日本平旅行記
2010年11月10日(水曜日)
「日本平の支度」カテゴリがないのは、母が「応募した覚えがない。」と言いつつ、某デパートから送られてきた「お一人様ご招待、同伴の方も10000円強支払って参加可」という日帰りバスツアーに私を誘い、それで行くことになったという安直なきっかけで、支度もへったくれもなかったからである。
コースは、横浜でダイヤモンドのお店に行き、焼津で海の幸のごはん、日本平の展望台から富士山を見て、ついでに日本平ホテルで「華麗なる一族」でロケが行われたという庭園を拝見し、清水港クルージングで再び富士山を堪能しよう、という内容だ。
朝7時10分集合も、自宅最寄り駅の隣の駅が集合場所だから問題ない。
20号車という指定を受け、「バス20台を連ねて行くのか?」と疑問に思っていたら、ご招待日が4日あり、どうやらその4日全体で21台のバスを出したということのようだ。
周りは母と同年配のご夫婦やご友人同士といった感じの方が多く、私ですら若い方から5番以内に入れそうである。
バスは7時25分に出発し、まずは「ここで利益を出しているに違いない」と誰もが睨むだろうダイヤモンドのお店に向かう。
添乗員のお嬢さんは、まずまずこの年齢層の方々にはウケルだろう素直かつ舌足らずな感じ良さで、今日1日のスケジュールを説明し、車窓から見えたスカイツリーを案内し、車内販売をお知らせし、「ワールドダイヤモンド横浜提供の豪華景品が付くクイズ」用紙を配り、「鮪のブロックを2名様にプレゼント」の抽選を行う。
APEC絡みの交通規制で横浜に向かう道は大混雑ではないかと思っていたら、首都高を一度降りて渋滞を回避するなどのワザが運転手さんにより繰り出され、予定の10分前である9時30分に「ワールドダイヤモンド横浜」のお店に到着した。
ところで、この「ワールドダイヤモンド横浜」はネットで探してもなかなか見当たらない。
このお店も「ショーケースに入れずに自由にお手に取ってご覧いただけるようにしている」ため、こうしたツアーなどの予約客のみ受け入れているという話だ。
入ってすぐのところで、職人さんお二人の作業を見学する。お手洗いに行く方もいて、ここはどうやら全員揃って次の間に行くための時間調整ゾーンを兼ねているようだ。
次のお部屋では丸椅子が用意され、お姉さんが一人待ち構えていて、立て板に水のごとくにブラックダイヤモンド等々の「ワールドダイヤモンド横浜」お勧め賞品の紹介が展開された。
クイズの答え合わせが行われ、バス1台40人くらいの中から6名の正解者が出ていた。母は全問不正解、私は半分しか正解できなかった。
ダイヤモンドに油性ペンで書くとそのまま消えなくなってしまうそうなので、そんなことはしないように今後気をつけようと思った。
こうして気分もほぐれ盛り上がった(?)ところで、ギャラリーと呼ばれるお店に移動した。
こちらのお勧め賞品は、ブラックダイヤモンドと何とかという血行を良くする磁石の付いたネックレスや、プラチナ等を手仕事で加工した指輪、パール製品というところらしい。
これら三つの売場を回って説明を聞いた上で店員さんにサインをもらい、最後に「お気に入りのジュエリー」を申告して四つのサインを集めるとプレゼントをもらえるという仕組みも用意されている。
店員さんが山ほどいて、マンツーマンに近い形でセールストークが繰り広げられている。
ぼんやりしていたら、母が真面目に「本当に血行が良くなるんだったら。」と磁石つきブラックダイヤモンドのネックレスの購入を検討していた。
試しに付けさせてもらうと10分もすると肩が温まって来たように思えた。しかしながら、血行が良くなる磁石とブラックダイヤモンドがセットになっている必然性はない。
ブラックダイヤモンドのネックレスはお安い物でも150000円を超えていて、おいそれと購入を検討出来るようなお値段ではない。
慌てて「本当に効くんだったら買ってもいい。」と繰り返す母を売場から引きはがした。
