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2011.11.06

奥鬼怒旅行記1日目

2011年10月9日(日曜日)


 10時15分に、浅草駅前の松屋浅草正面入口でご一緒するお姉様方と待ち合わせた。
 松屋の地下でお弁当を買い込み、11時発の特急スペーシアで鬼怒川温泉に向かう心算である。
 少し早めに到着し、浅草駅周辺からスカイツリーが見えないものかと松屋を一周したところ、建物に遮られて全く見ることはできなかった。
 そして、松屋の入口は、地下や2階も含めてかなりたくさんあることが判り、果たして無事に会うことができるか不安になった。改札よりは判りやすかろうと思ったけれど、実際のところはどうだったのだろう。


20111009_113419 松屋浅草でお弁当を買い込むなら地元密着のお店で買いたい。早めに着いたから地下はすでに調査済みという用意周到なお姉様の先導に従い、スタスタとお弁当のお店何軒かを見て回る。
 私は早々に浅草田甫 草津亭の松茸弁当に決めた。こういう季節限定物に弱いのである。
 それから「3人で分ければいいよね。」と、同じく草津亭の「玉子焼き」も買い込んだ。


 3連休の二日目だし、スペーシアは空いていると思っていた。
 浅草では流石に満席にはならなかったけれど、北千住などでどんどん人が乗り込んでくる。
 でも、向かい合わせにした席は、そのまま鬼怒川温泉まで3人で過ごすことができた。ラッキーである。
 お弁当も美味しい。
 食べているかしゃべっているかで口が休むヒマはなかった。


 鬼怒川温泉に到着後、そのまま1日に4本しかない日光市営バスの女夫淵行きに乗り込んだ。
 バスはほぼ満席で3人が固まって座ることができないくらいだ。
 登山ないしハイキングの格好をしている中高年(こういう場合、自分はここには分類されないと思っているところが我ながら可笑しい)の方が多いようだ。あとは若いお嬢さん同士やカップルの姿がちらほらといったところである。
 バスの発車前、運転手さんが「女夫淵からのバスは午前中が混むので。全員が乗り切れないようならバスをもう1台用意しなくてはならないので、明日、午前中のバスで駅に戻る方は手を挙げてください。」と調査していた。


川 バスは川治温泉を通り過ぎ、五十里ダムや川治ダムの横を走り抜け、名前が判らないながら綺麗なブルーの水を湛える川を遡って、青柳車庫前に到着した。
 鬼怒川温泉駅から40分ほど、ここでお手洗い休憩である。また、バス停の目の前に栗山ふる里物産センターがあり、店先でお団子を炭火で焼くいい匂いを漂わせていた。店内で食事もできるようだ。
 お店の方が「手作りなんですよ。」とラスクを勧めてくれる。そちらも気になりつつ、「なつおとめ」というイチゴを買い込んだ。秋のイチゴなんて珍しい。


蛇王の滝 青柳車庫前から先は道も細くなり、また、すれ違うために停まることも増えたような覚えがある。
 蛇王の滝(だったと思う。実はあまり自信がない)のところでは、運転手さんが滝を見せてくれようとわざわざ徐行してくれた。そうでなければ、揺れるし、窓ガラス越しだし、逆光のことが多かったし、なかなか上手く撮ることができない。
 蛇王の滝は、中禅寺湖の湖水が地下に浸透し、数年を経て滝として流れ落ちているそうだ。そう聞くと、風情も増すというものである。紅葉が進んでいれば、さらに印象深かったろうと思う。


橋 この橋を渡ってしばらく行ったところが川俣温泉である。
 といっても、川俣温泉は広い。蛇行する川沿いに並んでいるというよりも、点在している。しかも、川は峡谷の底を流れていて、道路はその峡谷の上にあり、崖に張り付くように何軒かの旅館が建っている感じだ。
 川俣温泉入口で降りようとした方がいて、運転手さんが「どこの宿?」と尋ね、宿の名前を答えると「そこの前でバス停まるから」と止めるシーンもあった。
 確か川俣温泉には間欠泉があり、その名前のバス停近辺で左右目を凝らしたけれど、残念ながら見ることはできなかった。


こまゆみの里 バスに乗ること約1時間半、終点の一つ手前の平家平温泉バス停の目の前が、今夜の宿のこまゆみの里である。
 来た道を振り返っても、行く先を望んでも、他に建物らしきものは見当たらない一軒宿だ。
 だいぶ涼しい。相当に標高は上がってきているのだろう。
 ロビーに飾られた熊の剥製と「日本秘湯の会」の提灯がなんとも言えない風情である。


 部屋にはストーブがあったくらいで、かなり涼しい。
 「ティーバッグじゃなくてお茶の葉だ!」と感動しつつ、お湯を沸かしてお茶を淹れ、持ってきていただいたおやつなど食べながらとりあえず寛ぐ。
 私はともかく、お姉様方お二人は普段相当にお忙しいようで、まさに「骨休め」である。


