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2014.04.26

三春旅行記1日目その2

2014年4月20日(日曜日)


 本日最後の「観桜」となる船岡城趾公園までは、白石川河川敷公園からバスで10分ほどと近い。
 船岡城趾公園と白石川は、宮城県で唯一「日本さくら名所100選」に入った桜の名所である。
 しかし、どちらかというと、船岡城趾公園はNHK大河ドラマ「樅の木は残った」で有名だと思う。私はこの大河ドラマを見ていないけれど、この「残った」樅の木の何代目かがこの船岡城趾公園にある。


船岡城趾公園


 我々の目的はもちろん「桜」である。船岡城趾公園には1000本もの桜があり、かなり急な山肌に植えられていることから、300mの標高差を一気に(というにはかなりゆっくりと)上がるスロープカーがある。
 このスロープカーが40人乗りで、往復で15分くらいかかるため、順番を待つ間、管理をしているおじさん達とおしゃべりした。何でも、昨日は気温が10度くらいまでしか上がらず、上は更に寒いので、お客さんはほとんど一瞬で降りて来てしまったと笑っている。
 もっとも、4月7日に開花した桜が今も咲いているのは、この低い気温と雨が降らなかったおかげである。


桜と観音像 川べりよりも少し標高があるためか、こちらの桜はまだ辛うじて「満開」と言って良さそうな様子を保っていた。嬉しい。
 さっきまで歩いていた白石川一目千本を見渡すことができる。なかなか気持ちのいい景色だ。連翹の黄色が明るさ、春らしさを倍加させている。
 「昨日はもうこの時間には人がいなかったので店じまいしていました。」という大道芸(パフォーマー)のお兄さんが、観音像のある広場でバルーンアートを見せている。


スロープカーベニシダレ 帰りは、時間に余裕もあったことから、ゆっくりと坂道を歩いた。
 ふと気がつくと晴れて青空が広がっている。びっくりだ。
 連翹と桜とスロープカーが見渡せるポイントを発見して写真を撮ったり、駐車場で一際目立っていた(推定)ベニシダレザクラを見に行ったりしているうちに集合時間となり、バスは16時20分に出発した。


 本日のお宿のある作並温泉まで一直線に向かう。
 少しお腹が空いたので先ほどの三春のお菓子をいただき、あとはもう瀑睡した。
 ふと気がつくと横を仙山線の線路が走っており、「もうすぐニッカウィスキーの工場が見えます。」というガイドさんの声が聞こえた。
 ニッカウィスキー 宮城峡蒸留所である。ちょっと日本ぽくない、赤れんが造りの建物が見える。コースによっては、ここで「試飲」してから宿に入るということもあるらしい。


 ところが「あと少しで到着です。」というアナウンスが入った途端、道が渋滞し始めた。
 反対車線を来る車はほとんどなく、こちら側は「詰まっている」と言いたくなるような渋滞である。「事故かも知れませんね。」というガイドさんの推測通り、しばらく行くと、反対車線に3台(4台だったかも)の玉突き事故があったらしい現場が見えた。
 かなりの潰れ方である。驚いた。


 1時間くらい前には満開の桜を見ていたのに、作並温泉の桜は全く咲いていない。蕾の状態である。
 「桜が咲くとここはトンネルになって綺麗なんですよ。」というガイドさんの説明を聞きつつ、事故渋滞の影響を受けたものの、17時45分にゆづくしsalon一の坊に到着した。
 昨年の同じ時期には、同じコース、同じ日程で宿到着が20時半を過ぎていたというから、何と順調だったことだろう。運転手さんに大感謝である。


お部屋 お部屋は温泉倶楽部という建物にあり、ベッドがあって畳のコーナーもあるという作りである。これは有り難い。
 ゆづくしsalon一の坊では、お茶等のおもてなしはサロンで行うことになっていて、色々と揃っている。加えて、お部屋にもお宿オリジナルのお菓子とお茶セットがある。まずはゆっくりとお部屋で寛いだ。
 夕食は19時からである。
 「でも、今すぐ行ったらお風呂は混んでるよね。」と母と言い合い、18時半近くになってから温泉に向かった。お部屋は6階、お風呂は地下2階と遠く、内風呂と露天風呂が離れているのが難点だ。しかし、お風呂に行くための篭が用意されていたり、スリッパに部屋番号の札を付けることができたり、お部屋の鍵が2本用意されていたり、「人手を使わずに快適に過ごしてもらう」工夫があちこちに施されたお宿である。


