2012年11月末頃、母が突然、「熱海のMOA美術館に尾形光琳の紅白梅図屏風を見に行きたい」と言い出した。
しかし、その後が何というか曖昧模糊としていて、妹一家が行くかしらとか、きっと行きたいと言うに違いないとか、「美術館に国宝を見に行きたい」から始まっている割に、1歳児の孫とも一緒に旅行したいという気持ちも滲ませている。
私だけなら平日でも都合をつけるけれど、義弟も誘うならやはり週末ということになる。
以前に日曜日から1泊2日の旅行はどうかと妹夫婦に声をかけ、心優しい義弟は仕事の都合を付けて同行してくれたのだけれど、妹に「何も考えていない!」と怒られたことがあるのだ。
とりあえず、妹一家が行っても行かなくても紅白梅図屏風が公開されている期間中に熱海に行くことは決定、妹には一緒に行くかどうか母が電話して聞いてみる、という話に落ち着くまでに3日くらいかかった。
母は「行くかどうか聞いてみる」と言いつつ、なかなか妹に連絡を取ろうとしない。1ヶ月くらいして声をかけたものの、今度は妹からなかなか返事が来ず、2013年になってからやっと「熱海は遠いから行かないって」という回答があった。
母と日程を再調整し、決まった日程をもとにあれこれ調べた結果、熱海往復も味気ないような気がして、河津に宿を取り、河津桜を見て、稲取のつるし雛を見るという計画を立てた。
2012年の河津桜はだいぶ遅かったようなのだけれど、今年はどうだろうか。