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2012.05.29

蔵王旅行記の入口を作る

樹氷 ここは母と出かけた蔵王旅行記の入口である。
 以下の日程をクリックすると、その日の旅行記に飛べるようになっている。

 この1泊2日の旅行にかかった費用は、一人分約36000円だった。ここには、ツアー代、食事代、おやつ代、滑り止めの購入費が含まれているが、お土産代は含まれていない。

1日目 2012年2月19日(日曜日)

2日目 2012年2月20日(月曜日)

 

持ち物リスト(蔵王編)

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蔵王旅行記2日目

2012年2月20日(月曜日)


日の出 朝6時くらいに目が覚めて、窓の外を見るとちょうど日の出の時刻だった。
 空が真っ赤に染まっている。今日はいいお天気らしい。
 20分くらいにわたる日の出ショーを満喫した後、朝風呂に行った。昨夜の混雑が嘘のような静かな大浴場である。考えてみたら、今回のツアー84名のうち、第1号車の42名は出発が私たちよりずっと早い9時なので、朝風呂に行く時間帯も違ったのだと思う。


朝食 旅先で和食も洋食もあるビュッフェの朝食の場合、実は和食メニューが充実していることが多いような気がするけれど、母も私も洋食を選んでしまう。
 今朝も、洋食メニューである。
 昼食の時間が割と早いことは前日のうちに案内があったので、抑えめにしたつもりである。
 ホテル内の売店でお土産を見たり、友人に絵はがきを書いたり(ホテル前のポストに投函できた)、出発の10時30分までのんびりした。


蔵王連峰(推定) 出発時刻にはこんな青空の下にあった(推定)蔵王連峰に心なしか雲がかかりつつあるような気がする中、バスは蔵王酪農センターに向かった。
 そういえば、バスの座席は1日目と2日目で違う席が指定された。
 新幹線の席もやはり指定で、その辺りは添乗員さんが案配しているようだ。新幹線の席が離れてしまったグループの方には少し良いバスの席(もっとも、私にはバスの席のうちどこが「いい」のかよく判らない)を案内するなど、細かく気が使われているらしい。それでも「不公平ではないか。」と訴える方もいらして、添乗員さんは大変である。


 蔵王酪農センターで、お土産を購入した。
 事前にバスガイドさんから「クリームチーズの試食用にクラッカーも置いてありますが、クラッカーをたくさんにするとあっという間にお腹が一杯になります。」という注意があった。確かに、プレーンにさくらんぼ、バニラやブルーベリーなど、様々に味と香りをつけた塗る用クリームチーズがたくさん並んでいる。
 クラッカー控え目を心がけた試食の結果、プレーンとガーリック、ラフランスを購入した。
 その他、今日のおやつ用にチーズ餅やスティックのチーズケーキも購入する。朝ごはんを食べたばかりだというのに、凄い勢いだ。


いも煮の昼食 そのままバスはみやぎ蔵王に向かった。
 お腹は空いていないけれど、13時のワイルドモンスター号に乗車する都合上、11時30分には蔵王山のそばやでいも煮の昼食である。
 炊き込みごはんと芋煮の定食は、素朴な味で美味しかった。
 腹ごなしも兼ねて周辺(といっても特に何もない)をお散歩し、バスですみかわスノーパークに移動した。


 長靴を借りようか迷ってスタッフの方にお聞きしたところ、母と私の履いていた靴で大丈夫と言われ、滑り止めだけ装着した。
 また、雪上車は暖房が効いているけれど、上に行って外に出るとマイナス10度にもなるという話で、昨夜と同じに着込んで防寒対策を取る。行き帰りの道中にも目的地にもお手洗いはないので、もちろん済ませておくことも重要だ。


ワイルドモンスター号 雪上車「ワイルドモンスター号」が列を作って戻ってくる。こちらには、同じツアーのバス1号車の方々も乗っている。
 この雪上車はスキー場のゲレンデを堂々と上り下りしている。
 乗ってみると、ちょっとガソリン臭い。乗り心地はいいとは言えない、という感じだ。真ん中の2段が少し高めになっていてそれぞれ窓の外を向いている。一段低い窓際にも椅子(というかベンチ)があるという感じだ。


 スノーモービルに導かれ、カンカンと鳴る警告音をお供にして、ワイルドモンスター号は出発した。
 途中、「樹氷の家」も窓越しに見ることができた。アオモリトドマツという木に雪が降り積もり、すると下の方の枝が垂れ下がってくる。その垂れ下がった枝にさらに雪が積もると、ちょうどその枝を骨格にした、すっぽりと雪に覆われた空間が木の根元にできる。それが、樹氷の家だ。
 大きなものなら大人が10人は入れるらしい。
 夜にはこの「樹氷の家」をライトアップし、それを見にこの雪上車で上ってくるというツアーもあるそうだ。


 気のせいかどんどん曇ってきてないか? ガスってきていないか? だったらここで雪上車を止めて外に出してくれー!
 そう思ってももちろん雪上車は止まったりはしない。
 少し広くなってUターンが出来るような場所があり、多分、乗車後1時間くらいで到着した。
 早速、外に飛び出す。ここの滞在時間は15分ととても短い。


樹氷樹氷


 凄い。


 実は、肉眼では真っ白にしか見えずがっかりしていたら、ドライバーの方が「写真を撮っておきな。こんなに見えていることは珍しいよ。黒っぽい辺りをバックに撮れば結構写っているから。」と教えてくださった。
 そう言われたら、もちろんシャッターを押すしかないだろう。


 樹氷は日本ではこの蔵王と、後は八甲田などの限られた地域でしか見ることができない。
 そして、蔵王でも山形側は積雪が多いので丸まっちい感じになり、宮城側は積雪が少ないのでとんがった感じになるという。


エビのしっぽ 湿った空気が蔵王の西斜面に吹き付けると、上昇気流となり水蒸気が雲粒となる。その雲粒が櫛状の形をしたアオモリトドマツの葉に衝突すると、一瞬にして氷になる。次々に雲粒が衝突し、氷の間に空気を閉じこめるため、風が吹く方向に白い氷が育って行くことになる。
 この氷は、エビの尻尾のように成長するので「エビの尻尾」と呼ばれており、雪片がエビの尻尾にぶつかると、雲粒がのりの役目をして雪片をとじこめ、樹氷が大きく成長するという仕組みだ。


見納め 名残惜しいけれど15分間の滞在時間が終了し、再び雪上車に乗り込んだ。
 帰りは樹氷原を見渡せる側になる。雪上車の窓越しになるので、用意されたタオルで窓の曇りをしつこく頻繁に拭き取りつつ外を眺める。
 「ここが樹氷の限界です。」という案内のあった場所で最後のシャッターを切った。


 雪上車がスキー場に戻ったのは15時だ。
 ロッジのようなところで着込んだ防寒用の服を脱ぎ、滑り止めを取り(これがなかなかスグレモノだった)、お手洗いを済ませる。
 小腹が空いたので、午前中に買ってあったおやつのスティックチーズケーキを食べる。美味しい。


 さて、これでこのツアーもあとは帰るのみである。
 15時30分にすみかわスノーパークを出発し、途中福島の国見パーキングエリアで1回休憩を取り、17時30分過ぎに福島駅に到着した。
 18時40分の新幹線なので、駅で夕食を食べても良かったけれどちょっと忙しない。おやつのチーズケーキが結構効いていたし、新幹線の車中で食べることに決める。
 駅ビルの中にあったスーパーマーケットの鮮魚コーナーで鮪尽くしのお寿司を買い求めた。


 18時30分に再集合がかかって皆で新幹線に乗り込み、母と私は乗り込んで動き出すなりお寿司のパックを開いた。意外とお腹が空いていて、ぱくぱく食べられる。
 1泊2日の蔵王旅行は無事に終了した。


 蔵王旅行記1日目 <-

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2012.05.27

蔵王旅行記1日目

2012年2月19日(日曜日)


 2年越しか3年越しか、母とずっと「蔵王に樹氷を見に行きたい。」と言っていた。
 今年になってやっと実現である。某K社のツアーに参加したところ、福島までの往復は新幹線、そこから先はバスの旅となった。
 東京駅から新幹線に乗る場合は事前に集合する必要がある。上野駅で合流する場合は、新幹線の座席番号を事前に電話で知らせてもらい、「座席でお待ちしています。」というやり方だ。乗車券も指定券も手元にないので、入場券で新幹線改札口を通ることになるけれど、時間ぎりぎりに行ける分、こちらの方が有り難い。


