2015.02.12

香港&クルーズ旅行記の入口を作る

香港出航 ここは香港&クルーズ旅行記への入口である。


 以下の日程をクリックすると、その日の旅行記に飛べるようになっている。


1日目その1 2014年8月16日(土曜日) 日本 −> 香港到着


1日目その2 2014年8月16日(土曜日) 香港(泊)


2日目その1 2014年8月17日(日曜日) クルーズ船乗船


2日目その2 2014年8月17日(日曜日) クルーズ船(泊)


3日目 2014年8月18日(月曜日) 三亜寄港 ・クルーズ船(泊)


4日目その1 2014年8月19日(火曜日) ハロン湾寄港


4日目その2 2014年8月19日(火曜日) ハロン湾寄港・クルーズ船(泊)


5日目その1 2014年8月20日(水曜日) クルーズ船下船


5・6日目 2014年8月20日(水曜日)・21日(木曜日) 香港 −> 日本帰国


 


その国の旅を終えて 100の質問 (香港クルーズ編)


その国の旅を終えて 100の質問 (ベトナム編)


 


持ち物リスト(香港&クルーズ編)


2014年08月 「香港&クルーズ」の写真

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2015.02.11

香港&クルーズ旅行記5・6日目

2014年8月20日(水曜日)


雨の香港 17時半になる前にパスポートを受け取った。
 受け取ったものの、この後どうすればいいのか何かアナウンスがあっただろうか。記憶にない。
 乗船したのがデッキ7だから、下船もデッキ7からだろうと階段を降りる。
 階段を降りると行列ができていて、行列があるから並べばいいだろうと列の最後尾に付いたら、ザ・リドの中をぐるっと回って船を下りることができた。
 並んでから下船まで、15分くらいだった。


 次はキャリーケースを受け取らねばならない。
  他の方の旅行記には外にそのまま並べられていたと書かれていたけれど、今日は結構な降りの雨である。まさか雨ざらしということはあるまい。
 バゲージクレームの看板を頼りに列に並ぶと、キャリーケースが並んでいる倉庫のような場所にたどり着けた。
 記憶が曖昧だけれど、荷物はデッキごとにまとめられていたと思う。
 自分のキャリーケースを無事に発見し、一応のチェックを受けて、ハーバーシティ内に戻った。 


 この時点で18時くらいになっていた。
 余裕があったらアクセサリーのお店を見に行こうと思っていたけれど、ハーバーシティ内は混雑しているし、キャリーケースを転がしながら移動するのも面倒だ。早めに九龍駅に行ってしまうことにした。
 直近の九龍駅行き無料シャトルバス乗り場はマルコ・ポーロホテルにある筈で、事前に下見もしたのに、雨に濡れず階段も使わずに行く方法が判らない。
 下見不足である。


 仕方なく、無料シャトルバス乗り場まで確実に行けるマルコ・ポーロ プリンスホテル(数日前に泊まったホテル)までハーバーシティを突っ切り、そこからバスに乗ることにした。
 最初からそうすれば、少なくとも迷ったり焦ったりすることはなかったのに間抜けである。
 しかし、幸い、私とバスが乗り場に同時に到着するタイミングで、待つことなしにバスに乗ることができた。ちょっと気分が浮上する。


 雨の日の夕方の割に特に渋滞することもなく、19時少し前に九龍駅に到着した。
 乗車のときも下車のときも、航空券をチェックされることはなかった。そういうズルをする人もほとんどいないからかも知れないし、私の場合キャリーケースを引きずっていかにも「これから飛行機に乗ります」という風情だったからかも知れない。
 まずは、邪魔なキャリーケースを手放すべく、インタウンチェックインである。


 どういう仕組みなのか今ひとつイメージできていなかったけれど、インタウンチェックイン用の改札があって、そこを入ると航空会社のカウンターが並んでいる。ここまで来てしまえば空港と一緒である。
 緊張していたのか疲れていたのか、マイレージカードを出し忘れたし、通路側席を指定し忘れたけれど、無事に搭乗券をもらい、荷物を預けることができた。


 私が乗る予定のJAL7010便は明日の1時発予定で、まだ6時間もある。
 時間を潰すべく、九龍駅に隣接しているエレメンツというショッピングモールに行った。
 このショッピングモールはスケートリンクがあったりして楽しいけれど、高級志向のお店が集まっているようで、私が気軽に入れそうな雰囲気ではない。ハーバーシティの方がずっと庶民的な雰囲気だしラインアップである。
 
パイナップルクッキー 気楽に入れそうな数少ないお店であるスーパーマーケットTHREESIXTYに行ったら、中のフードコートが日本食(丼もの)に席巻されていて驚いた。
 スパイスコーナーで「キャリーケースを預ける前なら買えたのに!」と思ったり、お茶コーナーで何だか美味しそう&高級そうな烏龍茶を前に買うべきかどうか悩んだり、インスタントのマンゴープリンの素を買うか考えたりした挙げ句、入口近くでおばさんが対人販売していたパイナップルクッキーを購入した。妹の好物がパイナップルケーキなので、多分、喜んでもらえるだろう。


 雨も小降りになってきたようだし、Sky100という展望台に上ることにした。
 20時まで受付で、本当にギリギリに行ったため受付のお姉さんは既にレジを閉め始めていたけれど、「一人なら。」とカード支払いにも対応してくれた。有り難い。168香港ドルである。約2500円弱で、日本と同じくらいのお値段設定だと思う。


エレベーター 何だかやたらと宇宙的なイメージのエレベーターは、流石に2011年にできたばかりということで早い。
 耳鳴りに悩まされることもなく、あっという間に展望台に到着した。
 まずは、シンフォニー オブ ザ ライツを見下ろす。音楽がないのが寂しいけれど、上から全体を俯瞰して見るのも楽しい。
 ガスっているかと心配したけれど、かなりクリアに見ることができた。


クルーズ船も つい3時間ほど前に降りた、スーパースター・ヴァーゴも上から見ることができる。
 23時の出航に備えてもうお客さんたちの乗船も始まっているだろうし、さっき別れたばかりの台湾からのおじさん達も乗船したに違いない。
 Sky100は360度の眺望が開けていて、団地群らしき黄色っぽい明かり一色しか見えない方角もある。
 香港島と九龍島を一目で見渡せるこの方向が見ていて一番楽しい。


 展望台にはお土産物屋さんもあって、Sky100のTシャツなどのグッズも売っている。雲のアプリケが付いたなかなか可愛いTシャツを買うかどうか迷い、サイズがちょっと大きすぎたので甥っ子のお土産にするのは見送った。正確に言うと、ぐるぐる展望台を周りながら迷っていたら、展望台よりも先にお店が閉店してしまった。
 トミカが大好きな甥っ子のお土産に、ここで売っていた香港タクシーのミニカーを買うかどうか迷ったけれど、こちらも買わず仕舞いである。
 閉館の21時まで夜景を満喫した。


 展望台から降りてくると、エレメンツの中のお店もかなり閉まっていた。開いているのはレストランやカフェくらいだ。
 香港空港のラウンジはかなりいいという話を聞いていて、夕ごはんはそこで食べようと思っていたので、空港に向かい、22時前に到着した。


 空港でパンダクッキーを探したけれど見つからず、クッキー缶が二つ入ったリュックの重さに耐えかね、早々に出国審査を抜けた。
 出国審査を抜けたすぐのところのラウンジは、どうも混雑していそうである。
 まだゲートナンバーが出ていなかったけれど、時間もあるし、もし違ったら戻って来ればいいだろうとプラザプレミアのウエストラウンジまで移動した。
 その移動の途中、JAL7040便のゲートが62番と表示され、ウエストラウンジから近いことが判った。ラッキーである。


ヌードル 食べ物飲み物が充実しているし、テーブル席もソファ席も十分にあるという贅沢なラウンジだ。
 ヌードルバーもあるし、温かい点心なども並んでいる。
 温かいものが食べたかったので、カレー風味の魚団子のヌードルをいただく。烏龍茶のティーバッグがあって、しかも陸羽茶室のものなのも嬉しい。


 ゆっくり夕食をいただき、その後は「ここで寝過ごすわけにはいかない」とコーヒーを飲みながら本を読んで出発までの時間を過ごした。
 このラウンジを利用することができるから、1時発の飛行機で帰るという無茶な旅程を組めたと言える。


 本日の歩数計 17919歩


 


2014年8月21日(木曜日)


 日付が変わってすぐ、ゲート前に移動した。
 飛行機は、定刻通り1時の出発である。「夜のフライトなんだから、いくら何でも眠れるだろう」と思っていたけれど、寝過ごしちゃいけないとがぶ飲みしていたコーヒーのせいか、全く眠くならない。困ったものである。
 それでも、1〜2時間くらいはうとうとできたと思う。


 到着前にアナウンスがあった。
 何かと思ったら「富士山が綺麗に見えています」と言う。
 なるほど、これがあるからチェックインカウンターのお姉さんは窓側A席をくれたんだなと納得し、写真を撮りまくる。空の青と雲の白の中に、富士山の青が浮かんで綺麗だ。
 一見の価値のある富士山だった。


 飛行機は定刻通り6時25分に成田空港に到着した。
 朝早いし、電車もそんなに混雑していないだろうし、洗濯したいし、キャリーケースは自分で持って帰るつもりだったけれど、念のため空港宅配の窓口に寄ってみたら「今日中にお届けできます。」と言う。それならばと宅配を頼んだ。
 成田空港から乗った電車は東京が近づくにつれて混み始め、キャリーケースを送ったのは正解だったと思う。


 午前中のうちに我が家に無事に帰り着き、久々の「海外個人旅行」は終わった。
 無事にかつ楽しんで旅行できて、大満足である。


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香港&クルーズ旅行記5日目その1

2014年8月20日(水曜日)


 お部屋にあったミネラルウォーターと電気ポットでお湯を沸かしてコーヒーを入れ、初日の夕食で出たチョコレートと一緒に「おめざ」にした。
 6時半では、もう既に日は昇っている。
 バルコニーの椅子に座ってのんびり空と海を眺めるなんて贅沢な時間だ。


モーニングコーヒー空と海


 風に当たってお腹も空いたことだし朝食を食べに行こうと廊下に出たら、部屋のドアにクルーズ中の支払い明細が届いていた。
 初日の案内では「3日目の夜に届きます」と言われ、昨夜届いていなかったのでわざわざレセプションまでもらいに行ったけれど、3日目の夜というよりも4日目の朝になってしまうようだ。
 それはそれとして、昨日の夜からずっと何だか船の揺れが大きくなっているような気がする。お天気が悪くなるのだろうか。


朝食 クルーズは今日の17時までだ。
 そして、私のダイニングクレジットにはかなり余裕がある。それなら中華っぽい温かいものを食べようと、朝食はブルーラグーンに行き、フィッシュヘッドヌードルスープとジャスミンティをいただいた。
 香港発着のクルーズ船なのに、ブッフェにもお部屋のお茶セットにも烏龍茶やジャスミンティがない。「あるに違いない」と持って来なかったため、ここのところ「中国茶が飲みたい」と思い続けていたので、メニューにあったジャスミンティを喜々として頼む。ティーバッグだけれど、ポットで出てくるのが嬉しい。


 朝食をいただいた後、お部屋に戻って、荷造りをした。
 キャリーケースの中味を全部出してしまっているので、逆に荷造りが意外と簡単だ。もう一回、最初から詰め直せばいい。
 忘れ物がないか確認しつつ、一つずつ引き出しの中味をベッドの上に開け、荷造りをする。
 部屋のあまりの凄さに「Don't disturb」の札を出す。もっとも、最終日は下船までお部屋のお掃除はなかったようだ。


