの一面の雲をバックにテプイが浮かび上がって見える。
 それにしても、どうしてベネズエラの川は流れが急なのに水面は静かで、綺麗に景色を映し出すのだろう。


 6時45分、オルキデア島に到着した。オルキデアとは「オーキッド」、つまり「蘭の咲く島」という意味である。
 実際、ボートからも蘭の花が咲いているのが見える。もっとも、私たちが「蘭」と聞いて思い浮かべる、例えば胡蝶蘭のような派手な蘭ではない。


朝食 オルキデア島には、屋根あり壁なし机椅子ありのスペースがあって、そこでボートに積んで持ってきたボックスの朝食をいただいた。
 同じスペースの隣のテーブルでは韓国からのツアーの人々がやはり朝食を食べている。
 朝食のホットサンドが意外なくらい美味しかった。マヨネーズベースのペーストがたっぷりと塗られている。私は完食できなかったけれど、結構、「全部食べたわ〜。」という方がいた。温かいコーヒーが嬉しい。
 プリプリの恐怖と戦いながら青空トイレを済ませ、再び出発だ。


チュルン川 オルキデア島を出発し、カラオ川の支流であるチュルン川に入った辺りから、雨が降り出した。
 レインウエアの上下を予め着ているし、荷物もビニル袋に入れてあるので慌てることはない。しかし、ポツポツという感じの雨ではなく、レインコートを叩く音が響く、そんな強さの雨である。
 目の前にある筈のテプイの姿も全く見えない。
 しかも、チュルン川に入ると水深が浅くなり、ボートの底を擦ったり、摺らないために深いところを探してボートが大きく舵を切ったり、どちらにしても盛大に水しぶきがあがり、結構なアドベンチャーである。
 雨と水しぶきのダブルパンチでボートの底に水が溜まり、水深5cmくらいになっている。
 やっぱりアドベンチャーだ。


 そういえば、これだけ雨に降られたのに、「この雨が止まないかも」とか「エンジェルフォールが見られないかも」と思わなかったのは何故だろう。
 我ながら不思議である。


ボートからのエンジェルフォール 雨の中を進むこと1時間20分、ようやく雨も止み、ほんの少しだけ青空が顔を覗かせた。
 そして、ギアナ高地に来て初めて、私たちはほんの少しだけ、エンジェルフォールを見ることができた。
 この雲に覆われた中、ほんのその隙間からテプイの岩肌と流れ落ちる水の流れが見えた。
 よし、このまま晴れる。
 何故だかそう確信しつつ、「いやでもこれが最初で最後の機会かも」という弱気も頭を掠めて、添乗員さんに「大丈夫ですよ。」となだめられつつ、必死で写真を撮った。


 ボートは、9時前にエンジェルフォール展望台のあるラトンシート島に到着した。
 歩き出すとすぐに、エンジェルフォールの全景を見ることができた。手前に流れている川は、エンジェルフォールの水が流れてきた川である。


 屋根あり壁なし机椅子ありのスペースでジャングルウォークの準備をする。
 暑くなると聞いてレインウエアを脱ぎ、「この場で必要ない荷物は預かってくれる」というので荷造りをし直す。帰りに寄るサポの滝用の水着や着替えなども持ってきているので、リュックは結構膨らんでいる。
 カメラとタオル、水、レインポンチョ、飴、リップクリームや虫除け虫さされの薬くらいをエコバッグ入れ、リュックは置いて行く。
 エンジェルフォール展望台にエコバッグで行った人間は、きっと私が初めてに違いない。
 来るときの雨で濡れてしまった靴下を脱ぎ、裸足に靴を履く。


虫 お手洗いを借りたところで、柱にしがみついている虫を発見し、みんなで大写真撮影大会になった。
 綺麗な緑色で、足の模様もなかなか洒落ていて、しかもピクリとも動かない。なかなかフォトジェニックな虫だ。ただし、これが何という虫なのか、珍しいのか珍しくないのかさっぱり判らない。
 そうやって私たちが騒いでいる間に、添乗員さんは、今回最高齢でステッキを使っている方とウラジミールさんに先に出発してもらっていた。
 残り全員が揃ったところで、9時15分、展望台を目指してジャングルウォークに出発である。


ジャングルウォーク1ジャングルウォーク2 最初のうちこそ土の平らな道だったけれど、あっという間に「ジャングルウォーク」らしい道に突入した。
 木の根っこが道を渡り、つるつる滑る。そもそも、「道」と呼べる幅はないような気もする。一人通るのがやっとだ。


 小川から覗く石を伝って歩くようなところもある。「下手に石を伝って行こうとして滑って転んだら元も子もありませんから、水の中を歩いちゃってください。」と添乗員さんから注意がある。もっともである。
 それでも、やはりぬかるんでいる場所は避けたい。虫さされの危険性と天秤にかけた結果、私はズボンの裾を20cmもまくり上げて水濡れと泥はねを防ぎ、じゃぶじゃぶと水の中を歩き、そのままぬかるんだ場所も歩いた。


 40分くらい歩いたところで小休止となった。
 少し広くなっていて、そこを過ぎた辺りから道が急になるという。その説明では、ここまでの道は「急ではない」ということになるのがおかしい。タンクトップに長袖シャツを羽織っているだけなのにもうすでに汗だくである。タンクトップなんて色が変わってしまっている。
 水分を補給し、息を整える。


展望台への標識 そこから5分くらい歩いたところに「SENDERO SALTO ANGEL」という木の標識が立っていて驚いた。
 標識がある!
 考えてみれば、エンジェルフォールはベネズエラにとっては有効かつ大切な観光資源だろうし、エンジェルフォールを見に来たからにはこの展望台を訪れようという人も一定数いる筈で、驚くほどのことではないのかも知れない。しかし、ずっと木の根っこに阻まれているようなジャングルウォークをしてきたので、ここが「整備された場所」であることが意外だった。
 さらに、整備された道でなければ私などが歩ける訳もないとはいえ、何しろ気分はアドベンチャーだったのだ。


ジャングルウォーク3ジャングルウォーク4 この看板を過ぎた辺りから、道は本当に険しくなった。
 耳を澄ますと水音が聞こえ、ウラジミールさんが「あれがエンジェルフォールの音だ。」と教えてくれる。それを励みにがんばって歩く。歩くというよりも、よじ登る。
 汗が噴き出して、手に持っていたタオルもすでにぐしょ濡れの状態だ。