 8時30分過ぎに上野駅に到着した。上野駅の新幹線ホームが地下深いところにあって行くのが大変なのと、昼食はバスの中になるので事前に注文するか、持参するかしてくださいという案内があり上野駅で購入しようと考えたため、新幹線の発車時刻よりも1時間近く早く到着である
 バス車内での食べやすさに重視して、海苔巻きとお稲荷さんを購入した。
 そして、何だかあまりにも寒かったので、構内のユニクロで安売りしていたフリースを購入した。


新幹線車内から 新幹線の乗車口で添乗員さんから乗車券と指定席券を渡され、席に着いた。
 私はすっかり忘れていたけれど、そういえば事前に滑り止めの購入をお願いしていて、添乗員さんが早速座席まで持ってきてくれた。靴の上に履くというか被せるゴム製の滑り止めである。
 今回のツアーは人気で、バスを2台にして催行し、総勢84人と聞いて驚く。週末ではなく日曜出発だというのに驚きだ。この大人数なので福島駅でトイレタイムはお取りできません、新幹線車内で済ませておいてくださいと言われた。
 何だか小腹が空いてきて、でもお昼ごはんにはいかにも早すぎるので、母が持っていたドーナツをもらって食べる。こうしたおやつは持って行くと食べないし、持っていないと食べたくなるのが謎だ。


大雪 新幹線は2時間ほどで福島駅に到着し、バスに乗り換えた。私たちの席は2号車の最後尾で、周りの方々とお話すると「キャンセル待ちで。」とおっしゃる方が多い。概ね申込み順で席を割り振ってあるようだ。
 11時40分、バスは山形に向けて出発した。
 早速、お昼ごはんを広げる。
 福島駅前に雪は全くなかったけれど、バスが栗子峠に向かって進むにつれて雪が深くなり、ついでに曇天の暗さも増してくる。そして、山形県に入るといかにも「豪雪」という感じに景色が変わった。流石、山形県である。


 今回のツアーでは、本当に樹氷だけが目的だったので、樹氷を見て、長井鉄道に乗る以外、どんなコースになっているのか、どこに立ち寄るのか、全くチェックしていなかった。
 というよりも、他にはどこにも立ち寄らないと思っていたので、バスガイドさんの説明を聞いて驚いた。バスガイドさんも「時間調整です。」ときっぱり言い切りつつまず立ち寄ったのは上杉神社である。


上杉神社 大河ドラマで直江兼続が取り上げられたこともあって、上杉神社はすっかり観光名所の趣である。立ち寄る時間はなかったけれど、すぐ近くには米沢市上杉博物館もあったし、上杉景勝と直江兼続の像も建っていたし、先週まで(だったと思う)上杉雪灯籠まつりが開催されていたそうだ。壊れかけの雪灯籠が並んでいる。


 上杉神社は大正年間の火事で焼けてしまい、今のお社は再建されたものだ。
 見学時間が30分だったので、まずはお参りし、社務所で御朱印をいただこうと思ったら、全くの無人で声をかけても反応がなく、いただけなかったのが残念だった。
 私が社務所で奮闘している間、母は駐車場前のお土産物屋さんでしっかりおやつを買い込んでいた。流石である。


高畠ワイナリー 次に向かったのは、高畠ワイナリーだ。ここでは試飲ができるということで、入口からショップまでの間はミニ見学コースのようになっているけれど、誰もが急ぎ足である。25分と時間が限られていたから余計だ。
 甘口のワインをメインに扱っているらしい。辛口の試飲は端っこのカウンターにまとめられてしまっている。
 いくつか試飲させていただき、珍しく母と意見が一致して、「樹氷のしずく」と名付けられた氷結ワイン(アイスワイン)と、「まほろばの貴婦人」という優雅な名前の白ワインを購入して、自宅に送った。
 お手洗いを済ませると、25分はあっという間である。


長井駅 観光バスは、余裕をもって長井駅に到着した。15時14分発の山形鉄道フラワー長井線に乗車する。
 このツアーだけで84名の乗客がいるから、この15時14分発の電車は特別に2両編成になっていて、後ろ1両は私たちツアー客専用客車である。
 昔懐かしい硬券切符にこれまた昔懐かしい鋏を入れてもらったり、電車がしばらく来ないのをいいことに線路上で記念撮影をしたり、お土産物のコーナーを覗いたり、そんなことをしているうちに電車がやってきた。


 少し前にテレビで見たところによると、この長井鉄道は映画「スウィング・ガールズ」の舞台となったことで乗客数を伸ばし、この映画効果が薄れたらどうなるのかとかなり真剣に対策を立てたらしい。
 人を集めるべく知恵を絞り「そうだ、方言だ!」と閃いたという。
 こうして観光客が多く乗車すると判明している場合は車掌さんが乗り込み、ハンドマイクというか拡声器で沿線案内をしてくれる。それが人気になって、車内販売などの売り上げもいいようだ。


雪景色雪景色


 車窓の雪景色の何が凄いといって、電線が全くないことだ。
 車掌さんの案内で目をこらして探してみる。確かに電線も電柱もない。


 車内では「2個ずつ配ると赤字になっちゃうから。」と飴が1個ずつ配られ、黒豆茶(色々と穀物類が混ざった健康茶のようなものだった気もする)や、イラストマップ、「黒字回復」を目指した赤と黒の2色鉛筆などが販売された。
 結構、みなさん、買うものだ。
 母がいつの間にかイラストマップを購入していて、「えー、同じ値段ならお茶でしょう!」とツッコミを入れたら、近くに座っていらしたおばさまから「そうよねぇ。」という応援が入った。母曰く「手書きのイラストが可愛かったから。」だそうだ。


おひな様 到着した荒砥駅では、駅舎内におひな様がたくさん飾られていた。町内の方々から古いおひな様も持ち寄っていただいて飾っているという。
 お膳に載った様子が何とも風情があると眺めていたら、車掌さん曰く、最初の年におひな様だけを持ち寄ってもらったら、返すときにどのおひな様がどのお宅のものか、この道具はどこのおうちのものか、判らなくなって大混乱になったという。それで、お膳に載せて持ち寄ってもらうことにしたらこれが好評だという。
 古いおひな様があるお宅ならこういうお膳も普通にあるのだろう。
 先回りしていたバスに乗って出発するとき、乗務してくださった車掌さんお二人がずっと手を振ってくださった。


 ここからバスは一路山形蔵王に向かう。
 ロープウエーで山頂を目指し、樹氷ライトアップを見るのが本日、最大にして最後のミッションである。
 バスの中で小腹が空いたので、母が先ほど購入していた「ふわまる」というお菓子をおやつにいただいた。ラフランスのクリームが入っていてなかなか美味しい。


蔵王スキー場 人心地ついたところで、山形蔵王ロープウエーの乗り場に到着した。
 まだ17時前だから、照明は入っているものの普通にスキーをしている人がいる。
 上は相当に寒いという話だったので、Gパンの上に綿入れのパンツを履き、ヒートテックの上にシャツとカーディガンと買ったばかりのフリースとダウンジャケットを重ねる。もこもこだ。
 もちろん、靴には買ったばかりの滑り止めを装着する。カチャカチャうるさいが仕方がない。


 ゴンドラに乗って8分、そこからロープウエーに乗り換えて8分、待ち時間等もあって、地蔵山山頂に到着したのは17時30分くらいだった。
 ゴンドラからロープウエーに乗り換えた蔵王高原駅で-10.4度、ロープウエー終点の地蔵山山頂駅で-13.4度である。フィンランドでオーロラを見たときと同じくらいの寒さだ。
 ロープウエーの窓ガラスが完全に曇ってしまう訳だと納得する。


 駅から直結のカフェは暖かいけれど、もちろん私たちの目的は樹氷である。外に出るしかない。
 もっとも、危険回避のためか、樹氷見物の私たちが歩ける範囲は非常に狭い。ロープが渡してあって、ほとんど山頂駅の周りからは外れられないようになっている。
 しかし、それも無理はないという感じがする。山頂はもの凄い風が吹きすさんでいて視界も悪く、とんでもない寒さである。寒いというよりも痛い。
 手袋は持っていたけれど油断して帽子を持っていなかった私の耳はもう痛さのあまり感覚がない。
 でも、豪雪の山形らしい太ったモンスターたちを(寒さに耐えられる範囲で)思う存分、見ることができた。


樹氷樹氷


 とにかく寒い。
 母はとっととカフェに入り、コーヒーなど飲み始めている。
 しかし、カメラ小僧の私はまだ写真を撮り足りていない。
 カフェの建物の屋上が見晴らし台になっていて、行ってみるとこの寒風の中、三脚を構えた方々が何人かいらっしゃる。
 ちょうど風が吹いて、一番手前しか見えなかった樹氷が、ほんの少しだけその奥を見せてくれた。


