千倉旅行記1日目
2011年12月31日(土曜日)
12月31日から1泊2日の旅行に出るのは初めてだ。そして、これが意外と忙しい。
私は「旅先でお正月らしいことは全て済ませてきましょう」というつもりだったけれど、妹一家が2日に来ると言うし、母としてはそういう訳にもいかないようだ。
そんなこんなで年末の片付けと年始の準備の時間も取り、昼食後の13時過ぎに家を出た。
自宅最寄り駅から3回乗り換え、ひたすら普通電車に揺られる3時間の旅である。
千葉駅から乗った内房線は、向かい合わせに座席が設定された車両と、ロングシートの車両が両方あって、ロングシートの方はガラガラだった。やはり、長時間だと電車に横向きで座っているのは疲れる。
内房線の車内からは、時々、東京湾を眺めることができる。
母と「明日がこのお天気だったら良かったのにね。」と言い合う。それくらいの快晴の空である。
しかし、明日、2012年1月1日の天気予報は「曇り」で、初日の出が見られる場所は限られるでしょう、という予報だ。
「2時間は結構長いね。」、「水仙が露地でこんなに咲いているんだから暖かいんだね。」などと言い合う。
母が「うちでは枯れちゃったアロエがあちこちで咲いている!」と叫ぶ。賑やかだ。
16時半少し前に千倉駅に到着した。
千倉駅からバスに乗り(南房総フリー乗車券の範囲内である)、10分くらいで今回お世話になる「魚拓荘 鈴木屋」さんに到着した。「北千倉」というバス停の目の前である。
チェックインをお願いし、「夕食はお風呂に入ってからの方がいいですよね。」ということで18時30分からになった。お部屋でいただくそうだ。また、明日の朝食は8時30分くらいから、やはりお部屋でと伺う。
お部屋に入ると、エアコンがついて暖めてあった。有難い。
とりあえずテレビをつけ、お茶とお菓子をいただいてのんびりする。
夕食前にと17時30分くらいから何回かお風呂を覗くと、常に7足くらいのスリッパがあった。宿の方にお聞きすると「ちょっとこれ以上は入れないと思う。」とおっしゃる。
結局、宿の方が気を利かせて、「少し空いたらお部屋に電話しますから。お食事も少し遅らせるように言っておきます。」と言ってくださった。
電話で連絡をもらうまで、何故かテレビでスティーブ・ジョブスの特集番組を見た。
電話をもらってお風呂に行くと、先客がお二人いらっしゃった。
洗い場が三つか四つ、湯船も四人入ればいっぱいのサイズだ。確かに7人は厳しいだろう。温泉ではないけれど、「湯船に鉱物が沈んでいる場合があります。」と注意書きがあったし、ホームページには「庭から引いて沸かしています。」という記載があったので、水道水とは違うのではないかと思う。
いずれにせよ、ゆっくり熱めのお湯に浸かってサッパリしたら、ごはんである。
夕食は、とにかく海の幸三昧だった。
サザエのつぼ焼きは苦手なので母に食べてもらい、あわびの踊り焼き、お刺身4種(かじきまぐろ、キンメダイ、真鯛、カンパチ、だったと思う)になめろう、お魚の鍋(写真を撮りそびれた)、海老のフリッター野菜あんかけ、鯵の南蛮漬け、大晦日なのでかき揚げ天ぷらそば、等々のお魚尽くし! を次々に平らげる。
これだけ海の幸が揃ったらやはり日本酒だろうと、宿の方にお勧めをお聞きして、鴨川の亀田酒造で作っている「純米吟醸 壽萬亀 生貯蔵酒」をいただいた。
300mlのうち、母がお猪口に2杯くらい、あとは私が飲みきった。かなり飲みやすい日本酒で、くいくいと頂く。
流石にこれだけ食べてお酒も頂くとお腹は一杯である。ごはんとお汁はパスさせてもらい、デザートをお願いしたら、イチゴとフルーツ寒天だった。
1時間以上食べ続けた夕食が終わると、テーブルの上が片付けられ、お布団が敷かれる。
母は普段ほとんどお酒を飲まないし、私も日本酒を一人でこんなに飲むことはまずないので、ふらふらくらくらといい気分である。
母は早々にお布団に入ってしまい、紅白歌合戦を見るともなく寝るともなくといった感じのようだ。
私はそれでも、歯磨きをしたり、明日の初日の出をまだ諦めていなかったので目覚ましをセットしたり、しばらくうろうろとしたけれど、お布団が妙に気持ち良さそうである。
21時過ぎにはお布団に入り、二人でうとうとしながら紅白歌合戦を見る。
もっとも「この歌知らないよ。」とか「この人知らないよ。」とか「この人、この歌ばっかりだね。」の三つくらいしか感想のバリエーションがない。
20時前の一時に限って「愛菜ちゃんと福くん、可愛いね。」が加わった。
母は「除夜の鐘が聞こえない」ことが気になるらしい。
0時を回ったところでテレビを消したけれど、こちらの宿には生の「 除夜の鐘」の音は聞こえてこなかった。我が家は辛うじて除夜の鐘の音が聞こえて、毎年その除夜の鐘の音を聞くことを習慣にしていた母には、寂しいことだったらしい。
来年、「どこかに出かけて年越し」を実施することができたら、その辺りも検討材料にしようと思う。
そんな反省もしつつ、2012年が明けた。
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