 最後尾を歩いていた私は、この急な石の階段と先行して歩いて行くツアーの方の写真を撮ろうと足下を見ずにカメラを構え、派手にスッ転んだ。
 先ほどまでの雨のせいで足下の石が濡れていたのと、これまで履いていたサンダルよりも今日の靴の方が底が薄く滑りやすかったのが敗因だ。
 派手にスッ転んだわりに怪我はなく、足首も膝も大丈夫だった。流石に見かねた添乗員さんがカメラを持ってくれると言うのでお願いする。
 この左側の写真には私が写っている。背中の上半分は、タンクトップだけでは汗を吸収しきれず、シャツの色まで変わっている。


半分のエンジェルフォール 10時30分少し前、歩き出して1時間と15分で、私たちはエンジェルフォール展望台に到着した。
 このエンジェルフォールは、到着した直後に撮ったエンジェルフォールである。
 上の方は雲に覆われてしまっている。添乗員さんは、今見えているのは全体の6割程度だと言う。
 でも、嬉しかったなぁ。
 エンジェルフォールが間違いなくそこにある。
 エンジェルフォールの見える場所にたどり着いている。


 展望台と言っても、大きな岩が置かれているのかたまたまそこにあったのか、斜めになりつつも比較的平らな岩があるというだけの場所である。
 そこに、先着の観光客が20人くらいいたと思う。


エンジェルフォール ふと気がつくと、あれだけたくさんいた観光客は姿を消し、その展望台は私たちツアー一行の貸し切りになっていた。
 こうして日光が射してきたり、逆に添乗員さんに「雨が降るかも知れません。」と言われて寒さよけも兼ねてポンチョを着込んだら本当にパラパラと雨が落ちてきたり、雲が少し上がったり濃くなったり下がったりする。
 添乗員さんにどうして雨が降ると判ったのか尋ねたら、腕時計に気圧計が付いていると言われて納得した。


 6割の姿でも見られて良かったなぁ、などと呑気なことを考えていたのは私だけだったんだろうか。
 後で聞いたら、添乗員さんはこの段階でかなり諦めモードに入っていたらしい。もうちょっと降りたところにプールのようになっている場所があるので、後でそこまで行ってみましょうなんていう提案もしていた。
 でも、誰もその提案に応じない。
 ひたすら全員でエンジェルフォールを眺めながら、雲が上がるのを待つ。


 待つこと50分。
 少しずつ、少しずつ、雲が上がり始める。
 雨が降ったことが逆に幸いし、軽くなった雲が上がり始めたようだ。


雲が上がり始める そして、さらに待つこと5分。
 滝の落ち口に薄くかかっている雲さえ上がり切ってくれれば、エンジェルフォールの全景が見られる。


 もう、他のツアーメンバーのことなどすっかり忘れていたけれど、多分、みな、思い思いの場所に陣取り、そして、固唾を飲んで見守っていた筈である。


 




 




 


あと少し エンジェルフォール展望台に到着してちょうど1時間後の11時26分。
 エンジェルフォールは、このとおりその全貌を現してくれた。


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2009.11.23

袋田の滝日帰り旅行記を書く

 2009年11月20日(金曜日)に、北茨城の桜貫渓谷、竜神大吊橋、袋田の滝を巡る日帰りバスツアーに乗って、紅葉を見に行って来た。

 変わったことをする筈が、結構、いつも通りな感じのことをしてきたけれど、これが意外と楽しかった。
 またいつか、「日帰りバスツアーに一人参加」という、よーく考えると淋しいというかそれってどうなのよという気もする、でも気楽なお出かけをしてみたいと思っている。

 お土産代その他込みで所要額は1万円弱だった。

 袋田の滝旅行記はこちら。

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袋田の滝日帰り旅行記

2009年11月20日(金曜日)

 桜貫渓谷、竜神大吊橋、袋田の滝をめぐる日帰りバスツアーの集合時間は8時15分だった。
 いつも出勤する時間に家を出るとちょうど間に合うくらいというのが有り難い。
 8時過ぎに集合場所に到着するとすでにバスは来ていて、添乗員さんに「**さんですね。」といきなり名指しで確認された。
 思わず「私が一番最後ですか?」と尋ねたらそうではないと言う。最後の一人だから特定されたわけではないらしい。バスの座席表を見て、一人で申し込んだのは私だけだったし、私以外の参加の方々はみなさん私の母くらいの年齢の方々だから特定できたのだと納得した。
 私は本当に最後に一つ残った空席に滑り込んだようで、参加者は全43名、お隣は添乗員さんだった。

 8時15分に出発したバスは、常磐道に乗り、左手にくっきりとした筑波山を望みながら走り、9時10分に最初の休憩場所である友部パーキングエリアに到着した。
 途中、爆睡する私が起きるのを待っていたらしく、目が覚めると参加者名簿の記入と参加費の徴収があった。前々日に申し込んだので、料金は当日精算だ。
 紅葉の時期だからか、PAのお手洗いは平日なのに行列ができていた。びっくりである。

 パーキングエリアを出ると、「試食です。」と納豆せんべいが配られた。そのすぐ後に、お土産の車内販売の注文書が配られる。
 このツアーでは最後にお土産物屋さんに寄ることになっているけれど、そこはこんにゃく屋さんで、いわゆる普通のお土産はあまり売っていない。そのため、試食の納豆せんべいや、「水戸の梅」などを車内販売するという。
 さらに、「お帰りになった後、夕食を作るのは大変というお客様も多くて。」と、夕食用のお弁当の注文にも応じてくれる。
 日帰りバスツアーがこんなに至れり尽くせりだとは知らなかった。

 10時10分に高萩インターを降り、細い道を15分くらい走って桜貫渓谷に到着した。
 添乗員さんから「吊り橋まで上り坂を歩いて15分くらいです。集合は11時10分です。」とアナウンスがあった。
 「私はゆっくり行きますから。」とおっしゃるので「すみません、がっと行っちゃっていいですか?」と、一人でとっとと歩き出した。
 バスの中では爆睡しているし、手がかからないといえば手がかからない、不安要素満載といえば不安要素満載な客だろうなと少し反省する。

乙女の滝 駐車場を歩き出してすぐのところにある「乙女の滝」にかかる緑から黄色のグラデーションの紅葉が綺麗で写真を撮っていたら、すぐに追いつかれてしまった。
 この乙女の滝は、駐車場の近くから降りて行く道があって、滝壺まで簡単に行くことができる。行こうかどうか迷い、「帰りに寄ろう。とにかく吊り橋まで行って来よう。」と先を急いだ。

