ウズベキスタン旅行記0・1日目
2011年9月16日(金曜日)
どうして旅行記0日目などというものがあるのかと言うと、今回の旅行では初めての「成田前泊」をしたからだ。
久しぶりにスーツケースを転がして家を出た。帰宅のラッシュを避け、夕食も済ませた20時過ぎに出発である。
心配性の私は出発の直前まで荷物の出し入れをしてしまい、あまり心臓によろしくない。母には「そうやって出発直前まで何回もスーツケースを開け閉めしたり、**をちゃんと入れたかと確認したりしているところはお父さんそっくりだ。」と笑われた。意外なところに血って現れるんだなと思う。
履いていく靴は最後の最後まで迷い、キーンのスポーツサンダルにした。
21時半過ぎ、今日の宿であるコンフォートホテル成田にチェックインした。
この部屋はクイーンエコノミーというカテゴリの部屋で、スタンダードのお部屋よりも少し広い。スーツケースを持ち込んでの宿泊なので、広めのお部屋を選んだ。
成田駅近辺のホテルには空港までの送迎を売りにしているところもあるけれど、出発時間に限りがあるし、成田から空港までは電車でわずか2駅である。朝食サービスがあるホテルの中から、集合時刻に間に合う時間(6時)から提供されるこちらを選んだ。
また、このホテルはロビーにコーヒーメーカーがあって、飲み放題になっているのも有り難かった。
2011年9月17日(土曜日)
5時30分に起き、6時からの朝食にロビー階に降りた。パン2種、カレー風味の具だくさんのスープ、ソーセージ、カボチャサラダ、コーヒー、梨と十分な内容である。
6時40分にチェックアウトし、重いスーツケースを転がして、京成成田駅から成田空港に向かった。
7時15分に指定のカウンターでeチケットをもらう。旅行社からはここで顔合わせがあると連絡があったけれど、カウンターのお姉さんから特段の指示がない。聞いてみると、「あの辺りに集まっていらっしゃるようです。」と言う。
声をかけると、確かに同じ旅行社のツアーでウズベキスタンに向かう方々だった。今日、2コースが出発するらしく、私の参加するツアーは9名、もう一方のツアーは6名である。
ビザ申請のときのミスと同様、ここでも旅行社のやり方にちょっと足りないんじゃないかと思った。
「顔合わせがあります」と案内があれば、それなりのアテンドが付くと期待してしまう。ところが、実際には「勝手にやってください」という対応である。
「あります」と案内するならそれなりの段取りを組んでもらいたいし、段取りを組まないのなら「顔合わせをお願いします」とでも書いてあれば自主的に動かなければならないことが伝わる。小さいことだし、支障が生じる訳ではないけれど、ちょっと気になった。
そんな訳で、何となく顔合わせをし、何となくおしゃべりに興じる。ご夫婦が一組、後の6名は一人参加、うち5名が女性という構成である。成田出発は8名で、お一人が関空から出発という話だった。
三々五々チェックインに向かうと、結構な行列ができていた。
チェックインの時点でスーツケースが16.8kgもあった。私はやはり荷造りが下手である。
ソウルまでの便もタシケントまでの便も通路側の席を確保できてほっとする。
スーツケースを預けて身軽になり、妹に頼まれていた外国コインの募金をし、出国審査に向かった。
朝早いからか、出国審査はガラガラだったし、出国審査を抜けたところにカートがたくさん並んでいて感動した。ここにカートがこんなにたくさんあるなんて、未だかつてなかったように思う。
免税店をぶらぶらし、ツアースケジュールに組み込まれている民家での食事の際のお土産にしようと「白い恋人たち」を購入する。事前に旅行社の担当の方に質問したところ、特に手土産等は必要ないけれど持って行くならお菓子などがいいでしょう、というお答えだった。
大韓航空706便ソウル行きは、9時25分の定刻に離陸した。ほぼ満席である。仁川空港での乗り継ぎに70分しかないので、定時運行が有り難い。
10時頃に機内食が出た。鰻ごはん、パン、フルーツゼリー、という微妙なメニューである。あまりお腹も空いておらず、半分くらい食べて箸を置いた。
11時25分と定刻よりも30分近く早く仁川空港に到着し、乗り継ぎも余裕である。案内も判りやすいし、8人いればどうにかなるものだ。ずっと前に韓国旅行した際に余っていたウォンで、機内持ち込み用に水とお茶を購入した。
13時発の大韓航空953便タシケント行きには関空出発の方も搭乗する筈だけれど、残念ながらここでお会いすることはできなかった。
時間通りに飛行機に乗り込んだら、何故か機内ではドリンクサービスが行われていた。おかしいと思っていたら、14時になって、中国上空を飛ぶ飛行機が多すぎて管制官の許可を待っている状態であるとアナウンスがあった。日本語のアナウンスもあるのが有り難い。
