西伊豆旅行記2日目
2015年1月2日(金曜日)
一度、2時過ぎに目が覚めたものの、その後は爆睡して7時くらいに目が覚めた。外を見ると、西伊豆の海の上の空がピンクに染まっている。
朝風呂に行ったところ、昨日よりもずっと波も風も穏やかである。露天風呂も風は吹いているものの弱く、湯温も昨日より高くなっていて、ゆっくり浸かることができた。
もっとも、「のぼせやすい」温泉であることは変わらず、15分くらいで退散する。
湯上りのお水も少し多めにいただいた。
8時に箱根駅伝往路がスタートした。その号砲を見届け、かなり大きな集団で走っていることを確認してから朝食に行った。
流石に満室というだけあって、朝食場所のレストランは混んでいる。スタッフの方が空いているテーブルにすぐ案内してくれた。有難い。
朝食ビュッフェでは洋食を選ぶことが断然多い母と私も、おせちの数々もビュッフェに並んでいたし、お雑煮も用意されていたので、今回ばかりは「お正月料理」の和朝食にする。
お雑煮を頼んだら「ごはんはいかがですか?」と聞かれた。お雑煮に入っているお餅が割と小さめだからだろう。普段、ビュッフェと言われるとたくさん食べてしまうから、その小ささが嬉しい。。
お雑煮の他、蒲鉾に伊達巻、昆布巻きに田作り、きんぴらごぼうに黒豆に青菜のお浸しなどを少しずついただいて、お皿がいっぱいになった。
何となく食べたくなって湯豆腐も追加する。
お雑煮に入っているお餅は紅白でおめでたく、なるとは羊の絵が描かれた絵馬の形になっていてなかなか楽しい。
2015年のお正月料理は、これで大満足である。
さらに「伊豆名物」だったか「伊豆特産物」と書かれていたところてんもいただく。
母は「薄い」と文句を言いつつコーヒーを飲んでいる。
ドリップパックを持参しているし、お部屋には電気ポットもある。レストランは相変わらず大賑わいで待つ人もいそうな気配だったので、お部屋で改めてコーヒーを淹れていただくことにした。
部屋に戻って、荷造りをしたり、歯磨きもしたりしながら、チェックアウト時刻である10時までお部屋で箱根駅伝を見た。
ロビーのホワイトボードには今日の日の入りや干潮時刻が書かれていて、1月2日の干潮時刻は9時23分ということだ。そのときの様子を見逃す訳には行かない。
また、洞窟めぐり遊覧船は欠航、駿河湾フェリーは出航という情報も表示されている。
ホテルのお部屋でぎりぎりまでのんびりして、11時8分堂ヶ島発のバスで土肥港へ行くことに決めた。12時土肥港発の駿河湾フェリーに乗って富士山を見ようという計画である。
10時にチェックアウトし、私はホテルのミニ遊歩道を辿って海際まで下りてみた。母はロビーでお留守番である。
ロビーからも三四郎岩が眺められるし、お土産物屋さんもある。「行く?」と聞く前に「あなたは写真を撮るんでしょ、ここで待ってるわ。」と言われた。
ロビーから海側に出て少し行くと、海の上に突き出した岩まで下りて行くことができた。海面が近い。
昨日に比べて波は穏やかで白波も見えないとはいえ、やはり岩に波が直接打ち寄せているところは迫力である。渦を見ていると吸い込まれるような気分になるのも怖くて、早々に退散した。
ロビーに戻ると、母がお土産物屋さんで何やら交渉中だった。
お店のおばさんは、「私が71歳で最年少の海女だから」とおっしゃり、鯵の干物と金目鯛の干物を熱烈にお勧めしてくる。曰く「千葉の漁師さんがこんな立派な鯵は見たことないって買って行く。」とのことだ。
鯵の干物が5尾入って1500円、金目鯛の干物が2尾入って2000円、2箱ずつ買えばオマケもつけてくれると言われて母はあっさりと陥落し、クール宅急便で送ってもらうことになった。
ついでに、昨日到着したときにいただいたお茶菓子のお饅頭も購入して送る。
さらに、母は、「送ってもらって荷物にならなくなったから。」と追加でお仏壇にお供えする日本酒の小瓶も購入していた。
10時半近くに宿を出て、バス停まで3分ほど、下り坂なのですぐに到着する。
小学生男子っぽい二人組がどんどん海に突き出した岩の方に歩いて行くのにつられ、私もついて行くと、昨日、ずっと上り階段が続くのを見て諦めた「亀岩」の展望所に到着した。なるほど、ここへ出てくるのかと思う。
どの岩をどう見れば「亀」なのかはよく判らないけれど、なかなかいい眺めだ。
戻るよりは早いだろうと、そのまま天窓洞に抜ける。昨日よりもやはり波も音も穏やかだ。
天窓洞はすり鉢状の底が抜けた感じなので、ここに直接日光が射しこむ時間帯は短そうだなと思う。やはり、冬よりは、春から夏にかけてのアトラクションなのだろう。
母が前にツアーで堂ヶ島に来たときは、遊覧船に乗るか、「らんの里堂ヶ島」に行くか選べ、蘭を見に行ったからまだ遊覧船には乗ったことがないそうだ。いつか遊覧船再チャレンジに来てもいいかなぁと思う。
そうこうしているうちにバスの時間となり、修善寺行き各駅停車のバスに乗った。
昨日乗ってきた特急バスはバス停を抜かすだけではなく、バス路線自体をショートカットしていたらしい。特急バスでは通らなかった、生活道路っぽい道にバスは入り込んで行く。
昨日も今日も渋滞の気配は全くない。バスの運行は順調だ。
土肥に近づくと、車窓から富士山が見えた。