ビンゴ 荷造りの目処がついたので、11時からデッキ12のギャラクシー・オブ・ザ・スターで行われるビンゴゲームに参加した。
 初ギャンブルである。
 ザ・リドで行われていたビンゴは参加する人も少なくてちょっと寂しい感じだったけれど、会場が狭いこともあって、そこそこ人が集まって盛り上がっている。
 入口で3ゲーム分のカードを80香港ドルで購入し(3ゲーム分が最低単位になっている)、英語と中国語で数字が読み上げられるのを聞きながら○を付けて行く。


 私はこの手のもので当たったことがほとんどなくて、今回も全く期待していなかった。
 それでどうやらぼんやりしていたらしく、「ビンゴ!」と叫んだ女性が大喜びでステージに向かって行くのを見つつ自分のカードを見ていたら、何と、ビンゴになっていたので驚いた。
 近くにいたスタッフの女の子に思わず「これ、ビンゴよね?」と聞いてしまう。
 私を含めて3人が同時にビンゴだったらしい。
 「3人で賞金840ドルをシェアする? それともジャンケンで1位を決める?」と司会の女の子達に聞かれ、香港人らしい二人が「シェアしましょ!」とにっこり笑い、そういうことになった。


 3人同時にビンゴになるとは想定していなかったらしく、その後の手続きに少し時間がかかったけれど、1等賞の証明らしきメモをもらい、名前とクルーズカードをチェックしてもらった。
 1〜2時間後くらいにレセプションに行けば賞金が貰えるから、と言われ、ビンゴは終了である。
 1等賞になって賞金も貰えたから言うと、ビンゴはなかなか楽しいゲームである。


 ビンゴで調子に乗った私は、折角だからクルーズ船を満喫しようと、最後にもう一度プールに行った。
 12時のランチタイムで空いていることを期待したら、かなり混んでいる。しかも、風が冷たくて寒い。
 それでも果敢に吹きさらしの階段に並んでウォータースライダーを楽しんでいる方々も多い。
 軟弱者の私は、ジャグジーに浸かった。温かい。
 30分も浸かっていたらついに雨が降り出し、それを潮に退散した。


 急激に天候は悪化して、お部屋に戻ってシャワーを浴び、水着を軽く洗って干した頃には、外は真っ暗、雷まで鳴り始めていた。
 しかも、かなり強い降りの雨である。
 何だか深刻そうな放送が入ったけれど聞き取れず、「13時からバーゲンセールをやるから、買い物を楽しんでね!」という楽しげな放送は聞き取れた。セールの放送が入るくらいだから、最初の放送も大した内容ではなかったのだろうと決め、お昼ごはんを食べに行く。周りに人がいた方が、緊急のときでも安心だ。


 デッキ13にあるタベルナという有料レストランはまだ行ったことがなかったので、クルーズ船での最後のお食事はここに決めた。
 プールサイド上にあるので吹きさらしではあるけれど、屋根があるので雨の心配はない。


昼食 クラブハウスサンドとスイカジュースを頼んだら、山盛りのポテトが付いてきて驚いた。
 そして、もっと驚いたのが、雨の降りが更に強くなって、タベルナのテーブルが置いてある辺りにどんどん水が流れてきたことだ。水深2cmくらいにはなったと思う。
 スタッフのお兄さんも半ば呆れて、苦笑しつつ水を掻いている。
 私が陣どったテーブルは幸運なことに水が流れてこなかったので、ゆっくりお昼をいただいた。
 とても食べきれずにポテトを残してしまった。その私に「アイスクリームはどう?」と聞いてくるお兄さんの根性はなかなかである。


 キャリーケースは15時までに廊下に出しておく必要がある。
 14時過ぎに部屋に戻って歯磨きをし、最後の荷造りをする。流石に水着は乾かなかったので、もう一度できるだけタオルで水分を取ってジップロックに入れて持ち帰る。
 ビンゴの賞金を受け取ろうとレセプションに行ってメモを見せたところ、何故か担当のお兄さんが片言の日本語で「チョットマッテ。」と言う。何だろう? と思っていたら、日本語が分かるスタッフを連れて来てくれた。
 彼の説明によると、私はエクスプレスチェックアウトを登録してあるので、クレジットカードから引き落とされる金額と、先ほどのビンゴの賞金を相殺してくれるらしい。


 15時からギャレーツアーに参加した。集合場所はレセプション前だ。
 お部屋を空けなくてはいけないので、持ち歩く荷物がちょっと多くなっているのが鬱陶しい。
 ギャレーツアー参加者は5人だ。まさかこんなに少ないとは思わなかった。
 5人が揃ったところでスタッフのお姉さんに連れられ、ベラ・ビスタに向かった。ところが、どうもツアーが始まる様子がない。ギャレーツアーのスタッフなんていなさそうだし、厨房のスタッフはみんな忙しそうに片付けていて、ギャレーツアーなんてやってる場合じゃない、という風情である。
 ここまで我々を案内してきてくれたスタッフのお姉さんも焦っている。


 少しして、副料理長だというシェフがやってきた。
 香港のご家族から「子供がいるので広東語で案内して。」というリクエストが出て、うーむ、そうしたら私には何も判らないぞと思っていたら、スタッフのお姉さんも「ジャパニーズがいるから。」と困惑している。
 結局、ギャレーのスタッフが二人、英語と広東語でそれぞれ案内してくれることになった。


ギャレーツアーギャレーツアー


 イギリス在住の香港人だという女性と私の二人を案内してくれたのは、マレーシア人だという副料理長さんだ。料理長さん(ドイツ人だと聞いたような記憶があるけど、定かでない。とにかくヨーロッパの国の人だった)は、今は休暇で家に帰っているそうだ。
 クルーズのスタッフは、5ヶ月ぶっ続けで働いて1ヶ月休みというサイクルだという。
 今日の17時に香港に入港する予定のこの船は、その後、23時に再び出航の予定で、その間、スタッフはちょっとは香港に上陸できるけど「でも、香港は物価も高いし、あんまり外には行かない。」と言う。


 こうした質問はほとんど香港人の女性が発してくれたものだ。私には思いついた質問をする英語力はない。
 でも、香港人の女性も副料理長さんも私の英語力を察してゆっくり話してくれたし(メモを必死で取っていたら「取材記者のようだ」と笑われた)、話されている内容の辛うじて半分くらいは聞き取れたと思う。


 ギャレーツアーと銘打っているけれど、ベラ・ビスタ併設のこの厨房で料理をすることはほとんどないらしい。
 レストラン隣のこの場所は、あくまでも「盛りつけ」「最後の仕上げ」をする場所だ。
 実際の「cooking」は、デッキ3の厨房で行われ、そちらに30人のシェフと47人の助手がいる。このギャレーでは、7人がデコレーションを担当しているという。
 インド料理だけは、ベジタリアン対応のため、インド人のシェフだけで作っているという。


スープ鍋とオーブン クルーズ船内は、火気厳禁だ。
 エンジンの熱でお湯を沸かし、その熱(スチーム)を調理に使っている。
 実際、鍋の形にくぼんだ火口があって、そこに触っても全く熱くない。でも、そこに水を入れた鍋を置くと、みるみるうちにお湯が沸く。スチームというよりは、振動のような気もする。
 いずれにしても、火がなくても十分な火力があることは間違いない。
 このときも、夕食に備えて、200リットルからのスープの仕込みが行われている最中だった。


 クルーズ船で食中毒が出ることはほとんどないそうだ。レストラン関連のスタッフは1ヶ月ごとにチェックを受けているという。
 (それにしても、私は食中毒という単語を知らないのにどうしてこんな内容を聞き取っているのか、全く謎だ。)


 来年、スタークルーズでは、スーパースター・ヴァーゴ(この船)の2倍のサイズの新造船が就航する予定で、そちらの船は乗客定員もほぼ2倍、そしてレストランが20軒用意されるという。
 説明してくれた副料理長さんは、この仕事を16年続けていて、もしかしたらそちらの船に移ることになるかも知れないと言っていた。だったら出世ってことになるんだろうなぁと思う。
 その新しい船の処女航海は、2016年半ばに予定されているということだった。
 そんなお話を聞きつつ、ギャレーを一周し、16時前にツアーは終了した。結構、楽しかった。


フェアエルパーティー デッキ12のギャラクシーオブザスターズで15時45分からクルーズスタッフとのフェアエルパーティーが行われている。行ってみると、すでにダンスで盛り上がっていた。
 結構な数の乗客も参加して、なかなか楽しそうである。一緒に踊る勇気はなかったので、楽しそうな様子を写真に撮って参加した気分になった。
 ダンスタイムが終わって外を見ると大雨で、すでに香港島のセントラルが見える辺りまで来ていた。
 17時にクルーズ船が香港に到着して、キャリーケースを持ったままどうしようかと考え込んでしまう。


 雨を眺めながらこれからの予定を考えていたら、声をかけてきたおじさんがいた。
 この船に知り合いはいないぞと思って見たら、日の出を見にデッキ13に行ったときに、毎回「そのサンダルじゃ転ぶぞ。」と身振り手振りで話しかけてくれたおじさんである。
 お仲間と一緒にビールを飲んでいたらしい。
 おじさんのお友達の方が日本語をしゃべる方で、何となくおしゃべりタイムになった。おつまみのナッツまでいただいてしまう。


 彼らはご夫婦二組で、台湾から来たそうだ。
 飛行機で香港まで来てこのクルーズ船に乗り、今日は一度船を下りて再び乗り込み、香港発着台湾へのクルーズに参加して高雄まで船で帰ると言う。なるほど、そういう楽しみ方もあるのだ。目から鱗である。
 マカオはいい、日月潭もいいぞとお勧めしてもらう。いずれもベストシーズンは秋だそうだ。台湾に来たら連絡してねと連絡先もいただいた。


 事情通らしいおじさんたちの話によると、スーパースター・ヴァーゴが3泊4日のこうしたクルーズを行うのは今年9月までで、その後は、スーパースター・パイセスと同じように、1泊2日のカジノツアーに従事することになるそうだ。
 なるほど、来年の超大型船就航の話と繋がる。
 3泊4日で観光クルーズ船を走らせるよりも、1泊2日で外洋に出て徹夜でカジノを楽しむツアーを開催した方が人気もあるし儲かると聞いて、ちょっとショックな気もした。


 香港在住の人は16時半にザ・リドに集合、香港以外の人はギャラクシーオブザスターズに17時集合で、私は16時前からギャラクシーオブザスターズにいたけれど、おじさんたちとおしゃべりしていて、パスポート返却の列に並びそびれてしまった。
 そのことに気がついて、おじさん達と慌ただしくお別れし、パスポート返却のためのナンバーカードをもらいに行く。20分くらい待って、無事にパスポートを返してもらうことができた。
 あとは、下船するだけである。


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2015.02.08

香港&クルーズ旅行記4日目その2

2014年8月19日(火曜日)


 12時45分くらいに観光船が港に到着した。
 クルーズ船の乗客にとってはベトナム初上陸である。
 港のすぐそばに観光バスが用意されていて、全員で乗り込む。ほぼ満席で、私はインドからいらした女性の隣に座らせてもらった。
 最初に行ったのは、真珠のお店である。
 ガイドさんは「トイレ休憩」と説明したけれど、このトイレ休憩が長い。


 真剣に真珠を買おうという人はともかく、私のように興味のない人間には30分近い時間は果てしなく長い。座るところもないから尚更だ。
 1ベトナムドンがいくらなのかも調べてないし、クレジットカードも持ってきていないし(多少の米ドルは持っていた)、そもそも買い物のしようがない。
 船で同じテーブルだったマレーシアから来た奥様は「淡水パールだわ、物が良くない。」とおっしゃっていた。


マーケット 真珠のお店から10分くらいバスで移動し、マーケットに着いた。
 お土産物屋さんが集まった感じで、小さなスーパーマーケットが併設されている。
 ガイドさんに「暑くて長時間はいられないから、15分くらいで出るよ。」と言われ、そのつもりで見て回る。
 ベトナム刺繍のポーチやアオザイ、その他色々と売っていたけれど、値札が全くない。小心者なので、相場を調べてきていないお買い物は怖くて手が出せない。
 コーヒーを売っている屋台があって、「豆で買える?」と聞いたら「粉だけだ。」と言われ、購入は断念した。
 ガイドさんは、ガイド仲間とお茶タイムに突入してなかなか切り上げようとせず、結局、マーケットを出発したのは14時過ぎだった。


