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2013.11.30

那須旅行記2日目

2013年11月18日(月曜日)


 5時50分にかけていた目覚ましでぱっちり目が覚めた。夜中に一度も目が覚めずに熟睡した割りにだるい。「温泉は行かないでこのまま寝てようかな」と思ったけれど、母は行くと言うし、「やっぱり行く!」と跳ね起きて準備した。
 昨日の夕方行った湯遊天国は時間による男女入れ替え制だから、昨日とは違う湯に入れるだろうとそちらに向かった。
 教えてもらったとおりの通路を行こうとすると、自動ドアが閉まっていて反応しない。すごすご引き返そうとしたところ、ホテルの方が「今、開けようとしたところですから。」と開けてくださった。感謝である。


 昨日の夕方ほどの混雑ではないものの、脱衣場は「空いている」という感じではない。
 しかし、内湯も露天風呂も広いので、中に入ってしまえば湯船を一つ独占できてしまったりする。昨日の夕方のお風呂と比べると、質実剛健というか、地味めである。ここで甥っ子はどうはしゃいでいたのだろうと思うと可笑しい。
 3種類の温泉があるので、もちろん3種類とも堪能し、しかし、割と早めにさくっと上がった。
 昨日から温泉を堪能しすぎたのか、湯当たりしたのか、ちょっとふらっとした。


太陽の教会 昨日、結婚式が行われていた太陽の教会に寄り道する。しかし、もちろん扉は開いていない。岡本太郎作のオブジェが飾られていて、これが「太陽の教会」のネーミングの由来とみた。
 やはり朝風呂に行ったらしい義弟と行き会い、きっと甥っ子が相変わらず早起きで騒いでいるに違いないと、妹たちに相談して朝食時間を早めることにした。妹にも母にも笑われたけれど、昨夜の夕食をあれだけ食べた私だってお腹が空いたのだから、ごはんとパイナップルしか食べていない甥っ子のお腹が空くのも当然である。
 7時10分過ぎ、朝から元気な甥っ子の先導で、朝食に向かった。場所は昨日の夕食と同じ、万里である。


朝食 甥っ子は、夕食よりも食べられるものが多く、昨夜は忘れたらしいふりかけを妹が持ってきたのでご機嫌である。それでもやっぱり、ひたすらパイナップルを食べている。
 ホテルに泊まったときの朝食は概ね洋食を選ぶけれど、今回は中華メニューがあったので、中華朝ごはんにした。
 麺は、昨夜よりも今朝のほうがサッパリしたスープで、シャンツァイも入れ放題で美味しい。
 お茶も、朝は工芸茶のジャスミンティが用意されている。甥っ子は、この工芸茶に興味津々だ。
 またも、満腹するまで食べてしまった。


 今日は、りんどう湖ファミリー牧場に行くことになった。ちょうど食事を終わって部屋に戻る途中のポスターに乗り物券付きのチケット3000円を2000円に割引しますと書いてあったので、そちらを購入する。
 荷造りや身支度をして9時にチェックアウトし、車でりんどう湖ファミリー牧場に向かった。
 地図を見た感じよりも近く、20分も走ると到着した。空いている! 駐車場はガラガラである。オープンしたばかりの時間だし、何より今日は月曜日だ。数少ない、駐車場に停めてある車に突進しようとする甥っ子を押しとどめ、中に入った。
 広い。
 平日のためか、遊覧船は1日3便、普段は一周しているらしい汽車型のバスも今日は1区間だけの往復運転(その代わり無料)である。


園内の散歩道 そのバスに乗って湖沿いにメリーゴーランド前まで移動した。ワンちゃんたちをたくさん飼っている場所があり、物凄い勢いで跳ねて吼えて遊んでいる。
 甥っ子は、ガラスの向こうのワンちゃんよりは、すぐ近くで見られるウサギや金魚の方に興味を示す。もしかしたら、あまりにも跳ねまわるワンちゃん達がちょっと怖かったのかも知れない。
 歩き出そうとすると、甥っ子は「動けない。」と言いだして義弟に肩車をしてもらっている。おいおいと思いつつ、さらに奥の方に進むと、動物のいる広場があり、ちょっとした公園があり、ゴーカート乗り場があった。
 甥っ子は鯉やアヒル、白鳥に餌をあげたかったようだけれど、残念、どの餌の自動販売機も「売り切れ」と表示されている。
 甥っ子は、ちょっとアスレチックっぽい作りになっている滑り台に興味を移し、何回も繰り返して満喫していた。


 りんどう湖ファミリー牧場には「ジップライン」という乗り物がある。
 湖を渡るようにワイヤーが渡されて、そこを滑車で滑り降りてターザンごっこができる感じ、と書くと伝わるだろうか。妹には「行って来れば。」と言われたけれど、その言い方が微妙に呆れた感じだったので「これはオトナ気ないのか」と反省して自粛した。
 少年たちが次々と楽しんでいる。少年の体重では湖の反対側まで行き着くのが難しいらしい。反対側から係員の方が迎えに行くのと同時にワイヤーを下げて勢いがつくように調節していた。


遊覧船から 遊覧船に乗って入口まで戻る。
 湖の上を走るのはなかなか気持ちいい。お天気もいいから遠くの山の稜線も見えているし、その手前には紅葉も僅かに残っている。
 再び汽車型のバスに乗ってメリーゴーランド前まで行った。甥っ子は、この汽車型のバスを気に入った一方、メリーゴーランドには乗ると言わない。微妙にリアルな馬などが怖いのかも知れない。
 休憩しようと、ジャージー牛乳を使ったソフトクリームなどを提供している「みどりちゃんのジャージーミルク館」に入った。


おやつ 甥っ子は「チョコがいい!」と叫んでいる。何かと思ったら、チョコのジェラートがあったらしい。
 母と私は最初は飲み物だけのつもりだったけれど、妹や義弟、もちろん甥っ子が美味しそうに食べているのを見たら食べたくなり、1500円分ついていた乗り物券が使えたし、なめらかプリンを追加で購入して食べた。
 「なめらかプリン」と言うほどなめらかじゃなかったような気がする。「原材料は牛乳と卵と砂糖です」という感じのしっかりしたプリンで美味しかった。


 甥っ子が「ゴーカート!」と言い、また同じ道を辿って行くと、今度は餌の自動販売機が稼動していた。一つ買うと、もなかの入れ物に餌が入っていて、入れ物自体も鯉や白鳥にあげることができる。
 甥っ子は嬉々として餌を湖に投げ入れていた。


ゴーカート 次はゴーカートである。
 これが結構、長いコースで、義弟と甥っ子が乗ったゴーカートはあっという間に見えなくなり、ずっと見えないままだ。かなり遠くまで行ったらしいし、ある程度コースに起伏があるので見通しがよくない。
 その中で「ここがフォトポイント」という看板があり、ゴール直前の急カーブでスピードを落とさざるを得ないゴーカートを格好良く取ることができそうだ。妹と母と3人で二人を待ち受け、妹と二人で何枚もシャッターを切った。
 最近はカメラに背を向ける甥っ子も、ご機嫌でそんなことは思いつかなかったらしく、笑顔で手を振ってくれた。


紅葉 このまま一周した方が歩く距離が短いようだったので、ぶらぶら歩いて入場ゲートに戻った。
 甥っ子は相変わらず「動けない。」と言い張って、肩車である。
 入場したときに5人でクリスマスの飾りつけの前で撮ってもらった写真を買い、残った乗り物券でお土産でも買おうとお店を覗くと開店前のようだ。正面入口に回って確認したところ、お土産物屋の開店は13時だった。まだ12時なので、1時間近くある。流石にそこまで待つ気にはなれず、4人で総額500円ほどを余らせてしまった。
 でも、十分元は取っている。