桜貫渓谷 吊り橋までの道は小さい綺麗な川沿いに続く。
 川に張り出すようになっている紅葉が黄色から赤のグラデーションになり、陽が射しているのに見とれてまた写真を撮ったりしていたら、あっという間に置いて行かれてしまった。
 全く、何のために先を急いだのか判らない。

吊り橋 道々、写真を撮りながら15分で到着した。まじめに歩いたら10分弱で到着すると思う。吊り橋だ。
 そして、唖然とする。
 まさか吊り橋が満員御礼になっているとは思いもしない。
 しかも、橋の上を隙間なく人が歩いているだけでなく、吊り橋の入口は渡るための「行列」ができている。
 後になって、これはたまたま何台かの観光バスがほぼ同じ時刻に到着したために起きた渋滞で、一時的なものだったと判った。納得だ。それにしても驚いてしまった。
 同時に、週末に来ないで良かったとほっとする。

桜貫渓谷桜貫渓谷

桜貫渓谷桜貫渓谷

 吊り橋を渡ったその先は、キャンプ場まで土の道が続いており、そのキャンプ場からの紅葉の眺めもいいらしい。心惹かれつつ、制限時間残り45分の身ではいかんともしがたい。
 朝の青空から、この桜貫渓谷に到着した辺りで雲が出始め、歩いているうちに太陽が雲に隠れたり現れたりするようになっていた。
 日差しを待ってぎりぎりまで吊り橋周辺で粘ったため、橋の上から見えた滝や川岸に降りる時間がなくなってしまった。

 お天気から言っても、紅葉の具合から言っても、今回のツアーのベストポイントはこの桜貫渓谷だったと思う。
 この辺りまでは暖かくて、持って行ったダウンジャケットは着なくても大丈夫なくらい、ヒートテックの長袖シャツにタートルネックの長袖シャツ、その上に綿素材の長袖シャツを羽織ってちょうどいい陽気だった。
 ダッシュで出かけてダッシュで戻ってきたのであまりちゃんと見られなかったけれど、駐車場では、おでんなどなどの屋台が出ており、また、仮設トイレも設置されていた。

三浜たこめし弁当 バスに乗り込むときに、万年屋の三浜たこめし弁当が配られた。
 出発時点では「竜神大吊橋のところにベンチがあって、今日くらいのお天気でしたら、外で食べた方が気持ちいいと思います。」とアナウンスがあった。これが、帰り際には10台を超えていた観光バスに恐れをなしたのか、「ここに来ているバスのほとんどはこのまま竜神大吊橋に行くと思いますので、もしかするとベンチに座れないかも知れません。」というアナウンスに変わった。
 1時間弱かかるというし、ペットボトルのお茶は持っているし、歩いてお腹も空いたし、バスの中でお弁当をいただいた。
 なかなか美味しい。胃の調子が万全だったら、多分、完食していたと思う。

 12時過ぎに竜神大吊橋に到着した。
 すでに空は一面の雲に覆われている。そして、黄色が主体の紅葉で緑がまだ残っていて、ちょっと暗めに見えてしまうのが残念である。

竜神大吊橋からダム湖

 竜神川に多目的ダムとして作られたのがこの竜神ダム湖だ。
 湖面からこの写真を撮った吊り橋まで100mの高さがある。

竜神大吊橋からダム

 ダム湖と反対の方を見れば、遠くの山々の黄葉まで見渡すことができる。
 曇ってしまった空が恨めしい。

 この吊り橋を渡るときに、係の方から「ダムの上を渡ってぐるっと回ってきても1時間かかりませんよ。」と教えていただいた。
 どうしようかと迷いつつ写真も撮りつつ全長375mの吊り橋を渡りきると、ちょうど残り時間は30分だった。
 果たして、半分の時間で回って来られるか、後から思うと、平らな道ならともかくとして、どうみてもアップダウンの激しいこのV字峡を私が1時間で回れるはずもなかったのに、このときはそんなことは考えもしなかった。
 「だめそうだったら戻ってくればいいや」と遊歩道の階段を降り始めた。

竜神大吊橋 あと少し、もう一つ階段を下りたら綺麗な景色が見られるかも、などと先を急いで階段を下りてしまい、こんな写真まで撮ってふと気がつくと階段を下りきって湖面に到着し、しかも、集合時間まで15分を切っていた。

 階段を下りきったところにある回転扉は、何故かこちらから外に出るのではなく、外からこの階段に入るためのものらしい。
 有料(橋を渡るのに300円かかる)の領域から無料の領域に行く方に制限がかかり、無料の領域から有料の領域に入るにはフリーパスというか回転扉がその方向に回るというのは理解できない。
 仕方なく、すぐ横の柵を乗り越えて、ダム方向に向けて歩き始めた。
 しかし、少し歩いただけで気がついた。
 見た目よりもダムは遠い。

 慌てて引き返し、今降りてきた階段を逆に上り始める。
 キツイ!
 あっという間に息が切れ、ぜーぜーはーはー言い出す。足もあっという間に重くなり、階段の段差分足を上げるのでさえキツイ。手すりをにぎりしめ、腕の力で体を持ち上げる。
 まっすぐ立って歩くことすらできず、もう、体は腰から半分に折るようにして階段を上る。
 よくぞ手をつかずに登ったものだと、自分で自分を褒めてあげたいくらいだ。

 こうして、無謀にも遊歩道の階段を下りてしまった私は、その報いをたっぷりと受け、しかし、橋を渡ったところにある鐘は鳴らして、鐘の分、2分遅刻してバスに戻ることができた。
 ご迷惑をおかけして申し訳ない。

竜神 橋を渡った先の竜神の絵の下に位置する鐘は、100円で鳴らすことができる。
 愛情、幸福、希望とあって、愛情の鐘はボタンが二つ離れたところにあり、二人以上いないと押せない仕組みになっている。何だかしゃくに障る鐘である。
 幸福と希望とどちらを選ぼうかと迷った末、ここは「希望」の鐘を鳴らすことにした。
 そして、鳴らした後で、ここで「幸福」を選べないのが私の弱さだよな−、と思った。

 私の遅刻の分、13時5分過ぎに出発したバスは、13時40分に袋田の滝に到着した。
 ここまで、かなり順調な行程である。
 少し手前のホテルの駐車場にバスは駐められ、トンネル入口まで一緒に行きましょうということになった。
 川沿いを歩くと、お土産物屋さんの店先では鮎や里芋、こんにゃくが炭火で焼かれて売られている。いい匂いである。
 袋田観瀑施設利用券(これで、トンネルを通り、第一観瀑台を利用し、第二観瀑台までのエレベータの料金も含まれる。250円)を渡される。個人だとこれが300円になる。