あと20分で離陸と言われ、そもそもこのアナウンスまで60分も全く何の案内もなく待たされていたこともあって非常に懐疑的な気分になったけれど、確かに14時20分に80分遅れで離陸した。
(以下、ウズベキスタン時間で表記。日本より4時間遅れ。)
11時頃に機内食が出た。噂のビビンバがあり、もちろんそちらをお願いする。大韓航空の機内食ビビンバを一度食べてみたかったので嬉しい。
「召し上がり方」のリーフレットももらう。
予め具が入っている器に温かくなっているごはんを入れ、コチュジャンとごま油を入れて、あとはスプーンで混ぜて食べる。美味しい。
ビビンバ、わかめスープ、お漬物、お餅のようなデザートがつき、白ワインをいただいた。
この頃からかなり機体が揺れて不安になるくらいだった。
16時過ぎに配られたスナックはもちろんいただく。
17時過ぎ、気がついたときには、眼下に雪山が広がっていた。ヒマラヤだろうか。こんなに素晴らしい雪景色が見られるなら、窓際の席も良かったかなと思ったくらいの景色だ。
機長アナウンスによれば、タシケントの気温は27度だという。
この機体はこのままエジプトに向かうとアナウンスが入って驚いた。仁川空港の表示ではタシケント行きになっていたと思う。機内にエジプトのガイドブックを広げている人が多かった理由がやっと判明した。
17時45分くらいにタシケントに到着した。
入国審査と税関を抜けたら、19時近くになっていた。ここで、ガイドさんと合流し、別ツアーの方々とはお別れである。ホテルも異なるらしい。
ホテルに入る前に夕食に行きましょうという話だった。
レストランまでの車内で、1ドルが大体1800スムであること、1リットルの水が大体1000スムで買えること、ビールはお店で買うと2000スムくらい、レストランなどでは5000スムくらいという案内があった。
タシケントの空港では両替ができず、また、今夜泊まるホテルは小さなホテルで9人全員が両替することはまず無理らしい。ガイドさんが両替してくれるという。いくらくらい両替するかの目処として物価の話をしてくれたようだ。
Sim Sim kafeというレストランに到着した。吹き抜けがあり、なかなか凝った内装のレストランである。
この日の夕食のメニューは、前菜(サラダ)、ナン、鶏肉のスープ、シャシリク(お肉の串焼き一般をこう呼ぶらしい)、スイカ、紅茶だった。
そして、赤ワインをご馳走しますと言われ、Clasicoというウズベキスタンの葡萄で作られたワインをいただいた。いわゆるポートワインで、甘口である。非常にウズベキスタンらしいワインだという。
デザートに出てきたスイカがとにかく美味しかった。初対面の9人が奪い合うようにして食べる。とにかくそれくらい美味しい。こんなに美味しいスイカは生まれて初めだ。
また、ウズベキスタンは大抵どこのレストランでも、特に頼まなくても紅茶をいただけるのが嬉しい。油を流すという意味もあるのかも知れない。
1時間半くらいかけて、初ウズベク料理をゆっくり美味しくいただいた。
この日の宿は、レストランから割と近いところにあるBekというこじんまりとしたホテルだった。
ホテルのロビーで案内があり、明日は7時出発だという。「えー!」とブーイングが起こる。
ガイドさんの説明によると、サマルカンド近郊のウルグットのバザールは早めに到着しなければ閉まってしまうため、早く出発する必要がある。6時から朝食、モーニングコールは5時である。
一人部屋を申し込んでいたのに相部屋の案内をされてびっくりしてしまい、びっくりして反応できなかった私を見て、指名された相手の女の子は「そんなに自分と一緒がイヤなのか」と凹んだらしい。大変申し訳ない。
そんな一幕もありつつ、21時過ぎに部屋に入ることができた。
今回のツアーは「え?」ということが多く、このチェックミスもそうだし、ガイドさんはタシケント在住の人で、私たちの部屋割りが終わるとあっさり帰ってしまったことも引っかかる。
明朝まで特に何があるとも思えないけれど、パンフレットには同宿しない場合は連絡先を告げますと明記してある。ましてや、ツアーメンバーの誰も、ロシア語やウズベク語を話すことはできない。万が一ということもあるではないか。
確認しなかったこちらも悪いけれど、ちょっと釈然としなかった。
長距離移動で疲れていたこともあるし、これだけ部屋が広いと散らかし放題である。
シャワーを浴びて、23時前に就寝した。
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