 だいぶ車は増えたけれど人がいなかったのをいいことに、駐車場で堂々と甥っ子のオムツを替え、お昼ごはんを食べようと那須塩原駅方面に向かった。
 甥っ子は相変わらず「おうどん屋さんを探してください!」と叫んでいる。とろんとした目で眠そうにしつつ、「CDをかけてください!」と叫んで、歌を歌ったりしている。
 黒磯駅前を通り過ぎ、那須塩原駅も通り過ぎたところで、国道沿いに「手打ちそば、うどん」とのぼりを立てたかめやに入った。


うどん 座敷の席にしてもらい、ミニうどんがあったので甥っ子はそれに決定である。
 大人は、母が蕎麦屋といえば定番のかも南蛮そばを選び、私と義弟は(名前は忘れたけれど)胡麻ダレで食べるうどん、妹は同じく蕎麦というラインアップだ。
 うどんと蕎麦だと私は蕎麦の方が好きだけれど、胡麻と合うのはうどんのような気がする。
 果たして、太くて腰の強いうどんと胡麻ダレは合っていて、なかなか美味しい。母が食べた蕎麦の汁はちょっと辛めだったらしく、甥っ子が食べているうどんもみるみるお醤油色に染まって行く。
 甥っ子は「ミニ」では足りなかったようで、義弟と私とでうどんを甥っ子の丼に1本ずつ次々と移す。旺盛な食欲である。


 お腹一杯食べ、那須塩原駅東口まで送ってもらい、13時半過ぎに解散した。
 別れ際、甥っ子に「おばあちゃんちに行くって言ってなかった?」と声をかけて手を出すと、素直に私に抱っこされに来た。抱っこしてもらいたいだけだったかも知れないけれど、「おばあちゃんちに行く?」と聞くと「行く。」と言い、「お父さんとお母さんいないよ? いいの?」と聞くと「うん。」と頷く。
 これは大変だと、慌てて甥っ子を妹に返した。


 次の東京行き新幹線まで1時間近くある。指定席の状況を見ると余裕があったので、これなら大丈夫だろうと自由席特急券と乗車券を購入する。えきねっとで購入した指定券よりも二人分で500円近く高いのが釈然としない。
 時間を潰せる場所でもないかと駅前を見回す。お腹がいっぱいだし喫茶店に入ろうという感じでもない。
 西口1階にあったNASUのラスク屋さんでおやつ兼お土産にラスクを買い(全種類の試食が用意されていたけ。お腹がいっぱいで試せなかったのが心残りだ)、あとは待合室でのんびりと待った。


 14時半発の「やまびこ」に乗って大宮まで戻り、そこからさらに電車を乗り継いで、17時くらいに無事に自宅に帰り着いた。


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2013.11.23

那須旅行記1日目

2013年11月17日(日曜日)

 今回の旅の目的は「温泉」と「藤城清治美術館」である。
 昨日の母と妹との協議で、1日目の昼食後に妹一家と合流することになり、ホテルの東京事務所に電話して那須塩原駅からホテルまでの送迎を予約した。
 のんびりと9時過ぎに家を出て、大宮から東北新幹線「なすの」に乗った。えきねっとの15%割引に間に合ったので指定席にした。自由席でも十分座れそうな様子である。
 大宮駅から那須塩原駅までは45分ほどで、あっと言う間に到着した。

 電話で予約した際、「西口に出ていただければ、大きくホテルの名前を書いたバスが停まっています。」と言われたとおり、何台かホテルの送迎バスと思しき大型バスが待ち構えていた。
 本日の宿であるホテルサンバレー那須のバスも停まっている。がらがらかと思いきや、年配のグループがいくつかいらして、総勢10人といったところだ。お天気のよさに気をよくしてバスに揺られていると、妹から母にメールが入った。とっくに那須に到着し、南ヶ丘牧場で遊んでいるという。12時半くらいにホテル到着予定だとメールを返した。

 予定どおり、バスは12時25分にホテルに到着した。
 ホテルサンバレー那須はいくつもの棟がある大きなホテルで、本館、フォレストヴィラと停まって、オリエンタルガーデン館でチェックインする私たちが最後になった。
 ちょうど、妹一家も車で到着し、一緒にチェックインする。もっとも、部屋に入れるのは14時半からで、やけにややこしいホテル施設や部屋の場所を説明してもらい、夕食と朝食の時間を確認して荷物を預ける。
 和室を予約していたところ「今日は余裕があるので。」と2部屋とも和洋室にアップグレードしてもらえた。ラッキーである。

 2歳9ヶ月の甥っ子に「フィットに乗ってもいいよ。」と言ってもらい(笑)、母と私も妹一家の車に乗り込み、お昼ごはんを食べに出かけた。出発したのは13時近かったと思う。
 甥っ子に「何が食べたい?」と聞くと「うどん!」という元気のいいお返事で、うどん屋を探して車を走らせる。蕎麦屋は大体うどんも出すけれど、観光地の「こだわりの蕎麦!」みたいなお店だと逆にうどんがメニューにないこともありそうだ。
 山ぼうしといううどん専門店に入った。

 那須高原の野菜をたくさん載せたサラダうどんがお勧めのお店だけれど、4人(プラス甥っ子)はどちらかというと温かいうどんが食べたい気分だ。舞茸天ぷらうどんを二つ、若鶏の天ぷらうどんを二つ、甥っ子には分けてあげることにして、那須高原の牛乳を別に頼む。美味しそうだ。
 私が甥っ子にごはんを食べさせたことはないのに、何故か甥っ子はレストランに入って私がいると「隣に行きたい。」と言う。「来てもいいけど、ごはんは食べさせてあげられないよー。」などと言っているうちに牛乳が届いた。ストローを差した牛乳くらいは流石に簡単なので、膝の上に乗せて飲ませる。ベンチ式の席で、甥っ子には少々座高が足りない。

うどん そうこうしているうちに、うどんもやってきた。
 うどん自体も太くて腰があり美味しい。それ以上に、天ぷらが美味しい。特に若鶏の天ぷらは身が柔らかくサクサクに揚がっていて、普段、お肉を食べない甥っ子が一口といえど食べたのだからその美味しさが判ろうというものだ。
 ここのところ胃が痛くて食事を控えめにしていたのに、そんなことも忘れて私も完食した。旺盛な食欲を見せた甥っ子に分ければよかったのに、我ながらマヌケである。

紅葉 もう那須高原の紅葉は完全に終わってしまったかと思っていたら、道々、完全に葉の落ちた木もありつつ、綺麗なグラデーションが鮮やかな木もところどころにあって満足である。
 このお店の前にも1本、綺麗なもみじの木があった。
 甥っ子の写真を撮ろうとしたら、「いやぁだ!」と後ろを向かれてしまった。残念だ。

猫と甥っ子 お腹もいっぱいになったところで、藤城清治美術館に向かった。本日の宿であるホテルサンバレー那須から徒歩5分と近い。
 第一駐車場は満車で、第二駐車場に案内される。その第二駐車場も3〜4台分しか空いていない。その人気ぶりに驚く。
 入口からちょっとした散歩道のようになっていて、小川や紅葉した木々を楽しめるようになっている。ネコの置物もあって、甥っ子もそのネコと一緒だと機嫌よくカメラに収まってくれる。

 美術館に向かう途中にあった小さな教会に立ち寄った。
 ステンドグラスに藤城清治の影絵をはめ込んであり、光が差し込んでステンドグラスの模様が床と椅子に落ちている。レンガと木目が基調になった暖かい感じの建物だ。
 しばらくのんびりぼーっと座っていたいところだけれど、甥っ子がダッシュで出て行っては追いかけない訳にいかない。
 小さい子のお父さんお母さんは大変よねー、妹も義弟もよく辛抱強く相手をしているなぁとしみじみする。

