2010年5月8日(土曜日)
GW中なのかGW明けすぐなのか今一つはっきりしない週末に、職場のお姉様方と箱根に出かけた。
コンセプトは「オヤジっぽくない」「癒し」の旅である。
新宿発10時40分の小田急ロマンスカーに乗って二人で出発し、あとの二人は町田で合流した。
小田原でランチをしてから箱根に向かう予定の筈が、サンドイッチの朝食を食べる人あり、持ち込んだお菓子を広げる人あり、何だか遠足気分である。
11時49分に小田原に到着した。
私は小田原駅に降り立つのは初めてだと思う。子供の頃に小田原城に来た記憶はおぼろげにあって、そのときは恐らく車で来たと思われる。
JR小田原駅の改札の上に、巨大な小田原提灯が掲げあるのがやけに印象的だ。
まず、小田原城方面に向かった。
小田原城内の報徳二宮神社境内にある、「Natural Chinese KONOMA 樹麻」でランチの予定である。
こちらにお店は予約は受けておらず、行ってみたら20〜30分お待ちいただきますと言われた。
それならと荷物を預かってもらい、小田原城に行くことにし、席が空いたら連絡を貰えるよう依頼した。
小田原城天守閣(400円)に上がる。
外から見るとかなりぺしゃんこな感じに見える小田原城は、中に入って階段を上ると、4階層もある。
各階では、鎧兜や刀、お姫様方が使っていたお化粧道具やお花見のお支度(平たく言うと、花見弁当の入れ物)なども飾られていて、意外と楽しい。
最上階では外に出ることができる。
小田原城天守閣自体はそれほどの高さはないけれど、そもそも高台に築かれたお城なので、かなりいい眺めである。
こういうのを「相模湾を一望」と言うのだろう。
そうこうしている間にレストランから連絡が入り、お腹もぺこぺこになったところで、レストランに戻った。
戻る途中、ちょうど報徳二宮神社で結婚式を終えた新郎新婦が、記念撮影のために外に出てくるところに行き会った。
そういえば、結婚式場での神前結婚式には出席したことがあるけれど、神社での結婚式は見たことがない。
お腹が空いていたことも忘れて、つい見入り、ついでに写真も(無断で)撮らせていただいてしまった。
おめでたいことなので、お許しいただけると有り難い。
ホテルでの夕食が17時30分からと早めだし、既に13時を回っていたので、ランチは一番軽い桂花のコース(1500円)をお願いした。
点心5品と上海焼きそば、デザートの杏仁豆腐というメニューである。
時間があまりなかったこともあって、「どんどん持ってきてください。」とお願いした。
最初に、エビ蒸し餃子、小籠包、肉まんが供される。
次に、春巻きとこのお肉を野菜で巻いて蒸したお料理が供された。肉汁がたっぷり含まれたこのお料理は絶品だ。
上海焼きそばと、デザートのジャスミンティの杏仁豆腐までとにかく美味しかった。
テラス席の雰囲気も良くて、今度はゆっくり食べに来ましょうとみなで話した。
本日の宿は、ザ・プリンス箱根である。
箱根の芦の湖畔にある西武系列のホテルでは、小田原から送迎バスを用意している。その出発時間が14時だったので、ランチも早々に4人で駅に急いだ。
駅に向かう途中、小田原城址公園にある藤棚の藤がちょうど満開の見頃を迎えていて、とても綺麗だった。
送迎バスの時間にも何とか間に合い、あとはバスに揺られていれば芦の湖畔に到着である。
15時過ぎにホテルに到着し、チェックインして別館のお部屋に入った。
ソファはすでにベッド仕様にセットされている。何となくお茶を入れたり、飲み物を買ってきたりしてまったりしていたら、誰かが「遊覧船に乗ろう!」と言い出した。
フロントに電話して聞いてみたところ、あと5分で最終の周遊コースの遊覧船が出発しますという返事である。
急げ! と、慌てて4人で支度し、箱根園の遊覧船乗り場に向かった。
芦ノ湖一周の遊覧船(1330円)は、箱根園を出ると、泊まっているホテルの前を通り過ぎてまずは湖尻に向かう。
曇ってきた夕方はデッキに出ているとかなり寒い。風も強いようだ。
「芦ノ湖と言えば海賊船」というイメージがあって、4人とも西武系の遊覧船に初めて乗った。結論としては「海賊船も眺められるし、船内から景色が見やすいし、西武系の勝ち」と意見が一致した。
箱根園のお土産物屋をあれこれ物色してからお部屋に戻ると、もう、夕食の時間である。
夕食はホテル内のなだ万雅殿だ。
意外なことに、洋風の造りのレストランだった。
いただいたお料理はこんな感じである。
先付は、左から、
生雲丹プリンコンソメゼリー
切り三つ葉 黄韮お浸し
鰻燻製 蚕豆 ブルーチーズ白和え
本日のお造り
主菜は、左から、
銀鱈の西京焼
フォアグラ茶碗蒸し ふかひれ餡
牛肉香味焼きステーキ
そして、ごはんと赤だしのお味噌汁と香の物が出され、最後はデザートのグラマラッカで締めである。
このデザートは、供される前から「どんなデザートなんだろう」と4人の注目の的で、給仕のお姉さんにも由来をお聞きしたけれど、写真を撮るのを忘れ、すでにしてどんなデザートだったのか思い出せないのが情けない。
食欲が落ちたままの私にちょうどいい量だったので、男性はもちろん、健啖家の女性にもちょっと少なめだったかも知れない。
ホテル内を探検して19時くらいに部屋に戻り、テレビを見たり、お茶を飲みお菓子を食べながらおしゃべりしたり、露天風呂に行ったり、温泉着(レストランやロビーはダメだけれど、温泉に行くときに来てくださいというジャージ素材の上下が用意されていた)の色について文句を言ったり、のんびりまったりして、12時頃に就寝した。
箱根旅行記2日目はこちら。