河津旅行記1日目その2
2013年2月17日(日曜日)
15時40分過ぎに河津駅に到着した。
河津桜まつりが開催中で、駅前でピンクの法被を着た人が道案内をしている。おじさんに「あそこのガソリンスタンドの向こうに咲いている桜の木があるよ。と教えてもらい、「開花促進剤を使っている木ですね!」と、宿に入る前に見に行く。
駐車場の一角に4〜5本の見ごろを迎えた桜の木が並んでいた。
ピンクが濃い。そして、どれも小さい木だ。若い木でなければ開花促進剤が効かないのか、大きな木には使わないことにしているのか、どちらだろう。
しかし、「見ごろだったらこんな感じ」ということがイメージできるのは、観光客としてはちょっと嬉しい。
ピンクの法被を貸してもらって記念撮影している方も結構いらっしゃった。
川沿いに戻ったところ、意外と河津桜のピンクが濃くなっている。
ほとんど蕾もなく「枝」という状態なのかと思っていたので、ちらほらと咲いているのが嬉しい。菜の花は満開である。本当に一輪二輪といった咲き方かと思っていたら、近づいて見ると濃いピンクの花が咲いている様子が可愛らしい。
風もなく、川沿いを歩いても冷えるという感じはしない。水仙もかなり強く香っている。、
海に近い辺りまで行って帰ってきて、意外と満足し、これくらい咲いているならライトアップも見に来ようと母と言い合った。
川に架かる赤い欄干のやかた橋を渡ったところに、今日の宿、旅師の宿 やかたがあった。
16時30分頃にチェックインし、19時30分から花火があってお部屋から見られることは宿からのメールで知っていたし、かなりたっぷり出していただけることも知っていたので、夕食は母と私の旅行としてはかなり早めの18時からでお願いした。
ライトアップを見に行くなら浴衣では行けない。そうすると着替えるのが面倒くさいし、そもそも先にお風呂に入ってしまうと風邪をひきそうだから夕食前に温泉に入らないでおくと言う母を置いて、温泉に向かった。
温泉は、渡り廊下を通って別棟に行く。
何となくシンとしている雰囲気のとおり、貸切状態だった。カランが四つあり、3〜4人で入るくらいの大きさの内湯と、露天風呂がある。
髪を洗うのはライトアップから帰ってきてからにして、ゆっくり浸かる。無色透明、匂いもほとんどしない、穏やかなお湯である。少しぬるめに調節してあるというお話で、長く入るにはこれくらいが丁度いい。私にはもう少し温くてもいいくらいだ。
この宿の露天風呂は、船を改装している。船の中(つまりは湯船の中)にいると、船っぽい雰囲気があまりないのが惜しい。石造りの湯船に浸かり、冷たくなった夕方の風に吹かれているとかなり気持ちがいい。
景色は見えないけれど(周りは住宅地だ)、空が広く開いているのが爽快である。
結構ゆっくりしたつもりが、部屋に戻ったらまだ17時30分くらいだった。
お湯に浸かっているときには判らなかったけれど、湯上りの自分から潮の匂いがする。
夕食は18時から、1階のお座敷でいただいた。
豪華魚介の宴、という感じである。
あわびが出てきて「お刺身でも酒蒸しでもいただけますが、どちらがよろしいですか。」とおっしゃる。お勧めを聞いたところ、お刺身だとコリコリしていて、酒蒸しにすると柔らかくお召し上がりいただけるので、私は個人的には酒蒸しがお勧めですと言われ、二人ともお勧めに従った。
寒い日だったし、母は温泉にも入っていない。「ビールなんてとても飲めない。」と言う。確かにそうねと思い、「伊豆の里」という日本酒を冷やでお願いする。母は味見をしたくらいで、300mlのほとんど全部私が飲んでしまった。
何と言っても凄かったのはお刺身である。
宿のご主人がいらしたときにお魚の名前を聞いて、慌ててメモしたので多分合っていると思う。
左端が伊勢エビ、その隣は、一番上が鯛で、レモンに挟まれているのがヒラメである。鯛とヒラメの右側にあるのがムツで、一番右上は鰺、その下がカワハギだ。
手前は左から鮪、ホーボー、鮪と並び、カワハギの下にあるたたきにしてあるお魚が鰆、その手前がメダイだ。
カワハギとホーボーが珍しい&旬のものですね、という説明だ。
お刺身の他に、焼いた伊勢海老もあるし、南蛮漬けもあるし、そのほぼ全てがお魚だ。お肉系のものは、前菜にハムで巻いたチーズと何かがあったのと、鍋に鶏が入っていたくらいだ。
