奥鬼怒旅行記2日目
2011年10月10日(月曜日)
6時頃に目が覚めた。外はいい天気である。
起き出してすぐ、3人揃って温泉に行った。
混浴と女性用とがある露天風呂に向かうと、初めて他のお客さんとお風呂でかちあった。あと3人くらいは入れるだろうと支度をしていると、先客の家族連れがあがって出て行かれた。ちょっと追い出してしまったようで申し訳ない。
気のせいではなく、昨日よりも一歩、紅葉が進んでいるようだ。
昨日の夜、温泉を自粛したお姉様は内風呂に入りに行き、もう一人のお姉様も後を追い、露天風呂に一人になった私は再びザブンと丸太風呂からお湯を溢れさせて遊び、温泉を堪能した。我ながら小学生のようである。
7時30分頃に旅館の方から「朝食の用意ができました。」と電話が入った。
ちょうど温泉からあがってきたお姉様方と合流し、食事処に行く。
自分で作るお味噌汁は初めてだ。そういえば、私、お味噌汁の作り方知らないよと思いつつ、こっそりお二方の手順を盗み見る。
わかめとお豆腐のお味噌汁に冷や奴に納豆と豆づくしの朝ごはんを完食した。
朝風呂の後とはいえ、どうして旅先だとこんなに朝ごはんをたくさん食べられるのか謎である。
朝食後は、「おひさま」の総集編など見つつまったりした。
お二方ともよく見ているようで、話題は「和成さん」に集中する。「和成さんって本当にいい人なのよぉ。」、「この人(高良健吾)、いい役もらったよねー。」と大絶賛だ。
ほとんど見ていなかった私も一緒になって総集編に見入った。
9時30分少し前にチェックアウトし、バスを待ちがてら、旅館の前で「一番紅葉している」木をめがけて写真撮影大会になった。
そうやって騒いでいると、タクシーの運転手さんに声をかけられた。バスのチケットをまだ買っていないようなら、同じくらいの値段で、駅までの間の見どころ(峡谷があったり、滝があったり、びっくりするくらい透明度の高い池があったりするらしい)を回ってあげるよ、とおっしゃる。
残念ながらツアーでバスもセットになっていたのでその提案に乗れなかったけれど、なかなか魅力的な話だった。
9時52分発のバスに乗り、鬼怒川温泉駅に向かう。
昨日、旅館に向かうときはずっと逆光だったような気がしていたので、今朝は順光の筈と思ってカメラをずっと構えたけれど、どうも今日も逆光のような気がする。謎である。
バスは細い道を結構なスピードで飛ばしていて、窓ガラスにレンズを押しつけて撮ることもできず、やっぱり妙にピントの合っていない、光が変に入りまくった写真ばかりになってしまった。
昨日と同じように、途中の青柳車庫前でトイレ休憩を兼ねた一休みがある。
3人ともバスを降り、それぞれお饅頭、イチゴ、花豆(私)を購入した。
11時30分過ぎに鬼怒川温泉駅に到着した。今日はこれから東武ワールドスクエアに行く予定である。
その前に帰りの電車の指定席を押さえておこうと駅に入った。電光掲示板を見ると、ほとんど席が残っていない。3人が並んで座るのはとても無理で、窓口のお姉さんにお願いし、3人とも通路側席、通路を挟んで近い辺りに席を確保してもらった。
駅の観光案内所で東武ワールドスクエアの割引入場券(2200円)と行きのバスのチケットを購入し、コインロッカーに荷物を預け、11時45分発のバスにギリギリ乗り込んだ。
今回の旅程に「東武ワールドスクエア」が含まれたのは、私を含めた行ったことある二人が「あれは、いっぺんは行っておくといいと思う。」、「意外と楽しいんだよ。」と力説した結果である。
私が前に来たのはもう10年以上前のことだと思う。誰と行ったのか忘れてしまっているのが我ながら情けない。中学のときの友人と就職したての頃に来たのだったろうか。
本日の目玉はやはりこの「東京スカイツリー」だろう。
流石、東武ワールドスクエアである。
スカイツリーのてっぺんからときどきミストが吹き出していて、あれは何だろうと思っていたら、説明によるとそれは「あまりにも高いので雲がかかることがある」という「雲」の演出らしい。
なるほど。芸が細かい。
でも、説明がないと判らない演出というのはどうなんだろう。
展示は、成田空港や東京駅、国会議事堂などの東京の建物から始まり、次はいきなりアメリカ合衆国に飛ぶ。
世界貿易センタービルがあり、9.11についての説明が付け加えられている。
そして、ニューヨークの摩天楼(という言い方を今もするんだろうか)の裏の路地では、ウエストサイドストーリーの世界が展開されている。
この人形たちの芸の細かさが、大袈裟に言ってしまうと東武ワールドスクエアの真骨頂である。
こういう「くすぐり」が楽しいし、「ウルトラマンを探せ」というクイズイベントが開催される所以であろうと思う。
この他にも、何故かミラノのドーモの前の広場をスクーターで走るアン王女とか、ウエストミンスター寺院で馬車に乗り込んだウィリアム王子夫妻などのくすぐりが楽しかった。
もう一つ、たくさんある展示物のうちいくつかは有料のカードで「動かす」ことができるのが楽しい。
この跳ね橋、どこにある何という名前の跳ね橋なのか忘れてしまったけれど、通常は閉まっている跳ね橋を動かして跳ね上げさせ、船が通るところを見ることができる。
私たちはカードは購入しなかったので、他の方が動かしているところに便乗させてもらって見学した。
東武ワールドスクエアの構成は、現代日本、アメリカ合衆国、エジプト、ヨーロッパ、アジア、日本という感じである。
できれば、南アメリカとオセアニアにも手を広げていただきたいけれど、スペースの問題もあるし難しいところだろう。
中国にお仕事で行ってらしたお姉様は万里の長城に吸い込まれそうになっていた。
東武ワールドスクエアの展示物は全て1/25の縮尺だそうだ。でも、万里の長城は多分違うよな、全体像の1/25だったらもっとずっと大きいだろうなと思う。
やはり一番大きな展示物で、ここだけは手入れなのか修理なのか、係の方が中に入り込んで何か作業をしていらした。
万里の長城には三蔵法師一行もいた。ところで、彼らの時代に万里の長城はあっただろうか。よく判らない。
万里の長城のような広大なものを見てしまうと、その後に続いた日本の、例えば金閣寺や姫路城などが、非常に小さくこぢんまりとして見える。
安芸の宮島の写真を撮ったのは、確か「この角度からでは絶対に見られない」と思ったからだ。そう考えればどれもこれも俯瞰で見ることなどできはしないけれど、でも、この鳥居の奥にある、という特別な感じが気に入った。
徒歩による世界一周が終わる頃には、14時を回っていた。
東武ワールドスクエア内のカフェテリアでお昼を食べることにして、私はきのこのパスタを選んだ。
そして、昨夜から「飲みたい」と言っていたら本当に飲みたくなってしまったアイスコーヒーを頼む。
よっぽどお腹が空いていたようで、写真を撮るのを忘れてしまった。
バスで再び鬼怒川温泉駅に戻り、鮎の一夜干しなどのお土産を買い込み、15時44分発のきぬ130号に乗って爆睡し(だったら並び席にこだわることはない・・・)、帰宅した。
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