 ガイドさんは「ハロン湾のベストシーズンは秋だからまた秋に来て。」と言い、「希望者はヴェトナム料理のレストランに案内するよ。」と言って応じた10人くらいを連れて行った。他の面々はクルーズ船に戻るテンダーボート乗り場にほど近い場所で解散である。
 船内時間の15時までにクルーズ船に戻る必要がある。
 ビーチ沿いのホテルのどこかでお茶をしようかとも思ったけれど、一人だし、船に戻ればタダでお茶もできるしというケチケチ精神が発揮され、私はそのまま真っ直ぐクルーズ船に戻ることにした。
 港からクルーズ船まで、クルーズ船のテンダーボートがピストン輸送してくれる。


 テンダーボートはクルーズ船デッキ3に横付けされた。
 クルーズカードを見せ、ヴェトナムのランディングパスが回収され、手にアルコールをシュッと吹き付けられて消毒も完了、ツアーのシールも回収されて、エクスカーションは終了した。
 お部屋に戻ると、タオルアートがさらに増えていた。何だか嬉しくなって写真を撮る。
 あまりの蒸し暑さに冷たいものが欲しくなり、プールサイドのアイスクリームバーに行ったけれどプールは大混雑で、しかもプールに入らずにいるには暑すぎたので退散し、まだ行っていなかったブルーラグーンというお店でおやつタイムを取った。


アイスカフェオレ ブルーラグーンは、グランドピアッツァから伸びる通路にあるお店で、通路の片側に厨房が、片側にテーブルと椅子が並んでいる。確か、東南アジア料理と銘打っていたと思う。麺類や海南鶏飯などの軽い食事と、あとデザート類が食べられる。
 冷たくて甘いアイスカフェオレとアイスクリームという凄い組み合わせのおやつを平らげてやっと人心地ついた。
 アイスカフェオレが甘くてシャーベットのようになっていて美味しい。500円でも許す、という感じだ。


テンダーボート お部屋に戻ってバルコニーから外を眺めていたら、ちょうど、テンダーボートを収納しているところだった。
 テンダーボートは全く乗り心地のいいものではなかったけれど、非常用なのだから仕方がない。
 いざというときこれだけの数で本当に足りるのかしら、収納にこれだけ時間がかかるということは、避難にもかなり時間がかかるってことじゃないかしらなどと思いつつ、収納の様子が面白くてずっと観察する。
 クルーズ船は、テンダーボートを収納するとすぐ、16時に出航した。
 またもや、静かな出発である。バルコニーにいなかったら気がつかなかったと思う。


 クルーズ船はこれから外洋に向かうので、例えばハロン湾の日帰りクルーズでは行けない場所も通る。
 見逃す訳には行かない。
 バルコニーに貼り付いたり、バルコニーにいたのでは片側だけしか見られないじゃないかとデッキ13に行ったり、ハロン湾の景色を堪能する。


ハロン湾


 クルーズ船は、出航から1時間くらいかけて、ハロン湾を抜けて行った。
 途中、17時前くらいから雨が降り出した。
 そして、ハロン湾を抜けた途端、黒い雲が切れた。何だかなぁという感じである。


ハロン湾ハロン湾


ハロン湾ハロン湾


ハロン湾ハロン湾


ハロン湾ハロン湾


 ハロン湾の景色を満喫していたらあっという間に時間がたっていた。
 ガラ・ディナーはファーストシーティングで予約してあり、その前に、18時からグランドピアッツアでスタッフによるガラ・ファッションショーが開催される。それは見ておかねばならないだろう。
 シャワーを浴び、ちょっとだけおしゃれする。といっても、スーパースターヴァーゴのドレスコードはかなり緩いということが判明したので、タートルネックの薄手のシャツに黒のフレンチスリーブのワンピースを重ね、少し派手目のタイツにしたくらいだ。足もとはバレエシューズ、バッグをサテン地のものに変えて完了だ。


ファッションショー スタッフによるファッションショーをスパークリングワイン片手に楽しむ。
 15分くらいのものだったけれど、なかなか楽しい。
 少ない人数で早替わりのように色々な衣裳が披露されたから、舞台裏は相当大変だったに違いない。


 ファッションショーに続いて、キャプテンズ・ガラ・カクテルになった。
 要するに、キャプテン達との記念撮影タイムである。
 キッズプログラムの子ども達との記念撮影後、真っ先に手を挙げた勇気ある人々何組かと写真撮影し、キャプテン達は引き上げる。
 その後、クルーズ船各部門のチーフが集まり、キャプテンによって紹介され、ガラ・カクテルは終了となった。


 19時からガラディナーである。
 ベラビスタにほとんど行くことがなかったので、うっかり迷ってしまった。間抜けである。
 時間に遅れて指定された席に着いたところ、何故か大きな円卓(8人テーブル)だった。
 周りに人が来る気配もない。相席の設定はしていないということだろう。どう考えてもおかしい。
 この人は偉そうだという感じのスタッフに声を掛けると、多少の時間はかかったものの「窓際のお席はいかがですか。」と案内された。もちろん、その方が有り難い。


前菜とワインと海 プリフィクスのコースだったので日本語メニューをもらい、吟味する。
 散々考えた末、前菜にSeafood with Avocado Ceviche、スープにDouble Boiled Beef Consomme、メインにGriled Salmon Fillet and Glazed Scallopを頼んだ。
 白ワインもいただく。
 ピアノ演奏も入って、なかなかいい雰囲気だ。
 キャプテンズ・テーブルも用意されていて、恐らくは常連の方などが招待され、キャプテンとテーブルを囲んでいた。


メインディッシュデザート


 私のスタートが遅かったこともあって、窓際のテーブルで一人で食べていた方々がそそくさと食べ、あっという間に退散するのを目にした。「ここでしか食べられないから仕方なく来てるけど、お祭り騒ぎは好きじゃないんです。」という風情だ。
 逆に、10人くらいのグループが二つのテーブルに分かれ、お互いのテーブルにちょっかいを出し合いながら食事を楽しんでいる様子も目にした。それぞれだ。


ショータイム ちょうどメインディッシュを食べ終えた20時頃、ショータイムがあった。
 大勢のスタッフが、フランベされたケーキと旗を持って登場してレストラン内を練り歩き、音楽が鳴り、ウエイターやウエイトレスも全員参加で踊り出す。
 私のテーブルのサーブをしてくれていた女の子と目が合うと、少し照れくさそうに笑っていた。可愛い。
 そうして一度派手に登場し、切り分けられて再登場したのがデザートのアラスカというアイスクリームケーキだ。これにコーヒーをいただいて、1時間ちょっとのディナータイムが終了した。


 部屋に戻ると船内新聞が届いていた。明日のスケジュールを確認する。
 レストランがちょっと寒かったのでカーディガンを羽織り、バレエシューズで何度もコケそうになったのでサンダルに履き替える。
 キャプテンズ・ガラ・カクテルのセカンドステージに寄り道してスパークリングワインをご馳走になってから、ザ・リドに向かった。ガラ・ショーは21時開始で、30分前から行列ができている。


ガラショー 本日のガラ・ショーは、「Stone of Atlantis」というタイトルが付けられていた。
 早めに並んだ甲斐があって、前から6列目で見られたのが嬉しい。
 中国雑伎団のようなリオのカーニバルのような、ディズニーシーのリトル・マーメイドシアターのような、アフリカのような少林寺拳法のような、様々なアクロバティックなショーが次々と登場する。
 目を見張り、驚き、大拍手する、の連続だった。
 流石に最後の夜、ガラ・ショーということで、派手で大がかりで「本物」という感じで楽しめた。


 船内ではガラ・ショーが終了した22時以降も、BINGO大会があり、カジノが開かれ、ミュージックタイムがあちこちで開催されている。
 しかし、眠い。
 レセプションで請求書をもらって支払い内容の確認だけして、23時頃にはベッドに入った。


 本日の歩数計 8327歩


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2015.02.07

香港&クルーズ旅行記4日目その1

2014年8月19日(火曜日)


 6時前に目が覚めた。
 そして、外を見たら、日の出なんてとんでもない! という感じで、雷が光っている。
 私の足の日焼け度は悪化する一方で、しかも足だけでなく肩や背中までひりひりしている。縫い目のあるお洋服は勘弁してください、という感じのひりひり度だ。


ハロン湾 雨にも雷にも負けずひたすら窓の外を見ていたら、やがて雷は光らなくなり、朝焼けが雲の隙間から見え、その朝日に照らされてハロン湾の景色が浮かび上がってきた。
 綺麗だ。
 何とかこのまま天候が回復してくれないかなぁと祈りながら、シャッターを切り続ける。
 やがて、ポツンポツンとしかなかった島が、続くようになってきた。


ハロン湾ハロン湾


 それまでは朝焼けの色だけで太陽は見えていなかったけれど、やがて太陽の白い光が見えてきた。
 水平線からではなく雲の間からではあったけれど、ハロン湾の日の出である。


メディタレニアン・ビュッフェ 今日はエクスカーションを申し込んであるので8時半に集合場所に行かなければならない。
 7時前、メディタレニアン・ビュッフェに行った。ビュッフェには、ウエスタンスタイルとチャイニーズスタイルと両方の朝食が用意されていて、チャイニーズスタイルの朝食を選ぶ。
 意外と空いているなと思って席についたら、7時を過ぎた途端に大行列ができた。早めに行動して正解だったようである。


ハロン湾と船 漁をしているのか、カラフルな船がクルーズ船の近くまでやってきていた。
 その向こうには、もちろんハロン湾の景観が広がっている。
 これでお天気が良かったら言うことなしだけれど、雨が降らず、風も吹かず、無事にエクスカーションが実施されるのだから贅沢を言っては罰が当たる。
 バルコニーに出ると、ちょうど私のお部屋のある側に船(こういう、平らな船のことを何と呼ぶのだろう)が横付けされ、蛍光イエローのベストを着た人たちが作業していた。


ハロン湾クルーズ船 見ていると、横付けした船に向かって観光船が次々とやってきては舳先を固定する。
 その様子が結構面白くて、集合時間近くになるまでずっと眺めていた。
 エクスカーションはコースがいくつもあって、そのコースごとに集合時刻が指定されている。私が第2希望で申し込んだ「Cave Tour」という名前の、ハロン湾クルーズと鍾乳洞見学、マーケットでの買い物を組み合わせたツアーの集合時刻は8時45分である。


 集合時刻にザ・リドに行くと、飲み物を渡され、ツアーごとにまとまって客席に座らされた。
 ツアーごとに色違いのワッペンが配られ、結構な長さの待ち時間の間に見回していたところ、日本語ツアーもありますと言われた「Cruise & Land Tour(ハロン湾のクルーズとお買い物をし、地元レストランでヴェトナム料理を食べるツアー)」、「Titop Island Tour(ハロン湾クルーズ後、ソビエト連邦のTitop宇宙飛行士が訪れた場所で427段の石段を登り切ると360度のパノラマが広がる、らしい。)」の三つが催行されたようだ。
 6種類用意されたエクスカーションのうち3コース、催行率50%だ。


 参加者が断然多いのはCruise & Land Tourで、出発時刻をずらして時間差で催行しているようだ。英語ツアーと中国語ツアーの両方が開催されるとはいえ、かなりの人気である。
 待っている間に注意事項のアナウンスがあって、ドリアンとランブータンとマンゴスチンは持ち込めませんと言われる。それ以外のナマモノは持ち込み可ということなんだろうか。
 結局、私の割り振られたツアーのボートが出発したのは9時40分だった。