樹氷遠景樹氷遠景


 添乗員さんに18時くらいには山頂駅を出てくださいと言われていた。
 私はその時間ギリギリまで粘ったけれど、他にそんな方はほとんどいらっしゃらなかったらしい。蔵王高原駅からのゴンドラを3台待つ羽目になり、本当に最後の最後にツアーバスに乗り込むことになった。
 混雑しているときは30分では降りてこられないのだと胆に銘じる必要がある。反省した。
 本当に本当に寒かったけれど、樹氷が見られて満足である。
 今夜の宿は宮城蔵王側にある。到着までの2時間はもちろん爆睡した。


夕食 20時20分にこの日の宿である宮城蔵王ロイヤルホテルに到着した。
 20時35分から夕食と言われ、部屋に荷物を置いて時間どおりに行くとすでに食べ始めている方が大勢いた。
 結婚式場か大会議場のような広間で、丸テーブルに椅子席、食べるのは和会席という微妙にミスマッチな雰囲気である。母はビール、私は白ワインを頼んで、空腹だったこともあり、もの凄い勢いで食べたような気がする。
 お鍋の中味は、宮城山形定番の芋煮だ。


 食休みを兼ねて部屋(洋室だった)で、テレビドラマ「運命の人」を見た。
 私は最初の1〜2回でドロップアウトしてしまったけれど、母はお友達から原作本を借りたまま全く読んでいおらず、「テレビドラマを観て読んだことにして本は返さなくちゃ」という不純な動機で見続けているらしい。


 22時過ぎに大浴場に行くと、ちょっとびっくりするくらい大混雑していた。
 広さは十分だけれど、カランの数が圧倒的に足りない。早く終わりそうな人の後ろに並んで待つ、みたいなことになっている。この手の争奪戦が大の苦手な私はかなりの時間ウロウロすることになった。
 露天風呂は源泉掛け流しで、そう言われてみると露天の方が少しぬるっとした肌触りのお湯のように感じられた。


 -> 蔵王旅行記2日目

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2012.05.20

姥湯温泉旅行記の入口を作る

釜の越桜 ここはお姉様方と出かけた姥湯温泉旅行記の入口である。
 以下の日程をクリックすると、その日の旅行記に飛べるようになっている。

 この1泊2日の旅行にかかった費用は、一人分約45000円だった。ここには、交通費、宿泊費、食事代、おやつ代、立ち寄り湯代が含まれているが、お土産代は含まれていない。

1日目 2012年5月4日(金曜日)

2日目その1 2012年5月5日(土曜日)

2日目その2 2012年5月5日(土曜日)

 

持ち物リスト(姥湯温泉編)

 

 

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姥湯温泉旅行記2日目その2

 2012年5月5日(土曜日)


兎の耳? お土産を買い込んだ後は、桜巡りの後半戦だ。
 まず最初に向かったのは十二の桜である。
 「十二の桜」の「十二」は「十二薬師堂」の意味の地名である。桜が十二本ある訳ではない。それでも何本かの桜が植えられ、中に樹齢400年ほどのエドヒガンの老木の古株が含まれている。現在、一番の大木になっている桜はその3代目だ。
 大きな枝が2本、上に向かって伸びている様子がちょうど兎の耳のようにも見えて、ここが白兎の桜かと思ったら、違っていた。そもそも「白兎」は地名である。


十二の桜と水仙花びらの絨毯 十二の桜は、田園風景のど真ん中にある。
 そして、その畑の際には水仙がたくさん植えられ、桜の周りにも植えられ、ピンクと黄色の組み合わせがきれいだ。
 何とかそのピンクと黄色の組み合わせのきれいな写真を撮ろうと奮闘する。
 桜の木のすぐ近くに電線があって、順光で撮ろうとするとその電線が写真に入ってしまうし、妙な姿勢でがんばっていたらお姉様方に笑われてしまった。
 十二の桜だけは、桜の根本にまで近づいて見上げることができた。他は木道がめぐらしてあったり、ロープがあったりで、近寄ることはできなかったと思う


 今回めぐった置賜さくら回廊の一本桜には、ほぼ必ず売店とお手洗いが併設されていた。
 ここでは、「夜中のかいもち」というのぼりが出ていた。「かいもち」は、蕎麦がきのことらしい。「どうして夜中なんですか?」と尋ねたところ、山形県内からこの観光バスに乗ったという方が「昼間は農作業で忙しく、かいもちを作るのは夜中にしかできなかったからだそうですよ。」と教えてくださった。
 もうちょっとお腹が空いていたら食べてみたかったなぁと思う。
 食べるといえば、バスガイドさんが、山形県内では最近、水仙の葉っぱをニラと間違えて食べて食中毒になる人が出ていると言っていて驚いた。


薬師の桜 薬師の桜は、エドヒガンザクラで、推定樹齢が1200年だという。といっても、いわゆる大木ではない(という印象だ)し、樹もだいぶお疲れの様子だ。「老いたりといえど」という感じで花を咲かせている。
 薬師の桜は、満開の花を見るよりも、コブだらけで捻りも加わった幹を鑑賞すべきなのかも知れない。
 木道が木の周りに巡らせてあり、横にはさらにひっそりと薬師堂が佇んでいる。
 何というか、全体として「翁(おきな)」という印象だ。


 バスガイドさんに先導されて、薬師の桜からアスファルトの道と土の遊歩道を歩くこと5分少々で釜の越桜にたどり着いた。
 裏手から入って行く。
 見ごたえのある、大きな3本の桜が並んでいる。
 その中心は、樹齢800年といわれるエドヒガンザクラの巨木で、捻りの入った幹を支えられ、こちらもまた翁の風格がある。


釜の越桜 一番手前にある樹齢800年のエドヒガンザクラを正面から見ると、その右奥に勝弥桜が大きく枝を張っている。
 こちらは樹齢90年と若く元気な桜の木である。この村の勝弥さん(名字は何というのだろう)が翁の桜から接木で育てた子どもの桜である。勝弥桜が釜の越桜の子どもであることは、村人の間でも言い伝えられてきており、ほぼ間違いなく確定情報だという。
 その左奥にある更に若い桜は、やはり釜の越桜の子どもで樹齢20年(30年だったかも知れない)だそうだ。
 後で調べたところ、桜の木の下にある3個の巨石は、八幡太郎義家が西片の三麺峰に居陣したときこの石でかまどを築き兵糧を炊いたとの伝説があるそうで、そうとは知らずに、「じゃまっけな石だなぁ」という不埒なことを思いつつ見て申し訳なかった。


釜越の桜と朝日連峰 花坂爺さんの扮装をしたガイドさんのお話では「釜の越桜は、借景に朝日連峰をみることができ、置賜さくら回廊のパンフレットのトップによく使われている。」そうだ。
 確かに、遠くに山並みがくっきりと見えていて、なかなか格好いい。見応えのある風景である。
 ちょうど朝日連峰を望む位置に用意されたベンチにのんびり座り、その「表紙になるくらい絵になる」桜を眺めたり、かなり大きく保護のためのロープが張られているのでその周りの土の道を歩いて一周したり、置賜桜回廊の白眉ともいうべき桜を堪能した。


 最上川がひとつの県だけを流れる川としては日本最長という話はバスガイドさんがり返し強調したところである。
 さらに、確かこの釜の越桜にいたガイドさんから、いわゆるエドヒガンサクラは最上川左岸にしかないという説明を聞いたような記憶がある。本当だろうか。我ながら、どうも自信がない。


釜の越桜


白兎のしだれ桜 次に向かった白兎のしだれ桜は、再び白鷹町から長井市に戻ったところの葉山神社の境内(というよりは、境内からはみ出しかかっている場所)にある。
 流石の私にも、これまで見てきたエドヒガンザクラとこのシダレザクラとの違いは判る。シダレザクラも風情があっていいものだ。
 葉山神社にお参りし、シダレザクラを色々な角度から見て楽しむ。このシダレザクラも特に囲い等はされていなかった。樹齢が若く元気だからか、神社の境内だからか、位置的に観光客に蹂躙されるようなこともあるまいということかも知れない。


草岡の大明神 桜巡りのトリを取ったのは、草岡の大明神と呼ばれる、国の天然記念物に指定されている桜である。
 この桜は何と個人のお宅の庭にあり、お庭の外から拝見させていただく。
 立て看板の説明によると、胴回りで比べると日本で2番目の巨木だそうだ。上背のある桜という印象で、何故かガリバー旅行記の巨人が思い浮かんだ。
 1番胴回りが太い桜の木は鹿児島県にあり、しかし特に通称はないという。なかなか好もしい話である。