第1観瀑台より トンネルを入ってしばらく歩くと、右手に第1観瀑台がある。
 目の前を轟音を立てて滝が落ちていて、かなり圧倒される。音も凄いし、滝までの距離も近いし、とにかく迫力である。
 袋田の滝は、日本三名瀑の一つと言われていて、高さ120m、幅73m(この写真では滝の幅全体を捉えることはできていない)ある。そう数字で言われるよりも、この「目の前感」と「音」が凄い。
 前日に降った雨のせいか、水量も多いのだと思う。

 昨年秋に完成したという第2観瀑台には、エレベータで向かう。
 エレベータで向かった先は三段のデッキになっている。

第2巻瀑台より 最近、よく見かける左手から赤いもみじの枝が張っている袋田の滝の写真は、恐らくこの第2観瀑台の真ん中のデッキから撮ったものだと思う。残念ながらそのもみじはほとんど葉を落としてしまっている。
 第2観瀑台からは、滝が遠くなって音も聞こえず、そういう意味で迫力に欠ける。逆に「四度の滝」と呼ばれるその所以をはっきりと確認することができる。
 四段に落下し、その一段一段で白く岩肌を弾いて落ちる滝の姿は、何と言っても見事である。

 袋田の滝では制限時間90分と言われていた。
 青空が見えているところもあって、そうなると太陽の光の当たった滝をぜひ見てみたい。
 こちらに到着したときに、同じバスの方で「日帰り温泉があるから入ろうよ!」とグループで相談されている方がいて、そちらにもかなり心惹かれつつ、制限時間いっぱい粘って、袋田の滝を堪能した。

紅葉と袋田の滝 添乗員さんのお薦めに従って、帰りは吊り橋から帰ることにした。
 一応、余裕を持って20分前に出る。こんな風にもみじの後ろに滝の姿が見えたりすると、つい立ち止まって何枚も写真を撮ってしまう。
 袋田の滝の下流にかかっている吊り橋は、竜神大吊橋はもちろんのこと、桜貫渓谷の吊り橋よりも華奢といえば華奢、吊り橋らしいといえば吊り橋らしく、歩くと揺れて、「おぉ。揺れるよ」などと当たり前のことを一人呟きながら渡った。

滝見茶屋 吊り橋から駐車場までどれくらいの距離があるのだろう。
 そう思って足を速めつつも、「滝見茶屋」なんて言葉につられて階段を上ってしまい、本当はいけなかったのかもと思いつつ、もみじの向こうに見える滝の写真を再び撮る。
 こういうことをするから余裕をもった行動が必要である。

 あと10分というところで見覚えのある辺りに戻ってくることができた。
 お土産物屋の店先が気になって、ゆず味噌を塗った里芋とこんにゃくの串(1本250円)を買い求め、食べ食べバスまで戻る。
 あとは、お土産物屋さんに寄って帰るだけである。
 こんにゃく関所というそのお店はこんにゃく屋さんで、湯葉のお店も併設している。お手洗いも併設されている。

 こんにゃく芋から作ったこんにゃくが一番美味しい、とお店のおじさんが力説する。
 試食もできて、確かに、普段食べているこんにゃくと食感が全く違う。通常のこんにゃくは、こんにゃくの粉から作るけれど、その「一押し」のこんにゃくはこんにゃく芋から作っているという。
 刺身こんにゃくでもいいし、煮物にしても美味しい、1週間保つというので、一つ(500円)買い求めた。
 おとなりの「ゆば壱」でも試食させてもらい、こちらは珍しいと思った、青大豆の湯葉と黒大豆の湯葉のセット(1200円)を買う。

 このゆば壱では、おからの持ち帰り放題をやっていて、添乗員さんの「持って帰らない? お母さん、近くにいるんでしょ?」と私が料理をしないことを見抜いた一言につられ、ツアーの方の「おからはから煎りするとふわっとなるから、そうしてから煮たりおからコロッケにしたりすればいいのよ。」という声援に負けて、ビニル袋一杯のおからをいただいた。

 帰り道は、一般道では流石に金曜日の五十日で少し渋滞したけれど、16時30分に那珂インターで高速に乗ってからはすいすい進み、再び友部パーキングエリアで休憩し、19時30分予定が18時に帰着した。
 年配の方に混じって一人で日帰りバスツアーに参加して大丈夫かしらなどと心配していた筈が、行き帰りのバスの爆睡、観光地では一人気ままに動き回り、北茨城の紅葉を堪能・満喫し、図々しく1日を楽しませてもらった。

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2009.11.19

持ち物リスト(袋田の滝編)を作る

 日帰りバスツアーで「持ち物リスト」もないものだと思うけれど、たまにはこういうものもあってもいいかと思い、バッグを用意しつつ持ち物リストを作ってみた。
 結構、大荷物になった。
 ちなみに、おやつに家にあったバームクーヘンを持って行こうかと思ったのだけれど、いや、おやつを持って行くくらいなら買い食いしようと思い直した。

袋田の滝旅行の持ち物リスト
<必需品>
 現金
 suica・バスカード
 クレジットカード
 バスツアーの予約番号と集合場所をメモした紙
 腕時計

<バッグ>
 レスポのデラックスエブリディ
 エコバッグ(お土産用)

<洗面用具・化粧品>
 くし
 ハンドクリーム
 リップクリーム
 ティッシュ
 ウェットティッシュ(お昼ごはんがお弁当だったので)
 シュシュ
 
<薬など>
 頭痛薬
 傷薬
 目薬
 バンドエイド

<カメラ等>
 デジカメ 2

<食べ物>
 お茶のペットボトル
 のど飴

<その他>
 筆記用具
 歩数計

<着て行ったもの>
 ヒートテックの長袖シャツ
 長袖タートルネックシャツ
 長袖のシャツ(赤チェック)
 ストッキング
 ジーパン
 ダウンジャケット
 ミニタオル
 ハンドタオル
 ウォーキングシューズ
 ストール
 薄手の手袋

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2009.11.18

ツアーに申し込む(袋田の滝)

 今年の誕生日は仕事はお休みして、何か自分イベントを開催しようと思っていた。
 そのとき、候補に挙がっていたのが、次の3つである。

足柄の「おんりーゆー」という温泉に行く
・織物体験教室に行く
・袋田の滝に紅葉を見に行く

 お天気や紅葉を睨みつつ迷っていたのだけれど、今日(2009年11月18日)になって、日帰りバスツーアニ乗って袋田の滝を見に行くことに決め、電話で予約した。
 電車やバスの時間を調べて、というのが、何だかとても億劫だったのだ。