 ボートの中は自由席で、同じテーブルにお一人だけ日本人の方がいらっしゃった。奥様は韓国の方のようで、あとマレーシアからいらしたという年配のご夫婦と5人のテーブルだ。
 最初に英語ガイドさんからツアーの概要について説明があった。
 クルーズ船の中では香港時間が標準時で、当然、クルーズ船でもらった案内も香港時間で書かれている。しかし、どうやらガイドさんが最初に説明した時間はベトナム時間で、そこには時差があったらしい。
 マレーシアからいらしたご主人がそこを丁寧に何度も確認してくださって、その後はガイドさんも香港時間での案内に切り替えてくれた。


霞むハロン湾 英語ガイドなので、私が聞き取れかつメモできる内容などたかが知れている。
 ハロン湾には日本の援助で橋が掛けられたこと(日本のODA特別円借款により建設されたクアルク海峡に架かる橋梁のことらしい)、ハロン湾には3000以上の島があること、ハロン湾は二度にわたって世界遺産に登録されたこと(1994年に、類を見ない美しい風景として初めて登録され、2000年に地質的にも価値があり、地球の歴史として重要であると拡張して登録された)、ハロン湾は深く海洋資源(特に魚)が豊富で釣り船も多く出ていることなどである。
 何故ハロン湾と呼ばれるようになったかとか、この地に残る伝説とか、そういう話もあったと思うけれど、私の聞き取り能力ではお手上げである。


大混雑 みんな、風も通らずに暑い1階のテーブル席になど座っておらず、2階のデッキに上がって眺めを楽しむ。
 観光船は、真っ直ぐティエンクン洞に向かっている。
 どんな感じなのかと思っていたら、島の一つ、その入り江のようになっているところに船が入って行った。
 そこには同じような観光船がたくさんいて、船着き場はいっぱいで、一部の船は二重に留めてしまい、前に留まっている船を通路代わりに上陸している人も見える。
 とにかく凄い混雑ぶりだ。


 観光船が接岸して上陸し、ガイドさんについて歩いて行く。
 鍾乳洞の入口は階段を上った結構高い位置にあり、振り返るとこんな景色が見えるくらいの位置まで上がって行く。
 蒸し暑いし、結構きつい。
 足腰に自信のある人が行きましょう、といった注意書きがあるのも納得である。


 鍾乳洞に入れば涼しいだろうと思っていた。だって、日本で鍾乳洞に行けば、そこは大体涼しいではないか。割と最近、静岡県にある竜ヶ岩洞に行ったときも、夏だというのに震えるくらい寒かったことを覚えている。
 ところが、このティエンクン洞は暑かった。
 外よりもよっぽど暑い。そして、湿度が高い。入った瞬間からダラダラと汗が流れ始めた。


 事前に行った方の感想をネットで読んでいたら、カラフルなライトアップ(こんなのとか、こんなのとか)に賛否両論あった。自分が実際に眺めて、なるほどと思う。鍾乳洞の内部は、赤や青や緑に、派手派手にライトアップされている。


鍾乳洞鍾乳洞


鍾乳洞鍾乳洞


 10時半から正味30分の見学中、とにかく蒸し暑くて、髪の毛がぺっとりとしてしまった。
 実際はそんなに涼しい訳ではなかったと思うけれど、結構高い位置にあった出口をでたところで風に吹かれただけでほっとしたくらいだ。
 実際、眺めも良い。


ティエンクン洞出発 11時過ぎ、観光船は再びクルーズに出発した。
 最初の席に戻ってテーブルを囲み、水を飲んだりして小休止だ。観光船の中で冷たい飲み物も売っていて、飛ぶように売れている。


 マレーシアのご夫婦に、次は日本の北海道に行きたいんだと話しかけられた。行くなら何月がいい? とおっしゃる。難しい質問である。
 富良野ってところがあって、ラベンダーの花畑が綺麗だからぜひ7月に行って、と答えたら、富良野ってのは街の名前なのかと聞かれてハタと困った。富良野市があったと思うけれど、私が言いたいのはそういうことではない。
 結局、同じテーブルの日本人の方にこれこれこういうことを伝えたいんですと助けを求め、説明していただいた。


果物売りの神業 ふと窓の外を見ると、小さな船がもの凄いテクニックでこの観光船に寄せてきていた。
 船には、果物を綺麗に積んでいる。
 マレーシアのご夫婦の旦那様がモンキーバナナを買っている。ちょっと美味しそうだし楽しそうだと思ったけれど、私は勇気が出ずにパスした。船内には、結構、果物を買っている人がいたと思う。
 大いに汗をかいた後だということを考えたら、このタイミングで寄ってくる彼らは商売上手である。


 観光船は、ハロン湾クルーズを続けている。
 こんな景色とか、こんな景色の間を縫うように進んで行く。
 再び観光船の2階のデッキに上がって、眺めを堪能した。


ハロン湾ハロン湾


サンパンボート 浮島みたいなところに観光船が集まっているなぁと目を凝らしたら、そこはサンパンボート乗り場のようだった。
 私が第1希望で申し込んだツアーでは、恐らく、ここで手こぎの小さなボートに乗り換えて、水面すれすれのところに開いた岩のトンネルに乗り入れて行くのだろう。
 手こぎボートで乗り出して行く人がたくさんいて、羨ましいぞと思う。
 どうしてみんなあのツアーに魅力を感じないのか、不思議だ。もっと人気があっても良さそうなものだ。


鶏岩へ 峡谷を抜け、船は広々としたところへ出た。
 見通しが良くなって、同じような観光船が一点に向かっていることが判る。何やら観光ポイントがあるに違いない。
 そこは鶏岩だった。
 2羽の鶏が接吻しているようにも見えるし、「闘鶏岩」とも言われるように、飛び上がって闘っているようにも見える。
 何というか、絶妙な造形だ。


 スナック 鶏岩を見て、ハロン湾クルーズの見どころは一通り回りました、という感じのようだ。
 1階のテーブル席に戻るように促され、12時少し前にヴェトナム料理の軽食が供された。
 火は通っているし大丈夫だろうとがっつくように食べる。結構、美味しい。ペロリと平らげた。
 食べている間におしゃべりしたところ、マレーシアのご夫婦は、桜の時期に京都、名古屋、伊豆、箱根、大阪と東京に行ったとおっしゃる。私の英語力では定かではなかったけれど、一度に回ったのではなさそうだった。仮に2回に分けて行ったとしても、結構な旅程になりそうだ。


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2015.02.02

香港&クルーズ旅行記3日目

2014年8月18日(月曜日)

 3時半に一回目が覚めただけで、朝まで熟睡できた。
 6時に目が覚める。
 STAR NAVIGATER情報で、今日の日の出が6時20分だったことを思い出し、デッキ13に日の出を見に出かけた。
 パジャマにしていたTシャツとスパッツの上に長袖シャツを羽織ってスカートを履いただけ、足元はビーサンである。

朝日 雲が水平線を覆っていて、海から上る朝日は拝めそうにない。
 そして、意外なくらい涼しい。クルーズ船が相当にスピードを出しているのか、風が強くて冷たい。
 ちょうどデッキの掃除をしているスタッフがいて、ジェット水流ですべてを洗い流してやる、という感じの豪快な掃除が何だか可笑しい。しかし、おかげでデッキの床がびしょぬれで、ビーサンでは滑りそうで怖くて仕方がない。台湾から来たというおじさんに足もとを指さされて笑われてしまった。
 デッキ10にある子供用プールを見下ろして船尾方向を見ると、クルーズ船の航跡と朝日を見ることができた。

アーリーバード 1時間くらい「日の出待ち」「朝日待ち」をした。
 デッキ12のギャラクシー・オブ・ザ・スターズに「Early Bird」といって早起きの人用に軽い朝食が用意されていた。オレンジジュースをいただく。
 このギャラクシー・オブ・ザ・スターズには、ニセもののブリッジがあり舵を握ることができる。まぁ、気分である。
 そして、その舵の近くの螺旋階段を下ると、本物の操舵室を見ることができる。
 もちろんそこに舵はなく、コンソールが並んでいるだけの空間だ。
 それにしてもキャプテン達の後ろ姿が格好いい。

 お部屋に戻って再度ベッドにもぐりこみ、8時半まで朝寝を決め込んだ。
 お部屋を軽く片付けて、9時にベラ・ビスタに朝食に行く。ベラ・ビスタは無料レストランでかつ、船内で一番大きいレストランである。ビュッフェ式ではなく、朝食もちゃんとサーブしてくれるのが嬉しい。
 三亜で下船する人はもっと早く朝食を食べたようで混雑はピークを過ぎ、船尾の窓際の4人席を独り占めできた。嬉しい。なかなか贅沢な気分である。

朝食 「スペシャルメニュー」はパスして、チーズオムレツとベーコンとベークドトマトを頼んだ。
 パンとフルーツ、ヨーグルトはビュッフェ式になっている。コーヒーは、インスタントの味だ。
 控えめにするはずが、気が付くとお腹いっぱい食べていた。要反省である。
 お部屋に戻ったらお掃除中だったのでデッキ12の図書室に行き、窓際のテーブルでのんびり日記を書いた。

 10時くらいになると、三亜の景色が見え始めた。
 何というか、変な景色である。
 フェリーターミナルから街の中心部まで徒歩20分くらいという話で、それはどうやら「橋を渡って20分」ということらしい。
 そして、フェリーターミナル周辺にあるのは、「お化け煙突」みたいな(推定)リゾートマンションのみである。この半端に未来的なマンション群が何とも言えない妙な雰囲気を醸し出している。

三亜フェリーターミナル クルーズ船のスピードがゆっくりになり、徐々にフェリーターミナルに近いて接岸するまで、一部始終を眺めた。
 これが結構面白い。
 11時には接岸が完了し、エクスカーションを申し込んだ方々が出発して行った。

 話のタネに一歩くらい下船してみようかしら、下船の事務手続きに参加してみようかしらと思ったけれど、14時までに降りて15時半以降に乗船と1時間半も船の外にいなくてはならないと聞いて諦めた。
 本当にフェリーターミナルの周辺には何もなさそうだったし、中国語しか通じないと言われたし、街中ならともかくほとんど歩く人もいないような橋を渡って20分歩くのは苦行以外の何物でもない。

 遅い時間にたっぷりと朝食を食べたのでお腹は全く空いていない。船内がガラガラになったのでプールで泳ぐことにした。
 水着に着替え、ラッシュガードを羽織る。バスタオルはプールサイドに用意されているので持参する必要はない。簡単な布の袋に、アクセスカードと冷たい水を入れたマグ、文庫本、髪をまとめるゴムとバレッタを入れて出かける。
 デッキ12のプールに行くと、見事に人がいなかった。
 常に私を含めて3人くらいだったと思う。
 のんびりと平泳ぎで往復し、大の字になってプールに浮かぶ。
 深さ15cmくらいのエリアがあって、そこに足を投げ出して座る。

 いつの間にかピーカンの空になっていて、太陽はあくまでも熱く、プールの水は冷たく、なかなか気持ちがいい。
 このプールにはウォータースライダーもあって、チューブの一部が船外に張り出し、しかも透明になっているというのが売りである。ほとんど人がいないから、ウォータースライダーだってやりたい放題だ。
 いい年齢をしてどうなのかと自分にツッコミを入れつつ、結局、5回も滑りまくった。
 これが楽しい。
 寝転がって滑った方がスピードが出るけれど背骨が痛いとか、透明な部分は一瞬で通り過ぎてしまうのでスリルを味わう暇もないとか、色々楽しい。
 人生初のウォータースライダーを満喫した。

 ウォータースライダーは12時半くらいで休憩に入り(この日はその後再開することはなかった、残念である)、泳いだり浮かんだりするのに疲れると、デッキチェアを日陰に動かして寝転がって本を読んだ。
 「クルーズ船に乗っても本を読む暇なんてなかった」という記述を旅行記などで読んだけれど、私はしっかり読む暇があるなぁなどとどうでもいいことを考える。
 のんびり読書していたら、スタッフが来てデッキチェアを片付け始めた。今日は18時からプールサイドでバーベキューパーティがあるので、その準備らしい。それにしても、14時から準備を始めなくても良さそうなものである。