教会の内部ステンドグラス

 しみじみしただけで妹一家を置き去りに美術館に向かい、4人分のチケットを購入した。栃木県民の方や89歳以上の方(恐らく、藤城清治氏の年齢以上の方という趣旨だと思う)は割引がある。一人1500円、2歳児の甥っ子は無料である。
 受付の女性に「同じ道を帰ってくることになりますので。」と言われて、美術館の中に入った。
 結構な混雑ぶりで、動線が複雑で通路が狭いこともあって、遠くからゆっくり眺めることがほとんどできない。ちょっと残念である。

 その代わり、藤城清治氏直筆の説明文があったり、床や天井に影絵が映し出されていたり、2階にアトリエが再現されていたり、あちこちに楽しい工夫がある。
 ケロヨンが藤城清治のデザインだということも初めて知った。

 レースに出ていたという車もあった。甥っ子が興味津々だったので「触っちゃだめだよ。」と声をかける。しげしげと周りを回って見つつも、触ろうとはしないのはかなりエライと思う。何しろ、2歳児である。
 展示されている影絵のいくつかは「原画がなくなってしまったので」写真等を元に復元したという作品だった。それだけ気に入っている作品だったのだろうなと思う。

 代表作が展示されている一方、新作も展示されている。
 東日本大震災後にスケッチに行き、その様子を影絵に仕上げている。防護服(で名前は良かっただろうか)を着てスケッチをしている写真も展示されていた。
 藤城清治の影絵といえば、メルヘンというかほんわかした、柔らかくて色鮮やかな作品が多い。しかし、被災地を描いた影絵は、柔らかな色の中にも、線の鋭い作品である。こういう形で伝えられて行くことは重要だと思う。
 そして、風景の中に必ず小人がいたのがとても印象的だった。

 この美術館の白眉は、一番奥の展示室にある。
 手前に水を張ってフローティングキャンドルを浮かべ、鏡を利用してずーっと奥の方まで影絵が連続しているかのように見せた作品が3点、飾られている。
 横幅6mという藤城清治作品の中で最大サイズだという影絵は、この美術館のオープンに合わせて製作された作品だ。美術館のオープンに間に合わなかったので、オープン予定日はプレオープンとし、この作品が完成して展示された日を正式オープンとしたそうだ。
 遊園地のようで観覧車やメリーゴーランドがあり、木々が燃えている不思議な影絵だ。
 その他の2点は、大曲の花火と、紅葉の京都の清水寺の風景を描いたもので、やはり奥の方までずーっと続いている様子は圧巻だった。

美術館外観 結構、急いだつもりだったけれど、甥っ子には長すぎる時間だったらしい。
 妹一家は先に出て、母と私はミュージアムショップに行き、甥っ子へのプレゼントに「銀河鉄道の夜」の絵本を買った。「セロ弾きのゴーシュ」よりも、銀河鉄道の夜の方が挿絵が幻想的で綺麗だと思う。
 その他、母と絵はがきを2枚ずつ購入して美術館を出たら、目の前にまだ甥っ子たちがいた。
 待っていてくれたというよりは、なかなか先に進めなかったようだ。

 藤城清治美術館から車でホテルに戻り、鍵を受け取ってお部屋に入る。しかし、これが遠い。ホテル内で万歩計を付けていたら相当の歩数を稼げた筈である。
 チェックインしたオリエンタルガーデンのフロントから、通路でつながったガーデンスィートという別館まで、何回か道を間違えたくらい複雑で遠い。
 その代わり、その一角には我々しか宿泊していなかったようで、甥っ子に同行している身としては有難い。何故か階段や坂が好きな甥っ子は、「案内してください。」などとおだてると率先して歩いてくれる。

バースデーケーキ 15時半くらいにお部屋に到着すると、甥っ子が「おばあちゃん達の部屋に行く。」と騒ぎ、早速、座椅子に座って一人前にホテルの案内などを見ているのが可笑しい。
 お茶を淹れようとしていると、妹たちもこちらの部屋にやってきた。珍しく「紅茶がいい。」と言うので、はいはいと用意をしていると、ホテルの方がケーキを届けてくれた。
 サプライズで妹が私のバースデーケーキを用意してくれていたのだ。
 びっくり!
 ベリーのたくさん載った生クリームのケーキなんて本当に久しぶりだ。

 甥っ子が大興奮でチョコレートのプレートや上に載ったベリー類を食べようとするのを妹たちが大騒ぎして押しとどめ、素早くろうそく(5本だったのは何故?)を立てて、甥っ子主導でハッピーバースデーの歌を歌ってもらった。
 もちろん、ろうそくの火を消すのも、甥っ子と私の共同作業である。
 甥っ子が待ちきれずにケーキに手を出し、上に並べられたベリー類は恐らくほぼ全て甥っ子のお腹に入ったと思う。そんなに食べたいのかと可笑しい。
 なかなか美味しいケーキだった。
 サプライズをありがとう!

 夕食を17時半に指定されていたので、ケーキをいただいたばかりではあるけれど、「今から行こう!」という話になった。
 妹一家よりも母と私の方が準備が早いのは当たり前である。「本館の大浴場に行くよ。」と妹に声をかけ、母と先乗りした。
 浴衣に着替え、ホテルの人に教えてもらったとおりの道を通ろうとすると、その道筋にある教会で結婚式が行われていたようで、新郎新婦が記念写真を撮っている。着飾った方々がちらほら集まっている場所を突っ切る温泉旅館の浴衣姿の二人・・・。申し訳ない限りだ。

 本館にある「湯遊天国」は、内風呂と露天風呂があり、泉質も3種類(硫黄泉、マグネシウム泉、弱アルカリ泉)ある。岩風呂の作りになっている湯船が多く、なかなか贅沢な感じである。
 内風呂のフルーツ風呂の人気が高く、大混雑だ。
 脱衣場も結構混雑していたけれど、中に入ってしまえば、湯船がたくさんあるし余裕がある。
 ここは日帰り入浴も可能だし、水着着用のアクアヴィーナスとも繋がっている、夕食前ということもあって、一番混雑する時間帯だったのかも知れない。

 よもぎサウナにちょっとだけ入ってみたものの、やっぱりサウナが苦手な私はすぐに出てしまった。あともう一つか二つあったサウナ以外、全ての種類の湯船に浸かったと思う。
 硫黄泉は白く濁っていて、一番「温泉だなぁ」という感じがする。硫黄泉に長く浸かっていると、次の日も、下手をするとさらにその次の日も自分から硫黄の匂いがしているような気がするのが困ったところである。
 寝湯のジャグジーも気持ちよかったし、フルーツ風呂に入って、みんながずっと浸かっていた理由が判った。かなり温めなのだ。りんごとオレンジとレモンが浮かんでいた。
 「あつめ」とか「ぬるめ」の表示はもうちょっと正確だといいと思う。

ライトアップ お湯を次々とハシゴしたせいか、露天風呂などかなり空気が冷たくてひんやりしていたのに、久しぶりに立ちくらみを起こしかけた。そこまでするなんて阿呆である。
 30分くらいであがり、母が「外で待ってるから。」と言うので急いで身支度をして出ると、母の姿がない。待ちくたびれて先に帰ったのかしら? とゆっくり戻り、先ほど新郎新婦が写真撮影をしていた辺りでライトアップをしていたので写真を撮ったりもしたけれど、それでも姿を現さない。
 部屋まで戻ったのかと思ったけれど、鍵を持っているのは私だし、部屋の前にもいない。妹たちの部屋で休んでいるのかと聞いてみたけれどいない。

 あまりにも複雑な構造だから迷子になったのか? しかも、そろそろ夕食の時間である。
 慌てて探しに行ったら、義弟が追いかけて来てくれた。
 何と母は、建物間を巡る送迎バスに乗り、その送迎バスがぐるっと一周したために戻るのに時間がかかったのだと言う。本人が「楽だったわよ〜。」とのんきにしているのを見て脱力してしまった。