「**の日帰りバスツアーは参加可能ですか?」
「そちらにツアーは空席は一名様だけなのですが・・・」
「それで構いません。予約してください。」

 という予約担当のお姉さんとの会話で、どうも一人で参加する人間は滅多にいないらしいと判明したのだけれど、散々迷った挙げ句に決めたので、気分的に今更「袋田の滝に行く」のを撤回するわけに行かなかったのである。

 ツアーの詳細は自動的に明日発送されますと言われてももちろん出発前に受け取ることはほぼ不可能で、集合時間と集合場所だけ確認する。
 支払いも参加者名簿の記載も集合の際にお願いしますということだった。
 「添乗員からお電話を差し上げますので」とも言われたのだけれど、今日も明日も多分帰りは遅いのでと断る。日帰りバスツアーでも添乗員さんから電話がかかることを初めて知った。

 実は、袋田の滝は紅葉はもう遅い(最近、赤いもみじが左から被さっている袋田の滝全景の写真をよく見るけれど、あのもみじはほとんど葉を落としている)ということは判っているので、ツアーに含まれている竜神大吊橋と桜貫渓谷の紅葉に期待している。

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2009.11.15

ベネズエラ旅行記4日目その2

2009年8月18日(火曜日)


出発! 旅程表に「ジャングルウォーク」と書いてあったので、木のうっそうと茂った道を歩くのだと思い帽子は被らなかった。
 それなのに、この正午直後(12時30分過ぎくらい)の、真上からの日差しの強さと来たらどうだろう。
 しかも「ジャングル」なんて大嘘で、木の1本もない炎天下を歩く。その分、地面が乾いているのは有り難い。
 添乗員さんに「ジャングルウォークじゃないじゃん!」と文句を言うと、「もう少しでジャングルです!」と返された。確かに、前方に木立が見えている。


 ジャングルウォークをして、滝を見て、泳ぎましょうというプランなので、帰りは濡れた水着の上に服を着ることになる。
 朝着ていた服から、タオル地のグレーのパーカと速乾素材のオリーブグリーンのカプリパンツに着替える。
 みんなに「足を出すのは無謀だ!」と言われる。どうせ足下は裸足にサンダルだし長ズボンを履いてもあまり変わらないと思う。


 途中から「ジャングルウォーク」らしくなり、石で作られた階段を上り下りするなどちょっとしたアドベンチャー気分を味わい、ロッジを出発して15分くらいでタバナベレパの滝に到着した。
 「今までで一番日本的な滝かも」ということで衆議が一決する。水量があまり多くないせいか、岩肌に沿って白く滝が落ちているせいか、何だかとても繊細な滝に見えた。


川で記念写真 この滝壺で泳ぐのかと思ったら、そうではなかった。
 滝を見た後で少し引き返した「川」が本日の遊泳ポイントだ。
 小さいからほぼ識別は不可能だろうとツアーの方を撮った写真を載せたのは、何故だかここではいわゆる「風景写真」を撮っていなかったからだ。
 泳いで遊ぶのに夢中だったからだと思う。


 水が茶色っぽく見えるのはタンニンのせいで、実際は透き通った相当に綺麗な水だ。
 川の流れはほとんど判らないくらいに緩やかな割に、実際に泳いでみるとやはり川を遡るときの方がパワーがいるのが判る。最初に遡ったので、帰りがとんでもなく楽に思えた。逆でなくてよかった。


 5人が立っているのは(立ち泳ぎではなく立っている)そこだけ大きな岩が川底にあって背が立つ深さになっているからで、全体的には足の立つ深さではない。
 水の色を見て「この辺は浅いかな」と思って立とうと泳ぎを止めるとずぼっと顔まで水に浸かってエライ目に遭った。「この辺は立てますよ〜。」と騒いで、どんどん遡る。


川で泳ぐ 添乗員さんは、泳がない方がいることも多いのであまり泳ぐことはなく、だから水着も用意していなかったらしい。
 今回は8名のツアーメンバー全員が川に入ったこともあって、荷物番は付いてきてくれたロッジのスタッフ(若く見えて、このロッジの支配人だったらしい)に任せて自らも泳いでいた。


 「カメラ持ってくれば良かった!」と騒いだら、添乗員さんが取りに行き、川岸の岩を伝って歩いて持って来てくれた。
 「水に浸けちゃっても大丈夫なカメラですよ〜。」とみんな言ったけれど、「これだけの数のカメラを持ってると泳ぎにくいんですよ。」と返って来た。それは確かにその通りだろう。


 多分、1時間近くも川遊びを堪能したと思う。水から上がり、軽く身支度をしてロッジに帰り、着替えてお昼ごはんを食べ始めた頃には14時30分を回っていた。
 カバックのロッジに到着したときに軽食が食べられる筈がコーヒーを飲んだくらいで出発したのは、実は、荷物を搬入するセスナがここ数日飛ばなかったかららしい。
 私たちが川で泳いでいる間に荷物が届き、それで昼食にありつけたという訳だ。その荷物はこれからアウヤン・テプイに登ろうという登山パーティのためのものという話だった。我々が食べてしまって大丈夫だったんだろうか。


昼食 この頃から天候が悪くなり始め、食べている間に雨が降り出したので外に干していた水着を慌てて取り込みに走る。
 ツアーのお一人が、珍しく添乗員さんが焦っている様子を見て「あれは相当焦っているよ。急ごう!」と号令をかけ、超スピード(多分、10分くらい)で昼食を食べた。
 ジャガイモに鶏の唐揚げ、コールスローサラダに、(推定)とうもろこしの粉を丸めて作ったパン、フルーツのデザートまでしっかり頂いた。


 昼食を食べているときに、突然「パスポートを川に置いてきたかも!」と思い、川に持って行ったエコバッグを漁ったときはかなり焦った。
 パスポートをセーフティバッグで持ち歩く習慣がなかったので、「あれ、どうしたんだっけ?」と思ってしまったのだ。
 エコバッグの底に入っているのを確認したときには心底ほっとした。


雨 外に出てみると、これから向かう方向には青空も見えてテプイが威容を誇っていた。
 しかし、少し方向を変えればこんな黒い雲と雨の見える中を飛び立ったのだから、飛び立てただけよしとしなければならない。
 雨雲に突っ込むような形になったセスナからは前方がまるで見えず、大粒の雨が窓を叩く音も大きく、ちょっとしたスリルを味わうことになった。


 40分くらいのフライトで到着したカナイマの空港は、晴れていた。
 何より、アスファルトの滑走路が眩しい。
 カナイマの空港から、この後2連泊するパラカウパ・キャンプまでは、荷台を改造して座席を作ったトラックで移動である。これが長い道中だったらお尻が痛くなったと思うけれど、幸いなことにすぐ近くだった。