 片付けが始まってしまうと落ち着かない。最後にと思い、ジャグジーに浸かって体をほぐす。
 カンカン照りで暑い上に、ジャグジーはほぼ「ぬるめのお風呂」といった湯温で、いくら温泉好きお風呂好きの私といえど、そうそう長風呂はできない。のぼせてしまう。
 14時くらいに撤収した。
 お部屋に戻ってシャワーを浴び、水着を洗濯して干す。
 プールで「がんばって泳いじゃう」なんて、どうやってもリゾートやクルーズ船に向いていないとしみじみ思う。ここでのんびりエステでも体験してみようと思えないところが私である。

アフタヌーンティ お昼ごはんをまだ食べていないけれど、今日の夕食は超豪華中華コース料理だし、この時間からあまり重いものをいただくのもどうかと思う。
 15時から開始されるメディタニラン・ブッフェのアフタヌーンティーをいただくことにした。
 行ってみると、昨日の「パラッツォ・イタリア」のウエイターの彼がいる。「どうしてここにいるの?」と聞くと「助っ人だよ。」という答えが返ってきた。なるほどである。

 アフタヌーンティでもやはり飲み物はティーバッグの紅茶かインスタントコーヒーで、「中国茶」という選択肢がない。不思議だ。
 セーブしよう、軽くいただこうと思っていた筈が意外と美味しくて、レモンと胡麻のケーキと紅茶をお代わりした。

図書室 15時半から始まるギャラクシー・オブ・ザ・スターズで折り紙教室覗いたら、見事に人がいなかった。スタッフだけという感じで、スタッフの若いお姉さん二人と3人で折り紙というのもどうかと思い、そのまま引き返す。
 ギャラクシー・オブ・ザ・スターズの片隅のティーコーナーは、いつ行っても人がいない。カウンターに声をかければスタッフが来てくれそうだけれど、そこまでの積極性も持てない。
 図書室の雑誌のラックのようなところに数独やクロスワードパズルが置いてあった。クロスワードは無理(というか面倒臭い)けど、数独はついハマってしまう。

 ムキになってプールで遊んでいたためか疲れが出て、三亜でのエクスカーションから人が戻り始めた16時くらいにお部屋のベッドに倒れ込んだ。お昼寝だ。
 プールも、「日射しを浴びる」ことも、結構体力を消耗する。
 そして、寝て起きたら体中が真っ赤になってヒリヒリしていた。特に両足の膝上のあたりがまるで火傷のようだ。油断して日焼け止めの塗り直しを一切しなかった報いである。

出航 お昼寝から目覚めたら、クルーズ船は出航していた。
 空が赤く染まっている。
 今日の夕食の予約を20時からにしたのは、食事前に夕陽を眺めたかったからだ。
 お部屋のバルコニーから、ピンクの夕焼けをゆっくり楽しんだ。

 船内新聞に載っていた「キッチンツアー」を予約すべく、デッキ10にあるアクティビティセンターに行った。船内新聞には「有料」としか書いてなくて「いくらなんだ!」と思っていたら、50香港ドルだった。思っていたよりもお安い。
 デッキ7のツアーレセプションで明日のハロン湾のエクスカーションの状況を確認したら、第1希望のサンパンボートのツアーは催行されないと言われた。残念である。1000人以上の人が乗っているのに35人が集まらないなんて! とショックを受けた。船内は、別に「お年寄りばっかり」という感じでもないから尚更である。
 第2希望の鍾乳洞見学とハロン湾クルーズを組み合わせたツアーに参加することが決まった。このエクスカーションは380香港ドルである。

 予約した中華レストラン・ノーブルハウスに行くと、時間より少し早かったけどテーブルに案内してもらえた。
 ビールをまずお勧めされるのは日本人向けか? と思いつつ、お勧めの銘柄を聞いたら「カールスバーグ」だった。やっぱり、香港ではカールスバーグが流行っているのかも知れない。

車エビフカヒレスープ

 ビールとおつまみのナッツがまず運ばれ、次に供されたのが、車エビの山葵マヨネーズ炒めだった。1cm角くらいに切ったマンゴーのソースが絡めてあって、ピリッとして美味しい。
 フカヒレスープももちろん絶品である。こんなにしっかりたっぷりしているフカヒレスープはなかなかいただけるものではない。
 周りにはアラカルトで楽しんでいるグループがいくつかあって、そういう意味では昨日よりも気楽だ。

鮑炒飯とロブスター

 さらに鮑のお料理が来て、乾燥ホタテと蟹肉入りXOソースの炒飯と、ロブスターのチーズソース焼きが続く。
 鮑は柔らかく、炒飯もパラパラ、ロブスターもこんがり焼けていて美味しい。
 やはりお昼を控えめにしておいて正解である。

ツバメの巣 デザートはツバメの巣とパオサムと書かれていて、ウエイトレスのお姉さんに「温かいのと冷たいのとどちらにしますか?」と聞かれた。よく判らなかったので「お勧めは?」と聞き、「女性には温かいものがお勧めです。」という答えに従った。
 その温かいデザートをいただいていたら、昨日のパラッツォ・イタリアの二人組が現れた。「また助っ人?」と聞いたら、店の奥を指さして「あそこで繋がっているんだよ。」というお答えだ。頭の中に船内図を描いてみて納得した。

 ゆっくりいただいたつもりが、1時間ちょっとしかたっていなかった。
 ザ・リドでのショーが始まるまで時間があったので、明日のハロン湾でのエクスカーションの案内で判らなかったところを聞こうとレセプションに行った。日本人説明会を開催していたお姉さんがいてくれて助かった。「船内ではベトナムドンは扱っていません。」という説明は判ったけれど、「それならどうすればいいのか」が私の英語力では読み取れない。
 お姉さんに聞いたところ、私が読み取れなかったというよりも、本当にそれしか書いてなかったらしい。
 米ドルも香港ドルも使えますよ、という回答だった。

クルーショー 本日のショーは、クルーズスタッフによる、「アラジンと魔法のランプ」っぽいショーだ。
 アラジンと魔法のランプと、シンデレラと、白雪姫と、西遊記をごった煮にした感じのストーリーである。
 歌あり、ダンスあり、小芝居ありで、これがなかなか楽しい。
 この人歌が上手いなぁと思ったら、昨日のマジックショーの前説のお兄さんで、しかも彼はこのクルーズ船のエンタテイメント系のディレクターらしい。多才な人である。
 21時45分から22時30分までの45分、かなり笑わせてもらった。

 お部屋に戻ってシャワーを浴びたら、私の日焼けはかなり凄いことになっていた。
 真っ赤っかで、お猿さん状態である。やっぱり、船内のエステに行くべきだったかも知れない。
 気休めに、香港で買ったツバメの巣パックをして、就寝した。

 本日の歩数計 7368歩

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2015.01.29

香港&クルーズ旅行記2日目その2

2014年8月17日(日曜日)


出航後7分経過 15時、スーパースターヴァーゴは出航した。  流石に紙テープで涙の別れが展開されるとは思っていなかったけれど、大きく汽笛が鳴らされるとか、それなりの情緒を期待していたら、もの凄く静かに出航して驚いた。
 クルーズ船は、ぐるっと回って向きを変え、香港島と九龍島との間を抜けて行く。
 最上階13階のデッキには結構たくさんの人が集まって、みんな写真を撮りまくっていた。
 8月の香港だからお天気をだいぶ心配していたので、青空が嬉しい。
 暑いけれど、クルーズ船は見た目よりスピードが出ているようで風が気持ちいい。


 最終日のガラ・ディナーは完全予約制だ。
 予約場所はリド劇場で、バルコニークラスの乗客は15時45分から予約が開始される。少し早めに行こうと15時半前に行ったら、すでにそこは長蛇の列だった。びっくりだ。私がもらった札は41番である。
 劇場に入ると、前方に四つのレストランの予約係がスタンバイしている。無料レストランのベラビスタ、有料レストランのノーブルハウス(中華)、侍(日本料理)とあと一つが思い出せない。インド料理だったか、イタリアンだったか、どっちだったろう。


リド劇場 5番きざみで番号が呼ばれ、呼ばれた人はお目当てのレストランの予約をするという流れである。
 客席で待っている間、レストランのお兄さんが「ワインをボトルでキープしない?」と勧誘に来たけれど、「私、一人だから飲みきれないわ。」とお断りする。キープすればどのレストランでも飲めるそうで、それなら3泊でワイン1本くらい空けられるけれど、1種類の飲み物しか飲めないのはつまらない。
 意外なことに、一番最初に予約が一杯になったのは日本料理のお店「侍」だった。
 そして、私の本当に一人前で有料レストランが全て満席になってしまった。ショックである。出足が本当にあと一歩、遅かったらしい。
 ベラビスタの予約(二回転するうち、早い時間帯)をお願いした。


 うろうろ歩きまわったのと、全く話せない英語を聞き取ろうと(それがたとえ数字だけであったとしても!)緊張していたせいで、何だか疲れてしまった。
 お部屋に戻り、ベッドに寝転んで休憩だ。
 寝転ぶと、エンジンの振動なのか、船自体の揺れなのか、とにかく「安定したところにいない」感じがする。
 明日の三亜でエクスカーションを申し込むかどうかまだ迷っていたので、お部屋のテレビで観光案内を眺めた。


 まだ迷いつつエクスカーション申込みのカウンターがあるグランド・ピアッツァに行く途中、パラッツィオ・イタリアンの入口にスタッフがいることに気がついた。
 ダイニングクレジットも1900ドルとたっぷりあることだし、だったら、ガラ・ディナー以外の2回の夕食は有料レストランでいただいてしまおうと、今日の夕食の予約ができるかどうか聞いてみる。最初は「今日は満席だけど、明日の夜なら」と言われたけれど、「そこを何とか!」と粘ったら、「遅くなってもいい?」と言われ、20時からの予約を受け付けてもらえた。
 無理を言って申し訳ない。


 何となく一安心してグランド・ピアッツァのソファで休憩していると、今度はチャイナドレスのお姉さんに捕まった。
 彼女はノーブルハウスのスタッフで、今度はあちらから夕食の予約の売り込みである。「一人なんだけど。」とか「スモールポーションってある?」とか「日本語のメニューが見たい。」などとワガママを言うと、半分呆れつつもリクエストに応えてくれる。
 話しているうちに、一人用の超豪華メニューがあることが判り、「高い!」と言うと、「そんなにダイニングクレジットがあるなら問題ないわ!」と言われてしまい、おっしゃるとおりと明日の夕食の予約をお願いした。


アイスクリーム これで夕食の予定が固まった。やりとりしているうちに三亜で出かけるのが面倒臭くなり、エクスカーションは申し込まないことに決める。
 一息入れたくなり、プールサイドにあるアイスクリームバーに行った。
 ハーバーシティ内にあるホテルも、スーパースターヴァーゴも、アイスクリームはメーヴェンピックが入っている。香港での流行りなんだろうか。
 キャラメルとかティラミスとか美味しそうなフレーバーがあって迷い、ストロベリーを注文した。


 昼食は無料のビュッフェレストランでいただいたので、ここで初めて「支払い」をした。
 お会計を頼むと、アクセスカードを求められる。ケースから出して渡すと伝票と一緒に戻って来て、サインして終了である。クレジットカードと使い方はほぼ同じだ。
 それにしても、このアイスクリームが40香港ドル(600円弱)もするなんて高いと思う。


タオルのウサギ アイスクリームを食べたせいか、日が落ちてきたためか、少し涼しくなってきた。
 夕日を眺めようとお部屋に戻ると、バスタオルでウサギが作られてベッドの上に置かれてあった。ちょっと嬉しい。
 バルコニーの椅子に陣取る。しかし、椅子に座ってしまうと手すりが邪魔で、手すりにもたれて立っている時間の方が長かったと思う。
 見渡す限り海と空しかないところに沈む夕日なんてなかなか見る機会がない。水平線ぎりぎりのところに雲がかかっていて、海に沈むところを最後まで見られなかったのが残念だ。