キンメダイの煮付けは明日の朝食にお出しすることもできます、ダルマイカは火を入れすぎると固くなってしまうので今食べた方がいいですというご主人のアドバイスに従い、私はお酒をたくさんいただいたのでごはんとお味噌汁はパスし、デザートのみかんはお部屋に持ち帰ることにして、その他のお料理はほぼ全てを平らげた。
誰かが見ていたら、90分一本勝負お魚食べつくし競争みたいだったと思う。
何故90分一本勝負だったかというと、19時30分からの花火を見たかったからだ。
河津桜花火大会は今回が初めてだという。そういえば「第*回」とも書いていなかったと思う。夏の花火大会では河津の浜ではなく今井浜で打ち上げるらしい。河津に新しくできたホテルがスポンサーとなって行われる花火大会だそうだ。
母のブーイングを無視して部屋の窓を開け、ばっちり正面に見える花火を楽しんだ。
割とシンプルな花火がほぼ休憩なしで連続で上がる花火を見ているのは楽しい。贅沢な気分になった。
30分間、窓を開け放して花火を見て寒くなってしまったのか、母が「ライトアップ行かなくてもいいわ。」と言い出した。「それじゃあ、ごはん前に温泉に行かなかった意味がないじゃん!」と言ったけれど、やっぱり行かないと言う。
ライトアップは21時までだし、時間がたてばたつほど寒くなるに決まっているので、説得は諦めて防寒対策を万全に一人でカメラ片手に出かけた。
出かけたと言っても、宿から1〜2分も歩けばライトアップ会場である。
夜のせいか、昼間より水仙の香りがさらに強くなっているように感じる。
ライトアップの場所と、桜が開花している場所と、ちょうどよく重なっているところを探しつつ、そぞろ歩きする。花びらのピンクがより濃く、透明に感じられる。綺麗だ。
見ごろの時期であれば物凄い人出だろうし、ちらほら咲いている花を探しながらゆっくり歩くのもいいものだ。
満喫した。
満喫した分、寒い。手袋をしていても手がかじかむようになってきたので、1時間弱で退散した。宿が近いのは有難い。
お部屋に戻ってお茶を飲もうとしたら、ポットのお湯がぬるい。
フロントに行ってお湯をもらい、ちょうど、宿のご主人が花火の写真をサイトにアップされているところだったのでカメラの話などお聞きする。やっぱり光学ズームの大きいカコンデジは便利だよなぁ、と再確認する。私もそっちを持ってくればよかったと思う反面、小さくて軽いカメラに慣れてしまうと重いカメラを持ち歩くのは面倒だし、どうせ重いカメラを持ち歩くならデジイチにしたい。
桜の見頃をお聞きしたところ、昨年も相当に遅かったけれど、今年もかなり遅れているらしい。
イベント等は20日以降に設定されているものの、例年であれば今頃であってもそれほど遜色ない見ごろの河津桜が見られるという。
毎年こちらに河津桜を見に来ているお客さんがいらして、その方は、毎年2月の第3金曜日に来ると決めているそうだ。それくらいの時期であればまず外れることなく桜が見られるというお話だった。
21時過ぎに母と温泉に向かった。
今回も貸切状態である。こちらの宿の露天風呂は船に作られているということは母に言っていなかったらしい。「お部屋から見えた船がお風呂なの?」と驚いていた。
夜になっても、やっぱり湯船に浸かってしまうと「船の中」という感じはしない。
その代わり、頭上が綺麗に開けているので、雲がほとんどない空にオリオン座も見えるし北斗七星も見える。今はこんなにいいお天気なのにどうして明日の天気予報が雨なのか、納得がいかない。
露天風呂で、冷たい風に吹かれつつのんびりした。
こちらの宿には、「足用ドライヤー」が用意されている。足の水分を飛ばしてサラサラに乾かせば湯冷めもしにくいと張り紙があった。もちろん実行する。
温度が低めにされているためか、こちらの温泉は、湯上りに汗が流れて止まらないということもなく、かといって、湯冷めするということもない。ちょうどいい感じの温かさが持続する。素晴らしい。
22時30分くらいに部屋に戻り、何となくテレビを見ながらおしゃべりし、23時くらいにお布団にもぐりこんだ。
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