2014.11.03

北斗星旅行記の入口を作る

北斗星 ここは北斗星旅行記への入口である。


 1日目は旭川空港に飛んで、旭山動物園を見学したり、優佳良織を体験したりし、2日目は黒岳ロープウエーに乗って黄葉を楽しんだ後に札幌に向かい、北斗星に乗車して(しかも、ロイヤル!)3日目の朝帰ってきた。
 この旅程で名前をつけるとしたら、「北海道旅行記」や「旭川旅行記」ではなく、やっぱり北斗星旅行記である。


 この1泊2日の旅行にかかった費用は、一人分約100000円だった。うち8割くらいは交通費である。
 ここには、交通費、ホテル代、食事代、入館料等が含まれているが、お土産代は含まれていない。


 以下の日程をクリックすると、その日の旅行記に飛べるようになっている。


1日目その1 2014年10月3日(金曜日)


1日目その2 2014年10月3日(金曜日)


2日目その1 2014年10月4日(土曜日)


2・3日目 2014年10月4日(土曜日)・5日(日曜日)


 


持ち物リスト(北斗星編)

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北斗星旅行記2・3日目

2014年10月4日(土曜日)


北斗星 17時前に北斗星が入線するホームに上がった。
 私の部屋は9号車である。どうやら後方の車両らしい。
 札幌駅では、入線してくる北斗星を撮影しようと人がどんどん集まってくる。流石だ。
 反対側のホームに回ってベストポジションを確保している方もいて、お仲間らしい方から「乗り遅れるなよ。」と声をかけられている。気合いの入り方が違う。
 17時12分発なのに、入線が17時過ぎというのは意外だった。もっと早々と入線して乗車にも余裕があるものだと思っていた。


入口 そんなに急いで乗車する必要もあるまいと、車両入口の写真などを撮る。
 最後尾の車両のすぐそばで車掌さんが待機しており、そこに恐らくは車内サービスの責任者の方だろう男性が挨拶にみえていた。毎日繰り返されている儀式なんだろうなぁと思う。同じ組み合わせになることも多いだろうに、多分、毎回ちゃんと挨拶をされるんだろう。
 ちょっといいものを見た。


通路肘掛け椅子 通路は結構狭い。荷物を持ったり転がしたりしているとすれ違うのがちょっと大変なくらいだ。
 個室の扉は開いていて、お父さんとお嬢さんの親子連れが覗いていた。そりゃ見たいよねぇと思う。同じ車両にもう一つある同じタイプのお部屋はすでに扉が閉まっていたから、乗車されているのだろう。


 9号車は半分がロイヤル2部屋、もう半分はソロのお部屋になっている。
 ドアを入ると、部屋は一段高くなっていて、靴を脱ぐ場所がちゃんとあり、スリッパも用意されている。
 ライティングデスクがあり、一人用の肘掛け椅子がそこにセットされている。この椅子の座り心地がいい。
 窓の下には、BGMを流せるボタンや時計(目覚まし機能付き)などがある。


 あちこち点検していると、車内放送があった。これを全部ICレコーダーで録る人がいるというのも判るなぁと思う。内容が盛りだくさんで覚え切れないし、何とも旅情を感じさせる放送だ。
 青函トンネルに入る時刻、出る時刻も教えてくれる。
 そして、室内のモニターはテレビが映る訳ではなく、通常はDVDの放映があるらしい。「本日は都合により中止いたします。」というアナウンスが入った。上映されていても多分見なかったとは思うけれど、しかし残念である。
 また、JR北海道のグッズ販売は、販売数が少ないため19時26分の洞爺駅出発後にロビーカーで行いますと言っていた。恐らく、フライングして車掌室にいらしても売りませんよ、という意味だと思う。


ルームサービスお酒とおつまみ 発車の瞬間を窓から動画で録ったり、個室内のあれこれを見たりしていると、発車してすぐ、ルームサービスセットが届いた。
 ウィスキーとワインとお茶とお水と氷である。
 早い! と思ったけれど、それは私がはしゃいできょろきょろしていたための錯覚で、すでに発車して20分も経過していた。
 お忙しいところをお願いし、エラソウに座っている写真を撮っていただいた。
 お部屋の中はかなり暖かかったので、氷が溶ける前にと早速ウィスキーの水割りを作り、札幌駅で買って来たチーズとともにいただく。我ながら、お酒に関しては準備万端、抜かりない手配である。


 抜かりない手配を回ってきた車掌さんに見られてしまうのは若干恥ずかしい。もっとも、車掌さんの方は慣れていて、全く興味も持っていないことがよく判る。
 乗車券と寝台特急券を見せ、カードキーをもらう。カードキーの使い方も教えていただいた。


ベッド ベッドは予めここまでセットされていた。
 せっかく綺麗なシーツをくしゃくしゃにするのが忍びなかったのと、函館駅で停車しているときに車外からこの部屋の写真を撮ってやろうという野望があったので、なるべく綺麗に保つべく、函館駅まではベッドに座ったり寝転んだりすることはしなかった。
 回転椅子の座り心地が良かったからということもある。


シャワートイレと洗面台 それにしても感心したのはシャワールーム兼トイレ兼洗面室である。
 これぞ日本人! というコンパクトさだ。洋式の便座も洗面台も収納式、奥の壁に付いている銀色の蓋はトイレットペーパー入れで、シャワーを浴びるときはこれらは閉めておく。
 シャワーは、緑色のボタンを押すとお湯が出て、赤い色のボタンを押すと止まる。「お湯を出せる時間」は10分で、タイマーが減って行く。
 ロイヤルを私は一人で占拠したけれど、この部屋はダブルベッド仕様にもできて二人で乗車することもできる。そのため、シャワーもMAX10分を2回使うことができるのが嬉しい。


アメニティセット 18時前に、食堂の用意ができたこと、車内販売が開始されたこと、それからシャワーチケットが売り切れたことを知らせる放送が入った。
 私の夕食の予約は、2回目19時40分からだから、まだ余裕である。
 ネットのアドバイスで「シャワーチケットは乗車後すぐに買いに行きましょう」と書かれていたとおり、本当に売り切れてしまうんだなと思った。
 「北斗星」というネーム入りのタオルが含まれたシャワーセットも販売されていて、お土産に買おうかと迷っていたところ、ロイヤルにはアメニティセットがついてきたので、十分だと思い直す。


 この頃から車内販売が通路を何往復もしていたように思う。
 最初に来たときに声をかけて見せて貰ったら、なかなか迷うラインアップだった。売り子のお兄さんによると、北斗星のサブレが一番人気らしい。
 あまり引き留めてても悪いなぁと思っていると、「食堂車にも同じ商品を置いていますので、そちらでもお買い求めいただけます。」と教えてもらい、「じゃあ、考えます。」と答えた。
 ストラップやお菓子、オモチャ系のグッズも販売されていた。


月 私が乗り物に乗ると晴れる法則は最後まで健在で、札幌を出てすぐの辺りでピンクに染まる空を見ることができたし、登別辺りでは、綺麗な月を見ることができた。
 お部屋の電気を消して、ぼーっと月を眺める。
 写真は撮りそびれてしまったけれど、室蘭の辺りでは工場群の煌々と明るい姿を見ることもできる。
 夜は夜で、車窓もなかなか楽しい。
 月がずっと「北斗星」に付いてきているように思える。