日の沈んだ後 日が沈んだ後のピンクの夕焼けも綺麗だった。
 何の船なのか、手前に見えている船がシルエットになってなかなか格好いい。
 本当に真っ暗になった19時半くらいまで、サンセット・ショーを堪能した。
 そして、暗くなった後も、漁をしている船なのか、明かりが点々と灯っているのが見えて、それはそれで格好良かった。上手く写真に撮れなかったのが残念である。


 夕食を予約したパラッツィオ・イタリアンというレストランにはドレスコードが(一応)ある。
 何故「一応」なのかというと、船内新聞の記述と船内放送によると、ドレスコードは「10歳以上の男性は襟付きのシャツ、長ズボン、つま先の覆われた靴にしてください」という内容で、女性については一切指定がなかったからだ。
 それでも一応、スパンコールのついた黒いカーディガンを羽織り、スポーツサンダルからバレエシューズに履き替えて、私としては「ドレスコードに気を使ったつもり」で出かけた。


パラッツィオ・イタリアン 予約の20時に行ってみると「あと10分くらい待って」と言われ、船内をぶらりと一周して、20時15分くらいにイタリアンレストランの「パラッツィオ・イタリアン」に入った。
 入ってみると、年配の日本人のカップルが一組いるだけで、本当に私のためだけに営業を延長しましたという風情だ。申し訳ないと同時に有り難い。


 20時も回っているし、美味しそうだったけれどコースでは重すぎる。
 日本語メニューを持ってきてもらい、アラカルトでスープとメインを頼んだ。
 ウエイターのお兄さんは「前菜は?」「サラダは?」と聞いてくれたけれど、多分、食べきれない。
 グラスワインの赤をお願いしたら、やっぱりここでも「ボトルにしたら?」と言われる。「一人じゃ飲みきれないから。」といつもの理由でパスさせてもらった。それに、数量限定と書かれたグラスワイン(カルヴィニ ソーヴェニヨンだった気がする)も飲んでみたい。


スープ 赤ワインを、トマトのフォカッチャと一緒にいただく。フォカッチャはサービスで、バルサミコ、チリとマヨネーズのソース(と説明されたパプリカっぽい香りがして辛くないソース)、オリーブオイルが付いていて、どれと合わせても美味しい。
 そして、茸とセロリのクリームスープがサーブされた。
 私はキノコのセロリも苦手なのにどうしてこのスープを選んでしまったのだろう。今さらながら謎だ。
 こってりぼってりとしたスープでなかなか美味しい。途中で、1mくらいありそうな黒胡椒の入れ物をもってウエイターのお兄さんが登場し、「いかがですか?」と言うのでお願いした。たっぷりめに入れてもらうと、味の印象が変わった。


 メインには、ラム肉のガーリックソース 野菜添えを選んだ。
 この野菜が、ポテトにキノコ、パプリカとなすとズッキーニと彩り豊かだ。
 こってりしたお料理に見えたけれど、意外とさっぱりしている。美味しい。
 食べにくいのがラムチョップの難点だけれど、他にお客さんもいないことだし、多少カチャカチャ音がしても許されるだろう。


チョコムース お腹がいっぱいになったけれど、デザートは別腹である。ドルチェもいただきたいしコーヒーも飲みたい。
 ダークチョコレートムースとコーヒーをオーダーした。
 このダークチョコレートムースが、濃くて美味しい。これだけ濃いチョコレートだったら、この華奢なグラスに入っていることも納得できる。


 コーヒーに付いてきたチョコレートは、こっそりお持ち帰りすることにした。今思うと、別にこっそりしなくても、ウエイターのお兄さんに頼めば包んでもらえたような気がする。
 1時間半近くかけ、美味しい夕食をゆっくりいただいて満足である。
 ウエイターさんも、適度に放置し、適度に構ってくれて居心地が良かった。感謝である。


 22時からのマジックショーの開演20分前だったので、そのままリド劇場に向かった。
 劇場に行く途中、日本レストラン「侍」の前を通ったときに、その向かい側の壁に「NO CAMERA」という張り紙が出ている理由が判明した。プロカメラマンが撮った写真が並べて飾られていて、もちろん買うこともできる。
 乗船時にマスコットとともに撮った写真は、キーホルダーとセットで145ドルである。2000円って高い! とケチケチ精神が発揮され、結局買わなかった。


開演前 ザ・リドでの本日の出し物は、マジックショー「Dream with Vincent Vignaud」だ。
 客席の後ろ1/3くらいは空いている。20時からの回と2回上演なので、1回目を観た人が多かったのかも知れない。
 生でマジックショーを見るのは初めてだ。わくわくする。


 こうしたショーなどでは必ず英語と広東語の両方で前説があるらしい。お笑いコンビみたいな二人組が出てきて、まず最初に英語で、次に広東語で色々としゃべくっている。
 マジックショー自体の進行はすべて英語で、「全く何も判らない」ということはなかった。英語ができるということではなく、これが広東語オンリーだったら何一つ判らないままだったろうという意味である。


ポスター写真 マジックショーは、ダンスシーンも交えた大掛かりなマジック(マジシャンが入った箱を切っちゃったり、火のついた剣を差し込んだり、一瞬でアシスタントのお姉さんと入れ替わったり)と、観客を一人ステージに上げてコント風に進めるマジックとが交互に行われた。緩急の付いた構成である。
 定番といえば定番のマジックが多いけれど、いや、楽しい。
 後者の、アクロバティックではないマジックの方も、テーブルマジックのような「話術が命」みたいなものではなく、露出度の高い服のお姉さんと男性のお客さんの腕を組ませて「Where is wife?」と笑いを取るくらいで、私の語学力でも全く問題なく楽しめた。


 マジックのアシスタントを務めたお姉さまたちはみな美人でスタイルがよくて露出度の高いお洋服をお召しになっている。目の保養だわ、と喜べる感じの美しさだ。
 背景を画像で変えるなど、演出が全体的に華やかだ。大掛かりなマジックも結構たくさんある。種を見破ってやろうとじーっと凝視しても、なかなか判るものではない。
 かなり真剣にマジックを楽しんだ。満足である。


 1時間のマジックショーが終わると、最初の前説の二人が登場して、このまま有料のオトナの世界のショーになだれこもうじゃないかと宣伝し始めた。
 流石にそうしたショーを愛でる趣味はない。客席の後ろからぐるりと回り込む形で退散する。
 客席をざっと眺めたところ、そのまま残った人も結構いたようだ。23時はオトナの時間ということだろう。
 もちろん、この時間にカジノも開いているし、グランド・ピアッツァではイージーリスニングが流されてバータイムになっていた。
 船内のこうした催しは、2時までぎっしり詰まっている。


 お部屋に戻ると、明日の「STAR NAVIGATER」が届いていた。もちろん、日本語版である。
 シャワーを浴び、洗濯し、シャワー室内に洗濯紐を張って洗濯物を干す。
 お部屋にシャンプーはあるけどリンスはない。ドライヤーはついていて、でも持ち運びはできないので、ドレッサーの椅子を持ってきてそこに座り、STAR NAVIGATERを読みながら髪を乾かした。
 ベッドに横になると、それまではほとんど感じていなかった船の揺れやエンジンの振動が感じられ、「地震?」という感じで最初は慣れなかった。
 とはいうものの、船にそんなに強い方ではない私でも、今回のツアーで船酔いを心配したことは一回もなかった。


 クルーズ初日は終了である。
 0時半、就寝した。


 本日の歩数計 18154歩


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2015.01.21

香港&クルーズ旅行記2日目その1

2014年8月17日(日曜日)


朝食 6時に一回目が覚めた後二度寝し、起きたら7時だった。
 早速、持参したコーヒーを淹れ、昨日購入したマンゴーパンケーキに昨日もらったパンダクッキーとウエルカムフルーツのバナナで朝食とした。
 何だか相変わらず野菜が少ない。今日の昼食には絶対に野菜を食べようと決心する。
 荷物を片付け、昨日の夜に洗った洗濯物がまだ生乾きな感じだったので干したままにして、散歩に出かけた。


 近くにある1881ヘリテージに行った。元々、香港の水上警察署だった建物などをリノベーションし、ホテルやブランドショップが揃う施設となっている。同潤会アパートを一部残した表参道ヒルズみたいな感じだ。
 内部には歴史的資料なども展示されているそうだけれど、8時半過ぎとまだ早かったせいか、何となく「中に入ってはいけません」という雰囲気で、入りそびれてしまった。
 そして、余りの暑さに早々に退散する。もう、本当に蒸し暑い。


 Watsonsが開店していたので、避暑も兼ねて飛び込んだ。
 お土産を物色し、タイガーバームや、ツバメの巣の成分が含まれている美容液、フェイスマスクを購入する。フェイスマスクがもっとたくさんあったらあるだけ全部購入したいくらいだったけれど、2個しかなかったのが残念だ。
 本日これから乗船予定のスーパースターヴァーゴがそこにいることを確認し、ゆるゆるとホテルに戻った。


シティスーパー ホテルに戻るためにハーバーシティを歩いている途中、うっかりレスポートサックのお店に入り、店員さんに「セールは今日までです!」と日本語で案内されて、ついショルダーバッグを購入した。
 シティスーパーに寄り道する。プライベートブランドらしい香辛料やエコバッグなどに心惹かれた。
 お茶のコーナーで見てみると、香港産のものはジャスミンティしかなかったので、こちらもパスした。
 暑いところをうろうろしたので喉が渇いていて、スイカジュースを飲んで一休みしてからホテルに戻った。


チェックイン ホテルに戻るとお部屋に日経新聞が届いていた。もちろん日本語である。何だか凄い。
 新聞はそのまま頂いて行くことにして、11時半にチェックアウトし、ハーバーシティ内をキャリーケースを転がしながらクルーズ船のターミナルに向かった。
 昨日「2階をずっと行けば大丈夫」と確認した筈が、途中で何故か3階に上がってしまい、キャリーケースを預ける場所が見つからないまま、クルーズ船のチェックインカウンターに到着した。
 周りを見回すとスーツケースを転がしている人もそこそこいたので、そのままチェックインの列に並ぶ。


 結構な混雑で、並んでからチェックインを終えるまで20分くらいかかったと思う。乗客は香港人が圧倒的に多いようで、外国人のブースは進みが早い。バルコニークラスだからということもあると思う。
 他の方の旅行記で「日本人は、日本人スタッフが対応してくれるようだ」という記述があって期待したけれど、私のところにはやってきてくれなかった。
 もっとも、チェックインといっても、予約票とパスポートを見せ、アクセスカードと何だかよく判らない紙を渡されただけであっという間だ。しゃべる必要もなかった。


グランド・ピアッツァ チェックインが終わると出国審査で、ここでパスポートは取り上げられる。
 キャリーケースを転がしながらこの坂を上るのはキツイ! と思いながら乗船口を上がり、荷物検査のためにX線を通した、と思う。
 グランド・ピアッツァと呼ばれるロビーに入る前、デッキでスーパースターヴァーゴのマスコット(名前はとうとう覚えられなかった)との記念写真をこなし、12時20分くらいに船内に入った。
 結構な広さのグランド・ピアッツァは既に人でいっぱいで、三人組のおじさん達が懐メロっぽい曲を演奏して歌い、スパークリングワインなどがサービスされている。もちろん頂いて一息つく。


 寛ぐにはキャリーケースが邪魔だったので、荷物を置くべくお部屋に向かった。
 長い廊下を歩いて行くと、まだお掃除が途中のお部屋もあったけれど、私の部屋はすでにベッドメイク等も終わっていた。有り難い。
 バルコニークラスのお部屋である。


