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2015.02.02

香港&クルーズ旅行記3日目

2014年8月18日(月曜日)

 3時半に一回目が覚めただけで、朝まで熟睡できた。
 6時に目が覚める。
 STAR NAVIGATER情報で、今日の日の出が6時20分だったことを思い出し、デッキ13に日の出を見に出かけた。
 パジャマにしていたTシャツとスパッツの上に長袖シャツを羽織ってスカートを履いただけ、足元はビーサンである。

朝日 雲が水平線を覆っていて、海から上る朝日は拝めそうにない。
 そして、意外なくらい涼しい。クルーズ船が相当にスピードを出しているのか、風が強くて冷たい。
 ちょうどデッキの掃除をしているスタッフがいて、ジェット水流ですべてを洗い流してやる、という感じの豪快な掃除が何だか可笑しい。しかし、おかげでデッキの床がびしょぬれで、ビーサンでは滑りそうで怖くて仕方がない。台湾から来たというおじさんに足もとを指さされて笑われてしまった。
 デッキ10にある子供用プールを見下ろして船尾方向を見ると、クルーズ船の航跡と朝日を見ることができた。

アーリーバード 1時間くらい「日の出待ち」「朝日待ち」をした。
 デッキ12のギャラクシー・オブ・ザ・スターズに「Early Bird」といって早起きの人用に軽い朝食が用意されていた。オレンジジュースをいただく。
 このギャラクシー・オブ・ザ・スターズには、ニセもののブリッジがあり舵を握ることができる。まぁ、気分である。
 そして、その舵の近くの螺旋階段を下ると、本物の操舵室を見ることができる。
 もちろんそこに舵はなく、コンソールが並んでいるだけの空間だ。
 それにしてもキャプテン達の後ろ姿が格好いい。

 お部屋に戻って再度ベッドにもぐりこみ、8時半まで朝寝を決め込んだ。
 お部屋を軽く片付けて、9時にベラ・ビスタに朝食に行く。ベラ・ビスタは無料レストランでかつ、船内で一番大きいレストランである。ビュッフェ式ではなく、朝食もちゃんとサーブしてくれるのが嬉しい。
 三亜で下船する人はもっと早く朝食を食べたようで混雑はピークを過ぎ、船尾の窓際の4人席を独り占めできた。嬉しい。なかなか贅沢な気分である。

朝食 「スペシャルメニュー」はパスして、チーズオムレツとベーコンとベークドトマトを頼んだ。
 パンとフルーツ、ヨーグルトはビュッフェ式になっている。コーヒーは、インスタントの味だ。
 控えめにするはずが、気が付くとお腹いっぱい食べていた。要反省である。
 お部屋に戻ったらお掃除中だったのでデッキ12の図書室に行き、窓際のテーブルでのんびり日記を書いた。

 10時くらいになると、三亜の景色が見え始めた。
 何というか、変な景色である。
 フェリーターミナルから街の中心部まで徒歩20分くらいという話で、それはどうやら「橋を渡って20分」ということらしい。
 そして、フェリーターミナル周辺にあるのは、「お化け煙突」みたいな(推定)リゾートマンションのみである。この半端に未来的なマンション群が何とも言えない妙な雰囲気を醸し出している。

三亜フェリーターミナル クルーズ船のスピードがゆっくりになり、徐々にフェリーターミナルに近いて接岸するまで、一部始終を眺めた。
 これが結構面白い。
 11時には接岸が完了し、エクスカーションを申し込んだ方々が出発して行った。

 話のタネに一歩くらい下船してみようかしら、下船の事務手続きに参加してみようかしらと思ったけれど、14時までに降りて15時半以降に乗船と1時間半も船の外にいなくてはならないと聞いて諦めた。
 本当にフェリーターミナルの周辺には何もなさそうだったし、中国語しか通じないと言われたし、街中ならともかくほとんど歩く人もいないような橋を渡って20分歩くのは苦行以外の何物でもない。

 遅い時間にたっぷりと朝食を食べたのでお腹は全く空いていない。船内がガラガラになったのでプールで泳ぐことにした。
 水着に着替え、ラッシュガードを羽織る。バスタオルはプールサイドに用意されているので持参する必要はない。簡単な布の袋に、アクセスカードと冷たい水を入れたマグ、文庫本、髪をまとめるゴムとバレッタを入れて出かける。
 デッキ12のプールに行くと、見事に人がいなかった。
 常に私を含めて3人くらいだったと思う。
 のんびりと平泳ぎで往復し、大の字になってプールに浮かぶ。
 深さ15cmくらいのエリアがあって、そこに足を投げ出して座る。

 いつの間にかピーカンの空になっていて、太陽はあくまでも熱く、プールの水は冷たく、なかなか気持ちがいい。
 このプールにはウォータースライダーもあって、チューブの一部が船外に張り出し、しかも透明になっているというのが売りである。ほとんど人がいないから、ウォータースライダーだってやりたい放題だ。
 いい年齢をしてどうなのかと自分にツッコミを入れつつ、結局、5回も滑りまくった。
 これが楽しい。
 寝転がって滑った方がスピードが出るけれど背骨が痛いとか、透明な部分は一瞬で通り過ぎてしまうのでスリルを味わう暇もないとか、色々楽しい。
 人生初のウォータースライダーを満喫した。

