ベネズエラ旅行記8・9日目
2009年8月22日(土曜日)
昨夜、結構お酒が回っているのを自覚していたので、部屋に戻ってからアルコールを抜こうとコーヒーをがぶ飲みした。利尿作用を期待したところ、カフェインの方が効いてしまったようだ。
何とか12時には寝たものの「快適睡眠」とはいかず、3時、4時、4時30分と断続的に目が覚めた。
モーニングコールは5時30分の予定である。
モーニングコールは5時30分と聞いていたけれど、5時に電話が鳴って出てみたらホテルの録音のモーニングコールだった。
不思議に思っていると、5時30分に再度ホテルのモーニングコールが入り、次いで、添乗員さんからもモーニングコールが入った。
「起きられましたね。」と言われたので、「もしかして、起きられないと思ったから5時にもモーニングコール頼みました?」と聞いてみたところ、そういう訳ではなかったらしい。
旅行会社からもらった旅のしおりには、今日の朝食は付いていないと書かれていたけれど、ホテルで食べられるらしい。ラッキーである。
キャリーケースを廊下に出したその足で6時からの朝食に向かおうとしたら、添乗員さんが廊下で全員分のキャリーケースを集めていた。昨日、自分がツアー最年少だと判明したことでもあるし、少しだけお手伝いする。
職場へのお土産をキャリーケースに入れてしまうと成田空港で荷物の詰め替えをしなくてはならなくなる。今日はリュックとレスポのバッグと両方を機内持ち込みにする予定である。
おかげで、キャリーケースの荷造りも余裕がある分ラクだった。
朝食はビュッフェ式で、いかにもな感じのアメリカン・ブレックファストである。
ベーグルを焼き、卵を目玉焼きにしてもらい、フルーツとジュースとコーヒーというメニューにした。いかにも定番という感じがする。
朝食を食べてそのまま集合場所のロビーへという方も多かったけれど、私は荷物を部屋に置いてきてしまっていたので部屋に戻り、ついでに歯磨きもして7時に集合した。
7時30分にはヒューストン空港に到着した。
この空港の正式名称は「ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港」である。
添乗員さんの薦めもあって、ツアーのほとんどの方がチェックインしたときに合わせてコンチネンタル航空のマイレージ・プログラムに加入する手続きを行っていた。
私は、コンチネンタル航空が2009年10月まではノースウエスト航空と同じスカイ・チームに所属しているし、スター・アライアンスはANAのマイレージ・プログラムに加入しているので、コンチネンタル航空のマイレージ・プログラムには加入しなかった。
チェックインやセキュリティチェックは非常にスムーズで行列もほとんどなく、8時15分には中に入ることができた。
キャリーケースの重さが気になっていたところ、チェックインのときに見たら37.5ポンド(17kgちょっと)だった。
ツアーの方で23kgの制限重量をオーバーしてしまった方がいらした。カラカスの空港で購入したチョコレートが意外と重かったらしい。
ここ数年、この重量制限がかなり厳しくなったような気がする。以前はツアーのメンバー全員分の荷物の重さを足して、全員分を足した制限重量をオーバーしていなければ通してもらえていたように思う。
ゲートを確認して、添乗員さんが全員を集めてアンケートを配る。
ツアーメンバーの方が「もう、この先、全員で集まれる機会はないんじゃない?」と言い、何となく感想を述べ合う会が開催されることになった。
ここで初めて全員の年齢順が判明したり、私が「実は雨女なんです。」と告白するともうお一方「実は、私もなの。」という方がいてほっとしたり、なかなか楽しかった。
その後、時間になったらゲートに集合ということで、解散になった。
それにしても、このジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港というところは、商売っ気のない空港である。免税店はあるものの、買いたい物が全くと言っていいほどない。
端から端まで2往復くらいしたのに、運動にはなっただけで、買いたいと思うような物を発見できなかった。機内用のミネラル・ウォーター(2.05ドル)を買ったくらいである。