 何はともあれ、夕食である。
 甥っ子が張り切って先頭を歩いて行くので「案内してねー。」と言うと、「こちらへどうぞ〜。」などと身振り付きで教えてくれる。階段もある通路で後ろを振り返りながらやってくれるので、危なっかしいことこの上ない。
 チェックインしたフロントの反対側にあるレストラン万里に到着した。夕食は中華をメインにしたビュッフェである。
 甥っ子を入れて5人いるので、子供用の椅子が用意され、円テーブルに案内された。

 温泉を散々堪能したおかげで、私のお腹はしっかり空いている。
 張り切ってお料理を取りに行く。義弟はアルコールは飲まないし、妹はお腹に赤ちゃんがいるので、一人で飲んでも仕方がないとアルコール抜きの健全なテーブルである。
 できるだけたくさんの種類を少しずつ取る。
 結構、美味しい。
 唯一「那須鶏」だけはブランドというか、種類が明示してあって、そのスープもから揚げもなかなかジューシーで美味しい。
 デザートまでしっかりいただいた。
 お腹いっぱい食べ過ぎて、緑豆のお汁粉とごまだんごを食べられなかったのが心残りだ。

夕食夕食

 甥っ子は和食好きの偏食で、なかなか食べられるものがなかったようだ。
 結局、ごはん(チャーハン等ではなく、本当に白いごはんだけ!)をお茶碗に半分くらいと、あとはひたすらパイナップルを食べていた。
 お父さんと入った温泉でもかなりはしゃいでいたそうで、ごはんも食べて満腹になればあとは寝るだけだ。甥っ子は、18時半前に妹に抱っこされて寝入ってしまった。寝入ってしまった後、物凄い汗をかいていたのがちょっと可哀想だった。

 18時半過ぎに部屋の前で「解散」となった。
 和室で寝転んで母と二人テレビを見ていると何だかすーすーする。「寒いよね。」と言いあってエアコンの設定温度をどんどん上げていったら、30度に設定してもまだ寒い。
 お手洗いに行って戻ったときに気がついたことには、この部屋は相当に暑い。寒く感じるのは床上数cmだけだ。
 小さい床置きのセラミックファンヒーターがあった理由がようやく判った。

 和洋室の両方にほぼ同じ大きさのテレビが設置してある。
 20時からは、母は和室で、私は洋室でそれぞれテレビを見る。那須まで来て何をやっているのかという感じである。母は大河ドラマ「八重の桜」、私は「劇的! ビフォーアフター」である。
 貧乏性の私は、このホテルにはいくつも温泉施設があるのに、温泉に1ヶ所1回しか入らないなんて考えられない。
 「湯遊天国」は一旦外に出ないと行けず寒そうなので、オリエンタルガーデンの湯処ひのきに行った。

 21時過ぎだから空いているかと思ったら、意外と人がいた。
 名前のとおり内湯も露天風呂も全てひのきの浴槽だ。岩風呂の野趣な感じもいいけれど、すべすべとして痛くなく、香りも良くて手足が伸ばせる檜風呂もいいものだ。湯船は5〜6個もあり、、全て硫黄泉である。
 後半は三つある露天風呂のうち一つを独占し、貸切風呂のような感じでのんびりゆっくりした。

 部屋に戻ってもまだ22時過ぎだった。母は「寝ちゃってる。」と言いつつ、テレビを見ていたらしい。
 「明日の朝、温泉に行く?」「6時に起きて行くとみんな重なって混雑しているかも。」等々と協議し、部屋にあった目覚まし時計を5時50分にセットする。
 最初はエアコンも2時間後に切れるようセットするつもりだった。しかし、母が「朝方、寒いんじゃない?」と言う。
 濡れたタオルをかけたタオルかけを持ち込み、コップにお湯を汲んでテーブルに置き、マスクを装着して乾燥対策を整え、エアコンは20度でかけっぱなしにした。

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2013.11.18

無事、帰宅する(那須)

 2013年11月17日(日)から1泊2日で、妹一家と母と5人で那須に行って来た。

 初日は、私たちは新幹線で、妹一家は車で那須に行き、ホテルで合流した。その後、お昼ごはんを食べて、今回の目玉である藤城清治美術館に行き、みんなに私の誕生日を祝ってもらってケーキを食べ(ありがとう!)、温泉三昧に夕ごはんを食べて解散。
 2日目は、朝から温泉を満喫してから朝食、りんどう湖ファミリー牧場で遊び(甥っ子はゴーカートに乗って楽しそうだった)、お昼ごはんを食べて那須塩原駅で解散という行程だった。

 この1泊2日の旅行にかかった費用は、一人分約24600円だった。ここには、交通費、宿泊費、食事代、入場料等が含まれているが、お土産代は含まれていない。

 また、初日の万歩計は4674歩、2日目は9837歩で、ホテル内では万歩計を持ち歩いていなかったとはいえ、破格に歩かない旅行になった。

 この2日間、那須はとても暖かくて「寒いだろう」と着ていったダウンのコートは持ち歩くことの方が多かったのだけれど、とりあえず、持ち物リストは以下に。

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2013.11.10

台湾旅行記2日目その1

2013年10月20日(日曜日)


 7時に目覚ましをかけてもらったところ、お姉さんの携帯は「休日設定」で目覚ましが鳴らなかった。最近の携帯電話はそんな機能も持っているのねと思う。
 カーテンを開けるといいお天気である。
 早速、ロビーに朝食を食べに行く。


朝食 朝食チケットを渡すと、「この席で食事しています」というカードを手渡された。日本の大型ホテルのようである。
 ビュッフェ形式の朝食には、和洋中が揃っている。和食はごはんとお味噌汁、冷奴(他にもあったかも知れない)くらいのラインアップとは言え豊富なメニューである。
 折角台湾に来ていることだし、中華を中心に選んだ。


 シェフのお姉さんが作ってくれる麺類のコーナーで米粉を使った麺を頼むと、塩味のあっさりスープにお魚のすり身の団子を入れたスープ麺を作ってくれた。他に点心や野菜炒めにゆで卵の烏龍茶煮、スープをお皿に取り分ける。飲み物として烏龍茶が普通に用意されていて嬉しい。
 最後はフルーツとコーヒーにして、洋風で締めた
 控えめに取ったつもりが、お腹が一杯である。 


 腹ごなしも兼ねてホテルの周りの散歩に出ようとしたところ、ホテルの裏側に出られるドアに向かう途中、「ちょっとちょっと。」とキオスクのようなお土産物屋さんの中にいたおばさんに呼び止められた。正しく日本語である。
 このおばさんが商売上手で、白菜のストラップを勧められた。六つで500円と、日本円でOKだし、二人で買って分ければいいとアドバイスしてくるところも上手い。また明日来ると言うと「一日交代だから、明日は私じゃない。」とおっしゃる。
 あと二つオマケしてもらい、二人で8個500円で購入した。


 そのお店は焼き物の置物がたくさん揃っていて、十二支を紐に連ねたものなども勧められる。
 妹の誕生日プレゼントを探しているところだし、出産を控えた妹に台湾で買った干支の置物というのは霊験あらたかっぽい。
 見せてもらうと、牛の置物はなかなかファニーフェースで可愛い。
 二つ買うからと値切り、ついでなので自分の干支のものと合わせて二つ3400円で購入した。


 改めてホテルの裏側に出てお散歩開始である。このホテルはとても巨大で、半周するだけでも結構かかる。工事中の案内があったとおり、上階の一部のベランダの手すりに汚れ避けのシートがかけてあるのが見えた。
 また、裏側には、テープを張られて立入り禁止になっている、古びた建物もあった。もともと、圓山大飯店は宋美麗が外交のために建てたホテルで、脱出のための地下道も用意されているという話だ。1953年にオープンしたということだから、当時の建物だったのかも知れない。
 改めて見上げると、ホテルの外観もホテルのロビーも豪華そのものだ。迎賓館のような役割を果たしてきたホテルならではだ。観光スポットとなるのも納得である。