船室バスルーム


 乗船のときにもらった書類をチェックする。エクスカーションに関する書類は特に重要だ。
 香港に来る前から、三亜でのエクスカーションに申し込むかどうかで迷っていた。
 三亜という土地にほとんど興味がないし、エクスカーションの案内を見ても、「地球の果て」という名前の美しいビーチとか、地元のスーパーでのショッピングとか、亜熱帯の森林公園とか、特に心惹かれない。
 唯一、「行ってもいいかな」と思ったのが、南山寺というお寺(高さ108mの観音菩薩像がある)を見学して、精進料理を食べるツアーだ。
 エクスカーションに参加しなかったとして、クルーズ初心者の私に「船内を楽しむ」ことが可能かどうかという問題もあって、なかなか悩ましい。


 船室は決して広くはないので、スーツケースを一々開け閉めするのは面倒だし、大体、邪魔である。
 お土産に購入したものなど、船内では絶対に使わないものだけをスーツケースに残し、あとの荷物をお部屋のクローゼットや引き出しに振り分けた。スーツケースはベッドの下に入れる。そのためにクルーズ船のベッドは高くなっているらしい。
 生乾きだった洗濯物を室内に干し、冷房を緩める。
 乗船のときにもらった船内新聞「STAR NAVIGATER」は中国語版で全く読めず、お部屋に日本語版があって安心した。日本語船内新聞を読んで初めて、無料の中華料理ビュッフェレストランが改装中で利用できないことを知った。「美味しい」という評判だったのでちょっとショックだ。


 アクセスカードをカードケースに入れて首にぶら下げる。
 アクセスカードは、パスポート代わりの身分証明証であり、ルームキーであり、クレジットカードを登録すれば船内のお財布代わりにもなる。カードという名前のとおり、定期券くらいの大きさである。
 お部屋に入って改めて確認したら、私のアクセスカードにはダイニングクレジットが1900香港ドル分も付いていた。
 ダイニングクレジットは、船内の有料レストランで食事をしたり、有料の飲み物の料金に充当することができる。バルコニークラス以上のお部屋についていることは知っていたものの、思っていたよりも高額だったので驚いた。


スパークリングワイン 一通りのチェックと片付けを終えてグランド・ピアッツァに戻り、図々しくもう一杯のスパークリングワインをいただいた。
 ちょうどエクスカーションの受付窓口が空いていたので、ハロン湾でのエクスカーションを申し込んだ。
 サンパンという小舟に乗り換えてハロン湾を「クローズアップする」というツアーに申し込んだら、担当のお姉さんに「第二希望は?」と聞かれ、ハロン湾巡り世界遺産にもなっているティエンクン洞の見学がセットになったツアーに申し込んだ。
 定員が1500名を軽く超える船で最少催行人数35名が集まらないなんて想像もしなかったけれど、どうやら担当のお姉さんは私の第一志望のツアーは催行中止になるだろうと見込んでいたらしい。


 「英語ツアーでいいのね?」と聞かれ、冗談半分で「日本語ツアーがあればその方がいいわ。」と答えたら、驚いたことに日本語ツアーの設定があった。
 ハロン湾では、クルーズ90分とボンダオマーケットでの買い物、地元レストランでの食事がセットになったツアーに日本語ガイドが付くという。一瞬、迷ったけれど、ヴェトナム料理をどうしても食べたい訳でもないし、それなら洞窟を見る方が楽しいかなと思い、希望はそのままにしておく。
 「エクスカーションの催行の有無は明日の夕方から21時頃までの間に確認してね。」と言われた。


 次に、フロントに立ち寄って、エクスプレスチェックアウトを登録した。
 アクセスカードにクレジットカード番号を登録しておけば、船内で使ったお金は全てカードで決済され、最終日にフロントで支払手続きをする必要がなくなるという便利な仕組みだ。


 13時半も回ってお腹が空いたので、お昼ごはんを食べにメディタレニアンブッフェという無料レストランに行った。ビュッフェ形式なら野菜だけ選んで食べられそうだ。
 入口のお姉さんに指定された番号のテーブルに行ってみると、そのテーブルは大家族の方々で一杯だった。何のための指定なんだ! と空腹もあって腹を立てていたら、お隣のテーブルで食べていたご夫婦が「ここにどうぞ。」と言ってくださった。有り難い。
 入口でもらった「ここには人がいます」カードを席において、お料理を取りに行く。


昼食 レストランのあまりの人の多さに食欲がないような気がしてきて、とにかく野菜野菜と思いながらお料理を選ぶ。
 飲み物の選択肢が、インスタントコーヒーと紅茶しかないのが謎だ。香港発着のクルーズ船だから、烏龍茶くらいタダで飲めるだろうと思ってティーバッグを持って来なかったのは失敗だったらしい。
 流石に野菜中心の控えめな一皿では足りず、フルーツを山盛り一皿いただいて、本日のランチとした。


図書室 メディタレニアンブッフェがあるデッキ12には、図書室がある。
 落ち着ける感じで、かつ、人がほとんどいないのが良い。
 壁際に本棚が並んでいて、そのうちの一つに日本語の書籍が入っていた。棚には鍵がかかっていて、デッキ10のアクティビティセンターに行って鍵を借りないと本を読むことができない。この図書室で本を読んでいる人を見ることは一度もなかった。
 棚の中にある本のタイトルを順不同で拾ってみると、世界名作文学集っぽい本(「ジェイン・エア」や「赤と黒」など)、「ダイアナ妃の真実」、「わたしの心霊体験」、「失楽園」、「ペレストロイカ」、「すぐできる整体術」などなど節操がない。きっと乗客が置いていった本たちなのだろう。


 日本人乗客は、避難訓練に参加する代わりに14時半に始まる日本人スタッフによる説明会への出席が義務づけられている。会場は、デッキ12にあるギャラクシーオブザスターズだ。お酒が飲めてステージがあってスロットが並んでいるといったスペースである。
 数えてみたら、団体ツアーの方々も含めて60名くらい集まっていた。ざっと見たところ、一人で参加しているのは私だけだったようだ。そりゃそうか、と思う。
 日本語音声の避難時のためのビデオが上映され、説明役に立った日本人女性スタッフにアクセスカードに避難時の集合場所が書かれているので確認するようにと念を押された。
 私の集合場所はデッキ7のDである。


 今回のクルーズについている日本人スタッフは彼女一人で、対応可能な時間帯は8時から23時という話だった。
 その他、硬軟取り混ぜて説明のあった事項はこんな感じである。


・船内新聞の日本語版は彼女が英語版から毎日翻訳しており、大体、21時から22時くらいに翌日分が配布されること
・劇場は開演30分前にオープンすること
・船内に階段が3箇所あって一番前に赤、真ん中に青、後ろに緑の絨毯が敷かれていること
・エクスプレスチェックアウトを登録するとクレジットカードから300ドル分がデポジットでブロックされ、下船後2週間くらいで解除されること
・三亜では英語はほぼ全く通じないし、港から街までは離れているので観光したい人はエクスカーションに申し込むよう「強く」お勧めすること
 明日の三亜でのエクスカーションはツアーデスクが開いている21時まで申込みが必要なこと
・ダイニングクレジットの残額はレセプションで確認できること
・ハロン湾で下船するためには、チェックインのときに渡されたピンク色の紙(パスポート代わりになるランディングパスだったらしい)が必要になること


 説明が一通り終わったところで、いよいよ出航である。


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2015.01.19

香港&クルーズ旅行記1日目その2

2014年8月16日(土曜日)


点一龍入口 ホテルの部屋に戻って荷物を置き、少し整理をしたらもう18時である。今日は、シンフォニー・オブ・ライツの時間帯にアクア・ルナを予約してある。満腹で舟に揺られるのも辛そうだし、早めに夕食を食べに出た。
 ホテルの近くにある筈の点一龍という飲茶専門店に行こうと思っていたら、探すまでもなくホテルの正面玄関を出たところにお店があった。
 本当に目の前である。
 覗いて見ると、まだ時間が早いせいかガラガラで、これなら一人でも入りやすいしゆっくりできそうだ。
 こちらで夕食をいただくことにした。


小籠包鮑のパイ


海老の春巻き 飲茶らしくお茶を頼むという手もあったけれど、気分はビールだったので、生ビールを頼んだ。何故かカールスバーグである。流行っているんだろうか。
 店内を見回すと、数組いたお客さんの中でアルコールを頼んだのは私だけだった。
 何しろ一人なので食べられる量は限られる。小籠包と、鮑のパイ(これが絶品!)、ガーリックの効いた海老の春巻きと3品でお腹がいっぱいになった。


 恐らく、本来はオーダーシートに書き込んで注文するタイプのお店だと思う。空いていたし、私が一人でかつ物慣れない雰囲気を発散させていたためか、店員さんの中でもチーフらしい女性が直接オーダーを取りに来てくれた。有り難い。
 お会計は、ビールも入れて約200香港ドルだった。


香港バス ゆっくりのんびり夕食をいただいて、アクア・ルナの乗船場に向かう。外の暑さを避け、ハーバーシティの中を通って行く。
 夏のバーゲンセールが開催されていて、普段ほとんどお買い物をしない私にも目の毒だ。なかなか楽しい。


 スターフェリー乗り場前を通ってアクア・ルナの乗船場に向かう途中、香港の二階建てバスのチョロQを売っているブースというか、新聞の販売スタンドというか、そういう感じのお店があった。甥っ子へのお土産に購入する。
 バスが色々あって、最初は色で選んで購入し、よく見ると干支の絵と年の表示があったので、甥っ子の生まれ年のものに交換をお願いしたら、売場のお姉さんは笑顔で対応してくれた。


 そんな道草もしつつ、アクア・ルナの乗船場であるピア1に向かう。しばらくうろうろしていると、スタッフがやってきて名前をチェックし、人々を並ばせ始めた。
 印刷してきた予約票を渡して名前をチェックしてもらい、列に並ぶ。
 並んでいるところからも、香港の夕景を見ることができる。暮れて行く空の色が段々濃くなり、その分、夜景が浮かび上がってきて綺麗だ。


アクア・ルナ そうこうしているうちに、前のクルーズからアクア・ルナが帰ってきた。
 何だかびっくりするくらい揺れている。高低差が50cmくらいはある感じの大きな揺れだ。あんなに揺れる船に乗れるんだろうか、大丈夫なんだろうかと心配になる。
 これだけ揺れていたら、乗り降りにも時間がかかって時間通り(19時30分予定)の出航は無理なんじゃないかと心配になったけれど、意外とスムーズに進んでいるようだ。アルコールは諦め、大人しくオレンジジュースを頼んだ。


ICC シンフォニー・オブ・ライツは、九龍側は少し地味なのかもしれない。
 しかし、ICCのビルは、シンフォニー・オブ・ライツの間中ずっと、文字や絵柄をビルの側面に動画を描き出し続けていて楽しい。
 遊園地の様子が描かれたり、サファリっぽい絵が動いたりしていたこともあったと思う。
 アクア・ルナの船内にはシンフォニー・オブ・ライツの音声もしっかり流れているから、置いてけぼりにならずに夜景のショーを楽しむことができる。音楽やアナウンスが聞こえるか聞こえないかで、シンフォニー・オブ・ライツの楽しさは大きく変わると思う。


九龍の夜景九龍の夜景


 香港島の夜景をほとんど真下から見上げたり、海上からならではの香港の夜景を満喫し、アクア・ルナのクルーズは1時間弱で終了した。
 このクルーズは、昼間よりも夜の方がお値段が高く、夜の中でもシンフォニー・オブ・ライツの時間帯が一番高い。それだけの価値があったと思う。
 帰りの船中から、大混雑のスター・オブ・アヴェニューの様子が見えて、私はこんなにゆっくりゆったりのんびり夜景を満喫したんだぞと優越感に浸った。