昨日は雲に覆われて全く姿を現さなかった富士山が、ばっちり大きく見えている。波もかなり穏やかで白波も見えず、今日、駿河湾フェリーに乗ることにして大正解だ。
土肥港バス停到着からカーフェリー出発まで13分の乗り継ぎ時間しかないので、バスが遅れたらどうしようとちょっと不安だったけれど、バスは時間通りに到着した。バスからすでに到着しているカーフェリーが見えている。
歩いて港まで下りて行くと、係のおじさんが、入口にある建物の方を指さす。そこでチケットを買えということのようだ。
窓口の方に「このフェリーに乗るんですか?」と聞かれて「乗ります!」と元気よく宣言する。
車の方はもちろん台数制限があって、キャンセル待ちの状態になっている。徒歩での乗船に制限はなさそうだ。そして、車よりも先に乗り込むことができたので、船の右側の富士山が見える(だろう)席を確保することができた。
椅子のコーナーの中央正面にテレビが設置されていて、箱根駅伝を音なしで放映している。
母を座席に残し、私はもちろんデッキに出て、富士山を狙い続ける。
駿河湾フェリーは県道223号に指定されていて、カーフェリーの中に標識も立っている。
富士山には微妙に雲がかかっているけれど、意外と頂上は見えたりする。あの雲がもう少し動けば! とシャッターチャンスを待ちながらデッキに立っていると、風で手先が冷えてくる。
あまりに冷えてくると船室に戻ってお茶を飲み、あまりにも寒すぎてお腹が空いたような気もして栗最中を食べ、また外に出て富士山を眺め、放送が入ったので三保の松原を見たりして、1時間5分の船旅はあっという間だった。
お天気が良くて、波も静かで、本当に良かった。
清水港からJR清水駅まではシャトルバスが出ている。もちろん、有難く利用させていただく。
エスパルスプラザ、東清水駅を経由して、JR清水駅には13時半過ぎに到着した。程よくお腹も空いてきて、今日のお昼は駅近くの清水魚市場 河岸の市 まぐろ館でいただこうと計画している。いちば館という海産物を売っているところはお休みだけれど、お寿司屋さんやお魚料理のお店が集まったまぐろ館は営業していることはチェック済みだ。
シャトルバスがまぐろ館の前を通ったので、迷うことなくたどり着くことができた。
駐車場の車の数が多すぎやしないかと思いつつまぐろ館に入ると、やはり大混雑していた。地元の方にも人気の施設らしい。お正月だし、家族そろって外食という方も多いのだろう。まだ営業を始めていないお店もあって、余計に待つ人が多くなっているのだと思う。
たまに並ばずに入れそうなお店もあったけれど、ここは混雑していて人気のお店で食べたいところだ。
1階と2階をうろうろし、2階にあった清水まぐろ館海山というお店に決めた。
店頭にウェイティングリストがあって、そこに名前を書いたのが14時前、10番目くらいだった。
お店は入口から見えるよりも広く、名前を書いても他のお店に入った方もいらしたようでリストは進み、20分くらいでお店に入ることができた。
二人とも「清水握り」(2000円)を頼んだ。マグロの赤身が2貫、トロが2貫、生さくらえびの軍艦巻きと生しらすの軍艦巻きのセットである。
席について、お茶をいただきつつ待つ。お店は大混雑で、お店に入ってからの待ち時間も長い。
周りの方が食べている、舟盛りのお刺身定食や天丼、天然マグロの大トロ丼などがどれも美味しそうに見えてますますお腹が空いてくる。
ついにやってきた握りは、甘エビのお味噌汁とデザートにオレンジがついていた。
お寿司6貫じゃぁ足らないかもと思ったのは大間違いで、マグロのネタがとにかく大きい。普通に我が家の近くのお寿司屋さんで食べるお寿司の3倍くらいの大きさにざっくりという感じで切ってある。
生さくらえびも生しらすも、軍艦から溢れている。
お腹いっぱいになった。
15時9分発の電車に間に合いそうだと清水駅に急ぎ足で戻り、みどりの窓口に行ったところ、上り新幹線の指定席は全部売り切れですと言われた。
今朝の段階では、そこそこ余裕があったのに、どうやら名古屋と新大阪間の積雪で東海道新幹線に遅れが出ていることもあって、帰省客の出足が早くなったようだ。
これはもう仕方がないと静岡駅に戻って新幹線自由席で帰ることにした。
静岡駅では乗ろうと思っていたひかりの1本前のこだまがあと20分で来ますとアナウンスが入っている。
ひかりの自由席の乗車率が90%、こだまの自由席の乗車率が70%という表示が新幹線乗換口に出ていたこともあって、すぐ来るこだまに乗ることにした。
しかし、ホーム上は結構な行列である。
自由席も満席で、静岡駅で乗り込んだ人はほとんどが通路かデッキに立つとになったようだ。
三島駅や熱海駅でもちらほら降りる人はいたもののちらほらで、結局、母と私が座れたのは小田原駅だった。小田原で乗り換える人が結構多いらしい。
ミラコロで来てよかったね、荷物持ったまま立っているのは大変だったよね、と言いつつ二人並んで座り、東京までうとうとする。
東京駅に到着したのは17時過ぎだった。
家に帰ってごはんを作るつもりは母も(もちろん私も!)なく、新幹線乗換口から出たところのお店にたいめいけんの洋食弁当があったので、母はオムライスのお弁当を、私はハンバーグ弁当を選んで、帰途についた。
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