ホテルのロビーホテル外観


 部屋に戻る途中、最上階である10階まで上がった。
 最上階には客室はなく、宴会場というかパーティ会場として使われているようだ。まだ準備中らしい会場にちょっとお邪魔し、窓からの眺めを楽しんだ。
 私たちの泊まっている部屋は3階で、高台に建っているホテルとはいえあまり「高さ」は感じない。最上階からの眺めはやはり高さの違いを感じる。でも、ホテルの門が間近に見える3階の部屋からの眺めもなかなか良いと二人で結論した。


 9時過ぎに部屋に戻って、明日の午前中に変身写真を撮りに行こうと、ガイドのリョウさんに電話した。お姉さんの携帯電話は元々海外使用可能な設定になっている筈が、何故か通じないと言う。ホテルの部屋の電話で連絡を取ることができた。
 変身写真を撮りたいと話すと、予約手配するからちょっと待ってくれと言われ、すぐに折り返しの電話がかかってきて、手配した結果はフロントに連絡しておいたからフロントでメモを受け取ってくれと言われる。
 フロントに行くと、お店と担当スタッフの名前、住所電話番号等が書かれたメモを渡された。


龍山寺 ホテルと駅を往復するシャトルバスに乗り、MRTで龍山寺に向かった。龍山寺駅で降り、地下通路を少し歩いて上がった出口の目の前が龍山寺である。
 意外と小さい。
 お線香を買い求める。みなさん、火のついたお線香の束を掲げ、前後に振ってお参りしている。お作法があるとらしいけれど、よく判らない。周りの方の真似をして自分の前でお線香を捧げもち、よく判らないながら、本堂に向かって右側から奥に入り、そのまま半時計周りで順番にお参りした。
 本堂の裏手にもお参りする廟のような建物が並んでいる。


 お天気もいいし、火もあちこちにあるし、お線香が炎上しているところもあったりして、熱く暑い。
 一通りお参りし、日本人観光客のグループを連れたガイドさんが来たので、つい「私もグループの人です」という風情で説明に聞き入った。もっとも、聞き入ったけどすでに忘れてしまっている。
 商売繁盛の神様と、縁結びの神様が近いところにいらしたことと、三国志の登場人物が神様になっているんだなぁと思ったことは覚えている。


 おみくじを引こうと言うお姉さんについて行くと、赤い三日月形の木の牌を二つ渡された。この牌を振って上向きがひとつ、下向きがひとつという組み合わせになれば、おみくじを引いてもいいそうだ。
 赤い木牌を振るのは3回までで、かく言うお姉さんは、1回もおみくじを引けたことがないらしい。赤い三日月形の木の牌が揃わないのは、予め唱えたお願いごとについて「まだ占う時期ではない」というメッセージらしい。
 私は1回目で表裏が出た。お姉さんは今回も3回とも揃ってしまい、おみくじは私一人が引くことになった。


 1mくらいもありそうな棒を引くと先っぽに漢数字が書いてある。九十九だ。いいんだか悪いんだか、意味ありげな数字である。
 棒を戻して、すぐ近くにあるおみくじの箱を探す。引き出しがたくさん並んでいて、99までしかない。一番最後の数字を引いたらしい。
 きょろきょろ探しても、「おみくじ代」を入れるような箱もなければ集金している感じの人もいない。勝手にお賽銭でいいことにしてもらい、おみくじを見る。


 漢字である。日本人の私にも判る漢字が並んでいる。台湾はあまり漢字を簡略化していないという話を聞いたことがあるから、それで私にも読めるのだろう。
 漢字一文字一文字は判る。そして、どうも不幸を連想させる漢字が並んでいるような気がする。
 お姉さんは、別の建物にある窓口のようなところで読み解いてくれると言う。読み解いてもらったら悪いことを言われるような予感がして、激しく気が進まない。
 しかし、周りを見回してもおみくじを結ぶような場所が見当たらず、一縷の望みを託し、10人弱が並んでいる最後尾に並んだ。


 並んでいると本堂で賑やかな音曲が始まった。
 覗きに行ってみると、お坊さん達が集まり、笛や太鼓を演奏し、マイクを持って歌っているのかお経を上げているのか、とにかく何らかの「儀式」が行われている様子だ。
 周りにいる台湾の人たちは別に動じたり珍しがったりしていないから、日常的なことなのかも知れない。
 おかげで待ち時間が短く感じられて有難かった。


 そして、私の順番である。
 「英語での案内になる。」と言われ、それじゃあ判らないと思っていたら、窓口のお姉さんは日本語まじりで話してくれた。嬉しい。
 もの凄く雑にまとめると、「色々なことがあって頭に血が上ったようなパニックするような状況になるけれど、その状況は沈静化する」と書かれているらしい。お姉さんは「これは”普通”のおみくじよ。」と強調する。よっぽど私が不安そうな顔をしていたらしい。
 もっと悪いことを想像していたので、ちょっとほっとする。こっそり目立たないところに結んで帰ろうかと思っていたおみくじを、お守り代わりに持ち帰ることにした。


 しかし、である。
 帰り際にふと見上げると、そこには「おみくじの引き方」の説明日本語バージョンが貼られていた。
 そうすると、どうも私はまだ「おみくじを引いてよろしい」という状況にはなっていなかったらしい。
 次回の台北旅行まで忘れないよう、ここに「おみくじの引き方」を簡単に書いておくことにする。


**********
 おみくじを引くときは1本のおみくじに1つの願いごとをする
 神筥をを両手で旨の前で持ち、氏名、住所、生年月日、願いごとを唱え、神筥を落とし、聖杯(片方は上向き、片方は下向き)が出ればおみくじを引くことができる
 笑杯(両方裏)は願いごとが意味不明だったりあるいは縁がないというお告げであるので、もう一度お願いする
 凶杯(両方表)は神様がお許しにならないあるいは怒っているということなので、もう一度お願いする
 聖杯が出たらおみくじを引く
 仏前に戻り、おみくじが正しいかどうかお伺いを立てる。聖杯が3回続けて出ればそれは正確ということ
 (私はこの手順をすっ飛ばした・・・。)
 お神籤解説所に行き、内容を解説してもらう
**********


 私が引いたおみくじをどう考えるべきか微妙なところだけれど、気にしていても仕方がない。龍山寺を後にした。
 まだ11時を過ぎたばかりだし、朝ごはんをたくさんいただいてお腹は空いていない。腹ごなしも兼ねて、西門町に向けて歩き始めた。
 暑い。天気がいい割に、じめっとしている感じがする。しかし、歩道にはアーケードのように屋根があって、日差しが遮られると涼しい、ような気もする。


剥皮寮外観 15分くらい歩くと、ちょっと雰囲気のいい場所に出た。
 「何かの跡」という感じだ。しかし、扉も窓も閉まっていて、中に入ることはできそうもない。カーテンの隙間からは、何かの機械のようなものが見える。家内制手工業、という感じだ。
 何となく横目で見ながら歩いて行くと、扉が開いてWelcomeな感じの場所があり、入ってみる。


 一言で言うと、表参道にあった同潤会アパートのイメージだ。昔は人が住んでいたけれど、今はリノベーションし、ワークショップを行ったり、展示を行ったり、文化発信のスペースとして活用されています、という感じだ。同潤会アパートは自然発生的なものだったと思うけれど、こちらは「そうしようと思ってそうした」という雰囲気がある。


 帰国後に調べたら、ここは剥皮寮という場所だったらしい。
 最近よく読ませていただいている方の旅行記にバッチリ写真つきで紹介されており、台湾に行く前ももちろん見ていたのに、帰ってきてしばらくするまで全く気がつかなかった。阿呆である。
 行く前にあちこち見ていた台北ナビというサイトにももちろん紹介されていた。ますますマヌケである。