パラカウパ・キャンプ入口 少し前まで、このツアーではカナイマ・ラグーンの目の前に位置するロッジに宿泊していたそうだ。
 現在、そのロッジが政府に接収され、リニューアルオープンする予定だと言いつつ改装工事が行われている様子もなく、いつになったら営業が再開されるのか判らないという。
 添乗員さんもこのパラカウパ・キャンプは初めてだったらしく、部屋割りに時間がかかっていた。その間うろうろしていたら、入口の看板の上に何やら珍しそうな鳥が止まっているのを発見した。
 そうっと近づいて写真を撮る。
 「こっち向け!」と念じながら何枚か撮っていたら、ロッジのスタッフらしいおじさんが「この鳥はパウィというんだ。」と教えてくれた。


 予想通り、今回もレセプションやレストランから一番遠いお部屋が割り当てられた。一緒に一番奥のお部屋を割り当てられたお姉さんと「やっぱりね。」「だと思った。」と言い合う。
 実はこれが正解というかラッキーなことで、新しく建てられたらしいその2階建ての建物にあるお部屋は、やたらと豪華で広かった。
 また、2階のお部屋の前からはカナイマラグーンに落ちる滝の水しぶきとその後ろにそびえるテプイが一望である。


カナイマのロッジのお部屋 お部屋は、この手前のベッドはダブルサイズで、左奥に見えているベッドはシングルサイズである。「この組み合わせが理解できない。」と言っていたら、ツアーの方から「マッサージベッドじゃない?」と言われてなるほどと思う。
 右の壁の向こうは洗面スペースで、シャワーブースも広くお手洗いとはガラスの戸で区切ることができる。
 ついお姉さんと一緒にはしゃぎ回っているうちにハタと気がついたときにはすでに遅し。全く同じお部屋が人数分あるわけではないのに、はしゃいで回るのはツアーでは厳禁だ。要反省事項である。


 お部屋で一休みした後、ユリの滝に向けて出発した。
 明日は3時30分起きでエンジェルフォール目指してボートと徒歩で1日ツアーということもあり、ツアー最年長の女性が流石に今日はロッジでお休みすると言う。
 考えてみれば、川泳ぎも含め、ここまで全く同じ行程をこなしてきているのだから頭が下がる。


ユルリの滝 16時15分出発で、トラックに再び乗り込み15分ほど揺られた。5分ほど川岸に向かってぬかるんだ道を下り、チナクの滝に行ったときと同じような木のボートに乗り込む。
 川を下ることどれくらいだったか、再び10分程度「こっちをジャングルウォークと言うべきだよ」という感じの道を歩き、写真は撮ってあるのにピンぼけで、しかも私の記憶から全く抜け落ちているこのユルリの滝を通り過ぎ、ユリの滝に到着した。


 最初は曇っていた空から太陽の光が射すと、ユリの滝があっという間に表情を変え、茶色に輝いた。
 この茶色は、水に含まれているタンニンの色である。
 美容にもいいという話で、このタンニンが川の流れと滝の勢いで攪拌されてできた泡を顔に塗りたくる。
 旅行社のパンフレットには「すぐ近くの砂場で水浴びが可能です」と書いてあった。ツアーのどなたかが出発前に「水着はいらないの?」と質問したところ、添乗員さんの回答は「滝で水浴びなんかしたら死んじゃいます。」だった。
 やはり、添乗員さんは自社ツアーのパンフレットのうち「旅程保証」の範囲から外れる部分は見ていないと思う。


 ユリの滝は、何だか広々として清々しく、しばらくここでぼーっとしていたいなと思わせる場所だった。
 しかし、戻らねばならない。


家族のボート 滝からボートまで戻る途中、2艘のボートが川岸につながれていた。
 ここに来る途中に追い抜いてきた、家族が乗っていたボートだ。
 ユリの滝をこのボートで越えることはできないため、カナイマの町からここまではボートで来て、ここから先は歩いて家まで帰るのだろうという。
 上手く言えないけれど、ちょっともの悲しい気持ちになった。


 帰りのボートに乗り込むと、すでに陽は西に傾き、カラオ川に沈む夕日を見ることができた。
 この夕日の写真がなかなか上手く撮ることができず、添乗員さんと撮った写真を見せ合っていたら、カナイマでのガイドであるウラジミールさんに笑われてしまった。
 ベネズエラ人でペモン族の人であるウラジミールさんが、どうしてウラジミールというロシア風のお名前なのかというと、彼のお父さんの親友がロシア系アメリカ人で、その人のお名前をいただいたという話だった。


 ボートの後方には沈む夕日を、前方にはその沈み欠けた夕日に照らされてピンクに染まった雲と、鏡のような水面に映る空を見ることができる。
 こちらもまた嘘のように綺麗な光景だった。


 18時に船着き場に到着し、真っ暗な中再びトラックでロッジに戻った。この道中でも蛍が飛んでいる光景を見られたて嬉しい。19時30分から夕食ということになった。
 ロッジでお休みされていた方には「夕食は19時」と伝えてあったそうで、予定の30分遅れである。


夕食 この日のメニューは、野菜スープ、牛の薄切り肉のソテー(グラタン、パン、野菜の炒め物添え)、ケーキとコーヒーだった。
 この夕食で特筆すべきは、この写真の奥にも写っている「美女缶」とツアーメンバーの方から命名されたビールである。昨日飲んだビールはアルコール分3%、このビールは4.5%で昨日よりは濃い筈だけれど、色がやたらと薄いためか、かなり軽く感じるビールである。
 やはり、缶に描かれた美女のインパクトで勝負! のビールなんだろうか。このパッケージに話題沸騰だった。


 夕食のときに「サンタ・エレナよりもカバナヤンの方が標高が低いんでしょう?」と言う方がいて驚いた。
 どうしてそんなことが判るのかと質問してみたら、「何となくそういう気がしたのよ。」とこともなげに言う。
 高度計付きの時計を持っている添乗員さんによると、実際、サンタ・エレナは標高約1200m、カバナヤンは標高約900mだそうだ。


 明日の予定が改めて発表され、注意事項が告げられた。それを聞く私たちもかなり真剣である。
・予定を1時間早めて、3時30分にモーニングコール、軽食をいただいて4時30分にロッジを出発する。
・トラックで15分ほど走った船着き場からボートに乗る。
・貴重品はロッジに預けて持って行かないこと。
・展望台に歩いて行くときには、使わない荷物を昼食を食べるところに預けることができる。
・ボートにはクッションがあるので持って行かなくてよい。
・サポの滝で水着を着るので持参する。
・ジャングルウォークで汗をかき、ボートで風を切ることになるので、着替えを持参する。
・寒さよけと水しぶきよけを兼ねてレインウエアを着ておく。


