奥日光旅行記(2014)2日目
2014年7月28日(月曜日)
昨夜、目覚ましは一応7時にかけたとき、多分、もっと早くに起きるよねと言い合った。
確かに5時半に目が覚めたもののそのまままた寝入ってしまい、ちゃんと起きたのは6時45分だ。
旅先にしてはよく寝たなぁという感じだ。
ぱぱぱっと支度をして、7時過ぎに温泉に向かった。気持ちいい。このときの朝風呂が、3回行った中で一番混雑していた。それでも5〜6人だから快適である。
母が「花子とアン」を見たいと言い、「きっとそういう人が多いよ。」と言いながら、見終わった8時15分に朝食に行った。
昨日と同じレストランである。
チェックインのときに、20時までにリクエストしてかつプラス500円で和食に変更できますと教えてもらったけれど、母も私も旅先では洋食派なので、もちろんそのままである。
見回してみると、結構和食をいただいている方が多かった。お隣のテーブルから聞こえて来たお話だと、洋食をいただいている方もいるので、納豆は匂いが強すぎるのでお出ししていません、ということだった。なるほどと思う。
朝食は、ビュッフェではなくすべてサーブしてもらえる。
ジュースは、オレンジ・アップル・パイナップル・トマト・牛乳から選べる。何だか変わったものが飲みたくなって、珍しくパイナップルを選んだ。
母が「ジュースなら大丈夫なの?」と不思議そうな顔をしている。私は生のパイナップルは口の中が痛くなるので苦手だ。
その母は、牛乳を選んでいる。
卵料理も、スクランブルエッグ・目玉焼き・ゆで卵・オムレツから選ぶことができ、母はスクランブルエッグ、私はオムレツである。
卵料理の付け合せは、母はチョリソー、私はベーコンにする。
これにトーストとバター、ジャム(イチゴジャムとマーマレード)が出され、コーヒーまたは紅茶を選べる。
ロールパンとトーストが出され、トーストは食べ放題(おかわり自由)である。
さすがにこんなにしっかり朝から卵料理を食べることはないので、ロールパンとトースト半分でお腹がいっぱいになった。
レストランから部屋に戻る途中、ホテルのギフトショップに立ち寄った。
先ほど食べたマーマレードがあまりにも美味しかったので買い求める。母は、ご近所の方からいただきものをたくさんしているからとお土産にクッキーを購入していた。
ホテルの「お土産物屋さん」としてはかなり狭いのに、でも、必要十分な品揃えだと思う。
今日は、路線バスで東武日光駅までいったん戻ってミラコロをコインロッカーに入れ、それから滝尾神社に行こうかと思っていた。しかし、考えてみるとせっかく中禅寺湖畔に泊まったのに湖を見ていない。
お天気もいいし、部屋に置いてあった紙に竜頭の滝まで徒歩20〜25分と書いてあったので、チェックアウト後、竜頭の滝まで湖畔を歩くことにした。
その後、竜頭の滝からバスでホテルに戻り、ホテルの送迎バスで駅まで送ってもらおうという計画である。
9時半頃にチェックアウトした。
荷物を預かってもらい、念のため11時10分の送迎バスを利用することを告げ、竜頭の滝までの道筋を教えてもらう。ずっと中禅寺湖畔沿いに歩けると思っていたら、湖畔から奥に結構入ることになるようだ。
チェックアウトのとき、ルームチャージが30%引きになるチケットをいただいた。金谷ホテルクラスであっても、やはりリピーターを確保することは、営業戦略上、重要なんだなぁと思う。
歩き始めてすぐ、目の前にある中禅寺湖畔ボートハウスに、吸い寄せられた。気持ちのいい建物だ。
テラスにあるベンチに座って中禅寺湖の眺めを満喫し、建物内部の展示物も見学する。
歩き始めると、涼しい。思わずストールを首に巻き、もう1枚ストールを取り出して肩にかける。涼しいというよりも寒いくらいだ。
最初のうちは、水面近くを歩けたことと、木々が茂って日光が遮られていた歩道を歩いていたからということもあると思う。
逆に、湖畔を離れて車道脇の歩道を歩き始めてからは暑かった。
直射日光が当たると暑い。
10時19分竜頭の滝バス停発のバスでホテルに戻りたいので、結構、時間はタイトである。最初にボートハウスに寄ったのが失敗だった。でも、水もきれいだし、緑もきれいだし、空も晴れ渡っていたし、気持ち良かったからいいのである。
余裕があれば、滝上まで上ってそこからバスに乗るというプランもあったけれど、時間的にそれはちょっと無理そうだ。
その代り、竜頭の滝の滝つぼをゆっくり眺め、流れ落ちた滝がさらに中禅寺湖に向かって流れ出す眺めを堪能した。
バスでホテルに戻り、もう1回、ボートハウスで寛ぐ。
バス停からホテルの建物入口までの坂をひいひい言いながら登る。私だけが筋肉痛になり、母は全く無事だったのが釈然としない。
荷物を出してもらい、もうすでに待っていたバスに乗り込む。
