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2014.06.21

勝浦旅行記1日目その2

2014年6月15日(日曜日)


 アクアトニックプールに戻って、適当にうろうろしていると、フィットネスプールにいるスタッフの方にロックオンされているような気がした。
 何か目立つようなことをしてるかなぁと思っていたところ、15時10分から受けるピシーナ・リラクゼーションの担当スタッフの方だった。
 こちらは、受付で一緒だった女性二人組と3人での施術である。


 ピシーナ・リラクゼーションでは、フィットネスプールを使い(従って、スイミングキャップが必要となる)、棒状の浮き具を首の下と足首の下に置いて浮くのがまず第一段階だ。
 そこから、セラピストの誘導で海水の浮力に身を任せて脱力し、水面に浮かびながら“水の揺らぎ”を全身で感じることで、心身の疲れを癒すという。
 温かい海水の揺らぎは、まるで胎内回帰を想わせる心地よい感覚になる、らしい。


 フィットネスプールは、アクアトニックプールと繋がっている。フィットネスプールの方が若干水温が高めに設定されていて、それだけでリラックスできる。
 最初は、プールサイドに設けられた手すりのようなところに足首を置き、首の下に棒状の浮き具を置いてとりあえず浮いてみる。そうやって浮いていると、頭上にある窓の向こうに雲が見えて何だか楽しい。その雲が見たかったのと、天上からの日光が眩しかったので頭の位置をずらそうと水をかいてみる。
 寝ることを意識してと言われて目を瞑っていたら、スタッフの方が足首の下に浮き具を入れてくれ、ビニルのようなものを全身に被せられた。保温のためだろうか。


 眠れちゃえばベストだろうと思う。しかし、浮くのは簡単だけれど全身の力を抜くのはなかなか難しく、何だかお手洗いに行きたいような行きたくないような微妙な感じもあって、逆に覚醒した感じになった。良かったのか悪かったのか、微妙なところだ。
 何となくリラックスできなかった理由の一つは、モーター音だと思う。耳は水中にあったので、循環なのかジェット水流なのか、そういったものを動かすモーター音がずっと聞こえていた。モーター音を消すことはできなくても、例えばBGMを流すことはできないのかなぁと思ったりした。


 浮き具を引っ張ってスタッフの方が移動させてくれることで、自分の身体の動きを感じたり、自分は止まって浮かんでいるだけでも周りの水が動いているのが感じられたり、水と自分の動きを感じられるというのはなかなか新鮮だ。
 上を向いて長い時間浮くという経験は初めてで、陽の光が射したところに、細かな水滴が漂っているのがよく見え、ここにいるだけでエアロゾルに近い効果がありそうだと思う。
 ピシーナ・リラクゼーションが一番やってみたいプログラムだったので、満足である。


 ピシーナ・リラクゼーションが終わるとすぐ、アウフグースが16時から予定されていた。同じスタッフがそのまま担当してくれるらしい。
 もう1回参加した。
 この回は参加者が10人くらいいたと思う。また、扇いでくれる人が男性だから、天上にバスタオルが当たる音がかなり激しい。天井にあったライトが壊れているのは、バスタオルで叩いためらしい。可笑しい。
 人数が多い分、一人一人に向けて扇いで風を送るので全体の時間も長めになり、そのためか、午前中に比べて汗が噴き出してきて文字通りの「玉の汗」になって驚いた。


 17時半発の送迎バスに乗るため、アウフグースの後はもう1周ゆっくりとアクアトニックプールを楽しみ、16時半くらいにプールから上がった。
 更衣室に戻ってシャワーを浴びる。ボディソープ、シャンプー、リンスが備え付けられている。海水にずっと濡れていた髪は流石にキシキシしていて、盛大に泡を立てて洗う。
 水着をゆすいで脱水機にかける。脱水機の横には水着を入れるためのビニル袋まで用意されていて、至れり尽くせりである。
 シャワーを浴びた後、更衣室を利用して着替え、パウダールームのドライヤーで髪を乾かす。
 もっと時間がかかるかと思ったら、30分くらいで用意を終えることができた。


 ロッカーキーを返し、まだ時間があったので、少し外に出てみる。芝生が綺麗に植えられ、テニスコートやバスケットコートが並ぶ。ここに泊まればもっと長くアクアトニックプルを楽しむこともできるし、かなり広いらしい敷地内を散歩することもできるなぁと思う。
 実際、ジョギングをしている人が何人もいる。


サヤン・テラスのお部屋 そうこうしているうちに送迎バスが来て、勝浦駅まで行く人と私と5〜6人を乗せて出発した。
 帰りは下り坂だからか来るときよりも早く、15分くらいで勝浦駅に到着した。そこからさらに車で10〜15分ほど走って、本日の宿であるサヤン・テラスに到着した。
 チェックインすると、5階のオーシャンフロントのお部屋だった。嬉しい。
 夕食の時間を尋ねられ、18時半からでお願いする。


お部屋の窓から チェックインのときにもらったinformationの紙には、部屋番号の他、館内施設の案内、冷蔵庫の中のミネラルウォーターはサービスであること、周辺マップ、朝食は7時からであることなどの案内の他に、明日の天気や最高気温と最低気温、降水確率、満潮時刻や日の出の時刻などが書かれてある。
 オーシャンフロントのお部屋に泊まったら、日の出の時間は気になるに決まっている。行き届いているなぁと感心する。
 お部屋にはバスローブやアメニティが入った篭があり、スリッパとバスローブはロビーやレストランでは禁止、地下にある大浴場への往復はOKということだった。