ペニンシュラホテル アクア・ルナを降りて、マッサージのお店に向かう。どこで道路を渡ればいいのかよく判らない。信号や横断歩道らしきものが見当たらない。
 もしかすると、スターフェリー乗り場まで戻ってぐるっと回るのが正解だったかも知れないけれど、それはいかにも遠回りである。
 周りにも同じことを考えたらしい人が多かったのをいいことに、ペニンシュラホテルの前辺りで横断した。


 足健に到着したのは予約した21時の10分前くらいで、時間まで足湯で待っていて、と(多分)言われた。時間までは悪気なく放置される。足湯には漢方系の何かが入っていたようだ。
 その後、声がかかってお部屋に案内され、全身マッサージが始まった。
 担当は年配の女性で、受付の女性に「先生」と呼ばれ、指名客をたくさん抱えている、いかにもプロという感じの方だ。片言の日本語で指示してもらい、うつぶせになるとマッサージが開始された。
 「腰と首が弱い。」と言われて「肩ではなく?」と聞き返したら、首と肩は一緒だ、という答えだった。


 45分の全身マッサージは足踏みコミで、「弱い」と言われた首や腰を中心にやってくれたようだ。
 痛気持ちいいという感じで、「痛い」ことも結構あり、マッサージを受けながら寝ちゃうということはない。しかし、終わったらかなり上半身が楽になっていた。
 「ふーっ。」と溜息をついたら、マッサージ師さんに「私の方がふー、だよ。」と言われてしまった。相当に凝っていて力が必要だったらしい。
 代謝が悪いと言われ、汗っかきで代謝の良さには自信があったので驚いた。


 その後、場所を移して足つぼマッサージが始まった。
 こちらの方が痛くて、痛いと思うから力が入るのか、「力を抜け。」と何度も言われ、パンパンと足の裏を軽くはたかれる。
 力を抜くのも難しい。
 しかも、一度など足つぼマッサージを受けながら足の裏がつってしまい、「うわぁ! 待って、待って!」と叫んでしまった。一体何をしに行ったんだかという感じだ。マッサージ師さんは「判るよ。」と私の叫びをいなし、さささっと治してくれた。


 時間目一杯(というよりも、少しオーバー気味に)念入りにやってもらって、かなり楽になった。満足である。
 足つぼマッサージをしてくれた人が2回も変わったり、足つぼマッサージの間、目の前の壁にかかっているテレビでドラマをやっていて、マッサージ師さん達が、私の足よりもそのドラマに気を取られているようだったのが、若干気になるけれど、楽になったのでいいだろう。
 足つぼマッサージをしてもらっているときに「痛い!」と叫んだら、「ここは胃だ。」と言われた。食べ過ぎを反省する。


 足健の近くにあったコンビニでお水を買い、23時頃にホテルに戻った。都会のホテルって素晴らしいと思う。特に治安が悪いという感じもしない。この時間まで一人で出歩いた感じでは、場所を選べば問題なさそうである。
 何だか喉が渇いてお腹もちょっと空いたので、紅茶を淹れ、夕方にもらったパンダクッキーで一休みする。
 夜食にするつもりで購入したマンゴーパンケーキは、明日の朝食に変更である。
 お風呂に入って、洗濯し、髪を乾かし、日付の変わった0時半ころ就寝した。


 本日の歩数計 20346歩


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香港&クルーズ旅行記1日目その1

2014年8月16日(土曜日)


 今回は、久々の個人旅行である。ツアーではなく海外に行くのは何年ぶりだろう。
 久々に個人手配で旅行に行くからこそ3泊4日のクルーズ旅行にし、その出発地として香港を選んだ。
 キャリーケースは空港宅配で送ってある。6時半過ぎに身軽に自宅を出て、出発の1時間半前には羽田空港国際線ターミナルに到着した。羽田空港の国際線ターミナルは小さいし、事前にJALのサイトからWebチェックインしてあるので、そんなに急いで行く必要はない。


スカイラウンジアネックス 国際線ターミナルの江戸小路も流石に9時前だと閉まっているお店が多い。少しうろうろしただけで、8時半過ぎに荷物も預けて出国した。
 休憩しようと利用したスカイラウンジアネックスでは、早朝だけ簡単なパンが提供されている。
 時間帯のせいか空いていたし、外が見える大きな窓があって飛行機も眺めることができた。しばしぼーっとする。


 羽田10時発のJAL29便は、ほぼ定刻通りに出発したと思う。
 オンデマンドの映画の中に「アナと雪の女王」があったので、いい機会だと思って見る。
 画面も小さいし、イヤホンで聴いているから「歌の上手さ」を堪能できるところまで行かないものの、とりあえずストーリーとキャラは何となく理解出来た。


機内食 出発後、1時間くらいで機内食が出た。「和みの彩り空膳」という名前のお弁当っぽい機内食でお品書きがついている。
 鰆の西京焼きと人参茶飯とか、切り干し大根とインゲン豆とか、やっぱりメニューがお弁当風だ。
 お腹は空いていなかったけれど、食べ始めると意外とパクパクと食べられた。この後配られたハーゲンダッツのマンゴーアイスクリームもペロリといただいた。
 これから香港で食べまくる予定なのに、到着前からこんなに食べていいものだろうか。


 機内で香港の入国カードが配られた。
 ツアーでは、入国カードも旅行社から記入済みのものをもらったり、添乗員さんが書いてくれたりすることが多かったから、自分でもらって自分で書くのは久しぶりだ。
 何だか新鮮だわ! と思いながら、ガイドブックの「記入例」を見てせっせと書き込んだ。


 香港には現地時間の13時過ぎに到着した。気温32度で、日本とそう変わらない感じだ。
 入国審査も多少並んだもののスムーズに終了した。
 銀行の両替窓口が並んだ一角にATMがあり、国際キャッシュカードを使って、日本の銀行口座から現地通貨を降ろすことにした。初チャレンジである。
 この英語の意味が判らない〜、適当に選んで大丈夫なのか? などと思いながら、念のためプリントアウトして行った手順書を見つつ操作し、何とか無事に500香港ドルを手にすることができた。
 このときのレートは1香港ドルが13円強だった。


 市内に向かうためエアポートシャトルの切符をクレジットカードで買おうとしたら、pin入力で何故か弾かれてしまった。
 何度か試して上手く行かず、窓口のお兄さんに「別のカードないの?」と言われ、もう1枚持っていたカードで無事に決済はできた。
 しかし、出発前に暗証番号や限度額は確認したし、大体、キャッシングはできたのに何故? と私の頭は大混乱である。今回の旅行は、ほとんど現金を持ってきていないし、クルーズ船ではクレジットカード決済が断然便利なので、カードが使えないのは本当に困る。


エアポートエクスプレス 大混乱しつつ、いつまでも空港で混乱していてもどうにもならないので、14時10分発のエアポートエクスプレスで九龍駅に向かった。
 エアポートエクスプレスは結構お高い(九龍駅までの往復で160香港ドル)ので、あまり利用者はいないらしい。ガラガラである。
 渋滞がなくて早く、車内も広いし快適だ。トンネルが少なく、窓から景色が眺められるのも嬉しい。
 20分余りで九龍駅に到着した。


 九龍駅からは、各方面別に無料のシャトルバスが運行されている。巡回するホテル名がバス停に書かれていて判りやすい。
 シャトルバスを利用して、本日の宿であるマルコポーロ・香港ホテルに向かった。九龍駅から割と近く、15分ほどで到着する。
 楽天トラベルで予約してあることを伝えると、禁煙かつバスタブつきの部屋を指定した筈が、どちらかしか用意できないから選べとフロントのお姉さんに言われた。
 禁煙ルームでなくても、もの凄くたばこ臭かったら変えてもらえばいいやとバスタブ付きをお願いする。
 wi-fiのパスワードを教えてもらい、チェックイン終了である。


バスルームお茶セット


ホテルの部屋 食事なしで1泊30000円近くもするのだから当たり前だけれど、快適なお部屋である。香港のホテルとは思えないほど広い。
 バスタブの他にシャワーブースもあり、宿泊者は私一人なのにタオル類も3セットずつある。海外のホテルで歯磨きセットが用意されているのを見たのは初めてだ。


 お茶セットのカップも可愛い。これは、この後のクルーズ船内でも思ったけれど、何故こうやって用意されているお茶の中に烏龍茶が含まれていないのだろう。香港では一番ポピュラーの飲み物ではないんだろうか。
 お水が2本と果物が置かれ、デスクの引き出しに日本人スタッフからのメッセージが入っていた。困ったことがあったら呼んでくださいと書いてある。親切だ。


 荷物を少し整理して、早速出かけた。
 このホテルを利用した理由は、明日乗船するスーパースター・ヴァーゴが停泊するフェリーターミナルに直結しているハーバーシティ内に立地していることに尽きる。夏の香港だから雨に降られる可能性は高いし、タクシーを使うにしても雨が降ったらやっぱり大変である。
 フェリーターミナルまで雨に濡れずに歩いて行けるホテルがあるのなら、その利便性を尊び、お値段が高くても目をつぶろうじゃないかと思った。


 ハーバーシティ内にホテルは3軒あり、フェリーターミナルやスターフェリー乗り場に近い方がお値段が高い。そこはお値段を考慮し、マルコ・ポーロホテルはフェリーターミナルとは反対側の端にある。どういうルートで行けば楽で早いのかを確認すべく、まず偵察だ。
 下見の結果、ホテルロビーとハーバーシティ2階が直結しており、そこからひたすら真っ直ぐ反対側の端を目指せばフェリーターミナルに行けることが判明した。
 その途中、ATMがあったので試してみると、先ほど使えなかったカードでキャッシングすることができた。一安心である。


 クルーズ船は既に入港していて、香港の人達がパシャパシャと写真を撮っていた。そんなに珍しいのか? 4日おきに香港に戻ってきているのでは? と思う。もしかしたら、明日乗船する予定の人たちだったのかも知れない。
 そのまま外に出て、今日の夜の乗船を予約してあるアクア・ルナの乗り場であるピア1を探したけれどよく判らなかった。乗船時刻が近くなったら並ぶ人もいるだろうし、大体の位置が判ればいいだろう。


オマケのバッグ ハーバーシティの向かい側にあるJCBプラザに行き、マッサージの予約をお願いした。JCBプラザを通すと割引になる。
 スタッフのお姉さんにこの近くで何軒かの候補を挙げてもらい、足健というお店の足つぼ45分+全身45分の90分コースを21時から予約した。トータル90分で300香港ドルならまぁまぁではないだろうか。
 ポーチなど色々入っている籠を示されて「どれか一つお選びください。」と言ってもらい、このバッグをいただいた。JCBプラザ利用特典である。


 もらった地図を見ると「足健」の近くに奇華餅家があるらしい。お店の場所の確認を兼ねて、職場へのお土産を買いに行く。
 一番人気だというパンダクッキーのセットは残念ながら売り切れていた。色々と迷った末、職場へのお土産としてアーモンドクッキーを選んだ。なかなか美味しそうである。
 パンダクッキーを3枚、オマケでもらえたのも嬉しい。


 今日はたまたま晴れているけれど、明日も晴れるか判らないし、最終日は夕方に香港に戻ってきて夜中に出国する。
 動けるうちに動いておこうと、ペニンシュラ・ホテルのペニンシュラ・ブティックに向かった。
 日本人のお客さんで大盛況である。
 家へのお土産にアフタヌーンティーでも供されているという紅茶を買い、自分用にペニンシュラ・ベアの模様のトートバッグを購入した。JCBカードで購入すると1割引になる。


 ハーバーシティ内のシティ・スーパーを覗き、発記甜品のマンゴーパンケーキを夜食用に買った。
 注文したら、別の場所にあるレジに行って支払いをし、その伝票を持ってお店に戻って商品と交換という、なかなか判りにくいシステムだ。うろうろきょろきょろしていたら、お店のお姉さんが身振り手振りで説明してくれた。
 荷物が多く重くなってきたので、一度、ホテルのお部屋に戻った。


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