バスは走り出してからエアコンを入れていた。どうしてなんだろうと思って聞いてみると、ドアを開けたままエアコンを入れると涼しさに惹かれて虫が車内に入ってしまうので、極力、つけないようにしているそうだ。
中禅寺湖畔はこんなに涼しいのに、それでもさらに涼しい場所を虫は好むのかと思うと可笑しい。
ホテルのマイクロバスは日光金谷ホテルに寄り、12時に東武日光駅に到着した。
上りのときは全く平気だったのに、下りはちょっと車に酔ったような気がする。
ミラコロをコインロッカーに預け、駅の観光案内所に行って「美味しい和食のお昼を食べられるお店を教えてください。」とお願いしたら、おそばのお店と湯葉のお店を2〜3軒ずつ教えてもらえた。
地図にお店の場所を書き入れてもらい、駅舎を出るとちょうどバスがそこで待っていたので、慌てて飛び乗った。
神橋でバスを降りる。こういう贅沢なバスの使い方ができるのも、フリーパスがあるからこそである。
バスに酔った私はお昼ごはんを食べるまでにちょっと休憩が欲しくて、母に「先に日光山に行ってきましょう。」と提案した。
日光東照宮を表参道からお参りするのは初めてかも知れない。結構、急な坂道である。
東照宮が修復中なのは知っていたけれど、輪王寺の三仏堂まで修復しているとは知らなかった。
三仏堂がすっぽり覆われ、その前面に三仏堂のイラストが描かれている。ベタだ。
しかし、母と私が輪王寺にやってきたのは拝観のためではなく、お線香を買うためである。
そのまま奥に回り込み、護摩堂の売店でお線香を購入した。ここまで来るのだったら、ご朱印帳を持ってくれば良かったなぁと思う。
せっかく坂を上ったのにお線香を買っただけで退散するというのもなんだか悔しくて、ヤマユリが咲いていると看板があった逍遥園に立ち寄った。
入場料300円で、お隣の宝物殿も見学することができる。
先に宝物殿に入った。
何が展示されていたか実はあまり印象に残っていない。歴代徳川家の将軍の肖像画が飾られていたことは覚えている。家光が一番ハンサムに描かれていたと思う。
また、「日光山の工芸品」と銘打って漆製品などが展示されていた。質実剛健という感じではなかったように思う。
逍遥園は小堀遠州作のお庭である。
池泉回遊式で、池を一周する遊歩道が設けられており、あちこちで山百合が咲いていた。
男体山等の周りを囲む山々を借景として取り込んでいるらしい。そんな工夫について気付くことも頭に浮かぶこともないまま、山百合と池、フカフカしている苔に気を取られながらお庭を一周する。
今は売られていない二社一寺共通拝観券では入場できないため、今まで入ったことがなかった。お散歩できて満足である。
私の車酔いも醒め、お腹も空いてきたので、駅の観光案内所で紹介してもらった油源にお昼を食べに行った。
こちらは、湯波のお店である。
二人とも「湯波づくし膳」(1450円)を頼んだ。
生湯波の刺身、揚巻ゆばの煮付けはもちろん、ゆばと野菜のふんわり豆腐餡かけや寄せ湯波の山椒味噌添えも付いている。
これが美味しくて、母は、生湯波に揚巻ゆばの煮付け、山椒味噌に柚子味噌までお土産に購入していた。
お昼を食べ終わったら、もう14時を回っていた。
ラッシュアワーの電車にミラコロを転がし大荷物を持って乗るのは気が引ける。ラッシュアワー前に自宅に着けるよう、ゆるゆると帰ることにする。
日光に来たら必ず寄る、三ツ山羊羹本舗に行く。神橋の近くに何軒かある羊羹のお店のうち、三ツ山羊羹本舗が母のお気に入りである。
水羊羹と、塩羊羹(お盆のときにお茶菓子にするのだと言っている)を買い込み、荷物がさらにずしりと重くなった。
あまりの荷物の重さに音を上げて、一番近いバス停から日光駅行のバスに乗った。
乗ってしまえばあっという間に東武日光駅に到着である。
母は、駅近くにある明治の館のカフェにチーズケーキを買いに行き、私は、フリーパスで10%引きになる駅前のお店で職場へのお土産を購入する。
日光のお土産と言ったら、日光甚五郎煎餅に決まりである。安くて軽くて美味しくて配りやすい。言うことなしだ。
また、駅の売店で今日の夕食用に日光鱒寿しを購入した。ますます荷物が重くなる。
コインロッカーからミラコロを取り出し、重いものを詰め直し、軽いものは私のボストンバックに移し替える。
母に荷物を見ていてもらい、券売機で下今市からの特急券を2枚購入する。
駅のベンチはいっぱいで座れない。改札から覗いてみたら下今市行の普通電車がすでにホームに入っていたので、14時45分くらいに改札を抜けて、電車に乗り込んだ。
発車直前にはかなり混雑していたので、早めに行って正解だ。
下今市駅で、ホームの反対側に入っていたスペーシアに乗り換え、「チーズケーキはホールでしか販売していなかった。」と残念そうに告げた母が買ってきた明治の館のプリンを食べ、夕方、無事に帰宅した。
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