 バスガイドさんの山形県民謡や「りんごの歌 山形弁バージョン」などを楽しんでいるうちに、観光バスは予定よりも20分くらい早く、赤湯駅に16時20分くらいに到着した。渋滞もなかったし、かなり順調に走ったようだ。
 私たちは赤湯駅19時13分発の新幹線の指定席を押さえてあったので、駅では降りずにそのまま赤湯温泉街まで行った。
 赤湯温泉の立ち寄り湯で温泉を楽しみ、夕ごはんを食べようという計画である。


 バスが「いきかえりの宿瀧波」の前で停まったので、まずはこちらの宿で立ち寄り湯が可能かどうか聞いてみたところ、「チェックインのお時間までとなっております。」と言われてしまった。残念である。
 近くにいわゆる銭湯もあるけれど、その荷物では宿の立ち寄り湯を利用した方がいいでしょう、ただ立ち寄り湯ができるかどうかは各宿に聞いてみてくださいと、地図兼宿のリストをくださった。


 バスの中から足湯も見えたゆーなびからころ館に行ってみる。観光案内所兼お土産物屋兼休憩所兼足湯、みたいな場所である。
 からころ館の隣にも公衆浴場である「赤湯元湯」があり、受付のお姉さんにも紹介されたけれど、もう少し風情を感じたい気もする。
 観光情報のパンフレットを集めた棚に立ち寄り湯が可能な宿一覧の紙があり、1軒だけ17時近いこの時間でも立ち寄り湯を受け付けている宿があるのを見つけた。しかも、ここから近い。
 きっと宿の方がアメニティも充実しているだろうと、大和屋に向かった。


 大和屋では、立ち寄り湯は500円、タオルが別売りされていた。「立ち寄り湯をお願いします。」と声をかけると、女将さんがフロントから出てきてくれ、その場で料金支払い、あちらですと目の前にある大浴場を示された。あっさりしたものである。
 大浴場が2つあり、岩風呂と大理石風呂が時間で男湯と女湯に入れ替わるらしい。私達が行った時間帯は、大理石風呂が女湯になっていた。
 お風呂は内湯のみでそれほど大きくはない。源泉掛け流しのお湯は熱く、無色でさらっとしている。窓が開けられていて「窓を閉めるとお湯が熱くなりすぎて入れなくなります」という張り紙があるのが何となく可笑しい。
 熱い熱いと言いながら、髪も洗ったし、ここでもかなり長湯した。


シャガールのリトグラフ さて夕食をどうしようと先ほどの女将にお勧めをお聞きしたところ、「隣でうちがお店をやっています。」という非常に判りやすいお返事をいただいた。
 うん、そんな気がしていたんだと言い合いつつ、お勧めに従って、お隣にある味考で夕食をいただくことにした。
 テーブルの席をお願いしたら、20人くらいでパーティができそうなお部屋に案内された。シャガールのリトグラフが部屋をぐるりと取り巻いている。凄い。


 和洋折衷のお任せコースを選び、「19時までに赤湯駅に行きたいので、タクシーを呼んでおいていただけますか?」とお願いする。
 さらに、ここでお食事をいただくと大和屋の無料入浴券をいただけることに気が付いて「今、温泉に入ってきたところなんですが。」と言ってみたところ(正確にいうと、私はこれを言うのはちょっと勇気が必要だったので、お姉さんにお願いした)、入浴券についても「期限はありませんから。」といただき、「サービスでデザートをおつけしますね。」と言っていただいた。お得な気分である。


グラタンにぎり寿司


 和洋折衷のコースは、前菜にはじまり、山菜のお浸しやグラタン、米沢牛の陶板焼き(これは、最初、火元の小さなものを持って来られてしまい、弱火で焼いたので、時間がかかり、水が出てしまって勿体なかった!)、えびしんじょ、サーモン等々のお刺身、にぎり寿司とお汁という内容である。
 サービスにいただいたデザートは桜のアイスクリームで、こちらも嬉しい。
 新幹線に乗り遅れたら洒落にならないので急いで食べつつ、でも、(失礼ながら)意外と美味しかったので残すのは勿体なさ過ぎる。3人ともほぼ完食し、大満足で赤湯温泉を後にした。


 赤湯駅には19時くらいに到着した。
 駅のお土産物屋さんは特にワインが充実していて、朝の到着時に当たりをつけていたとおっしゃりつつお姉様はワイン選びに余念がない。
 私も何となくつられ、2月に来たときに買いそびれたラフランスのジャムをお土産に購入する。
 駅のお土産物屋さんは19時までだったらしく、私達が店を出るのと同時くらいに閉店になっていた。


 19時13分に乗り込んだ山形新幹線は満席のアナウンスがあった。
 3人でおしゃべりしたり、眠り込んだりしつつ、それぞれまたばらばらに新幹線を下車して帰宅した。


 姥湯温泉旅行記2日目その1 <-

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2012.05.17

姥湯温泉旅行記2日目その1

2012年5月5日(土曜日)

 私自身は目覚まし時計もその代わりになるものも持っていなかったので、お二方の携帯電話で目覚ましを5時半にセットしていただいていた。
 寝る直前まで部屋の暖房を設定温度24度で動かしていたし、お布団は毛布に羽毛布団でこの毛布が暖かい。窓から冷たい空気が落ちてきているような気がしつつも、暖かく寝むことができた。暖かすぎて、朝、目が覚めたときには毛布を蹴っ飛ばしていたくらいである。

 目が覚めると外はもう明るくなっていて、障子を開けると結露ができていた。相当の強風で寒そうである。渓谷のはるか先、山の方から日が射しているのが見える。しまった、日の出を見そびれた、と思う。
 恐ろしいことに小腹が空いていたので、お茶をいれ、「おめざ」と称して昨日食べ切れなかった力餅をいただいた。少し固くなっていたけれど、やっぱり美味しい。

内湯 この強風では露天風呂は辛かろうと内湯に向かった。
 昨夜よりも湯温が下がっているような気がする。夜の冷気に触れ、ここまで流れ込んでいる温泉の温度も下がっているようだ。
 露天風呂に行ってらした方が「寒くて寒くて。」とおっしゃりつつ内湯に入りにいらっしゃった。露天はもっと湯温が低くなっているだろうし、この強風ではむべなるかなという感じだ。
 朝風呂はさっとあがろうと思っていたのに、つい、汗ばむまで入ってしまった。

朝食 朝食は、夕食と同じ広間で7時15分からである。送迎車で出発する人から先に案内しているようで、少し早めに朝食を食べ始めることが出来た。有り難い。
 お味噌汁がお鍋で出てきたのが嬉しい。熱々を飲める。各自で干物を焼く朝食は伊豆のどこかの宿であったけれど、朝食のお味噌汁を各自で調理というのは初めてだった気がする。
 朝食後に割とすぐ出発なので腹八分目で抑えたら、お姉様方お二人に怪訝な顔をされた。よっぽど大食漢だと思われているらしい。

スタンプ帳 部屋に戻るとお布団が片付けられていた。
 歯磨きや最後の荷造りをし、お二方が寛いでらっしゃる間に先に会計を済ませる。このメンバーで旅行するときは、定額を3人で出し合ってその共有財布を私が管理するのが定番だ。
 お会計のときに、日本秘湯を守る会のスタンプ帳を頂いたのが嬉しい。
 日本秘湯を守る会の会員宿に泊まるごと(ただし、朝日旅行以外の旅行社を通した場合には押してもらえない)スタンプを押してもらえ、有効期間の3年の間に10軒分のスタンプが溜まると会員宿に1泊無料で宿泊することができる。
 ぜひ達成したい。

 宿の方は「いつもこんなに寒いわけではないけれど、春先はやはり寒暖の差が激しい。寒いときにはこれくらい寒くなる。」とおっしゃっていた。GWは「春先」なのか・・・、と思う。
 あまりの寒さにヒートテックのタンクトップに長袖のタートルネックシャツ、フリースにレインコートのジャケットを重ね着し、7時50分、送迎車に乗り込んだ。

 一度来た道なので帰りは早く感じる。実際、下り坂だし行きよりは早かったと思う。行きの車の中で爆睡されていたお姉様が「腹八分目って言っていた意味がやっと判ったわ。」とおっしゃっる。道は舗装されているけれど、かなりくねくねとしている。そして、狭い道ゆえにスピードの変化も大きい。
 8時41分発の電車まで20分くらいは余裕がある感じで駅に到着したと思う。線路の向こう側の桜が昨日よりも色濃くなっているのが不思議なくらいの寒さである。
 せっかく持っているのだからと、更にレインパンツも重ね履きし、ホーム上の待合室に入って電車を待つ。
 ホーム端のお手洗い横の水道に「11月から3月までは凍結防止のために水を止めます」という張り紙があった。