 旅行社から出発前に支給された虫除けネットはいつ使うのかという質問が出て、「必要ないと思うんですけどね・・・。」と苦笑しつつ添乗員さんから示された回答は、マユパ島は虫が多いのでそこで使うことにしましょう、だった。


 早寝して明日に備えましょう! と21時15分過ぎに夕食を終えて部屋に戻った。
 しかし、どうも隣室の気配がおかしい。廊下をパタパタと走る足音もしている。
 外に出てみると、お隣のお部屋のお姉さんが「ねえ、添乗員さん知らない?」とかなり焦っている。「しばらく厨房にいるって言ってませんでしたっけ?」と答えると、一目散に走って行ってしまった。
 気になって戻るのを待ってお話を聞いたら、「部屋にコウモリがいるの!」と言う。びっくりして、とっさに何のコメントもできなかった。


 お姉さんが言うには、部屋に戻り、何の気なしに洗面スペースのドアを開けたら、バタバタっと音がしてコウモリが飛んでいたそうだ。
 それは驚くし怖いし焦るに決まっている。
 慌ててバタンとドアを閉めてコウモリを閉じ込め、とりあえず他人が入ってきても大丈夫な程度に荷造りし直して外に飛び出したらしい。
 窓も開けていないし、そもそもコウモリが飛び込めるような隙間のある窓ではないし、一体どこから入ったのか判らないと言う。


 気になって一緒に待っていたら、添乗員さんとロッジのスタッフがやってきて、その辺に生えている木を折って棒を作るとそのまま突入して行った。
 そして、待つこと10分。
 木の棒にぶら下がっている形で体長25cmくらいのコウモリが無事に捕獲された。


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2009.11.03

ベネズエラ旅行記4日目その1

2009年8月18日(火曜日)


日の出前のソロロパン・テプイ この日のモーニングノックは5時30分の予定だった。
 5時頃に目が覚め、暖かい格好をして外に出る。
 昨日は真っ暗闇でよく判らなかったソロロパン・テプイの姿は、今朝は白い雲の中に沈んでいる。下から雲に包まれている感じである。
 昨日は全く見えなかった蛍が飛んでいた辺りは川だったことが判る。蛍を追って川岸に落ちたりしなくて本当に良かった。


朝食 6時から朝食になった。
 出されたジュースが凄く美味しい。添乗員さんに聞いてもらったら「パッチータ」という実のジュースだという。「パッチータって何?」と聞いたら、絞る前の果実を見せてくれた。パッションフルーツである。
 爽やかな酸味と甘みで美味しい。
 アレパというとうもろこしの粉のパン(ここのアレパは小麦粉も入っているらしい)を半分に割ってバターを塗り、スクランブルエッグを挟んで食べる。美味しい。
 この朝食が、今回のツアーのベスト・ブレックファストだと思う。


 朝食を食べているときに、ベネットさんがみんなに木の実とビーズで作ったネックレスをプレゼントしてくれた。
 どうもありがとう!
 添乗員さんは「ベネットさんがこんなことをするのを初めて見た。」と言う。
 女性ばかり8人のツアーだったからかも知れない。


ソロロパン・テプイ 朝食後みんなで目の前の川に降りて顔を洗った。
 澄んでいて冷たい水が気持ちいい。
 みんなでベネットさんと記念写真を撮る。彼は、アラスカのテレビ局にサバイバル術についてのインタビューを受ける仕事が今日から始まるという。


 このカバナヤンのマントパイ・キャンプは、もうとにかく、このソロロパン・テプイの眺めが何よりのごちそうでおもてなし、という場所である。
 朝食を食べ終わる頃には雲も流れるようになり、青空をバックにくっきりとした姿を現してくれた。
 「ソロロパン」は、「戦いの前に集まって祈る場所」「戦陣を組む場所」という意味だ。


 7時30分にこの景色を惜しみながら出発した。
 昨日と同じように2台のジープに分乗する。
 「クッションを使うと逆に滑って踏ん張らねばならず、余計に疲れるのではないか」という昨日の反省から、相談もしていないのに、今日は全員がクッションを使っていないのが可笑しい。


川の中を走る 最初の30分は、昨日と同じように「元、川底」のがたがた道を走る。
 これが、並のがたがた道ではない。
 「今、右側と左側で30cmくらい高さに差がないですか?」とか、「今、20cmくらいの段差をこの車は降りませんでしたか?」とかと言いたくなる。上品に言っている場合ではなく、車が揺れた表紙に頭を窓ガラスにぶつけて「いて!」と叫んでしまうようなダートコースである。
 このまま、アドベンチャーとして売り出しませんか? というくらい楽しめる。
 こんな川の中だって走ってしまう。


やらせでした と言いたいところだけれど、実は上の写真はいわゆる「やらせ」である。
 「このダートな道を走ったのだという証拠写真を撮りましょう。」と添乗員さんが仕込み、1台ずつ川の中を走り、その様子をみんなでカメラに納めた。
 ルエパの空港に向かうためには、この「川の中」は全く通らなくてもいい道筋だった筈である。
 やっぱり、「アドベンチャー」な「アトラクション」である。


道しるべ 助手席に座っていた添乗員さんが、こんな石を発見して車を停めてくれた。
 道しるべ?
 道祖神?
 ペンキで描いたのだろう顔がユーモラスで楽しい。たちまち写真撮影大会となる。


 ダート・コースは本当に楽しい。この写真では判りにくいかも知れないけれど、この道は結構な傾斜のある坂道である。
 「お、シャッターチャンス!」と窓を開けて写真を撮っていたら、私たちが乗っている車の運転手さんが気を利かせて坂を登り切ったところで車を停めてくれた。そうすると前に進めなくなった後ろの車の運転手さんも車を停めざるを得ず、ばっちりな写真を撮ることができた。
 その代わり、この後、後ろの車の運転手さんはこんな悪路で坂道発進をする羽目になった。申し訳ない。


 添乗員さんは多分、かなり写真好きなのだと思う。自分が撮った写真が旅行社のパンフレットにも使われているという話もしていた。
 さっきの道しるべもそうだし、名前も判らないピンクのこのお花も添乗員さんが発見して、再び大撮影大会となる。