内湯 一息ついたところで、お風呂に行くことにした。
 全16室(他に離れがあるらしい)の宿で、まだ到着していない方も多かったようで、内湯と二つの露天風呂はいずれも貸切状態だった。これならいいだろうと写真もたくさん撮る。
 洗い場は内湯にしか付いていない。
 区切られた湯船は、奥というか内側の方が熱くなっている。多分、42度とかそれくらいではないだろうか。私は小学生みたいに「10数えるだけガマン」という感じで浸かった。


混浴露天風呂 こまゆみの里で一番大きなお風呂は、混浴露天風呂である。
 行ったときには誰もいなかったので「大丈夫だよね。」と3人で談合(?)し、占拠する。もっとも、私以外のお二方は混浴温泉の経験も豊富なようだ。思い返してみると、このときが私の混浴風呂初体験だったかも知れない。
 真ん中の大きなお風呂に入った次は、周りにある丸太風呂に浸かる。こちらは川の景色も眺められ、また入るとざぶんとお湯があふれ出すのが何とも贅沢である。気持ちいい。
 更衣室方面から人の声が聞こえてきたのを汐に、この奥にある女性専用露天風呂に移動した。


女性専用露天風呂 女性専用露天風呂の全体はこんな感じである。
 混浴露天風呂の横(木の塀が巡らせてあるのでもちろん見えない)を通ったその奥の川縁に3つの湯船が置かれている。このお風呂のすぐ横にカゴを置けるスペースがあり、屋内にもスペースがあるので、どちらで着替えても大丈夫だ。
 このときはまだ10月初旬、17時前だったのに結構寒く感じて、なるべくお湯に近いところで着替えた。これはこれで戸外で着替えることになるので寒い。どちらがいいのか微妙だ。


 お湯に浸かるとこれまたザブンとお湯が溢れて贅沢な気分になる。
 湯船から、川と、ほんの少し色づいた紅葉が見られたのが嬉しい。
 1カ所だけ、湯船から道路を走る車が見えるポイントがあった。走る車も方からは、わざわざ立ち止まって、双眼鏡でも使わない限り見えることはないだろう。


女性専用露天風呂女性専用露天風呂 他に人がいなかったのをいいことに、写真を撮りまくり、露天風呂とこの眺めを満喫する。
 気持ちいい。
 静かだし、何といってもお湯がいい。
 空気が冷たく、お湯がぬるめなので、いつまででも入っていられる。結局、40分以上もお湯に浸かっていた。
 私はここであがったけれど、お姉様方はこの後さらに内風呂に再び行ったらしい。凄いパワーである。


夕食 「用意ができたらお部屋に電話します。」と言われていた夕食は、18時くらいから食べ始めた。
 旅行会社のプランでお酒かソフトドリンクが付いており、私ともうお一人はお酒、お一人は烏龍茶をお願いした。風邪気味だそうでお酒は止めておく、とおっしゃる。
 お燗したお酒をお銚子1本飲んだのは多分生まれて初めてだと思う。結構飲めてしまうものだと我ながら感心した。
 このお刺身が確か何か川魚のお刺身で「珍しい」と思ったことは覚えているけれど、何のお刺身だったかどうしても思い出せない。
 かなりのんびりと夕食をいただいた。


 お酒を入れてしまったため、この後は写真もメモも残っていない。
 お部屋に戻って、コーヒー持ってくれば良かったねという話をしたこととか、お茶セットが緑茶からほうじ茶に変えられていて嬉しかったこととか、風邪をひいてしまったらしく早々にお布団に入ったお一人を置き去りに二人でもう一つの露天風呂に行ったこととか、途中で買ってきたイチゴを食べたらコリコリしていて酸っぱくてでもとても美味しかったこととか、お仕事の話を伺ったこととか、断片的にちらちら思い出せるだけである。


屋根付き露天風呂 まだ行っていなかった露天風呂に行ったら、これがぬるい。
 二人してお湯の注ぎ口に寄り、最後にはほとんど張り付くようにして入っていたけれど、とても温まった感じがしない。
 大分粘ったけれど「やっぱりこのままあがったら風邪ひきますよね。」ということになって、ぱぱぱっと浴衣を着て(この宿は、内湯と露天風呂と露天風呂がつながっておらず、一度あがって服を着て廊下を歩いて移動する必要がある)さささっと移動し、内湯で温まり直した。


 本日2回目の温泉からあがったのは何時頃だったろう。
 テレビで韓国ドラマが始まったのは覚えているけれど、覚えているのは本当に冒頭のシーンだけですぐに眠ってしまったらしい。お姉様方は翌朝、このドラマについて熱く語り合っていたから、多分、この後も最後まで見ていたのではないかと思う。


 奥鬼怒旅行記2日目はこちら。

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