「k.m.p.の、香港・マカオぐるぐる」を読む
2020年6月、「k.m.p.の、香港・マカオぐるぐる」を読んだ。
香港とマカオを1ヵ月かけてぐるぐるというよりはうろうろしたコミックエッセイである、と思う。
とりあえず、彼女たちが行く香港には、ディズニーランドも香港トレイルもない。
夜景はあったみたいだけれど、団地はあっても高層ビルはほぼ視界に入っていない。
店頭には「雑貨」と「食べ物」しかない。
ジャッキー・チェンを香港で発見するのはかなり難しいらしい。
「人」が好きなんだな、ということがよく伝わってくる蟻の視点での旅行記である。
多分、私が香港に行ってもこういう旅はしないしできない。
自分ができない分、自分だったらしないだろうことを追体験できるのが醍醐味だと思う。
不思議と全体の印象がほんわりとして定まらないのはどうしてなんだろう。
予定調和な旅ではないから、かも知れない。