 やっと来た電車に乗って米沢まで、米沢駅で乗り換えて赤湯駅まで行く。標高が下がれば暖かくなるのではないかと思ったけれどとんでもない。寒いままだ。
 赤湯駅に9時26分に到着した頃、これから追いかける観光バスのガイドさんから電話が入った。私は携帯電話を持たないので、了解をもらって同行のお姉様方の番号を知らせてある。観光バスはちょうどその時間に烏帽子山公園に到着したらしい。「追いかけます。」と答えてもらう。

八重桜 タクシーで烏帽子山公園の大型バス用の駐車場に到着すると、そこに大型バスは1台しか停まっていなかった。間違いなく、この山交バスの観光バスが私たちが追いかけてきた観光バスである。バスガイドさんに挨拶し、代金(1人3500円)を支払ってバスに乗り込む。
 烏帽子山公園の桜は、タクシーの運転手さんが言っていたとおり、見事なくらい散ってしまっている。ツアーの方々も集合時間前に三々五々戻っていらっしゃったようだ。
 駐車場の周りでぽつんと八重桜だけが花を咲かせていた。
 私たち3人が加わって総勢22人が揃った観光バスは、次の目的地である伊沢の久保桜に向かった。

伊佐沢の久保桜 伊佐沢の久保桜という一本桜は、小学校のすぐ隣にあった。周りを木道で囲われ、60本という支えの木で何とか立っていられるという満身創痍の様子である。
 そして、キッパリと桜は終わっている。桜吹雪も舞わないくらいの残り方である。
 でも、(強がりのような気もしなくもないけれど)葉桜になりつつある今くらいの状態の方が、その枝振りがはっきり判って、樹齢1200年の重みを感じることができるように思う。
 バスガイドさんも「先週来たときは咲いていなかったのに、今週来てどうして散ってしまっているの!」と叫んでいた。もうほとんど悲鳴交じりである。

 花咲かじいさんの格好をしたボランティアガイドの方の説明によると、3本のように見えるこの桜は実は1本の桜で、江戸時代にその根元で焚き火をした人がおり、その火事が原因で分かれてしまったという。
 実は説明を聞いているときにはこの「江戸時代」というのを聞きそびれ、かつガイドさんが「ホームレスの人が。」とおっしゃったものだから、私はてっきりここ10年くらいの話だと勘違いしていた。だから、さらに強く、「何ということだ!と憤りを感じていたと思う。
 その後は地元の方が保護に努め、再生しつつあるそうだ。
 駐車場から桜まで売店が並び、そこで桜保護のための寄付金を集めていた。心ばかり寄付して、カードをいただいた。

 ここで説明を聞いて初めて知ったところによると、桜は古木になると中心部が洞になってしまうので、幹の内部から不定根と呼ばれる根を発生させて地面に伸ばして太らせ、世代交代を行うそうだ。
 伊佐沢の久保桜はその内部が火で焼けてしまっているので、不定根を発生させにくい状況にあり、樹にも勢いがないという。それはそうだろう。
 平成18年からこの不定根を発生させる「治療」が行われており、シートで覆われているのは治療中の部分だそうだ。ぜひ元気になってもらいたい。

 この後は、フラワー鉄道長井線の長井駅から荒砥駅まで乗車する。硬券の記念乗車券がもらえるのが嬉しい。そして、懐かしい。
 長井駅に来たのは、2月に蔵王に樹氷を見に来たとき以来だ。そのときは雪が積もっていたけれど、当然のことながら、今は雪も溶けている。そして、電車を待っている間に、青空が広がってきた。
 私はどうやら長井鉄道限定晴れ女らしい。
 雪景色も良かったけれど、青空に映える山並みや、たんぽぽや濃いピンクの花(梅か桃か、木の花であることだけは間違いない)とまっすぐ伸びる線路もまたいい感じである。

長井駅長井駅

 今日の長井鉄道は1両編成で、車掌さんの乗務はなしだった。ちょっと残念である。
 運転席の後ろに陣取って、しばし車窓を楽しむ。車窓からは満開の(ような)桜を何本か見ることができた。「THE 田園風景」といった景色も清々しい。
 乗車時間20分、11時33分に電車は終点の荒砥駅に到着した。

鮎そば 先回りしていたバスに乗り込み、道の駅白鷹やな公園に向かった。昼食タイムである。
 集合が50分後と意外と時間がないので、まずはあゆ茶屋に向かう。かなり混雑していたけれど、早めにお店に入ったこともあって、割とすぐにテーブルに案内してもらうことができた。
 イチオシらしいあゆ定食を食べている人が多く、見るからに美味しそうだ。でも、そんなにたくさん食べるお腹の余裕も時間もない。

 私は鮎そばを頼んだ。焼いた鮎がおそばに丸々一匹入っている。香ばしくて美味しい。お二方は、鮎の塩焼きとざるそば、鮎の塩焼きと山菜蕎麦という組み合わせでオーダーしていらした。その手があったか! と思う。
 窓から見えた行列の先では、山菜汁が無料で振る舞われていた。その他、鮎の塩焼きはもちろんのこと、豆腐の味噌田楽や鮎ごはん等々も販売されている。屋台ごはんも美味しそうだ。

鯉のぼり ごはんを食べ終わって、車窓からもあゆ茶屋からも見えていた鯉のぼりを見に行くと、突然、突風のような強い風が吹き始めた。
 最上川を遡るように並んだ鯉のぼりも一斉に泳ぎ出す。最上川の水量も相当に増えていて、ヤナ場には上流から押し流されてきたのだろうごみが溜まっている。
 濁流の上、桜吹雪の中を泳ぐ鯉のぼりに見とれた。
 そして、何より嬉しかったのは、この風で完全に雲が吹き飛ばされたことだ。

 13時前に道の駅を出発し、バスガイドさん曰く「食事の後はスイーツですよね。」ということで、やまり菓子舗へと向かった。
 バスガイドさんお勧めのもっちりどら焼きと蕎麦饅頭は、残念ながらどちらも売り切れてしまっていた。かなり蕎麦饅頭に心惹かれていたので残念である。
 気を取り直して、試食した桜羊羹に心惹かれつつ、ずんだ豆餡のお饅頭と、桜の花を閉じ込めた桜ゼリーを購入した。

 姥湯温泉旅行記1日目 <- -> 姥湯温泉旅行記2日目その2

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2012.05.11

370000アクセス達成!

 今日(2012年5月11日)の早い内に、どなたかが370000アクセス目を踏んでくださった。
 この10000アクセスは、2ヶ月弱くらいで達成している。
 この前の10000アクセスよりも時間がかかっているのは、やはり3月下旬も過ぎてから、オーロラの持ち物リストへのアクセスががくんと減ったからだと思う。

 これまでの経過は以下のとおりである。

 スタート 2004年9月1日
 10000アクセス 2005年7月17日
 50000アクセス 2006年11月22日
100000アクセス 2008年6月15日
150000アクセス 2009年2月21日
200000アクセス 2009年11月30日
250000アクセス 2010年9月16日
300000アクセス 2011年5月26日

310000アクセス 2011年7月28日
320000アクセス 2011年9月10日
330000アクセス 2011年10月29日
340000アクセス 2011年12月28日
350000アクセス 2012年2月8日
360000アクセス 2012年3月22日
370000アクセス 2012年5月11日

 こうして続けていられるのは、遊びに来て、読んでくださる方のおかげです。
 ありがとうございます。
 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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2012.05.08

姥湯温泉旅行記1日目

2012年5月4日(金曜日)

 朝、家を出ようとしたら突然雨足が強くなった。
 これは、それなりの装備をしなければ1日濡れた服で過ごさねばならなくなる。姥湯温泉は相当に寒いらしいし、そんな羽目に陥ったら風邪をひくのは必定だ。
 慌てて荷物と着て行く服を選び直し、レインパンツとレインジャケットを着てレインポンチョを荷物から外し、折りたたみ傘を差して出かけることにした。ただでさえ多い荷物が増える一方である。

 なかなか咲かなかった東北の桜が一気に咲いて一気に満開になり一気に散り始めたというオソロシイ情報はなるべく見ないようにし、天気予報に一喜一憂するのも疲れたので天気のことはなるべく考えないようにし、東北新幹線で福島駅に向かう。
 お姉様方お二人との3人旅で、3人がそれぞれ東京・上野・大宮からの乗車なので、全員が揃ったのはつばさ79号が大宮駅に到着した11時25分のことだった。
 このつばさは臨時列車で、この後は福島までノンストップである。車内は空いていて、2列の座席を引っ繰り返して向かい合った4席を3人で占拠できたのが嬉しかった。気兼ねなくおしゃべりが出来る。