 洞爺駅を出たら車内販売が始まる。
 とりあえず行くだけ行ってみようと、列車が洞爺駅を出てすぐ食堂車を通り抜けてロビーカーに行ってみたら、10人以上も列ができていて驚いた。
 みんなそんなに北斗星グッズが欲しかったのか!
 そして、もちろん列は後方車両からだけでなく、前方車両からもできている。
 販売しているのは年配の車掌さんで、ちょうど通りかかった若者の車掌さんに「いつもこんなに並ぶんですか?」と尋ねたら、「いえ、今年になってこんなに並んでいるのは初めて見ました。」という返事だった。
 この日は、鉄ちゃんが多く乗車していたのだろうか。


北斗星の小銭入れ 19時40分からの食事開始の放送が入ったのを無視し、ここまで並んだら粘ってみようではないかとそのまま並び続ける。
 そうしている間も、私の後ろに並ぶ人もいるし、諦めて戻る人もいる。
 かなりドキドキして待っていたところ、私の番になったとき、小銭入れが茶と黒と一つずつ、あとはコースターが販売されていた。その他の商品は売り切れである
 この他にキーホルダーや懐中時計などが販売されていた筈だ。
 茶色の小銭入れを購入した。


 急いで食堂車「グランシャリオ」に行くと、どうやら私が最後のお客だったらしい。
 あと一つ空いているテーブルがあって、車内放送も何回かかかっていたけれど、そのテーブルにはついにお客さんは来なかった。他人ごとながら、どうしたのだろうと思う。
 ルームサービスで白ワインをいただいたし、フランス料理コースのメインの肉料理が牛フィレ肉のソテーだったので、赤ワインをお願いした。


 グランシャリオのメニューには、北斗星・カシオペア(食堂車)の歴史も書かれている。
 説明によると、北斗星のデビューは青函トンネルの開業に併せた1988年3月13日で、運転開始と同時に食堂車「グランシャリオ(=北斗七星)」の営業が開始されている。
 当時から、フランス料理と懐石御膳のメニューがあったらしい。


前菜 メニューの説明を読んでいるうちに、オードブルの「帆立貝柱とサーモンのマリネ 紅白仕立て)が供された。
 うん、美味しそう。
 サーブのスタッフの方が本当に見事で、列車の揺れでぐらつくことはあっても、絶対にお皿も落とさず、お皿の水平を保ち、ワインの入ったグラスからワインが零れることもない。もう拍手したくなるくらいである。
 北海道産(に違いない)の魚介は美味しい。


 寝台車に乗ってこんなにちゃんとしたお料理が食べられるなんて、やっぱり予約してよかったなぁと思う。食堂車がなくなってしまうかもという話も耳にしていて、何だか寂しいなぁと思う。
 もっとも、そう言いながら、私が寝台車を利用するのは生まれてから3回目だし、食堂車を利用したのは今回が初めてだ。


魚料理肉料理


 お魚料理は、「牡丹海老と白身魚のワイン蒸し 赤ワイン風味のクリームソース」で、ほんの少しお魚がぱさぱさしているかなと思ったけれど、ご愛敬の範囲である。そして、飲み物に赤ワインをいただいた私としては、お魚料理にも赤ワインが合うのが嬉しい。
 お肉料理は、牛フィレ肉のソテー 大地の野菜添え マスタードソースで、この付け合わせの野菜が凝っている。白い丸が月で黄色い三日月、オレンジの星と自然に見立ててある。可愛らしい盛りつけだ。


デザート デザートも可愛らしく、マンゴーのムースの上にはチョコの北海道が乗っていて、ラズベリーのシャーベットにブドウがついていた。
 もちろん、コーヒーもいただける。


 お隣のテーブルに盛り上がってお酒をがんがん飲んでいる男性グループがいらしたので、こちらも安心して「最後の一人じゃないもん」とゆっくりといただいた。
 食堂車で1時間かけてゆっくりお食事なんて、本当に有り難い。20時50分ころに席を立った。
 予約したときにあと少しで満席と言われたので、もしかしたら相席の可能性もあるかもと思っていたけれど、相席はやっていないようだ。二人席はほとんど一人客、4人席は2〜3人で利用している。
 女性は、カップルでいらしていた一人と、あと私だけだった。


食堂車 食事の後、ちょっとロビーカーを覗いてみようかと食堂車を通り抜けたとき、パブタイム開始前だったので当然のことながらまだ誰もおらず、それならいいかしらと食堂車の写真を撮らせてもらった。
 誰もいないと寂しい。
 ロビーカーに行ってみるとそこはほぼ満員で、そのほとんどの人はパブタイム開始を待っている様子だ。
 パブタイム開始の放送が入ったのは21時20分頃だったから、相当長く待った方もいただろうし、もしかして、時間切れで入れなかった人もいたのではないかと思う。


車窓から 21時39分に函館駅に到着した。1〜2分の遅れだったらしい。
 ホームに降りて、当初予定どおり、窓の外から自分のお部屋A寝台個室ロイヤルを記念撮影する。
 このために、函館到着直前、お腹いっぱいでかったるい身体にムチ打って、撮影に耐えるよう部屋の中を超特急で片付けた。
 札幌駅では、通路側のホームに列車が入ってくるので、この写真は撮れない。
 空いているソロやB寝台ではカーテンが開けたままだったので様子を見ることができた。意外と空きが多いことに驚く。ソロだったら、それほど苦労せずに指定を取ることができそうである。


連結作業先頭 函館駅で進行方向が変わる。今まで引っ張って来た機関車を外し、これまで最後尾だったところに青函トンネル仕様の機関車を連結する。
 元気な青少年はホームの端から端まで走って両方の様子を見学し、写真に収めていたようだ。私にはそこまでの根性はない。近いし、この青函トンネル仕様の機関車は青森でまた付け替えられてしまうので今しか見ることはできないしと思い、こちらの連結の様子を見学する。
 人がもぐって最後の仕上げをしていて、意外とアナログなやり方なんだなぁと思う。


 函館駅で停車時間を調整して遅れを取り戻したものの、途中、対向車が遅れているため止まりますというアナウンスが入った。
 どうせあとは寝るだけだし、上野到着後に用事がある訳ではないので遅れても構わないけれど、青函トンネル突入の瞬間を見たいので、できれば予定通りに走って貰いたい。
 青函トンネル突入は22時台なので、まだ時間がある。シャワーを浴びてベッドを作って備えた。


ベッドメイキング ドライヤーも備わっていたけれど風邪をひきそうな気がして髪を洗うのは止めにした。
 髪を洗わなければ、10分は十分過ぎる時間である。半分近くの時間を余らせた。何だか勿体ない気がするのは単なる貧乏性だと思う。
 このお部屋は「一人用寝台」ではあるけれど、二人で利用することも可能である。そのため、ベッドの下にもう一枚ベッドが隠されていて、それを引き出してベッドを広くすることができる。
 もちろんそのようにセットして(その代わり、こうしてしまうと回転椅子は全く回転できなくなる)、広々と寝むことにした。