 台北ナビの記事を私の独断と偏見でまるめると、剥皮寮は日本統治時代に、老松小学校の敷地の一部だった場所だ。小学校としては広すぎて土地が余ってしまい、余った場所に商店などが立ち並んだのが始まりである。
 1980年代までほとんど完璧な形で残っていたものの、老松小学校とともに剥皮寮にも改築の話が出た。その後、台北市が1988年から歴史的町並みの保存をはじめ、2009年に修復が完了している。
 展示内容は色々変わるらしく、私たちが行ったときは、人間国宝といった雰囲気の方々の写真と説明パネル、作品などが展示されていた。
 これらの展示も含めて入場無料である。


剥皮寮剥皮寮


剥皮寮剥皮寮


 私たちが「一続き」と思っていた台北市郷土教育センターは、単にお隣の別の施設だったらしい。
 こちらは、「昔の学校」を再現してみました、という感じの展示が多かったと思う。
 小さい机と椅子が並んでいたり、子供たちが体験コーナーのようなところで遊んでいたりして、なかなか長閑な空間だ。
 そして、何よりも、建物の雰囲気がよい。もっと気合いを入れて写真を撮れば良かったなぁと思う。


西本願寺跡の鐘楼 12時過ぎくらいに台北市郷土教育センターを後にし、再び西門町を目指して歩き始めた。
 途中、公園のように整備されつつある西本願寺跡の前を通ったり、店頭でニラのたっぷり入った饅頭を茹で、中には小皿の料理がいくつも用意されて自分で定食を作れるようになっているやけに美味しそうな定食屋さんに心惹かれつつも「ニラだけじゃ嫌だ」と通り過ぎる。
 余りにも喉が渇いて休憩しようとショッピングビルのようなところに入った。


 ビルに入ってすぐのところにお茶スタンドがあり、試飲もさせてくれた。レシートを見ると、日出茶太というお店だったらしい。
 試飲したお茶「桂花鳥梅汁」が美味しくて、お砂糖は30%に氷は0%に減らして作ってもらった。かなり大きなカップに氷なしでもなみなみと入れてくれて60元はお買い得だと思う。
 お砂糖を減らして正解で、さらに飲みやすくなった。
 昨日の士林夜市でもお砂糖の量と氷の量を調整してくれたから、台湾ではこのカスタマイズは普通のことなんだろう。


総統府 水分補給して元気回復し、再び歩き始める。それでも、やっぱり西門町は遠い。
 ちょっと疲れたし、MRTに乗ったとしても博物院までは駅からタクシーかバスに乗る必要がある。「だったら」とこの辺からタクシーに乗ることにした。
 タクシーの中でお姉さんが地図を広げていたのは、趣味というよりは「回り道なんてしたら許さないわよ」という牽制のつもりだったそうだ。単純に、車窓観光を楽しため、台北の街の地理を頭に入れるためかと思っていたから驚いた。


 タクシーの中で、運転手さんがiPodを駆使して流していた音楽は、「津軽海峡冬景色」や「銀河鉄道999」などの日本の音楽をシンセサイザーの様々な音色で演奏したものだった。ハンドルを握る手を見ると、音楽に合わせて指が動いていたから、ご本人も楽器をやっている人だったのだと思う。
 日本の懐メロシリーズかと思っていたら、ちょうど故宮博物院の敷地内に入った辺りでかかった曲は最近の曲だったらしい。お姉さんが「アニメのテーマだよ。私、知ってる。」と言って思い出すべく煩悶し、ちょうど入口前に到着する寸前、「思い出した!」と叫んだその曲は、「ワンピース」のテーマだった。
 何だか可笑しい。


 タクシー代約300元で、故宮博物院に到着した。


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2013.11.05

530000アクセス達成!

 昨日(2013年11月4日)、どなたかが530000アクセス目を踏んでくださっていた。
 持ち物リストと、そろそろ時期的にオーロラ関係へのアクセスが多い。「上手く行かなかった例」として参考になるかも、と思う。

 これまでの経過は以下のとおりである。

 スタート 2004年9月1日
 10000アクセス 2005年7月17日
 50000アクセス 2006年11月22日
100000アクセス 2008年6月15日
150000アクセス 2009年2月21日
200000アクセス 2009年11月30日
250000アクセス 2010年9月16日
300000アクセス 2011年5月26日
350000アクセス 2012年2月8日
400000アクセス 2012年9月3日
450000アクセス 2013年2月19日

460000アクセス 2013年3月27日
470000アクセス 2013年5月3日
480000アクセス 2013年6月11日
490000アクセス 2013年7月18日
500000アクセス 2013年8月14日

510000アクセス 2013年9月7日
520000アクセス 2013年10月3日
530000アクセス 2013年11月4日

 こうして続けていられるのは、遊びに来て、読んでくださる方のおかげです。
 ありがとうございます。
 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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2013.11.03

台湾旅行記1日目

2013年10月19日(土曜日)


 ご一緒するお姉さんとは、8時50分羽田空港国際線ターミナル集合の約束だ。改札を抜けてターミナルビルに入ったところでばったり会えた。空港税等々3000円強を支払い、eチケットの控えを貰えば手続は終了である。
 お姉さんは私と同じくらいの大きさのキャリーケースを持っていて、機内持込みにすると言う。持たせてもらうと、確かに中味は空っぽなんじゃないかというくらい軽い。そこからさらに必要ないものをコインロッカーに預けていて、毎度のことながら、自分の荷造りの手際の悪さにクラクラする。


 私は羽田の国際線ターミナルが初めてで、江戸小路にも連れて行ってもらった。思っていたよりも狭くて、この時間では全てのお店が開店している訳ではなく、人も少なくて閑散としている。
 早々にセキュリティチェックを抜け、出国審査を終えた。
 お姉さんはカフェで小さなケーキとコーヒーを頼んで朝ごはんにしていた。私もアイスコーヒーでお相伴する。


キティジェット エバー航空059便は、定刻(10:50)どおりに出発した。
 私たちが乗った飛行機は「キティジェット」だ。
 外観に大きくキティちゃんが描いてあるのはもちろん、機内はクッションやヘッドレストのカバーもキティ柄、お手洗いにある化粧水等のアメニティもキティのボトル入り、トイレットペーパーもキティ柄だ。キャビンアテンダントさん達ががつけているエプロンにもキティがつき、このエプロンは機内販売もされている。
 キティ・ファンではないけれど、意外と気分が上がった。
 キティ柄のついたコロンは、メロンの香りで、なかなか爽やかだった。


機内食 日本と台湾の時差は1時間である。
 台湾時間の12時少し前、機内食が配られた。チキンかビーフか選べてチキンにしたところ、鶏のから揚げのあんかけ丼のような感じだった。
 ピンク色をした素麺は紫蘇の香りがしてなかなか美味しい。キティの絵のかまぼこが載っている。紙コップ、お箸の袋、スプーンにもキティが付いている。
 朝早くにパンとコーヒーで軽く食べただけだったし、ほぼ完食した。


 13時30分くらいに台北の松山空港に到着した。羽田発着の便は全て、台北では松山発着になるようだ。両方で街から近い空港を利用できるのは大きなメリットである。
 私が預けた荷物が出てくるのが意外と遅くて、これなら機内持ち込みにしてしまえば良かったかなと思う。
 きっと私達の他にも寄せ集めのツアーの人がいて、一まとめにして送迎されるんだろうと思っていたら、出迎えのリョウさんよると私達だけの送迎だった。ちょっと驚く。


 「手数料は取らない。」と言うリョウさんに10000円を2900台湾ドルに両替してもらい(1元=3.45円)、圓山大飯店に送ってもらった。空港からホテルまで20分くらいだ。道も渋滞していなかったし、ホテルは滑走路に下りた飛行機からも見えたくらいで近い。
 私が2回目、お姉さんはもう何回も台湾に来ているので、「水道水は飲めません。」くらいの注意で話が済んでしまう。
 その他、マッサージ店の紹介があり、「送迎付きでどこにでも迎えに来てくれるから、夜、出先に迎えに来てもらってホテルに送ってもらえばよい。」と利用法を伝授された。


