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2012.05.29

蔵王旅行記2日目

2012年2月20日(月曜日)


日の出 朝6時くらいに目が覚めて、窓の外を見るとちょうど日の出の時刻だった。
 空が真っ赤に染まっている。今日はいいお天気らしい。
 20分くらいにわたる日の出ショーを満喫した後、朝風呂に行った。昨夜の混雑が嘘のような静かな大浴場である。考えてみたら、今回のツアー84名のうち、第1号車の42名は出発が私たちよりずっと早い9時なので、朝風呂に行く時間帯も違ったのだと思う。


朝食 旅先で和食も洋食もあるビュッフェの朝食の場合、実は和食メニューが充実していることが多いような気がするけれど、母も私も洋食を選んでしまう。
 今朝も、洋食メニューである。
 昼食の時間が割と早いことは前日のうちに案内があったので、抑えめにしたつもりである。
 ホテル内の売店でお土産を見たり、友人に絵はがきを書いたり(ホテル前のポストに投函できた)、出発の10時30分までのんびりした。


蔵王連峰(推定) 出発時刻にはこんな青空の下にあった(推定)蔵王連峰に心なしか雲がかかりつつあるような気がする中、バスは蔵王酪農センターに向かった。
 そういえば、バスの座席は1日目と2日目で違う席が指定された。
 新幹線の席もやはり指定で、その辺りは添乗員さんが案配しているようだ。新幹線の席が離れてしまったグループの方には少し良いバスの席(もっとも、私にはバスの席のうちどこが「いい」のかよく判らない)を案内するなど、細かく気が使われているらしい。それでも「不公平ではないか。」と訴える方もいらして、添乗員さんは大変である。


 蔵王酪農センターで、お土産を購入した。
 事前にバスガイドさんから「クリームチーズの試食用にクラッカーも置いてありますが、クラッカーをたくさんにするとあっという間にお腹が一杯になります。」という注意があった。確かに、プレーンにさくらんぼ、バニラやブルーベリーなど、様々に味と香りをつけた塗る用クリームチーズがたくさん並んでいる。
 クラッカー控え目を心がけた試食の結果、プレーンとガーリック、ラフランスを購入した。
 その他、今日のおやつ用にチーズ餅やスティックのチーズケーキも購入する。朝ごはんを食べたばかりだというのに、凄い勢いだ。


いも煮の昼食 そのままバスはみやぎ蔵王に向かった。
 お腹は空いていないけれど、13時のワイルドモンスター号に乗車する都合上、11時30分には蔵王山のそばやでいも煮の昼食である。
 炊き込みごはんと芋煮の定食は、素朴な味で美味しかった。
 腹ごなしも兼ねて周辺(といっても特に何もない)をお散歩し、バスですみかわスノーパークに移動した。


 長靴を借りようか迷ってスタッフの方にお聞きしたところ、母と私の履いていた靴で大丈夫と言われ、滑り止めだけ装着した。
 また、雪上車は暖房が効いているけれど、上に行って外に出るとマイナス10度にもなるという話で、昨夜と同じに着込んで防寒対策を取る。行き帰りの道中にも目的地にもお手洗いはないので、もちろん済ませておくことも重要だ。


ワイルドモンスター号 雪上車「ワイルドモンスター号」が列を作って戻ってくる。こちらには、同じツアーのバス1号車の方々も乗っている。
 この雪上車はスキー場のゲレンデを堂々と上り下りしている。
 乗ってみると、ちょっとガソリン臭い。乗り心地はいいとは言えない、という感じだ。真ん中の2段が少し高めになっていてそれぞれ窓の外を向いている。一段低い窓際にも椅子(というかベンチ)があるという感じだ。


 スノーモービルに導かれ、カンカンと鳴る警告音をお供にして、ワイルドモンスター号は出発した。
 途中、「樹氷の家」も窓越しに見ることができた。アオモリトドマツという木に雪が降り積もり、すると下の方の枝が垂れ下がってくる。その垂れ下がった枝にさらに雪が積もると、ちょうどその枝を骨格にした、すっぽりと雪に覆われた空間が木の根元にできる。それが、樹氷の家だ。
 大きなものなら大人が10人は入れるらしい。
 夜にはこの「樹氷の家」をライトアップし、それを見にこの雪上車で上ってくるというツアーもあるそうだ。


 気のせいかどんどん曇ってきてないか? ガスってきていないか? だったらここで雪上車を止めて外に出してくれー!
 そう思ってももちろん雪上車は止まったりはしない。
 少し広くなってUターンが出来るような場所があり、多分、乗車後1時間くらいで到着した。
 早速、外に飛び出す。ここの滞在時間は15分ととても短い。


樹氷樹氷


 凄い。


 実は、肉眼では真っ白にしか見えずがっかりしていたら、ドライバーの方が「写真を撮っておきな。こんなに見えていることは珍しいよ。黒っぽい辺りをバックに撮れば結構写っているから。」と教えてくださった。
 そう言われたら、もちろんシャッターを押すしかないだろう。


 樹氷は日本ではこの蔵王と、後は八甲田などの限られた地域でしか見ることができない。
 そして、蔵王でも山形側は積雪が多いので丸まっちい感じになり、宮城側は積雪が少ないのでとんがった感じになるという。


エビのしっぽ 湿った空気が蔵王の西斜面に吹き付けると、上昇気流となり水蒸気が雲粒となる。その雲粒が櫛状の形をしたアオモリトドマツの葉に衝突すると、一瞬にして氷になる。次々に雲粒が衝突し、氷の間に空気を閉じこめるため、風が吹く方向に白い氷が育って行くことになる。
 この氷は、エビの尻尾のように成長するので「エビの尻尾」と呼ばれており、雪片がエビの尻尾にぶつかると、雲粒がのりの役目をして雪片をとじこめ、樹氷が大きく成長するという仕組みだ。


見納め 名残惜しいけれど15分間の滞在時間が終了し、再び雪上車に乗り込んだ。
 帰りは樹氷原を見渡せる側になる。雪上車の窓越しになるので、用意されたタオルで窓の曇りをしつこく頻繁に拭き取りつつ外を眺める。
 「ここが樹氷の限界です。」という案内のあった場所で最後のシャッターを切った。


 雪上車がスキー場に戻ったのは15時だ。
 ロッジのようなところで着込んだ防寒用の服を脱ぎ、滑り止めを取り(これがなかなかスグレモノだった)、お手洗いを済ませる。
 小腹が空いたので、午前中に買ってあったおやつのスティックチーズケーキを食べる。美味しい。


 さて、これでこのツアーもあとは帰るのみである。
 15時30分にすみかわスノーパークを出発し、途中福島の国見パーキングエリアで1回休憩を取り、17時30分過ぎに福島駅に到着した。
 18時40分の新幹線なので、駅で夕食を食べても良かったけれどちょっと忙しない。おやつのチーズケーキが結構効いていたし、新幹線の車中で食べることに決める。
 駅ビルの中にあったスーパーマーケットの鮮魚コーナーで鮪尽くしのお寿司を買い求めた。


 18時30分に再集合がかかって皆で新幹線に乗り込み、母と私は乗り込んで動き出すなりお寿司のパックを開いた。意外とお腹が空いていて、ぱくぱく食べられる。
 1泊2日の蔵王旅行は無事に終了した。


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