 北海道側からの青函トンネル突入は本当に判りづらかった。
 青函トンネル突入前に、いくつもいくつもトンネルを抜ける。この際、車内放送でカウントダウンでもして欲しいくらいだけれど、「お寝みのお客様もいらっしゃいますので。」と、本日の車内放送はこの時点ですでに終了しており、福島駅到着まで休止している。
 何度も何度も「突入した!」、「何だ、違った(すぐにトンネルから出るので判る)」と繰り返した末、あまり自信はないけれど、恐らく22時48分に北斗星は青函トンネルに突入した。
 気のせいか(気のせいだと思うけれど)、他のトンネル内部を走っているときとは、走行音が違っているような気がする。


青函トンネル通過中 トンネル走行中も飽かず窓の外を眺めて適当にシャッターを押していたところ、明るいトンネルのような場所が撮れた。。
 今は停まらなくなってしまった(だから、見学することもできない)竜飛海底駅の跡ではないだろうか。
 本当は、最深部もチェックしたくて、蛍光灯の色が変わると聞いていたので注意して見ていたつもりが、全く判らなかった。ぼーっとしている間に通過してしまったと思われる。徐行運転サービスを希望したい。
 23時半にはなっていなかったと思う。列車が青函トンネルを出たと思しき辺りで、眠りについた。


 


 


2014年10月5日(日曜日)


 私は飛行機では絶対に眠れないけれど、電車ではあっという間に眠ることができる。
 北斗星は車両も古いし、線路の整備もよくないので眠れないという書き込みをネットで見たけれど、意外なくらい熟睡できた。青森停車も知らないし、仙台停車も知らない。
 隣の客室をノックする音で目が覚めたら、もう6時だった。


ソファ仕様 朝のコーヒーと新聞を7時にお願いしてあったので、早めにベッドをソファ仕様に直した。
 お腹が空いたらイヤだなぁと思って7時にお願いしたけれど、これなら8時にお願いして寝坊しまくるという手もあったなぁと思う。
 6時25分に車内放送が再開され、やっぱり6時起床がいいところだと思い直した。流石に放送が入っても寝ているだけの強者ではない。
 現在、6分遅れで走行しているとアナウンスがあった。


朝食 6時半に食堂車の朝食営業開始のアナウンスが入った。
 上野到着が9時38分で、朝の食堂車の営業時間は短い。きっと混んでいるのだろうと様子を見に行くのは止めにした。
 その代わり、さっとシャワーを浴びて汗を流し(暖房を弱く入れておいたら、意外と暑かった)、さっぱりして待っていると、7時にコーヒーと新聞が配達された。
 昨日、北斗星に乗る前に駅構内で購入しておいたパンとともに朝食である。


 その後は、ソファに長々と寝そべって新聞を読み、持って来て全く開かなかった文庫本を読み、ぼーっと窓の外を眺めているうちに、9時38分、ほぼ時間通りに北斗星は上野に到着した。
 目覚めたときから窓の外はずーっと雨である。上野に到着しても外は雨である。
 そして、撮り鉄の方々につられ、私も最後の撮影に勤しむ。


エンブレム北斗星


 こうして、2泊3日「北斗星の旅」は無事に終了した。
 機会があったら、次はソロでいいので、天気のいい日に下り電車で旅してみたいものである。


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北斗星旅行記2日目その1

2014年10月4日(土曜日)


 6時半くらいに目が覚めた。朝食を8時にお願いしてあったので、ちょっと早い。
 寝る直前にビールを飲んだのがいけなかったのか、2時間おきくらいに目が覚めてしまい、何だかぼんやりしている。


薔薇風呂露天風呂


 せっかくなので、もう一度薔薇風呂を堪能することにした。相変わらず貸切状態である。
 明るいところで見ると入浴剤の色がかなり濃いことが判る。昨晩よく見えなかった分、特に露天風呂の緑色には驚いた。
 薔薇風呂の写真がソフトフォーカス風なのは、狙った訳ではなくて湯気のためだ。


朝食 7時半前に部屋に戻り、大体の荷造りを終えてから朝食をいただいた。
 和朝食で、昨日「予告」があったとおり、ふわふわの卵焼きがある。マヨネーズと鰹節がかかっていて、見た目はお好み焼きっぽい。せっかく「味の濃い」卵というお話だったし、ちょっと勿体ないなぁと思う。
 焼き魚はほっけである。居酒屋で出てくるほっけは開いてあってその分薄いというイメージだけれど、肉厚のほっけに驚いた。違う魚みたいである。


 朝食を食べ終わる頃に宿の方が何故かみなさんいなくなってしまった。宿のプランで紅葉を見に行く予定で、出発時間を確認したいところだけれど、聞く相手がいない。
 先にチェックアウトの準備をしてしまおうと部屋に戻る。
 お天気は、ちょっと晴れ間が見えたりするものの基本的にどんよりした曇り空で、降らないで欲しいなぁ、無理かなぁ、という感じだ。


 9時半くらいにチェックアウトし、そのまま、昨日迎えに来ていただいた車で黒岳ロープウエイに向かった。おじさん曰く「テレビが綺麗だ綺麗だって言っているから、黒岳に行ってみよう。」ということだ。時期によって行き先を変えているのだと思う。
 もっとも、今年の紅葉は例年よりも1週間ほど早くて、黒岳周辺の紅葉はほぼ終盤らしい。


 この辺りが北限だという田んぼの中の道を走ったり、しばらく「とにかくひたすら真っ直ぐ」な道を車は走って行く。「車の運転はほとんどしないけれど、こういう道なら私にも運転できるかなぁ。」と呟くと、「こういう道こそ危ないんだ。」というお話だった。
 居眠り運転の元だし、集中力を保つのが難しいらしい。
 その他諸々、ちょうど昨晩お世話になった3組のうち1組が親子連れだったこともあって子育て論があったり、政治論になったり、宿のご主人は一家言ありかつそれを開陳することが好きな方らしい。


川と紅葉 しばらく走ると今度は山越えという感じの道になってきて、それに伴って標高も上がり、紅葉もちらほら見え始めた。
 しかし、それと同時にお天気がどんどん崩れだし、山の上の方が雲というか霧というか、真っ白に覆われ始めている様子に若干不安を覚える。
 できれば雨は降らないで欲しいなぁと思っているうちに、降り出した。やはり、天気予報は正確である。


 宿から走ること1時間、10時半くらいにロープウエー乗り場に着いたときには本格的な雨になっていた。
 標高が上がって寒くなっていたこともあり、荷物からレインパンツを引っ張り出して上から履き、フリースの上からウィンドブレーカーを着込んで雨と寒さ対策を万全にすると、おじさんが貸してくれた傘を持って車を飛び出した。
 「ここで待っているからゆっくり行ってらっしゃい。」と言っていただいて、「どれくらいで戻って来ればいいですか?」と尋ねると、今日は北斗星で帰るという話をしてあったので12時くらいまでは大丈夫だよ、というお返事だった。


ロープウエー 流石にこのお天気ではお客さんも少ないけれど、全くいない訳ではない。
 上の方を見上げると真っ白だけれど、ロープウエーから見下ろす紅葉は今が盛りのようだ。
 人が少ない分、ロープウエーの箱の中をどこに動くのも楽勝だったので、右を見たり左を見たり、前方を見上げたり後方を見下ろしたり、窓ガラスが邪魔だよ、雨の水滴が邪魔だよと思いつつ、黄葉を楽しむ。