 「猫空に行きたい。」と言ってみると、「天気によってはゴンドラが止まってしまう、それは誰にも判らないことだ。」とあまり気乗りしない様子である。
 しかし、今日から3日間の天気予報的には今日が一番「大丈夫そう」であることは間違いないらしい。それだけ情報を聞ければよしとする。
 リョウさんは、ホテルのチェックイン手続きをし、携帯電話が海外でも使えるようにしてあるかと尋ね(持っていない私には何のことやらである)、お姉さんがyesと答えると、自分の携帯番号を教えてくれて「夜中でもOKだよ。」と言って帰って行った。
 圓山大飯店では改装工事をしており、7〜9階は閉鎖されている。そのためもあってか、お部屋は3階だった。ちょっと低いけれど、そもそも圓山大飯店は高台に建っているので眺めはいい。


部屋からの眺めホテルの部屋


 部屋に荷物を置き、ホテルのコンシェルジェのお姉さんに、明日の昼、故宮博物院にある故宮晶華というレストランでの国宝宴を予約してくれるようにお願いする。日本語と英語のちゃんぽんで、故宮晶華のHPの国宝宴のページをプリントアウトしたものを示したら笑顔になった。通じたらしい。
 朝一番で行って見学後にお昼を食べ、満足していたらそのまま次に向かうし、まだ見たかったら再入場すればいいと思っていたら、同じことを考える人が多いのか、昼の予約はいっぱいで夜なら可能だと言う。
 博物院が閉館となる18時30分からで予約してもらった。


 明日の準備もでき、猫空に向かった。まだ14時過ぎだ。
 ホテルから20分おきに最寄の圓山駅までシャトルバスが出ている。これを利用してMRTの駅に行き、悠々カードにチャージした。やり方が今ひとつよく判らなくてマゴマゴする。券売機の近くにあった悠々カードのマークのある機械にカードをかざし、お金を入れればいいようだ。何かの本に猫空のゴンドラは180元とあった記憶があり、とりあえず500元をチャージした。
 MRTの料金は安い。最低料金が20元だったような気がする。約70円である。


 猫空までは、2回乗り換えてまずMRT動物園駅まで行く。乗り換え時間を含めて30分以上乗って35元だった。やっぱり安い。
 忠孝復興駅で乗り換えた後はずっと地上(高架)を走る。「郊外」という感じの窓外の景色だ。大学があったり、団地(らしきもの)があったり、緑の中を走ったりする。
 終点の動物園駅で降りると、人の流れはそのままゴンドラ乗り場に向かっている。
 週末だし、台北在住の人にも手ごろなお出かけスポットになっているのだろう。


 ゴンドラ乗り場に行くと、水晶車と名付けられた、床が透明になっているゴンドラに乗りたい人は別に並ばねばならず、椅子に座って待っている人が20人くらいいる。二人してちょっと迷った後、時間優先で普通のゴンドラ乗り場に向かった。
 エスカレータで上がって行くと、普通のゴンドラ乗り場もディズニーランドのような行列になっていて、一方の「床が透明」なゴンドラの方はある程度人がはけてから呼んでいるらしくほとんど行列していない。もしかしたら、待ち時間はほとんど変わらなかったかも知れない。


ゴンドラ 悠々カードをかざして改札を通過し、乗り場に入る。ホテルを出発してから1時間というところだ。
 やってきたゴンドラの外側に水滴がついているのを見て「上は降りだしたか?」と思いつつ乗り込む。1台に6〜8人を乗せているようだ。そういえば、入口のところに「一人の人は早く乗れます」列も用意されていた。相当に効率はいい。
 ゴンドラは緑の中を進み、なかなか気持ちがいい。
 振り返ると、台北の町並みも見える。残念ながら、今日は霞んでいる。


 目の前のかごが「補修用」という本当に単なる「かご」で、ゆらゆら揺れているのを見ているとかなりコワい。あれには乗れない・・・と思う。
 終点の猫空までの間に二つの乗降可能な駅がある。その途中駅で待っている人もいたけれど、途中下車する人はほとんどいないし、出発駅の動物園駅で効率よく詰め込んでいるので、なかなか乗れない。途中から乗ろうというのはかなり無謀な試みといえると思う。


ゴンドラからの眺めゴンドラからの眺め


 床が透明になっていない方に乗ったにもかかわらず、このゴンドラは怖い。かなり、コワい。
 乗車時間25分とまず相当に長いし、山と山との繋ぎ方が大胆だ。
 山肌に沿って急激なアップダウンをするのも怖いし、山頂同士を長くつないで物凄い高さのところを行くのも怖い。ゴンドラで味わう怖さフルコースという感じである。これだけで、相当のアトラクションだと思う。
 これだけ楽しんで片道50元(約175円)は激安である。休日に若者や家族連れが次々にやってくるのも納得だ。
 このゴンドラだけ延々往復していても良かったくらいだけれど、猫空駅では帰りのゴンドラを待つ人が長い行列を作っていた。


賑やかな通り 「猫空」は茶畑地帯であり、茶芸館が点在する「お茶の里」である。
 ゴンドラを降りた通路の右手にインフォメーションがあり、そこに地図も置かれている。散策する前に寄れば良かったけれど行きには気付かず、ガイドブックにも猫空の地図は載っておらず、どこに何があるのか判らないまま適当に歩き始めた。
 賑やかな通りを選ぶ。駅の近くには屋台が並び、人で溢れている。
 そちらに行くと、「台北市鉄観音・包種茶研発推廣中心」という道案内があり、そこに行ってみることにした。腹ごなし兼お散歩である。


茶畑 ゆるやかな傾斜の道は、歩道が整備されている訳ではないものの、それほど車が多いということもなく歩きやすい。
 整備されてる? されてない? といった感じの茶畑や、眺めのいい場所に並んだ茶芸館、美味しそうなスイーツを出すお店や、お茶の里である猫空で果敢にコーヒーを供しているお店などが並んでいて、そぞろ歩きもなかなか楽しい。


 どれくらい歩けば台北市鉄観音・包種茶研発推廣中心に辿り着くのか判らなくて少し不安になる。人を満載したマイクロバス(猫空を巡回しているバスだと思われる)がびゅんびゅん走っていればなおさらだ。
 遊歩道も整備されているけれど、雨の降りそうな夕方にはちょっとチャレンジはできない。次は1日かけるつもりで来てもいいなと思う。


お茶づくりの説明 のんびり20分くらい歩いて、台北市鉄観音・包種茶研発推廣中心に到着した。16時半過ぎの市の施設は、17時の閉館に向けて準備万端という感じである。
 流石にお茶の里にある「茶研発推廣中心」だけあって、大きなマグカップが用意され、蛇口から烏龍茶が飲み放題になっている。お茶を収穫してからの作業に必要な道具が展示され、 美加茶園というお茶屋さんがテーブルを出して出店している。テラスに出てみると、微妙に不ぞろいなお茶畑を見ることができる。
 どうしてもわざわざ行くほどの場所ではないけれど、行ってみても悪くない、という感じだ。


 飲み放題烏龍茶の片付けが始まったのを潮に、私たちも引き返した。
 来る途中で気になっていた、天恩宮というお寺の隣にあるお土産物屋さんに立ち寄る。地元の方々も次々に吸い込まれている。干し梅やパイナップルケーキ、ゼリーなど、様々なお茶請けがばら売りされている。
 妹に「パイナップルケーキをお土産に買ってきて。」と言われたのを思い出し、パイナップルケーキ等々を300元分買い求めた。これで、家へのお土産は完了である。