ツアーメンバーの方々も、関空に乗り継ぐ方はお酒や化粧品などの液体物をそもそも購入できないし、お買い物をした方はいなかったようだ。
他にやることもなくゲート前の椅子でおしゃべりしながら10時の搭乗開始を待った。
ところが、待っても待っても搭乗開始のアナウンスがない。ツアーだからそこは気が大きくなっていて、「ちょっと変かも」と思いつつ、添乗員さんが何とかしてくれるだろうとおしゃべりを続ける。
添乗員さんの説明によると、航空会社が機材を交換した関係で座席指定に混乱が生じたらしく、ボーディングパスを見せてあっさりと機内に入れて貰える人と、カウンターで改めて座席指定を受けろと言われる人と、二手に分かれているようだという。
私はあっさり機内に入れたけれど、指定された座席に行ってみると、すでにそこには人が座っていた。
日本人の中学生っぽい男の子の集団を引率している先生らしき方で、話しかけてみると、手書きで修正された座席番号が、私が元々持っている搭乗券の座席番号と同じである。
わざわざダブルブックを作ったようなものではないか。
どう見ても私よりその男性の方が英語が堪能そうだったので客室乗務員の方との交渉をお任せし、無事に席は確保された。
その後、日本語の機内アナウンスがあって事情が判った。
チェックインからボーディングまでを管理するコンピュータが不具合を起こしていて、座席指定も大幅に狂い、そもそもチェックインした人が搭乗したかどうかも確認できない状況だという。
ヒューストンはコンチネンタル航空のハブ空港なのに、お膝元でそんなことがあるなんて大丈夫なんだろうか。
アナウンスでも、機内の不安と動揺を抑えようという趣旨か、しきりと「地上のシステムの不具合で。」と繰り返していた。
機内で恐らく1時間以上待ったと思う。
11時50分のアナウンスでは、「いつ出発できるか見込みが立っておりません。」と言われた。
朝も早かったしお腹も空いてきた。リュックに飴を入れていたことを思い出し、ツアーメンバーのみなさんに配る。もっと早く気がつけばよかった。
11時54分のアナウンスでは、「システムがダウンしていますので、現在、手作業で予約確認を行っております。」と言われた。機内でボーディングパスが回収されたのは、そのためだったらしい。
ボーディングパスの回収後、添乗員さんから「クレーム・タグは手元に残っていますね。」確認された。
12時少し前くらいに「快適にお過ごしいただくために、機内のエンターテイメントシステムを起動させます。」というアナウンスが入った。しかし、映画もゲームもいらないから食べ物が欲しいという心境である。
「出発の見込みが立っていない」というアナウンスから15分後の12時5分、10時50分離陸予定だったCO7便は、何とか離陸態勢に入った。
14時頃にやってきた、待望の機内食のメニューはこんな感じである。
エビとミックスグリーンサラダ
牛の照り焼きor鮭のアジアソース(どちらを頼んだのか忘れた)
ロールパン
クリームブラウニー
クッキー
ごはんを食べて落ち着き、映画「チーム・バチスタの栄光」を見て、原作の方がやっぱり好きだな、どうして田口を女性にしてしまったんだろう、などと考えたのは覚えている。
(以下、日本時間で表記。)
2009年8月23日(日曜日)
23日8時頃、機内食が供された。
ターキーのサンドと、ハーゲンダッツのアイスである。これにコーヒーをもらう。
アメリカ系の航空会社は、やはり、「機内食」よりもこうしたスナックの方が美味しいような気がする。
お昼頃になって、入国カード、税関申告の紙、検疫の紙が配られた。
14時30分頃に配られた、この旅行最後のごはんのメニューはこんな感じである。
フルーツ
ロールパン
鶏のガーリックライスorアメリカンブレックファスト(オムレツのことだった)
クッキー
「アメリカンブレックファスト」を選び、食事をした後、それまでほとんど一睡もできずに映画を見て文庫本を2冊読破してゲームして悶々としていたのに、何故か1時間くらい爆睡できた。
予定ではCO7便は14時20分に到着する筈だった。実際に何時に到着したのかは覚えていない。やっと帰って来られた嬉しさにメモを取るのも忘れていたらしい。
本当に楽しい旅行だった。
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