ロープウエーからロープウエーから


ロープウエーからロープウエーから


黒岳駅 ロープウエーからの眺めを楽しんで到着した5合目は、真っ白だった。
 どれくらい真っ白かというと、これくらい真っ白である。
 周りの景色なんて、本当に何一つ見えない。晴れていたら黒岳や赤岳、流星の滝や銀河の滝なども見えるらしいけれど、ただいま現在は視界ゼロだ。
 5合目まで上がって来ると、もう木々はほとんど葉を落としていて、紅葉は終わっている。
 晴れていても紅葉は見られなかったのだからと思い、こういうのがイソップ童話で学んだ「合理化」という奴だなと思う。


 そして、寒い。
 黒岳駅にあった温度計は6度を指していた。もうほとんど真冬である。
 さらに上の方を目指すリフトが動いていて、二人くらい果敢に上を目指す方がいらしたけれど、雨の中、屋根もないリフトは辛すぎるし、何も見えないことはほぼ確実だったのでパスする。
 途中にあった資料館に入ってみると、そこには「さるのこしかけ」などのキノコがケースの中に並べられ、美しい写真の数々が壁に飾られていた。


 黒岳駅に戻り、あまりにも寒く手が冷たかったので自動販売機のココアを買って飲む。
 温かさが嬉しい。
 11時20分発のロープウエーで下に降りた。


ロープウエーからロープウエーから


ロープウエーからロープウエーから


ロープウエーからロープウエーから


 この後、旭川駅まで送っていただいた。
 帰り道になって晴れた空が恨めしい。もう少し粘っていたら日が射していたのかしら? などと考え、いやあの真っ白な状態から日が射すとはとても考えられないと思い直す。
 今回の旅は、久々に雨女の面目躍如、ほとんど雨を追いかけて旅をしているような感じになっている。


 旭山動物園でスープカレーを食べたのでお昼には旭川ラーメンでしょうか、と言ったところ、駅に向かう途中あさひかわラーメン村に寄ってくださった。しかし、どのお店も大行列だ。
 おじさん曰く「観光客が多いんだよね。」という話だ。ご自身はここに食べに来ることはまずないらしい。
 どれだけ待つか判らないし、だったら札幌まで行って、札幌駅の駅ビルにラーメン村があるからそこで食べたらどうかというお勧めだった。札幌らーめん共和国という場所があるらしい。


 13時13分発のオホーツク4号もあるけれど、それよりは12時55分発のスーパーカムイ22号の方が車体が新しいから綺麗だし揺れないよと、車を飛ばしてくださる。
 旭川駅に到着したのはギリギリで、お礼もそこそこにダッシュしてホームを目指したけれど、如何せん、ミラコロを引きずっているのでスピードが出ない。
 ギリギリのところで間に合わなかった。


 13時13分発のオホーツク4号に乗るか、1時間待って次のスーパーカムイに乗るか迷う。オホーツク4号に乗ると札幌に到着するのは14時45分で、それではお腹が空きすぎる。
 旭川駅周辺は雨も降っていないようだし、駅の近くにあるラーメン屋さんか、大雪地ビール館に行ってお昼ごはんを食べようと駅から出て少し歩いたところで、再び雨が降り出した。
 普通にボストンバッグを持っているのなら傘を差して歩いてしまうけれど、雨の中ミラコロを転がしながら歩くのは面倒である。またまた予定変更だ。笑えるほど雨に祟られている。


ラーメンとビール 駅中に戻り、旭川観光物産情報センターの中にある軽食コーナーで旭川ラーメンをいただいた。
 券売機方式で、どうしてわざわざ「チャーシュー」のボタンがあるのだろうと思ったら、「旭川ラーメン」にはネギとメンマしか具が入っていなかった。
 大雪地ビールもあったので、そのサイズ小と旭川ラーメンのしょうゆでお昼ごはんにする。
 合わせて700円だった。


 食後、みどりの窓口に行って、旭川発、札幌から北斗星に乗るのでその経路で東京都区内までの乗車券と、札幌までの自由席特急券を購入した。
 駅構内にある郵便局に行ってハガキを出す。観光情報センターで聞いたら、郵便局が閉まっていたら駅にポストはないので、一番近いポストはここから見えるローソンだよ、という説明だった。郵便局が開いていてくれて助かった。


プリン 13時55分発のスーパーカムイ24号は意外と混んでいて、始発の旭川駅ですでに2席並びでの空席はないくらいだった。そして、途中駅で乗車する方も多く、割と早い内に満席になったと思う。
 窓の外を眺めていると、青空が見え、日も射してきているのが恨めしい。どうも私が乗り物に乗ると太陽が顔を出すことになっているようだ。
 旭川駅で購入した、スノークリスタルのプリンをおやつに食べる。ちょっと懐かしい感じのプリンで美味しい。


 札幌には15時20分に到着した。北斗星の発車まであと2時間弱である。
 とりあえず改札を出ようとしたら何故か引っかかった。経路まで告げて切符を買ったのに! と窓口に行くと、旭川方面から札幌を経由して千歳方面に行く場合、札幌の少し手前の部分が経路として重なっており、その分をオマケしてくれている、札幌で途中下車したい場合はそのオマケが適用されないので料金がかかる、という話だった。
 納得したけれど、判りにくい。


 夕食は食堂車を予約してあるので調達する必要はない。
 雨が降っているので、「ちょっと観光」というのも面倒臭い。
 くどいようだけれど、お天気さえ良かったらJRタワー展望室に上ろうかと考えていたけれど、今行ってもほとんど何も見えないに違いない。


 展望室の入口フロアに札幌スタイルショップという、”札幌発の地域ブランド「札幌スタイル」認証製品を取り扱うオフィシャルショップ”に行ってみたら、なかなかいい感じの品揃えだったけれど思っていたよりも小さいコーナーだった。
 ここでお土産を揃える、という感じではなさそうだ。


 そのまま駅ビルを渡り歩いていたら、根室花まるという回転寿司のお店が工事中なことに気がついた。ここでお昼ごはんを食べようという計画もあって、目指して来ていたらショックだったろうなぁと思う。
 なかなか思うようには行かないものである。しかし、我ながら色々とギリギリでクリアしているよなぁとも思う。


 大丸を出てそろそろホームに向かおうと歩いていたら、I.T.'S.インターナショナルの期間限定ショップが出ていて、何故かフラフラと吸い寄せられた。
 ミラコロを転がして、札幌のデパートで何をやっているのかと思いつつ、いい感じのVネックの薄手のセーターを購入した。


 明日の朝食は食堂車に行くことも考えたけれど、せっかくだからロイヤルの客室を堪能しようではないかと思い直し、駅構内のベーカリーショップで朝食用のパンを購入する。
 何だかもの凄い荷物になって北斗星がやってくるホームに上がった。


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2014.10.13

北斗星旅行記1日目その2

2014年10月3日(金曜日)


 北海道伝統美術工芸村までの送迎バスは14時に旭川ワシントンホテル前を出る。駅からワシントンホテルが見えたので余裕だと思っていたら、何と、駅から見えるワシントンホテルは「藤田ワシントンホテル」で、旭川ワシントンホテルは少し離れたところにあるらしい。
 慌てて探しまくり、何とか14時少し前にバスを見つけることができた。
 私が乗り込んだら出発したから、お待たせしてしまっていたようだ。申し訳ない。