 露天風呂に洗い場はなく、石鹸等の使用も禁止である。
 添乗員さんには「明るい内にぜひ露天風呂を楽しんでください。」と言われていたけれど、まずは身体を洗ってサッパリしたいと母と意見が一致し、内風呂に向かった。
 露天風呂に行った方が多かったのか、ガラガラである。有り難い。
 熱めの湯とぬるめの湯があり、両方のお湯を堪能した。お湯は無色無臭のさっぱりとした温泉だった。


夕食 夕食は、ツアー一行は大きな和室に集められ、グループごとにテーブルと椅子が用意されているという有り難い配置だった。
 ガイドさんに「宮城には美味しい日本酒が沢山ありますからね。」「ビールは邪道ですよ。」「日本酒を飲んで明日のお天気を祈ってくださいね。」と強調されたので、お宿オリジナルの日本酒を頼み、早速いただいた。
 地酒を少量で注文できて、もっと色々と選べるといいなぁと思う。


 夕食の「お献立」はこんな感じである。


お酒お食事前に
 はちみつと黒酢の健康酢
春の前菜
 寄せ筍木の芽味噌掛け 海老チーズ真丈 蕨白和へ 小鯛菜種焼き 山くらげ梅鰹和へ
温物(小鍋仕立)
 栗駒高原カテキン豚のしゃぶしゃぶ テールスープ 春野菜 きしめん添え
お造り
 旬のお造り三点盛り
煮物
 新じゃが芋万頭
焼物
 森林鶏と春野菜のグラタン
サラダ
 蛸と春野菜のサラダ バジルソース
蒸物
 よもぎ豆腐と湯葉の茶碗蒸し 蟹餡
山形のつや姫お食事
 白飯(山形のつや姫) 香の物 味噌汁
水菓子
 苺のババロア


 胃が痛いと散々騒いでいたくせに、1時間以上かけているとはいえ、ほぼ完食した。我ながらいい加減である。
 しかも、この後、1階のサロンでセルフサービスのコーヒーとアイスキャンデーまでいただいた。


 サロンにはマッサージチェアがあった。
 母と二人で「全身コース」を堪能し、テレビで明日の天気予報を見る。
 お土産物屋さんに寄ると、母が、夕食でもいただいた「つや姫」の2合入りパックに吸い寄せられている。サイコロ状になっていてお土産として可愛いし、今回のツアーにはミラコロで来たので、重いものもそれほど苦にはならない。


 そんなに気になるなら買えばいいのにと言ったら、母は「明日にする。」と言う。明日の朝は、7時から朝食、7時40分出発で、売店の開店も7時だから時間の余裕はほとんどない。買えても買えなくてもそれがご縁だろうと思うことにする。
 お部屋に戻ってもまだお腹はいっぱいで、とても温泉に行けるような状態ではない。テレビでフィギュアスケートの佐藤信夫氏のインタビューを見て、22時過ぎに露天風呂に行った。


廊下 露天風呂の写真はないので、代わりに、内湯と露天風呂とを結ぶ廊下の写真をここに出してみた。段差があるので、年配の方などはちょっと大変かも知れない。
 広瀬川源流露天風呂は、その名のとおり、川に面していて、お風呂からあふれ出たお湯がそのまま川に流れて行くようになっている。確かにこれでは石鹸の使用が制限されても仕方がない。
 そして、暗めながらもライトアップされて、川が蛇行しているのが見える。
 熱めの湯とぬるめの湯とがあり、立ち湯もある。この立ち湯が深さ130cmくらいで、なかなか気持ちが良い。しばらく立ち湯が独占できたのをいいことにストレッチなどした。


 広瀬川源流露天風呂にはよもぎ蒸し風呂というか、サウナが併設されている。
 のぼせやすいので滅多にサウナには入らないけれど、スパリゾートハワイアンズでもよもぎ蒸し風呂がありなかなかそれが快適だったので、ここでも入ってみた。
 山で育ったよもぎと、従業員の方が育てたよもぎがミックスして使われており、4月はまだ乾燥よもぎで、時期になると摘み立てのよもぎを使うと書いてある。
 よもぎの香りが気持ちよく、「身体にいいことをしている」という気分になれるのがいい。


 湯上がりにもう一度サロンによって冷緑茶をいただき、お部屋に戻って23時前に就寝した。


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