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2014.06.21

勝浦旅行記1日目その1

2014年6月15日(日曜日)


外房線の車窓 勝浦駅に10時35分に送迎バスが来るので、それに間に合うよう家を8時半前に出た。
 普通電車でも行けるし、特急利用の場合とそれほど所要時間は変わらない。しかし、送迎バスが特急の到着に合わせてあるので、結局、待ち時間が長くなる。1000円弱を払って特急わかしおを利用した。


 日曜の午前中に外房に向かう特急自由席はガラガラで、席は選び放題だ。
 ちょっと済ませたい用事があったので久しぶりにポメラを引っ張り出して持参し、特急の車内でぱちぱち打っていたら車酔いのようになってしまった。
 外房線は揺れる。そして、海はほとんど見えない。窓の外に見えるのは田園風景である。


テルムマラン・パシフィーク 10時半少し前に勝浦駅に到着し、駅のホームに降りたら、送迎バスがロータリーに駐まっているのが見えた。
 早速、乗り込む。
 他の乗客は女性二人組のみだ。車で来る人が多いのか、土日をかけて泊まりがけで来ている人が多いのか、その辺りはちょっと判らない。
 勝浦駅から走ること30分弱、最後は坂道を上り続けて、マイクロバスは広大な敷地の一角に立つテルムマラン・パシフィークに到着した。


 やはりこの時間の受付は先ほどの女性二人組と私だけのようだ。
 転がしてきたキャリーケースを預かってもらい、予約であることを告げると、即座に本日のメニューが示された。14時からアルゴパック、15時10分からピシーナ・リラクゼーションである。
 館内案内図とともにその紙はクリアファイルに挟まれ、ロッカーキーを渡され、館内用バッグにバスタオルとフェイスタオルが2組入れられて渡されて、「早速ご案内します。」と言われた。
 手際が良い。


 ロッカールームに行き、決められたロッカーを開けるとバスローブが入っていた。「バスタオルとフェイスタオル一組は最後に水着から着替えるときにお使いください。」と言われてロッカーに収め、更衣室(一人ずつ着替えられるようになっている。デパートの試着室のような感じだ)、シャワー、トイレ、パウダールームと案内してもらって、「水着に着替えてください。10分後にお待ちしています。」と言われた。案内の続きがあるようだ
 更衣室に入ると鏡があり、椅子が用意され、至れり尽くせりである。
 持参した水着に着替える。パウダールームにクレンジングも用意してありますと案内されたけれど、元々お化粧をしない私の場合は関係ない。バスローブを羽織り、持参したサンダルに履き替えて出発である。


 水着とサンダルは有料でレンタルすることもできる。
 もしワンピースの水着しか持っていなかったら、セパレートの水着を借りた方がいいかも知れない。ほとんど1日水着で過ごすことになるし、アクアトニックプールその他の施術の効果で、結構お手洗いに行きたくなる。セパレートの方が便利だ。
 カフェやリラクゼーションルームの場所を教えてもらいながら、アクアトニックプールまで連れて行ってもらう。
 壁にバスローブやバッグをかけるフックが用意され、サンダルを脱ぎ、シャワーを浴びてアクアトニックプールに向かう。髪が長い人はまとめるかキャップを被ってくださいと言われる。ヘアゴムとスイミングキャップは無料で貸出がある。


 テルムマラン・パシフィーク内は「リラックスのため」写真撮影禁止である。カメラ小僧の私でも、それはそうだろうと思う。
 アクアトニックプールは、「毎日勝浦沖で汲み上げられる新鮮な海水が33〜36度に温められ、ジェット水圧が13のゾーンに設定されていて、プールの中を13のゾーンを巡るように歩くことで、海水の浮力とジェットの水流が筋肉の緊張を解きほぐし、高い運動効果を得ることができる」プールである。
 海水プールで水中歩行し、ジェット水流で全身の筋肉の凝りをほぐし、循環機能も高めましょう、というコンセプトだ。


 案内してくれたスタッフの方によると、「順路に沿って3周くらいすると効果が高いと言われていますが、1周した後はデッキチェアーバスでゆっくりされる方が多いですね。」というお話だった。
 11時10分過ぎにのんびりと歩き始めたところ、別のスタッフから「11時30分からサウナでアウフグースを行います。」とメガホンを使っての案内があり、せっかくなので参加することにした。


 プールに用意されたレモンとミント入りのお水を飲んでからサウナに向かう。冷たいこのお水と、廊下には常温のお水も用意されているから、水分補給は十分できる。
 海水が身体についたままのサウナはどうなんだろうと軽くシャワーを浴び、身体を拭いて(フェイスタオルはアクアトニックプールにたくさん用意され、いつでも交換可能である)サウナに向かった。


 行ってみたら、私と、常連らしい年配の男性の二人だけだった。贅沢な気分だ。
 アウフグースとは、熱したサウナストーンに、香りのついた水をかけて蒸気を発生させ、タオルで扇いで熱風を起こすというドイツ式のサウナ浴の方法である。
 この日は、ユーカリの香りだった。


 スタッフがバスタオルを振り回して香りをサウナ全体に広げ、上部が100度で下部が70度という温度差をなくし、一人一人に向けて扇いでその熱風を送ることでサウナ効果を高めるという。
 人数が少なかったせいか、扇いだ後も「1〜2分、このままでいてください。」と言われた。サウナが苦手な私でも、ユーカリの香りのおかげで楽しむことができた。


 シャワーを浴びてプールに戻り、先ほどの続きをやろうかと思っていたら、サウナで扇いでくれたスタッフの女性が「ツアーを行います。」と声をかけてくれた。「アクアトニックプールの効果的な使い方を20分くらいでご案内します。」と言われ、初めて行った私はもちろん参加を決めた。
 参加者は、私を含めて5名である。
 サウナでご一緒した男性も「毎週末、時間を決めて来ている。」とおっしゃっていたし、年間会員になって定期的に健康作りのために一人で通っているという感じの方が多いようだ。