草原 ダートコースを抜け出すと、アドベンチャーは終了して、砂埃舞う未舗装道路という日常に戻った。少し寂しい。
 ついうっかり、この景色を見ながら「こんなところで寝転がってみたい!」と言ったのがいけなかったらしい。
 たちまち、自称「大阪のおばちゃん」の餌食となり、「こんなところに寝転がったらプリプリに刺され放題だよ。」「そうそう。蟻にも噛まれるね、きっと。」「置き去りにされちゃったら食べるものもないし。」「死んじゃったらきっと鷲に啄まれるね。」と集中砲火を浴びた。
 アルプスの少女ハイジ的というか、牧歌的なことを言ったつもりだったのに、どうしてそういう話の流れになるのかよく判らない。


 一番ヒドかったのは添乗員さんで、「鷲に啄まれる」というところから「チベットに行ったときに鳥葬を見たんですが。」という話が始まった。
 (以下、スプラッタがダメな方は読まない方がいいと思われるので、改行。)




 




 




 




 


 遠目でしか見ることはできなかったらしいけれど、それはどちらかというと儀式としての鳥葬だったらしい。亡くなった少女の体を、僧侶が、斧や鉈のようなもので断ち切るそうだ。
 その骨が砕ける音が聞こえたという。
 そして、さらに小さくして、骨と肉を混ぜて、(言い方は悪いと思うけれど)ミンチのような状態にして高いところにある祭壇に捧げるという・・・。


 




 




 




 




 もちろん、「どうしてそういう話になるわけ!」と抗議した。
 添乗員さんの返答は、「いえ、そういう話になったので、僅かな知識の一端を披露させていただきました。」だった。
 違う! と思う。


 その後は、大金持ちと結婚して世界中を旅行すればいいんじゃないかという話になり、ヨルダンのお金持ちは相当凄いらしいという話になり、イスラム教では4人まで奥さんを持つことができるという話になり、イスラムではでも奥さんは完封して外にも出さず顔も見させずという感じだという話になり、そうなると好き勝手に旅行に行かせてもくれないだろうからやっぱり結婚しない方がいいんじゃないかという話になった。


 ルエパの空港に到着するまで、ベネズエラと関係ありそうな話といえば、前回のツアーのときはベネットさんが衣装を持ってきて変身してくれたけれど、今回は家にその衣装を洗濯するために持ち帰ってそのまま忘れてきてしまったので変身はなしだという話くらいだ。
 ベネットさんの変身というのは、ペモン族の民族衣装を着て見せてくれることを言っていたようだ。その後、話は脱線に脱線を重ね、添乗員さんが代わりに変身すればいいという話から、最終的には「蝿男の恐怖」という映画の話になった。
 どうも人間が蠅に変身する話だったらしい。残念ながら、添乗員さんと私はその映画を知らず、一緒に盛り上がれなかったのが申し訳ない。


瀬をはやみ そんな中で、唯一、優雅だった話題がこれである。
 私たちが乗っていない方の車に全員分の荷物が積まれていて、「こちらの車が後ろを走っているのは、荷物が落ちたときにすぐ判るようにじゃない?」という冷静な意見が出て「ほー。」とみんなで感心していたら、ルエパ空港近くで、そのもう1台がいきなりスピードアップし、別の道を走り始めた。
 そこで、お一人の方が「瀬をはやみって奴だわね。」と一言おっしゃった。


 瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ


 小倉百人一首にも選ばれている崇徳院の歌である。
 何にしろ、大阪の方が3人いた車である。
 そのまま上方落語の「崇徳院」の話にならずに良かったと言うべきかも知れない。


ルエパ空港にて 多分、9時30分過ぎにルエパ空港に到着した。
 ところが、待てど暮らせど、飛行機が現れない。
 ルエパ空港は本当に滑走路しかないので、車の中にいるか、車の影に小さくなるかしないと、日陰すらない。
 タンクトップに長袖シャツ(速乾素材のもの)、長カーゴパンツという格好ではちょっと暑い。
 その様子を見て、ベネットさんが車に積んでいたビールを配ってくれた。
 ドライバーさんとベネットさんとはここでお別れなので、みんなで記念写真を撮る。


 添乗員さんの姿が見えないなと思っていたら、衛星電話で連絡を取っていたらしい。
 その連絡が取れたか取れないかくらいの10時35分、やっとチャーターしたセスナ機が姿を現した。


 ジープに乗り込んで涼を取り、旅行メモをつけていたときに、自分の左手に三日月型の虫の噛み跡が10個以上もあることに気がついた。
 お隣にいた方に見せると「あら、昨晩はその虫と同衾しちゃったのね。」と凄いことを言う。
 「蚊帳を広げるときに、慎重に虫を追い出しつつやった?」と聞かれ、そういえば、適当にばっと広げて「蚊帳の中に虫を入れないように」などという繊細さを一切持ち合わせていなかったことに、遅ればせながら気がついた。


 セスナに乗り込むと、パイロットと何やら話していた添乗員さんが、予定ではこの後カバックからカナイマに向かうときにエンジェルフォールに寄り道をすることになっていたけれど、エンジェルフォール周辺の天気があまり良くない。今さっき、多少、天候が回復してエンジェルフォールが見えていたので、これからカバックに行く前にエンジェルフォールの遊覧飛行をしてしまいましょう、と言う。
 ルエパからエンジェルフォールを経由してカバックに向かうのも、カバックからエンジェルフォールを経由してカナイマに向かうのも、どちらも飛行距離がプラスされる分はあまり変わりがないらしい。
 それなら、僅かでも可能性があるうちに、ということのようだ。
 セスナは10時50分頃、エンジェルフォールに向けて飛び立った。


テプイ上空 結論から言うと、エンジェルフォールは一瞬だけ見えた、と思う。
 天候悪化は伊達ではなく、概ねテプイ近辺ではこんな感じで雲に覆われていたり雲に突っ込んだりしていることが多かった。
 「あれがエンジェルフォールです。」と言われたときに見えた、滝の落ち口と縦に白く落ちていた水の流れが、添乗員さんが言う「あれ」と同一だったかどうか自信がない。


 そんな「見えなかったわけじゃない」という微妙に中途半端なエンジェルフォール遊覧飛行の結果を残し、45分ほどでセスナはカバックに着陸した。
 カバックからは、今、雲の中に隠れていたアウヤン・テプイ(エンジェルフォールが落ちている、そのテプイ)がこんなにくっきりはっきり美しくそびえ立つ姿が見られた。


 ここのロッジのお部屋を借りて水着に着替え、ジャングルウォーク&滝見物&川遊びへ出発である。


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