代わりに出口近くのお土産物売場(こちらは300円くらいのバスソルトや磁気ブレスレットなどが売られていた)で、巨峰の干しぶどうを購入し、きっかり90分の滞在時間を満喫した。
バス2台分のお客が入店し、購入者0人ではなかったんじゃないかという感じがした。
次は、東名高速を一路焼津まで走り、石原水産マリンステーションで昼食である。
この他、メニューは以下のとおりである。
やはりお魚が美味しい。鮪のお刺身も脂が乗っていたし、イカも甘い。鮪の西京焼きはバターで焼くようになっていて、こちらも美味しかった。
昼食をいただいたのが13時過ぎでお腹も空いていたし、やはり新鮮なお魚は美味しい。
鮪と桜エビの炊き込みごはん
蟹のお味噌汁
にぎり寿司(鮪、イカ)
水菜と鮪とタケノコの梅肉和え
茶碗蒸し
鮪の**(魚の卵。何だったか忘れた)和え、
きんつば
緑茶
食後は海産物が豊富に揃ったお土産物屋さんで買い物をし、14時10分に出発した。
この後で日本平に行く予定を変更し、船の出航時間等の関係で、先に清水港クルージングに向かった。
清水港は、富士山を仰ぎ、三保の松原に囲まれて、長崎港と神戸港とともに日本三大美港に数えられている。
確かに、海の水も綺麗だし、富士山もどーんと控えていて美しい。
清水港クルージングは15時から約35分かけて港を一周し、その間、富士山をずっと眺めていることができる。
お天気も良かったので3階のデッキにずっと陣取っていた。
カモメに餌をやる方もいらして、たくさん集まってくるのが楽しい。
うちの母は、ここで「雪の冠を被った富士山」を期待していたらしい。実際は、11月だからか、南側だからか、雪はほんの一はけ、見えるか見えないかというくらいだった。
富士山が見事に冠雪する頃には、寒くてデッキから富士山を眺めるどころではないような気がする。悩ましい。
そして、本日最後の目的地である日本平に向かった。
月日星というお土産物屋さんで、商品紹介をお聞きしつつ安倍川餅のおやつをいただく。添乗員さんの強力プッシュもあって、こちらでさらにジェラートを食べていらっしゃる方もいる。
私は食い気より眺めを優先し、日本平山頂展望台を目指した。5分程度軽く坂道を上がれば到着である。
手前に広がる清水港は夕日に照らされて明るく、日本平山頂展望台からの富士山は、その向こうにシルエットで沈み、そのコントラストがとても美しかった。
雲一つないいいお天気で、冷たい風に耐えた甲斐があった。
16時40分の集合時間に間に合うようにと展望台からバスが待っている駐車場に下りてきたところで、富士山が赤く染まっているのが見えた。
どうしてあと5分粘らなかったのか!
そう自分を罵りつつ、少しでも視界が開けている辺りに走り、カメラに収めた。
確かに母の言うとおり、冠雪の富士山であれば、さらに趣があったことだろう。
日本平ホテルまでは、展望台からバスで5分程度である。
もう夕闇の迫る中、庭園に直行する。庭園は、テレビドラマの「華麗なる一族」のロケに使われたそうだ。池の端で手を叩くと鯉が寄ってくるというシーンがあり、その鯉は実はロボットであった、というのは添乗員さんが語ってくれたプチ情報である。
庭園を散歩している間にみるみるうちに空は暗くなり、あっという間に夜景になった。
色々な姿の「富士山」を見られてラッキーだったなぁと、寒い中、手をかじかませつつ写真を撮りまくる。
17時15分に日本平ホテルを出て、バスは帰路についた。
到着予定が20時45分と聞いて、母と「お腹が空くよね。」「夕ごはんをどうしようか。」と言い合う。
トイレ休憩に海老名サービスエリアに寄ったときにお弁当を買おうと探したら、ほとんど売り切れていた。
かなり前に海老名サービスエリアのメロンパンが評判だとテレビでやっていたのを思い出し、とりあえずお腹をなだめるためにメロンパンを購入した。
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