 お土産物屋を出ると、雨が降っていた。
 もう扉が閉められてしまったお寺の前で少し雨宿りしたけれど、どうも止む気配がなく、傘を差して歩き始めた。目的の茶芸館までそれほど距離はない筈である。
 行きがけにはガラガラだった茶芸館も、段々賑わってきている。流石に夕日は無理だけれど、台北の街の夜景を見ようという人が増えてきているのだろう。


 ゴンドラの猫空駅近くにある縁続縁茶芸という茶芸館に行った。猫空の茶芸館は24時間営業のところも多い。
 通りがかりに見たところ、ゴンドラ待ちの人がかなりまだ並んでいる。雨が降り出したから早めに退散という人も多いらしい。
 縁続縁茶芸は建物の2階にあって、入口で「お茶か? 食事か?」と聞かれた。ここで「食事」と答えると、茶葉料理を供する3階に案内されるようだ。私たちは「お茶」と答え、2階の夜景の見える窓際の席に案内された。
 席に向かう途中に池があり、池の中に配置された飛び石を伝って行った。風情だ。


茶芸館内装茶芸館内装 席は個室風かつ板敷きの座敷風で、内装は全体的に古民家風だった。なかなか趣がある。
 メニューに日本語で注意事項のようなものが書いてある。人数が5人以下の場合は席料が発生しますとか、ミニマムチャージがありますとか、3時間までですとか、そういう内容だ。
 割と愛想のないお店の女の子にお勧めのお茶を聞くと鉄観音烏龍茶だと言う。お茶請けをお盆一杯に並べて持って来てくれたものの、特に説明するでもなく持って帰られてしまい、結局頼んだのはお茶だけだ。


 お店の人が間違えたらしく、私たちの席に、烏龍茶セットとは別に、ごはんセットが運ばれてきた。もちろん苦笑いしたお店の女の子がすぐに持って行ってしまう。しかし、そのとき見たごはんセットがかなり美味しそうで、ここでごはんを食べることにした。18時過ぎといい時間である。
 もう一度メニューをもらい、ついでに「お茶の飲み方を教えて。」と頼むと、はいはいと二つ返事で教えてくれた。愛想はないけれど、頼めばちゃんと答えてくれるらしい。さっさと教えてもらえばよかった。


茶芸館からの台北夜景 急須や茶壷をぐらぐら沸かしている熱湯で温め、茶葉を急須に入れてお湯を注ぐ。1杯目のお湯は、茶葉についている埃等を洗い、すぐに流してしまう。
 もう一度。急須に熱湯を満たし、割と時間をおかずに茶壷に移す。
 茶壷から聞香杯に注ぎ、すぐに丈の低いお茶碗に入れ替える。聞香杯の香りをかぐと、焙煎しているかのような香ばしい香りがする。
 これで、ワンセットだ。


食事 お茶をいただきながら(そして、窓外に広がる台北の街の夜景など写真を撮りながら)待っていると、注文した食事が運ばれてきた。
 愛想のないお店の女の子曰く「セットメニュー」は、ごはん、スープ、前菜3種盛り、メイン、烏龍茶のゼリーである。お姉さんは、牛肉の煮込みを選び、私は鶏肉のレモングラス焼きを選んだ。
 鶏肉のレモングラス焼きは、外側はぱりぱり、お肉はジューシーでなかなか美味しい。レモングラスの香りや味よりもピリ辛が際立っている。辛い!
 牛肉の煮込みは、甘いようなアニス独特の香りがして、お肉の塊がゴロゴロ入っている。どちらも美味しい。
 サッパリ系のお茶のゼリーまで、美味しくいただいた。


 流石に3時間とまで行かずとも、かなり長居してしまったようだ。
 お茶を頼むと、75g入りのお茶を持ってきてくれて、余った分は持ち帰ることができる。それで350元だから、台北市内よりもお安いのではなかろうか。
 この鉄観音は「焙煎したのか?」と思ったくらい香ばしい、ちょっと強い感じの烏龍茶で美味しい。
 トータル1000元ちょっとだった。カードが使えたら、お茶をいくつか買っていたのに残念だ。レジの後ろにお茶の缶というか箱が並んでいたから、購入もできたように思う。


月 19時過ぎ、ゴンドラ待ちの列はなくなっており、すんなり乗ることができた。
 しかも、来るときに見送った、底が透明になっているゴンドラである。もうすでに真っ暗になっているし、ゴンドラの中には灯りがついているので、下はほとんど何も見えない。道路の上を通るときに、街灯があれば目を凝らして道路を確認できるという感じだ。
 底が透明になっているゴンドラを指定して乗れるのは17時までで、それも納得である。
 ゴンドラから見えた夜景も、ほぼ満月だったお月様も、とても綺麗だった。


噴水ショー 動物園駅まで降りてくると、MRT駅とは反対の方に池があり、看板によるとどうやら噴水のショーを15分ごとに行っているらしい。あと数分だったので、正面の席に陣取って開始を待った。
 案内のアナウンスが入り、音楽とともに、噴水のショーが始まった。
 水も豊富、電気も豊富ということよね〜、というせちがらい感想が浮かぶ。
 5分くらいの噴水ショーはなかなか楽しかった。


 雨に降られないのは今日くらいかも知れないし、明日の夜は超豪華ディナーなのでその後で食べ歩きは無理だろうと、士林夜市に向かった。
 士林夜市に向かう車内で「永楽帝」の話になり、いつの時代の皇帝だったっけ?という話から始まって何故か日本に話が飛び、百人一首に女性天皇の歌が入っているはずだけどそれは誰だっけ? 天智天皇? それは男だよ、推古天皇の歌は入っていないし・・・と話していたら、うっかり乗り換え駅を過ぎて松山空港まで行ってしまった。
 かなり行き過ぎである。


 松山空港駅から引き返し、2回乗り換えて、剣潭駅まで行けばその目の前が夜市である。
 独特のアニスの匂いが濃く流れている。腸詰もフルーツも美味しそうだ。しかし、今ひとつ胃腸に自信が持てないし、すでにお腹はいっぱいで諦める。
 喉が渇いていたので、私は健康茶(60元)、お姉さんはフルーツのスムージーのようなものを買い、飲み飲み歩く。
 晴れ女のお姉さんが「強気に持ってこなかった!」と言う折りたたみ傘を買っていた。お店で働いていた男の子がなかなか可愛く、「これ。」と指差すと全部開いてくれて親切だった。あのお店はきっと彼で相当に売り上げているに違いない。


 凄い人混みのなかをぶらぶら歩くのはなかなか難しい。
 物凄い勢いで食べ物の屋台を引っ張っている人がいて、「何???」と思わず言ったら、お姉さんにあっさり「きっと警察が来たんだよ。」と言われて納得した。なるほど。
 1時間近くもうろうろしたのに何も買わなかった私もかなりマヌケである。
 そぞろ歩きは結構疲れるし、ホテルはここから近い。タクシーでさくっとホテルに戻った。


ホテルの部屋から ホテルに戻ったら23時近かった。
 リョウさんがホテルのライトアップもきれいですよ教えてくれたけれど、流石にもう終わっている。門のライトアップはまだ続いていたので、テラスに出て写真を撮る。
 テレビで天気予報を探すけれど「日本の天気予報(NHKが見られた)」か「台湾の今の天気」しか見つからない。
 1時過ぎに就寝した。


 -> 台湾旅行記2日目その1

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2013.11.01

「その国の旅を終えて100の質問(台湾編)」に答える

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 「その国の旅を終えて100の質問」は 旅して~世界206ヶ国&旅と暮らし からいただきました。
*****

tabibanner.gif

1.ハンドルネーム、性別、星座、血液型をどうぞ。
 姫林檎 女 蠍座 A型

2.行った国はどこですか?
 台湾

3.日程(年月日)と日数を教えて下さい。
 2013年10月19日〜10月21日 3日間

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