雪の美術館 10分くらいでバスは北海道伝統美術工芸村に到着した。運転手さんに「帰りのバスには乗らないの?」と聞かれた。残念ながら、優佳良織体験を申し込んであるので、帰りの最終15時40分発の送迎バスには間に合わない。
 体験は15時から申し込んであり、その前に雪の美術館か国際染織美術館かどちらか一方だけなら見学する時間がある。ちょっと考えて、雪の美術館に向かった。


雪の美術館ロビー雪の美術館螺旋階段 雪の美術館では、館内の装飾がいずれも雪をモチーフとしているそうだ。
 ロビーは白で統一され、壁には優佳良織のタペストリーが飾られている。雪の結晶のモチーフも随所で使われている。
 螺旋階段も六角形になっていて雪の結晶をイメージさせる。階段の途中にも優佳良織の小さなタペストリーが飾られていた。
 いかにも女の子が好きそうな意匠である。ここ雪の美術館では結婚式もできるらしい。


氷の芸術氷の芸術 階段を降りると、マイナス15度に冷やされた中で氷の芸術が眠っていた。
 偶然できあがったものではなく、デザイン画を描き、それに基いて作られたという。
 部屋の温度は15度で、温度差30度でも曇らないガラスは特別製だ。しかし、ガラスの向こうはマイナス15度の世界な訳で、そこはことなく冷気が漂い出しているような気がする。
 寒い。
 でも、一切の色を廃した白い氷の世界は上品で好ましい。


雪の結晶の部屋 雪の結晶の写真で飾られた部屋は写真撮影スポットになっていて、次々と若い女の子たちがやってきては写真を撮っていた。
 「アナと雪の女王」のイメージのお部屋としてちょっとした有名スポットになっているらしい。
 飛行機の小さなスクリーンでしか見ていないこともあって、私は今ひとつこの「アナと雪の女王のイメージ」がピンと来なかったけれど、フォトジェニックであることは間違いない。
 続いて、雪に関するお勉強ビデオが見られるお部屋があり、ミニシアターでは雪に関する映像が流れている。


ホール あまり綺麗に写真が撮れなかったけれど、地下の一番奥にはチャペルとしても使えそうなホールがあり、天井には大きな青空の油絵が描かれていた。
 「北の空」というタイトルのこの絵は2万8000号だそうだ。想像もつかない大きさである。
 ホールを囲むように、スーベニアショップやカフェ、写真館などが並んでいる。写真館では、ドレスを選んで「お姫様」な写真を撮ってもらえる。女の子は好きそうだよなぁと思う。
 時間があったらこちらでランチかお茶でもと思っていたけれど、そんな余裕はどこにもなかった。


優佳良織の雪だるま 15時に優佳良織工芸館に行き、受付をお願いして体験料を支払う。
 工芸館のロビーに機織り機が一台置かれていて、まさかここで体験する訳じゃないよねと思っていると、担当の方がお迎えに来てくださった。体験は、別の建物(優佳良織を実際に制作している建物)で行われる。
 雨がまた強くなっていたのでお話を聞くと、ここ数日、旭川は「晴れ、突然にわか雨」というお天気だったらしい。そして、今日明日で来た私は正しく「雨をめがけて」来たようなものだということも、また本当らしい。


体験教室 3階にある教室に入ると、そこには体験用の織機がずらっと並べられていた。
 50台くらいある。壮観である。
 そして、それぞれに異なる色の縦糸がすでにセットされていて、好きな織機(縦糸)を選んでくださいと言われる。
 優柔不断な私にはかなりの難問だけれど、担当の方(普段は織り子さんをしていらっしゃる)は、あっさりと「みなさんすぐに決められますよ。」とおっしゃる。
 オレンジ系とで迷った末、生成りっぽい白を基調にピンクなど何色かまざった糸がセットされている織機を選んだ。


織始め 織り始めの生成りの横糸は1cmくらいすでに織られていて、その続きから始める。
 初心者の私は、基本、平織りで、左から横糸(いわゆる「杼」だ。体験なのでそこまで立派なものではない)を入れるときは1と3と書かれたペダルを押し、右から横糸を入れるときは2と4と書かれたペダルを押す。その繰り返しだ。
 横糸は、端っこの折り返しのところは丁寧に指で押さえ、そこから斜めに伸ばして筬で奥から手前に向けて押さえるのがポイントである。


 「派手に、クレージーキルトみたいに」と思ってまず最初の色替えで赤とピンクを組み合わせた糸を選んだ。
 色を変えるときには、前に織っていた横糸を1/3くらいだけ通してあとは上へ抜き、次の糸を同じ向きに端っこから斜めに入れて、筬で押さえる。それだけでほつれてこないから不思議だ。
 この2番目に入れた赤い糸がやけに派手に思えて、そこから先は地味に押さえる。


作成途中 せっかくならたくさん色替えをしようとか、できるだけ丁寧にやろうとか、そんなことを考えつつゆっくりゆっくり織っていたら、長さ15cmほどのミニセンターができあがるまでに1時間近くかかった。流石にここまでゆっくり作業をすると肩こりにもならない。
 左右対称にする場合、どの糸を使ったのか判らなくならないように、糸を切らずにそのままに置いておくのがポイントだ。
 最後は生成りの糸で端っこをかがるようにし、織機からハサミで切り離す。
 アイロンをかけて完成だ。


 織りながらお話をお聞きしたところによると、プロが織るときには締切があるし、製図があるし、ほとんど鬼気迫るようにして織るらしい。優佳良織は全て(毛糸を紡ぎ、染め、織り、製品にするまで)手作りで、かつ、すべて分業体制だそうだ。意外とシステマティックだなぁと思う。


 地味になったなぁ、もっと派手派手にするつもりだったのにと呟いていたら、先生から、「これは私は上品と言いますね。」と言っていただけた。ありがとうございます、と思う。
 この体験をするために大洗からフェリーで北海道に来て、1時間半の体験後、そのままフェリーでトンボ帰りをした若い女性もいたそうだ。ある種の聖地になっているのかしらと思う。


完成品 高校生などは、もの凄い勢いと集中力であっという間に織り上げてしまうらしい。
 「これだけ丁寧にやれば綺麗に仕上がるわね。」とおっしゃっていたのは、多分、前半部分にアクセントがあって、言い換えると「随分トロかったわね。」ということだろう。申し訳ない。
 しかし、ゆっくり作業した甲斐があって、前に織の体験教室に行ったときは端っこの処理が甘くて浮いてしまい、気になっていたけれど、今回はそんなこともなく綺麗に仕上がった。満足である。


 16時過ぎに体験が終わり、優佳良織工芸館に戻って見学する。体験料に工芸館の入場料も含まれている。
 工芸館には、ほとんど「絵」のような作品がたくさん飾られている。
 タペストリーもあれば、お洋服に仕立てられているものもある。図柄としては、伝統的な紋様っぽいものあり、一枚の絵のように仕立てられたものあり(ミズバショウや、白鳥、流氷などが織り込まれている)、バラエティ豊かだ。
 中でも、薬師寺に納められたという幟が圧巻で、本当に大迫力である。
 展示数はそれほど多くないけれど、ゆっくり、ガラスなしで見られて良かった。
 糸を紡ぐ機械や、織機、毛糸などが展示されているのも面白い。