チキン弁当 新幹線が大宮駅を出発してすぐ、持参した駅弁を開いて早速お昼ごはんにした。
 私は、チキン弁当と、駅構内のデリで九条ネギとじゃこと水菜のサラダを選び、ペットボトルのジャスミンティを買っている。チキン弁当を選んだのは、和食だと夕食や明日の朝食と被る可能性があるけれど、間違ってもこの旅行中にチキンライスを食べる機会はあるまいという判断による。
 お昼ごはんを食べつつおしゃべりしていたら、12時35分、あっという間に福島駅に到着した。

 福島駅で、奥羽本線(愛称として「山形線」と呼ばれているらしい)の米沢行きの電車に乗り換える。12時54分発の電車はすでに到着している。2両編成のその電車は、ぱらぱらと人が乗っていて、3人で並んであるいは向かい合って座れそうな席がなかなかない。30分をずっと立ったままでは辛そうなので、端の方の席を確保した。
 外は雨が降っているのか降っていないのか、雲に覆われてはいるけれど空は明るい。
 梨畑(だと思われる)やブドウ畑(だったと思う)が広がっている。なかなかいい眺めである。
 並行して流れている川(今調べたら、松川というらしい)の水量が随分と増えていて、茶色く濁った水がすごい勢いで流れているのが見える。

 車窓を眺め、おしゃべりしていたら、あっという間に今夜の宿、姥湯温泉枡形屋の最寄り駅である峠駅に到着した。
 この峠駅ホームでは「力餅」が、往年の(?)駅弁売りのように売られている。その風情と姿にノックアウトされ、1箱10個入りなら3人で食べ切れるかもと相談し、3人で1箱(1000円)購入した。今日のおやつである。

峠駅 峠駅はかなり変わった姿の駅である。山形新幹線開通まで、この路線では、板谷峠付近の急勾配と豪雪によりかなりの難所となっており、スイッチバックで上っていたという。そのための複雑な線路やポイントなどの施設が駅構内に設けられ、その施設を雪から守るためにシェルターで覆われていたという。
 現在はスイッチバックは行われていないけれど、そのシェルター等々を再利用するような形で新しく駅が(というか、ホームが)作り直されている。
 線路まで含めて大きく覆われ、駅ではない元線路(今はアスファルトで舗装されている)までそのシェルターは続いていて、何とも不思議な眺めだ。

 峠駅では既に枡形屋さんの送迎ワゴンが待っていてくれた。おじさんの持っていたメモに名前があることを確認し、ほっとする。
 今日、この送迎を利用するのは私達の他には二組しかいないらしい。
 送迎車は13時50分発なので20分くらい時間がある。駅の中を歩いたり、すぐ近くにある峠の茶屋(力餅の発売元でもある)に行ってみたり、駅のシェルターから外に出てすぐのところにつくしが群生したりふきのとうがあちこちに生えているのを見つけて写真を撮ったり、線路の向こうの(推定)山桜を眺めたりしていた。
 何より驚いたのは、駅(標高626m)の周りにたっぷりと雪が残っていたことだ。寒いはずである。

つくしふきのとう

 駅前でおじさんが食材を積み込み、宿に向けて出発した。
 駅から8kmだというけれど、くねくねと細い山道を行くので時間がかかる。対向車とすれ違うには双方がものすごく慎重にそろそろと進むか、どちらかが少し道幅が広くなっているところまで戻るか、どちらかしかない。
 雪は普通に道端に積もっている。それも、「雪かきして端に寄せて積んだ雪が残っている」のではなく、ごく普通に積もった雪が残っている。木の周りから溶けてきていて、何だかいかにも雪国・山国である。

 ここ数日の雨のためか、アスファルトで舗装された道が30cm幅ほど崩れ、土を押えていた木材も谷底に落ちているような場所をそろそろと通り抜けたときにはかなりドキドキした。下手に振動を与えたらもっと崩れてしまいそうだ。
 また、スイッチバッグを指示する標識の立った曲がり角(スイッチバック用のスペース)を通り抜けたときには(普通乗用車は恐らく軽く切り返すか、それも必要ないくらいのスペースはあったように思う)、「おぉ! これか!」と思った。
 雨模様だったので遠くまで見晴らすことはできなかったけれど、水芭蕉が群生する心和む風景も眺めながら、30〜40分ほどで宿の駐車場に到着した。

 到着した場所は、宿の「駐車場」である。
 姥湯温泉枡形屋は、駐車場から先、車が入ることはできない。吊橋を渡り、細い急な坂を登って行く。重い荷物は、おじさんが駅で仕入れてきた食材と一緒にゴンドラ(というとものすごくいいものに思える)で運ぶと言われ、お願いする。
 雨はそれほどでもなかったけれど、谷間だからか、風ビュービュー吹きすさんで折り畳み傘などちょっと油断するとあっという間におちょこになってしまう。かなりの急坂を一歩一歩登って行った。

 宿野ロビーでは、日帰り入浴に来ていたらしい方々が雨宿りをしていらした。途中、駐車場に向かっていた方々も誰一人として傘を持っていなかったから、この雨は突然降り出したらしい。
 この寒さで、温泉に入った後ずぶ濡れになったら風邪をひいてしまう。かといって、下手に雨が止むのを待ち続けて日が落ちてからあの山道を車で下るのは相当に難儀なことである。日帰り入浴の場合は駅からの送迎はない。

 2階のお部屋に案内していただいた。
 お部屋に入ってまず窓から外をのぞくと、宿の前の細い川を轟々と音を立てて茶色い水が流れているのと、その向こうの切り立った崖が目に入る。案内してくださった方に「みなさん、まず窓から外を見られるんですよね。何かいいものがありますか?」と笑われてしまった。

宿の部屋力餅

 まずはお部屋に落ち着き、レインコートを掛け、お茶を入れる。ティーバッグではなく茶筒にお茶っ葉が用意されているのが嬉しい。
 そして、もちろん、お茶のお供は先ほど買ってきた力餅である。
 「力餅」という名前の、要するにお饅頭である。お饅頭というよりは大福に近いかも知れない。
 塩気の効いた漉し餡を柔らかいお餅で包んでいて、とても美味しい。
 あっという間に2個ずつ食べた。

 雨も小止みになってきたので、お風呂に行った。夕食が17時30分からと早い。今食べた力餅の分くらいはお腹を空かせておく必要がある。
 枡形屋では、内風呂は24時間入浴可、大きな露天風呂は混浴で夜2時間だけ女湯になる。女性用の露天風呂もあるけれど、黒の板塀で囲われていて眺めはやはり大きな露天風呂の方に軍配が上がる。
 混浴の広い露天風呂にもかなり惹かれたし、バスタオル着用可の案内ももらったけれど、何人かの男性が入浴しているらしく、この明るさの中を入って行くのはなかなか勇気が必要で、我々は断念した。

女性専用露天風呂 まず女性専用の露天風呂に入った。
 眺望がなくてもやはりこの断崖絶壁下のお風呂は気持ちがいい。
 お湯も乳白色が少し青みがかっていて、湯の花が浮いているのが判る。この風だから、湯船に落ち葉が浮いているのは仕方がないだろう。
 湯口に近いところに陣取って、温かい温泉を満喫する。

 露天風呂を堪能した後、やはり外気にさらされて温めになっていたお湯と冷たい風に「温まりきった」という感じが薄く、内風呂に入った。
 内風呂はヒノキのお風呂で、洗い場が一つある。ボディシャンプーとリンスインシャンプーがあったと思う。
 内湯の方が露天風呂よりも湯温が高い。窓を少し開けて冷気を取り込むとちょうどいい感じである。
 こちらでさらに温まってから上がった。

宿から見下ろす宿を見上げる 部屋に戻って外を見たら、青空がのぞいていた。夕食まで時間が少しあったので、浴衣から着てきた服に戻り、外に写真を撮りに行く。もちろん、そんな酔狂なことにお姉さまお二方は付き合ってはくださらない。
 急坂を下ると、雨は上がっているものの、まだ水が坂道を流れていて、宿のサンダルで歩いているとつま先を濡らしそうで不安である。第一、サンダルでは急坂を下るのも登るのも歩きにくい。
 吊橋の辺りまで下りて、辛うじて見える青空とともに宿や川、遠い景色の写真を撮る。
 薄手のフリースのシャツに薄手のフリースの上着で歩いていたらすっかり冷えてしまった。宿の入口に用意されていた幸福茶が温かく、美味しかった。