 しばしの休憩の後、レストランに行くと、窓際の席に案内された。
 海が見えて気持ちがいい。
 お隣に年配のカップルがいらしただけで、他にお客さんはいないようだ。こちらのホテルのレストラン、ルザットは地元の方にも人気だとどこかで読んだような気がするけど、日曜の夜は少ないのかしらと思う。
 お隣のテーブルでレストランのスタッフの方と話しているのが聞こえて来たところでは、テレビの撮影があったため、今日は我々2組のみの営業としたらしい。


冷前菜 飲み物を1杯サービスしますと言っていただいて、タラソテラピーの後はお酒は控えましょうと言われたなぁと思いつつ、白ワインをお願いする。スタッフのお姉さんが一瞬「え?」という顔をしていたから、多分、私がタラソテラピーを受けて来たことを知っていたんだろう。驚かせて申し訳ない。
 最初の冷前菜は、野菜のスティックサラダ(アンチョビを使ったソースが沿えてあってバーニャ・カウダ風である)、鰻のゼリー寄せ、ミニトマトのマリネというラインアップだ。
 爽やかで美味しい。
 海を見ながら美味しいお料理をいただけるなんて、幸せである。


サザエのエスカルゴ風バター焼き 続いて供された温前菜は「御宿産さざえのエスカルゴ風バター焼き」である。
 チェックインのときに「苦手な食材は?」と聞かれ、季節外れだと思いつつ「牡蠣。」と答えた。さざえも決して得意ではない。
 でも、ガーリックの利いたバター焼きにされたこのさざえは歯ごたえもプリプリしていて、肝の部分は取り除かれ、さざえが若干苦手な私でも美味しくいただくことができた。
 自分でも意外だったくらいだ。


ガスパチョ スープは、地野菜のガスパチョである。
 敢えて言うなら、このスープが一番微妙だったかも知れない。優しい味だけれど、その分、パンチがないというか、もっと野菜野菜していてもいいのになぁと思う。
 色からしてトマトが使われていることは確かだけれど、あとメインになっている野菜は何だろう? と考えてもなかなか思い浮かばないという感じだ。そして、トマト味が強い訳ではない。
 メインはキュウリだったんじゃないかというのが私の推測だ。レストランのスタッフの方に聞いてみれば良かったと思う。


アクアパッツァ メインのお魚料理は、イサキと夏野菜のアクアパッツァである。
 この頃になると、陽は完全に沈んで、外は薄暮といった感じである。上の方に浮かぶ雲が薄くピンク色に染まり、レストランの前にあるデッキに松明のような火が燃やされる。
 いかにも海辺のリゾートという雰囲気でなかなか良い。
 お隣のテーブルは常連の方らしく、今回も連泊されているようだ。レストランのスタッフの方とも話が弾んでいて、そのおこぼれで色々とホテルの情報を把握できた。


いすみポーク メインの二皿目のお肉料理は、いすみポーク 西京味噌のマリネバジルの香り である。
 西京味噌を使ったソースが美味しい。かなり淡白に仕上げられたポークにも、添えられた野菜にもよく合う。
 真ん中にデンと置かれたコーンに困惑し、思わずレストランスタッフの方を呼び止めて「このまま食べられるんですか?」 と聞いた。「皮だけ剥いていただいて、そのままどうぞ。」というお返事で、確かにナイフで簡単に切れるし、コリコリというかポリポリというか、変わった食感が楽しめた。


パンナコッタとコーヒー デザートには桃とマンゴーのパンナコッタと濃い珈琲をいただく。お隣からは「デザートに工夫が足りない! フルーツを添えただけじゃないか!」という厳しい論評が聞こえて来たけれど、なかなか美味しい。
 濃く入れられたコーヒーととても合っていて、満足した。
 コースをいただくのに1時間以上かけ、ゆっくりさせてもらった。


 食休みを兼ねてテラスに出て、子どもが揺らしているのが見えて気になっていたブランコに乗り、ゆっくり揺らす。
 見上げるとホテルのお部屋が見え、部屋の明かりが結構ついていることに驚いた。6月の日曜の夜にこれだけお客さんがいるのは、正直に言って少し意外だ。サーフィンをしている人はいたけれど、泳ぐにはまだちょっと早いだろう。
 このときも涼しい風が吹いていて、その風も潮風だけれどベタっとしておらず、快適だった。


 アルコールを飲んだからか、アクアトニックプールで張り切りすぎたのか、お部屋に戻ったら、何だかぐったりとしてしまった。
 このまま眠れそうだ。
 地下の大浴場に行くかどうかかなり迷い、今日は一日中プールに浸かっていたようなものだし、さらにお湯に浸からなくてもいいような気もする。
 軽くシャワーだけ浴びて、本や通っているセミナーの宿題など色々と持参していたけれど、結局、「大改造!! 劇的 ビフォーアフター」と、「ドラマスペシャル 事件究明医 IMATの奇跡2」ををハシゴしてしまった。


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