 工芸館には販売室も併設されていた。興味はあるものの、如何せんお高い。
 早々に退散し、受付で高砂台というバス停16時58分発のバスがあると教えてもらい、そのバスで駅に戻ることにした。雨がかなり強く降っていたので、レインパンツを履き、バス停で待つことを考えてダウンジャケットを羽織って歩き始める。
 ところが、バス停に到着してみると、時刻表に16時58分というバスが載っていなかった。うーん、これだと、結構な雨の中20分以上待つことになるなぁと思っていたら、17時前にちゃんとバスがやってきた。
 未だにどういうことだったのかよく判らない。


 一条7丁目というバス停が旭川駅最寄りだと運転手さんに教えてもらい、駅に戻った。
 18時15分発の電車まで時間があったので、友人に北海道土産を送り、妹と甥っ子へのプレゼントを探す。
 構内のカフェでお茶をしようかとも思っていたものの、お土産について考え始めるとなかなか厄介で、あっという間に1時間が過ぎた。
 上川行きの1両編成の電車は、高校生で一杯だった。通学電車なのだろう。大体30分くらいかかることは調べてあって、ここで乗り過ごしたらどうにもならないと、かなり緊張して電車に揺られた。


 当麻駅に着くと、本日の宿であるいちいの宿の方がお迎えに来てくださっていた。駅から宿までは車ですぐである。
 先にお風呂で温まりますかという質問に「とってもお腹が空いています!」と即答し、すぐにお食事にしていただいた。


前菜お刺身


 この日は、他に若いご夫婦が2組泊まっていたようだ。
 一組のご夫婦はだいぶ夕食が進んでいて、もう一組の方とほぼ同時のスタートになった。
 前菜の牡丹海老も、お刺身も美味しい。ホッキ貝は冷凍ではなく生だという。そう言われると歯触りが違うような気がする。我ながら単純だ。
 前菜の付け合わせのほおずきが甘酸っぱく、意外な美味しさに驚いた。
 ご主人お勧めのイタリアワインの白とよく合っている。


ビーフシチュー パンをくりぬいてカニのクリームグラタンを入れたお料理が出て、黒毛和牛のビーフシチューが続いた。
 このお肉が本当に柔らかくてびっくりである。
 ご主人曰く「シチューにするようなお肉じゃない」そうだけれど、そのお肉を5時間かけて大鍋で煮込んだというから、美味しいに決まっている。


天ぷらごはんとお味噌汁


 ここで和風に変わって熱々の天ぷらが出てきて(カニと海老と南瓜だった)、じゃこと野沢菜のごはんとカニの味噌汁と続く。
 お味噌汁にはインカのめざめというジャガイモが入っていて、サツマイモかもという感じの甘さで驚く。
 ごはんの量もちょうど良くて、ペロリと平らげた。我ながら凄い食欲である。


 デザートはもちろん別腹で、旭山動物園と旭川空港(だったと思う)でしか食べられないというクレームブリュレが供された。
 「プリンとの違いが今ひとつ判らなくて。」と正直なことを言ってしまったら、「クレームブリュレは卵の黄身しか使わない。」と教えてくださった。なるほど、そういうことだったのかと思う。
 卵の味の濃いクレームブリュレは、プリンと違ってカラメルソースがない分、卵そのものの味がよく判る。
 食後には、コーヒーかハーブティを選べる。
 大満足の夕食だった。


 お食事のときに伺ったところ、連泊の場合、2日目の夕食は牛と豚のしゃぶしゃぶで、3日目の夕食はステーキになるらしい。
 そちらもぜひいただいてみたいものである。
 また、クレームブリュレに使った卵で明日の朝食には卵焼きを出しますというお話で、そちらも楽しみだ。


お部屋 1時間かけたお夕食後は、お部屋で一休みである。
 このお部屋が広い。
 この写真だと判らないけれど、ベッドの足もとには、もう1台横向きにベッドを置けそうな空間がある。
 薔薇の生花が飾ってあり、ソファセットもあって快適だ。アジア大会の男子バレーボール決勝をテレビで見ながら、ソファセットに陣取って絵はがきを書いた。


 バレーボールは残念ながら負けてしまい、その負けを見届けてからお風呂に行った。
 こちらの宿は温泉ではない代わり、薔薇風呂が「売り」である。入浴剤の入った濃いめのピンクのお湯に、薔薇の花が60〜70輪も浮かべてある。
 このお風呂に貸し切り状態で浸かれるなんて優雅だ。
 露天風呂もあり、こちらは緑茶の湯になっているらしいけれど、暗くて判らない。空には雲が広がって星は見えなかったけれど、雨は降っておらず、このまま明日までお天気が持ってくれればなぁと思う。
 1時間近く、薔薇のお風呂を堪能した。


サッポロクラシック 多分、飲む機会は今しかなかろうと、廊下にあった自動販売機でサッポロクラシックを購入して、お部屋で飲んだ。
 前は、「生ビールの缶ビールって変だろう!」と思っていたけれど、少し前にキリンビールの工場見学に行ったとき、「生」というのは酵母による発酵を止めるための加熱処理をしていないという意味だと教わった。だから、缶ビールの生ビールももちろん「あり」である。
 でも、正直に言って、味の違いはよく判らない。
 味の違いはよく判らないけれど、流石にお風呂上がりのビールの効きはよく、朝が早かったこともあって、23時に就寝した。


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北斗星旅行記1日目その1

2014年10月3日(金曜日)


 旭川空港から旭山動物園に直行するバスは、この時期、1日一便しかなく、その出発は10時である。
 10時のバスに乗るためには、9時30分に旭川空港に到着するJAL便に乗るしかなく、そのJAL便は7時50分に羽田空港を離陸する。バスでの移動になるので、搭乗口には15分前くらいには到着したい。
 そこから逆算すると、我が家の最寄りのバス停から出る始発バスに乗っても間に合わない。順調に行けばギリギリで間に合うけれど、ミラコロを持って行くつもりだからいざというときに走れない。それが不安だ。


 そんな訳で、4時半に起床し、準備を確認したところで電話してタクシーに迎えに来てもらった。
 前日夜に電話したら、予約は受け付けていないので当日電話してください、配車までは大体15分くらいを見てください、という話だった。
 5分くらいでタクシーは到着し、乗ろうと思っていた1本前の電車に乗ることができた。
 そして、電車に乗ってからsuicaを忘れたことに気がついた。これでは、乗り換えのとき精算が必要になる。ギリギリにしなくて良かったと胸をなで下ろした。


羽田空港のラウンジ 羽田空港には6時40分くらいに到着できた。
 Webチェックインを済ませてあったので、そのままセキュリティチェックに向かう。ミラコロのポケットに空っぽの携帯マグを突っ込んでおいたら、係の方に「水筒を持っていますか?」「中を開けて見せてください」と言われた。国内線の場合、持ち込みは可能だけどチェックはされるのね、と学習する。
 朝食代わりにフルーチェを食べただけだったので、エアポートラウンジに向かった。
 早朝だけは簡単なパンが用意されると聞いていたので、朝ごはん代わりにいただいた。北海道仕様でヒートテックなど着て暑かったので、牛乳とアイスコーヒーでアイスカフェオレを作って飲む。美味しい。


 飛行機の中では飲み物サービスのとき以外瀑睡し、旭川の気温は9度だという機長アナウンスで目が覚めた。
 9度って、真冬の感覚である。
 しかも、9時25分に到着すると、午前中はもつのではないかという私の期待に反してすでに雨が降り始めていた。寒さ倍増である。
 荷物からレインパンツとウィンドブレーカを引っ張り出して着込み、ロビーの券売機で旭山動物園行きのバスチケットを購入した。