秘湯ビール 17時30分から夕食である。
 日本秘湯を守る会の会員宿でしか飲めないという秘湯ビールを頼んだ。秋田県のわらび座という会社で作っているらしい。
 飲みやすい、まろやかな味のビールだったと思う。
 そして、ごはんも美味しい。
 食べると口の中いっぱいに山菜の香りが広がる。サーモンのお刺身も甘いし、鯉のお刺身も(少し乾いているような気もしたけれど)こりこりしていて美味しい。
 鯉こくも、冷めて少し固くなっているのに何故か美味しい。
 そして、もちろん、米沢牛の陶板焼きは絶品である。
 3人揃ってほぼ完食した。

陶板焼きお刺身

 食事後、フロント周りにある売店(というか、フロントに絵葉書や湯の花が置かれ、フロント前のスペースの棚にお酒やおつまみなどが入り、壁には売り物の絵葉書がレイアウトされた額が飾られている)を覗いた。
 姥湯温泉の石鹸もあって、ちょっと迷ったけれど500円は高い!
 内湯で試しに使えていたら、もしかしたら購入していたかもしれないけれど、どんな感じか判らないのはなぁと思い、湯の花を購入した。200gで10回分である。

 大きな露天風呂が女性専用になるのは18時から20時までである。
 食休みを少ししてから、露天風呂に向かった。
 ランプが点されていい雰囲気である。脱衣場はかなりオープンな感じで、すだれのようなもので覆われてはいるけれど、お風呂に向かって大きめに開いていて、混浴の時間帯にここで着替えるのはかなり敷居が高い。

 夜になって雨は止んだものの冷え込んできたため、湯口に近づいて温かいお湯が注ぎ込まれていることを感じつつ、しばらくおしゃべりに興じた。
 お天気がよければ空に満天の星が見えたろうし、月が出ていれば切り立った崖下のロケーションも目にできたと思うけれど、曇っていたのでひたすらお湯を楽しむ。
 それでも30分程度では「温まりきった」という感じにはならず(のぼせないように肘を出していたせいもあるかも知れない)、再び内湯で温まってから部屋に戻った。

 食事の際にお布団は敷いていただいていたので、あとはごろごろしたり、端に寄せてもらったテーブルで宴会(もどき)を行ったり、いつもの温泉の夜である。
 外を流れる川の音なのか、雨音なのか、よく判らない水の激しい音がなかなかの迫力で迫ってくる。障子を閉めないと冷気が窓ガラスから直接入り込んでくるようだ。
 たまたま、この3人で見に行った映画「K-21」がテレビで放映されていた。「懐かしいね」などと言い合いながら見る。

 ・・・と書きたいところだけれど、お姉様方はお二人とも途中で寝てしまっていたようだ。
 23時過ぎにテレビを消し、電気を消そうとしたところで目を覚まして「結局、映画の最後がどんなだったか判らなかったわ。」と言っていた。

 -> 姥湯温泉旅行記2日目その1

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2012.05.07

ひたちなか日帰り旅行記を書く

ネモフィラ 2012年5月3日(木曜日)に、職場の方と4人でひたちなかに行って来た。
 日帰りだし、「旅行記なのか」「入口は必要ないのではないか」と思いつつ、他と合わせるために同じような形で書くことにした。


 アクアワールド大洗水族館でお魚を眺めてから、おさかな市場でお魚を食し、少し雨も弱まったところで国営ひたち海浜公園に移動してネモフィラを眺めるという旅である。


 行き帰りの特急と国営ひたち海浜公園の入場券がセットになったツアーを利用した。
 この旅行1人当たりの費用は、約8000円だった。ここには、ツアー代、その他の交通費、入場料、食事代は含まれているけれど、お土産代は含まれていない。


 ひたちなか日帰り旅行記はこちら。

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2012.05.06

ひたちなか日帰り旅行記(2012)

2012年5月3日(木曜日)

 日帰り旅行と単なる「お出かけ」とどこで区別をつけるのか、考えてみたら微妙な感じもありつつ、今回のひたちなか行きは、私の中では「日帰り旅行」に属する。何といっても、特急電車に乗ったのは大きい。
 職場の友人3人と出かけた。このメンバーで出かけるのは初めてである。住んでいる場所もバラバラで、待ち合わせは特急フレッシュひたち号の中になった。
 勝田駅に9時37分に到着した。意外と近い。

 当初の予定では、このまま国営ひたち海浜公園に行き、ネモフィラを堪能してから那珂湊に移動しておさかな市場でお昼ごはんのつもりだった。
 しかし、この日は1日雨の予報だ。そして、午前中の方が強い雨が降るという。雨宿りをする場所もないままネモフィラの丘に佇んでいるのは辛かろうと、まずはアクアワールド大洗水族館に向かった。
 アクアワールドに行くには水戸から鹿島臨海鉄道に乗るという方法もあるけれど、私のワガママにより、ひたちなか海浜鉄道で那珂湊まで行った。駅からのバスは時間が合わず、タクシーで移動した。4人いればタクシー利用も気軽である。

ひたち海浜鉄道 JR勝田駅の1番線がひたち海浜鉄道の乗り場である。改札なしで行けてしまう。ただし、ひたち海浜鉄道ではSUICAは使えない。しかし、一旦改札を出て券売機で切符を購入するときにはSUICAも使える。複雑だ。
 切符を購入する際、一つ手前の中根駅までは190円なのに、那珂湊駅までの料金がいきなり350円に跳ね上がる運賃表を目にして、何となく釈然としない思いを味わった。
 実際に乗車してみたところ、確かに駅間はそれまでよりも長かったような気がする。それにしても倍近い金額になるほどではないように思えた。

 那珂湊駅で水族館の入園券を購入すると1割引になる。割引入場券を購入してからタクシーに乗り、10時前にアクアワールド大洗水族館に到着した。
 そして、驚いた。
 まだ10時前なのに、もの凄い人出である。やはりみな、考えることは同じらしい。特に小さい子供を連れたファミリー層が目立つ。館内はフラッシュ禁止の箇所はいくつかあるものの基本的に撮影OKで、子供たちが普通にカメラ(ゲームをやらない私の勝手な推測によるとゲーム機にカメラ機能が付いているのじゃないかと思う)を構え、写真をバシバシ撮っている。親御さん達はビデオを構えている。
 私の子供の頃とは時代が違うのだなとしみじみした。

くらげ 館内は九つのゾーンに分かれている。私たちも順路に沿って見て行くことにした。
 照明を抑え気味にしてあるし、うっかりすると連れを見失ってしまうような混雑振りである。そして、写真を撮るのもなかなか難しい。
 何枚か撮った中で、とりあえず一番格好良く撮れていたのが、くらげの写真だった。
 クラゲの一部が七色に光っているように見えるのはカメラのせいではなく、実物がこのように光を発している。意外に心惹かれる眺めだった。

 この水族館はかなり規模も大きいし、魚もたくさんの種類がいる。
 バックヤードを一部見られるようになっていたり、バックヤード見学のツアーがあったり、餌付けの様子を見せてくれたり(この日はあまりにも混雑しているので混乱防止のために中止というアナウンスが入った)、定番のアシカやイルカのショーもあるし、最近の水族館は楽しいなと思う。

 水族館に来たのは一体何年振りだろう。
 ラッコの暮らす深い水槽を上の階と下の階と両方から見られるようにしてあり、水中での様子と岩上での様子を両方見せてくれたりもする。
 銀色の小魚が群れをなして泳いでいるところに、同じ水槽にいるエイやサメが突っ込んで行き、モーゼの十戒さながらで群れが二つに割れる様子を見ることもできた。

マンボウ マンボウの水槽もなかなか楽しかった。
 真正面から見たマンボウほどマヌケな感じの動物はなかなかいない。
 大きい水槽にかなり大きなマンボウが何頭もいる(と書いてしまったけれど、果たしてマンボウはどう数えるのだろう)。壁に激突しないように壁の内側にネットが張られているのに、せっかくの心遣いもどこへやらで、この2頭は決してキスをしている訳ではなく、お互いに好き勝手な方向に泳ぎ、見事に衝突していた。

 たっぷり2時間、アクアワールドを満喫した。
 アクアワールドは本当に海際に建てられていて、外に出ればすぐに潮の匂いがするし、この日は窓から荒れに荒れた太平洋を見ることができた。
 天気が良かったら、青い海と青い空、とても気持ちのいい眺めを楽しめそうだ。
 雨が降っていたのでパスしてしまったけれど、カピパラなどは屋外にいたらしい。いつかまた、出来れば天気の良い日に来てみたい。

 タクシー乗り場はあってもタクシーは待っていなかったので電話で呼び(携帯電話を持たない私にはできない仕事である)、那珂湊おさかな市場(那珂湊おさかな市場加盟)那珂湊おさかな市場(ひたちなか市観光協会加盟)に向かった。
 実際に市場内を歩いている分には全く意識しなかったけれど、帰ってきてから調べたところ、どうやら市場内の店舗は「どこに加盟しているか」で二つに分かれているらしい。