 歩行浴ゾーンから始まって、水流に沿ってまずは歩いてみましょう、水流に逆らって歩いてみましょう、今の倍の歩幅で歩いてみましょう、手を振ってみましょう、足は踵から付けましょう、小石のあるゾーンでは特に足の裏に刺激を与えてみましょう、とこれだけで結構疲れる。
 意識して歩くって重要ね、と思う。
 スタッフの女性からは「意識しすぎると、右足と右腕を同時に出すようなギクシャクしたおかしな動きになります。」とコメントがあった。なるほど、その通りである。


 システムジェット・サービカルでは身体を左右に揺らして首の後ろ側に水流を当ててみましょう、システムジェット・ランバーでは、膝の曲げ伸ばしをして腰から背中にかけて水流を当ててみましょう、さらにジャンプしてみましょう、と指導がある。
 ずっと同じ場所に当て続けると、かなり強い水流なので、確かに揉み返しがありそうだ。


 バブルバスやバックマッサージ(温)のコーナーは、プールよりも水温を若干高くしてあり、冷えた身体を温め、そして背中に水流を当てつつ肩を上げ下ろししたり、胸を張ったりストレッチを行う。
 遊泳流水路と名付けられてはいるゾーンで泳ぐのは大変そうなので大股で歩き、最後は、フロアージェットといって床から上に向けて吹き上げているジェット水流に身を任せて浮かぶ。
 基本は「内蔵を痛めるので水流はお腹には当てないでください」という注意書きの通りだけれど、フロアージェットだけは、うつぶせの姿勢でふわっと身体を水に浮かせるのが基本だ。もちろん仰向けになって浮かぶこともできて、なかなか楽しい。


 20分のツアーはここで終了し、ツアーでは入らなかった屋外のバブルバスでしばしのんびりする。
 意外なくらい涼しい。
 日射しは強いけれど、日陰に入ってしまえば風は涼しく、快適である。目を凝らすと遠くに青い海も見えている。


 午後のスケジュールも詰まっているし、ずっと海水プールに浸かっていてお腹も空いたので、館内のカフェにランチを食べに行った。
 ここで失敗したのは、シャワーを浴びて身体を拭き、水着の上から直接バスローブを羽織ったことだ。水着に残っていた水分をどんどんバスローブが吸ってしまい、重く冷たくなって行くとは知らなかった。
 後になって常連の方を観察したところ、バスタオルを撒いてからバスローブを着ている方が多い。明日はそうしようと思う。


お魚ランチ カフェではテラス席を選んだ。
 ランチは、バゲットサンド、サラダランチ、お肉のランチにお魚のランチと4種類から選ぶことができる。
 やはり勝浦に来たらお魚でしょうと思い、お魚のランチをお願いした。
 注文を取りに来た方が見せてくれた鉢植えは、ジャックの豆の木と書いてあって、本当に豆(というよりは実という大きさである)がぱっくりと二つに割れ、その間から木が生えてきている。この写真の奥に写っているのがその「豆の木」だ。
 「カフェのどこかに置いておきますので、次に来たときに見てみてくださいね。」と言われ、「明日また来ます」と心の中で答える。


 お魚のランチは、この日は、南瓜の冷製スープにグリーンサラダ、鱸の白ワイン蒸しにパンが付いた。美味しい。お魚も野菜も新鮮な味がする。
 風も気持ちよく吹いていて、のんびりと頂く。
 食後はコーヒー、紅茶、ハーブティから選ぶことができ、ハーブティをお願いしたら、日替わりで用意されているらしく、この日は「小麦をメインにしたデトックス効果のあるお茶です。」という説明だった。
 1時間くらいかけて、ゆっくりとランチをいただいた。


 14時からアルゴパックというプログラムの予定だったので、アクアトニックプールには戻らず、食休みを兼ねてリラクゼーションルームでのんびりする。デッキチェアが並べられ、少し照明が落とされ、窓から涼しい風が入ってきて、BGMが低くかかっている。
 時間までうとうとした。
 次の予定が入っていなかったら、2時間くらい瀑睡していたかも知れない。


 アルゴパックは、アルゴセラピー(海藻療法)の一つだ。
 フランスの何とかという(教えてもらってけれど覚えられなかった)海藻から作られたペーストは、代謝を高めるヨウ素を豊富に含んでいて、その他にもミネラル、ビタミン、多糖類も豊富だ。
 これを全身に塗ってもらい、ビニルで包まれ、さらにビニルに空気を入れて保温できるようになっているシートを被せてもらう。ベッド自体も温められていて、これは「寝てください」と言われているようなものだ。
 あまりにも眠かったので私はパスしたけれど、このアルゴパックをやってもらっている間、オプションでフェイシャルマッサージをしてもらうこともできるらしい。


 10分くらいたったところでスタッフの方が確認に来て、トータル20分、ぽかぽかうとうとしていた。
 時間になって「あまり汗が出ていませんね。」と驚かれた。確かに、私は異様に新陳代謝が良くて岩盤浴などでも寝転んだ瞬間から汗が噴き出すようなタイプだけれど、このアルゴパックのときは全く汗をかかなかった。
 かなり身体が狂ってきているんだろうなぁと思う。
 スタッフの方が「色が白くて痩せている人は冷え性の場合が多い、そうするとのぼせてしまう方も結構いらっしゃる。」とおっしゃる。逆にベッドの温度を上げてなるべくたくさん汗をかこうという方もいるそうだ。「それが目的ではありませんのでね。」とおっしゃる様子が何となく可笑しかった。


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