 10時発の旭山動物園行きのバスの乗客は10人くらいだった。所要35分の予定が、ノンストップで快調に走ったおかげか、10分ほど早く到着した。
 かなり本格的に雨が降っている。バス停から旭山動物園の正門まで道路を渡ってすぐなのが有り難い。チケットを購入し、入口すぐそばのコインロッカーにミラコロを預けた。
 傘の貸出もあったけれど、バス停からここまでの間に折りたたみ傘を広げていたので、そのまま使うことにする。


手乗り鴨フラミンゴ 入口で「もぐもぐタイム」のスケジュールを確認したところ、ホームページ記載のとおりの予定らしい。
 10時45分から始まるペンギンのもぐもぐタイムに間に合うようにぶらぶら歩き始める。入って右手すぐにフラミンゴがいる。フラミンゴといえば行川アイランドだよなぁと思い出す。ピンクが鮮やかだ。


 金網で覆われた大きなケージのようなところが「ととりの村」で、その名のとおり鳥たちがいるらしい。
 水槽に水を張っているスタッフの方がいて、「何をしているんですか?」と尋ねたら、親からはぐれてしまった鴨がいたのでスタッフで保護し、もう親元には戻せないので人に慣れさせる訓練をし、来園者に説明をするときに活躍して貰うことになったというお話だった。
 「撫でても大丈夫?」と聞いたら「怒ると思います。」という返事だったので写真だけ撮らせていただき、ペンギン館に向かう。


ペンギン 雨の平日の午前中である。そんなに人もいるまいと思っていたらとんでもない。ペンギン館の前は、すでに黒山の人だかりとなっていた。びっくりである。
 途中、放送で「お時間に余裕のある方は午後の回を・・・」と言っていたから、動物園は午前中の来園者が多いのかも知れない。
 隙間から見ようとしたり、後方にある踏み台に乗ったりしたけれど、雨で傘を差している人が多いのでなかなか上手く見えない。
 建物内に入ると、屋外の様子は判らないけれどペンギンは見られるし、放送も聞こえるのでそのままそこで見学した。


泳ぐペンギン ペンギンは、海が荒れ、餌が減っていて、あと50年くらいで野生のものは絶滅してしまうだろうと言われているそうだ。そんなこととは知らなかった。
 旭山動物園には4種類のペンギンがいて、その中で一番大きいペンギンが「王様ペンギン」である。よく名前を聞く「皇帝ペンギン」とは別のペンギンで、皇帝ペンギンよりちょっと小さい。
 日本の動物園で多く飼育されているフンボルトペンギンは、実は、ペルーなどにいるペンギンである。地球のちょうど裏側だから日本と気候が似ていて、そのためにフンボルトペンギンは日本で飼育しやすいという。
 ペンギンといえば南極のイメージだけど、実際はそうではないらしい。
 そういえば、ガラパゴス諸島に行った方から、赤道直下のガラパゴスにもペンギンがいたというお話を聞いたばかりだなぁと思い出した。


羽が生え替わる 中に、もこもこした羽(というか、毛に見える)を生やしたペンギンがいて、病気? と思っていたら、ちょうど外にも同じようなペンギンがいたらしく、スタッフの方の説明があった。
 このペンギンは、ちょうど羽が生え替わる時期に当たっているという。
 ペンギンの羽には防水性があって身体を守っているけれど、1年くらいでその防水性能が落ちてしまうので、年に1回生え替わるという。
 生え替わっている最中のペンギンは羽による防水機能がないため水中に入ることができず、水中に入れないので餌を獲ることもできず、生え替わりが終わるまで地上で何も食べずに過ごす。
 何だか壮絶だ。


 説明が終わった後もペンギンの餌やりは続きますというアナウンスを聞きつつ、この調子では11時からのホッキョクグマのもぐもぐタイムも混雑するに違いないと、早めにホッキョクグマ館に向かった。
 すでに長蛇の列となっていた。
 アナウンスによると、ホッキョクグマのもぐもぐタイムは3回に分けて行い、今並んでいる人は2回目にギリギリ入れるか、3回目になるかといった辺りらしい。
 屋根のあるところに並べたのでそのまま待つことにした。持参した携帯マグのコーヒーの温かさが有り難い。
 何とか11時10分開始のもぐもぐタイム2回目に滑り込むことができた。


ホッキョクグマホッキョクグマ


 動物園でホッキョクグマに与えている餌はニシンなどのお魚だけれど、野生のホッキョクグマの餌は主にアザラシだそうだ。そう聞くと、何だかホッキョクグマの獰猛さが突然生々しく迫ってくる感じがする。
 ホッキョクグマの顔が長いのは、息継ぎしやすくするため、体型が全体として下ぶくれなのは、泳ぐためである。


 ホッキョクグマは相当ゆっくりにしか泳ぐことができない一方で、ホッキョクグマの餌であるところのアザラシは相当に素早く、ホッキョクグマが海中で捕まえることはほぼできない。アザラシが息継ぎのために陸地というか氷上に上がって来たところを待ち伏せして、それでようやくホッキョクグマは餌にありつくことができる。
 地球温暖化で氷が溶けてきているので、ホッキョクグマの餌場は減少している。こちらも種の保存の危機が迫っている。


ホッキョクグマホッキョクグマ もぐもぐタイムに出てきていたホッキョクグマも行ったり来たり泳ぎ、外にいたこちらのホッキョクグマも左右に行ったり来たりを繰り返し、ときどき遠吠えのようなポーズを取っていた。
 やはり自然そのものの環境ではないから、ストレスがたまっているのかしらと思う。
 でも、見飽きない。
 うろうろする様子をずっと眺めていた。


アムールトラアムールトラ アザラシのもぐもぐタイムは11時30分からで、少しだけ時間の余裕がある。
 別に無理して特等席で見なくてもいいかしらと思い、先にもうじゅう館に行った。
 とはいうものの、やっぱりココロはもぐもぐタイムに飛んでいたらしい。もうじゅう館には、ライオン、クロヒョウ、アムールヒョウ、ユキヒョウなどもいたらしいのに、私はヒグマとこのアムールトラしか見ていない。
 ライオンたちはどこにいたのだろう?
 アムールトラは「流石、猫科の動物」という感じで、何だか仕草が可愛らしかった。雌かどうかは判らないけれど、顔も美人さんだと思う。


 


泳ぐアザラシ餌を貰うアザラシ


チューブを泳ぐアザラシ アザラシのもぐもぐタイムも大混雑で、地上にはとても居場所がなく、屋内から見学し、説明を聞いた。
 スタッフの方は「餌をもらうためにほとんど皆、上に上がっているのであまり泳がないかも知れません。」と言っていたけれど、チューブを泳ぐアザラシも見られて満足である。
 アザラシの毛並みは、毛が生え替わってもずっと一生変わらない。そして、一体一体全て異なる毛並み(模様)になっている。もっとも、スタッフの方も毛並みで個体識別をしている訳ではなくて、顔で見分けていると言う。
 「みなさんも、1日、ここでアザラシを観察していたら見分けが付くようになります。」と言われた。
 しかし、残念ながら、1日アザラシを見ている時間はない。