 それぞれ好きなものを好きなだけ食べましょうと(差配してくれた方の気配りが見事である)ヤマサ水産の回転寿司のお店に入った。
 かなり混雑している。回転寿司の台が3台くらい回っていそうな広い店内だけれど、名前を書いたのは何番目だっただろうか。
 12時ジャストくらいと、休日のお昼にしては少し早めに到着したこともあって、さほど待たずにカウンターに4人並んで座ることができた。しかも、お寿司がスタートする地点に非常に近い好立地である。

活タコあら汁

 席に着くまでに見えた、たくさんの方が注文していたあら汁が大きくて美味しそうだったので、こちらは店員さんに頼む。お茶とがりはセルフサービスで、いざ、回転寿司にチャレンジだ。
 どうして「チャレンジ」なのかといえば、記憶の限り、回転寿司2回目の私には、ペース配分やら選び方やら満腹がどのくらいか等々の基礎知識が備わっていないからである。
 そして、こちらの回転寿司はネタが大きい。
 食べたいものを食べたいように食べたら、4皿半でお腹いっぱいになった。
 どうして回転寿司は一皿に二つ乗ってくるのだろう。本当に恨めしい。

 私が食べた4皿半は、焼きサーモン、鰹、ぼたん海老(すでにお腹が苦しくなってきていたので、これはシェアした)、活タコ、金時鯛である。
 本当に美味しかった。満足である。また来たい。
 食べた後、市場をぶらぶらした。金目鯛の開き等々がとても美味しそうだ。
 この後ひたち海浜公園に行くし、自分はお腹が一杯だしでお買物をしなかったのは惜しかった。

 那珂湊駅までのんびり戻ったらちょうど阿字ヶ浦行きの電車が出たところで、再びタクシーに乗り込んで国営ひたち海浜公園に向かった。
 どれくらい走ったか、この辺りはとにかく道が広くて真っ直ぐである。元飛行場を公園にしたり工場を誘致したりしたそうで、さらにドでかいアウトレットモールが進出してきている。
 元飛行場だということも知らなかった私はびっくりである。

 14時前に到着し、タクシーの運転手さんから「サイクリングがいいよ。」というアドバイスをいただいた。今は雨は降っていないとはいえ、いつ降り出すか判らないような空模様である。
 今回のお出かけは旅行会社で日帰り旅行を購入しており、往復の特急と入園券、そして園内を一周するシーサイドトレインという乗り物の1日乗車券が付いている。折角だしシーサイドトレインに乗ることに決めて、まず「みはらしの丘」を目指した。
 この時期にひたち海浜公園に来る目的といえばネモフィラである。
 シーサイドトレインは、雨のせいか「1週50分くらいかかります」というアナウンスが入ったけれど、実際はそんなにかかっていなかったと思う。ビニルのカーテンが下げられた窓越し、園内の様子に目をこらし、園内の案内に耳を傾け、みはらしの丘まで移動した。

ネモフィラ 結論からいうと、感想は、「晴れていたら綺麗だったろうな。」に尽きる。
 確かに現在ネモフィラは満開である。
 しかし、こうしたお花の常として、雨に打たれれば萎んでしまう。そして、さらに当然のことながら、お花は開いているときが一番綺麗だし、ネモフィラの場合、青も濃い。
 どれだけがんばっても「薄いブルーがかった緑の丘」にしか見えない。
 不思議なことに、私たちがこのみはらしの丘を散策している間は、雨はほとんど落ちて来なかった。のんびり人の少ないところでみはらしの丘を散策でき、却って良かったようにも思う。

ネモフィラ タクシーの運転手さんには「相当にきついよ。」と言われ、前にここに来たことのある職場の方は「疲れて上らなかった。」と言う、由来のよく判らない鐘が丘の上に立った。
 こういうものがあれば、鳴らす。当然のことである。代わる代わる鐘の音を園内に響かせた。
 国営ひたち海浜公園、ネモフィラといえば、私の中では「青い空、青い海、青いお花」の3拍子揃った写真のイメージが強かった。それが、どうも記憶違いだったらしく、この丘を歩いても、この三つの青が揃う場所を見つけられなかった。

チューリップ みはらしの丘からゲートに戻る途中、たまごの森にチューリップが咲いていた。
 綺麗である。
 一輪一輪を見ればこちらも雨に打たれていて頭を重たげにしている。しかし、全体を見渡すとカラフルな絨毯のように広がっている。
 この辺りを歩いている頃から再び雨が降り出し、足もとが土で滑りやすく水たまりもあったけれど、この綺麗さの前にはそんなことはとりあえず棚上げである。
 思わぬ写真タイムとなった。

 15時51分発のバスで勝田駅まで戻り、電車までの僅かな時間を利用して、サザコーヒーの駅前店でコーヒーを飲んだ。
 雨に打たれて随分と冷えていたようだ。温かいカプチーノがとても美味しい。イッタラのムーミンシリーズのマグカップで出してくれたのも嬉しかった。
 雰囲気もよく、コーヒーも美味しく、また行きたいと思わせるお店だ。

 勝田駅の改札を抜けたところに小さなお土産物屋さんが展開されていた。そこで売られていた「吉原殿中」というお菓子を私以外の3人はよく知っているらしい。説明してもらっても、どういうお菓子なのか今ひとつピンと来ない。何だか気になって、本日唯一のお土産として5本入りを購入する。
 18時46分発のフレッシュひたちで家路についた。
 行きも帰りもフレッシュひたちの車内がめちゃくちゃ空いていた。

 また同じ行程で、できればネモフィラの季節の晴れた日に旅してみたい。

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無事、帰宅する(姥湯温泉)

 2012年5月4日(金)から1泊2日で熊野古道旅行以来のお付き合いとなったお姉様方お二人と姥湯温泉に行って来た。
 目的は、秘湯温泉の一つである姥湯温泉に泊まることと、置賜の桜を見ることである。
 今年のGW後半の東日本はどこへ行っても荒れ模様だった訳だけれど、雨女の私としては、大雨じゃないときに露天風呂に入れ、青空をバックにした桜(ただし、かなり散りかけ)を見られたので良しとしようと思う。晴れ女のお二方に大感謝である。

 1日目は、新幹線車内で駅弁のお昼ごはんを食べ、峠駅からの宿の送迎を利用した枡形屋さんまで行った。
 2日目は、宿を7時50分に出発して8時41分の米沢行き電車に乗り(ちなみに、この電車の後は13時台まで電車がない)、赤湯駅まで行ってタクシーで観光バスを追いかけ、置賜の一本桜を巡る観光バスに追いついて乗車した。

 今年の桜は、冬に雪が多かったために開花が遅く、でも4月後半に一気に高温になったために開花と満開はほぼ同時か差があっても1日程度、4月29日に咲いて4月30日には満開になり、5月2日の風雨でほぼ散った、という展開だったらしい。
 いつか、リベンジしたいと思う。

 この1泊2日の旅行にかかった費用は、一人分約45000円だった。ここには、交通費、宿泊費、食事代、おやつ代,
立ち寄り湯代が含まれているが、お土産代は含まれていない。

 出発直前、我が家の辺りはけっこうな降りの雨に襲われ、慌てて荷物を入れ替えてレインコートを装着して行くことにした。
 そんな訳で、本当の直前まで入れ替えを余儀なくされた持ち物リストは以下に。
 この持ち物リストには、着て行った服も含まれている。荷物が多くなったのは、雨と、姥湯温泉が非常に寒いという話を事前に聞いていたためである(そして、実際にもの凄く寒かった)。

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2012.05.03

無事、帰宅する(ひたちなか)

 2012年5月3日(今日)、この大雨警報も出る中、職場の方々と4人で日帰りでネモフィラを見に茨城県ひたちなか市にある国営ひたち海浜公園に行って来た。

 しかし、繰り返すけれども、朝のうちは、大雨・洪水・波浪警報が出ていて、強風・雷注意報も出ていたのだ。
 ひたち海浜公園で1日のんびりタップリ過ごすという当初の計画は変更し、午前中は大洗アクアワールドに行き、その後、那珂湊のおさかな市場で美味しいお寿司のお昼ごはんを食べ、雨も小降りになるだろう午後にネモフィラを見に行くという計画に変更した。

 雨には降られた。
 けれども、雨の割には、けっこう上手く回れたのではないかと思う。充実した1日になった。

 この日帰り旅行にかかった費用は、一人分約10000円だった。ここには、交通費、食事代、入場料が含まれているが、お土産代は含まれていない。

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