 13時のバスで旭川駅に向かいたかったので、あと1時間半しかないのに、まだ正門に近い一角しか見ていない。
 この後はもう本当に駆け足で回った。
 旭山動物園は展示に工夫が凝らされていて、説明などもかなり丁寧に張り出してあったりするので、じっくり読んだら相当楽しそうだけれど、仕方がない。
 半日では全然時間が足らなかった。


オオカミエゾシカ


 もうじゅう館の隣に、オオカミの森とエゾシカの森がある。
 オオカミは木の下にうずくまって丸くなっていた。といっても、別に特に雨が苦手とか雨が嫌いという訳ではないらしい。
 お隣のエゾシカの森にいるエゾシカは、逆にいかにも「雨がイヤなんです」という風情で、屋根のあるところからなかなか出てこようとせず、夫婦でうずくまっていた。雨が小やみになると立派な角を持つ雄がその辺を歩き始める。
 雌を誘いに戻っても、雌の方はやけにつれない感じで、結局屋根のある場所にとっとと戻っていたのが可笑しい。


テナガザルチンパンジー タンチョウヅル、シマフクロウと北海道ならではという感じのする鳥を眺めた後、レッサーパンダを経て、チンパンジーの森に到達した。
 チンパンジーは外に出ていなかった。なかなか楽しそうな遊び道具が揃っていたのに残念である。しかし、子供のチンパンジーもいて、親にじゃれかかっているのが可愛い。


 もの凄い叫び声が気になって、オランウータンではなくテナガザルを見に行った。旭山動物園の中で一番ウルサかったのは、このテナガザルだと思う。ホエザルみたいな感じだ。
 テナガザルだけあって、長い手足を活かして色々な「ワザ」を見せてくれるのが楽しい。いかにもアクロバットな動きを楽しんだ。


 ちょうどこの辺りで12時になり、東門に近かったので、モグモグテラスにお昼を食べに行こうかと一瞬迷って見上げると、その東門までは相当な急坂だった。
 しかも、その急坂を上って行く人が結構いる。正にお昼どきだし、この急坂を上がって行ってもの凄く混雑していたらきっとショックに違いない。混雑していたら時間を取られそうだと考え直し、モグモグテラスはパスした。
 そして、お昼ごはんをどうしようと考えながら歩いていて、すぐ隣にいたはずのカピバラを見逃したのが心残りである。


 くもざる・かぴばら館からキリンやカバがいる辺りまでは、妙に裏道っぽい坂を下って行く。
 こども牧場などはあるものの、こちら側はあまり動物がいない。これならさる山経由で少し戻る感じでかば館やきりん舎に行った方が良かったかも知れない。
 どちらにしても、お天気さえ良ければ,下りの気持ちいい散歩道だと思う。


キリン キリンはどこだろう、場所が移ったとどこかの看板にあったけど道を間違えたか? と思った頃、きりんの顔が目に入った。
 キリンの首ではなくキリンの顔が目に入るのは、きりん舎が道路よりも深く掘られているからだ。もちろん、きりんと同じ高さの地面から見上げることもできる。
 キリンの顔が近い。
 その代わり足が見えていないので、その背の高さは実感できず、何だか不思議な感じがする。


カバ お隣にあるかば館に入ると、水槽の中でかばがのんびり寝そべったり、ちょっと歩くような泳ぐような動作をしたりしていた。
 それにしてもデカイ。
 普段はあんまり気にしてないというか、意識していないけれど、カバって本当に大きい動物だ。
 身体の大きさに比較して随分と足が短く、そして華奢に感じられるのは、水中で過ごす時間が多いからかも知れない。


スープカレー キリンとカバを見た後は、西門を経由して、正門近くまで戻った。
 12時30分発のバスで旭川駅まで戻っても良かったけれど、何だかそれも慌ただしいし、お土産も見たかったので、旭山動物園くらぶ正門shopでスープカレーを注文し、お隣の無料休憩所でお昼ごはんにいただく。
 休憩所は暖房も効いて暖かかった。そして、空いているのも有難い。


 食べ始めてすぐ、突然、雨が強くなった。ザーザー降りと言ってもいいくらいの雨である。
 少し離れたところで昼食をされていたご夫婦が「せっかく遠くから来たのにね。」とおっしゃってくださり、「でも、屋根のある場所にいるときで良かったです。」とお返事する。
 本当に、外を歩いているときだったら、かなり大変だったと思う。
 コーヒーも飲んでゆっくり温まった。


 雨足が弱くなったのを見計らって休憩所を出た。
 正門近くの売店でいくつかお土産を買い、13時のバスに間に合うようにロッカーからミラコロを出してバス停に向かう。バスが時間どおりに来るのが有り難い。
 道路も空いていて、旭川駅まで30分くらいで到着した。
 駅のコインロッカーにミラコロを預け、郵便局があったので、動物園で購入した絵はがきを出そうと切手を買う。切手も、持って来ようと思っていたのに忘れてしまったものの一つだ。


-> 北斗星旅行記1日目その2

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2014.10.05

無事、帰宅する(北斗星)

 2014年10月3日(金)から2泊3日で、寝台特急北斗星に乗る旅をしてきた。
 前々から乗りたかったのだけれど、人気があってチケットを押さえるのが大変という話を聞いて、チャレンジすることなく来てしまっていた。しかし、2015年度中の廃止も噂される中、これは今のうちに乗っておかなくてはと思ったのだ。
 幸い、上りのロイヤルと取ることができたところから、旅計画は始まった。

 3日の早い便で旭川空港に飛び、旭山動物園を見学し、北海道伝統美術工芸村の雪の美術館を見学し、優佳良織の体験をして、泊まりは当麻の宿、翌日は宿のプランで層雲峡黒岳まで紅葉を見に連れて行ってもらい、札幌に移動して札幌17時12分発の北斗星で今朝、上野駅に戻ってきた。

 ほとんど雨を求めて旅行したようになってしまったけれど、我ながら上手いこと強い雨を回避して旅程を組んであり、何より北斗星を満喫できた旅になった。満喫しすぎて、持参した文庫本などほとんど読まなかったくらいである。
 それにしても、北海道は寒い! 薄手のダウンジャケットを持って行って正解である。

 交通費だけでもの凄いことになったのでできれば考えたくないのだけれど、この2泊3日の旅行にかかった費用は、約100000円だった。ここには、交通費、ホテル代、食事代、入館料、体験料等が含まれているけれど、(自分用も含めて)お土産代は含まれていない。

 また、初日の万歩計は14665歩、2日目は7769歩、3日目に至っては1268だった。思ったよりも歩いていないなぁという印象である。

 一応出発前に作った持ち物リストは以下に。

続きを読む "無事、帰宅する(北斗星)"

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北斗星旅行記2・3日目(引っ越しました)

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 北斗星旅行記は引っ越しました。
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 1日目その1 2014年10月3日(金曜日)

 1日目その2 2014年10月3日(金曜日)

 2日目その1 2014年10月4日(土曜日)

 2・3日目 2014年10月4日(土曜日)・5日(日曜日)

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2014.10.04

北斗星旅行記2日目その1(引っ越しました)

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 北斗星旅行記は引っ越しました。
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 1日目その1 2014年10月3日(金曜日)

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2014.10.03

北斗星旅行記1日目その2(引っ越しました)

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