 ウォータースライダーは12時半くらいで休憩に入り(この日はその後再開することはなかった、残念である)、泳いだり浮かんだりするのに疲れると、デッキチェアを日陰に動かして寝転がって本を読んだ。
 「クルーズ船に乗っても本を読む暇なんてなかった」という記述を旅行記などで読んだけれど、私はしっかり読む暇があるなぁなどとどうでもいいことを考える。
 のんびり読書していたら、スタッフが来てデッキチェアを片付け始めた。今日は18時からプールサイドでバーベキューパーティがあるので、その準備らしい。それにしても、14時から準備を始めなくても良さそうなものである。

 片付けが始まってしまうと落ち着かない。最後にと思い、ジャグジーに浸かって体をほぐす。
 カンカン照りで暑い上に、ジャグジーはほぼ「ぬるめのお風呂」といった湯温で、いくら温泉好きお風呂好きの私といえど、そうそう長風呂はできない。のぼせてしまう。
 14時くらいに撤収した。
 お部屋に戻ってシャワーを浴び、水着を洗濯して干す。
 プールで「がんばって泳いじゃう」なんて、どうやってもリゾートやクルーズ船に向いていないとしみじみ思う。ここでのんびりエステでも体験してみようと思えないところが私である。

アフタヌーンティ お昼ごはんをまだ食べていないけれど、今日の夕食は超豪華中華コース料理だし、この時間からあまり重いものをいただくのもどうかと思う。
 15時から開始されるメディタニラン・ブッフェのアフタヌーンティーをいただくことにした。
 行ってみると、昨日の「パラッツォ・イタリア」のウエイターの彼がいる。「どうしてここにいるの?」と聞くと「助っ人だよ。」という答えが返ってきた。なるほどである。

 アフタヌーンティでもやはり飲み物はティーバッグの紅茶かインスタントコーヒーで、「中国茶」という選択肢がない。不思議だ。
 セーブしよう、軽くいただこうと思っていた筈が意外と美味しくて、レモンと胡麻のケーキと紅茶をお代わりした。

図書室 15時半から始まるギャラクシー・オブ・ザ・スターズで折り紙教室覗いたら、見事に人がいなかった。スタッフだけという感じで、スタッフの若いお姉さん二人と3人で折り紙というのもどうかと思い、そのまま引き返す。
 ギャラクシー・オブ・ザ・スターズの片隅のティーコーナーは、いつ行っても人がいない。カウンターに声をかければスタッフが来てくれそうだけれど、そこまでの積極性も持てない。
 図書室の雑誌のラックのようなところに数独やクロスワードパズルが置いてあった。クロスワードは無理(というか面倒臭い)けど、数独はついハマってしまう。

 ムキになってプールで遊んでいたためか疲れが出て、三亜でのエクスカーションから人が戻り始めた16時くらいにお部屋のベッドに倒れ込んだ。お昼寝だ。
 プールも、「日射しを浴びる」ことも、結構体力を消耗する。
 そして、寝て起きたら体中が真っ赤になってヒリヒリしていた。特に両足の膝上のあたりがまるで火傷のようだ。油断して日焼け止めの塗り直しを一切しなかった報いである。

出航 お昼寝から目覚めたら、クルーズ船は出航していた。
 空が赤く染まっている。
 今日の夕食の予約を20時からにしたのは、食事前に夕陽を眺めたかったからだ。
 お部屋のバルコニーから、ピンクの夕焼けをゆっくり楽しんだ。

 船内新聞に載っていた「キッチンツアー」を予約すべく、デッキ10にあるアクティビティセンターに行った。船内新聞には「有料」としか書いてなくて「いくらなんだ!」と思っていたら、50香港ドルだった。思っていたよりもお安い。
 デッキ7のツアーレセプションで明日のハロン湾のエクスカーションの状況を確認したら、第1希望のサンパンボートのツアーは催行されないと言われた。残念である。1000人以上の人が乗っているのに35人が集まらないなんて! とショックを受けた。船内は、別に「お年寄りばっかり」という感じでもないから尚更である。
 第2希望の鍾乳洞見学とハロン湾クルーズを組み合わせたツアーに参加することが決まった。このエクスカーションは380香港ドルである。

 予約した中華レストラン・ノーブルハウスに行くと、時間より少し早かったけどテーブルに案内してもらえた。
 ビールをまずお勧めされるのは日本人向けか? と思いつつ、お勧めの銘柄を聞いたら「カールスバーグ」だった。やっぱり、香港ではカールスバーグが流行っているのかも知れない。

車エビフカヒレスープ

 ビールとおつまみのナッツがまず運ばれ、次に供されたのが、車エビの山葵マヨネーズ炒めだった。1cm角くらいに切ったマンゴーのソースが絡めてあって、ピリッとして美味しい。
 フカヒレスープももちろん絶品である。こんなにしっかりたっぷりしているフカヒレスープはなかなかいただけるものではない。
 周りにはアラカルトで楽しんでいるグループがいくつかあって、そういう意味では昨日よりも気楽だ。

鮑炒飯とロブスター

 さらに鮑のお料理が来て、乾燥ホタテと蟹肉入りXOソースの炒飯と、ロブスターのチーズソース焼きが続く。
 鮑は柔らかく、炒飯もパラパラ、ロブスターもこんがり焼けていて美味しい。
 やはりお昼を控えめにしておいて正解である。

ツバメの巣 デザートはツバメの巣とパオサムと書かれていて、ウエイトレスのお姉さんに「温かいのと冷たいのとどちらにしますか?」と聞かれた。よく判らなかったので「お勧めは?」と聞き、「女性には温かいものがお勧めです。」という答えに従った。
 その温かいデザートをいただいていたら、昨日のパラッツォ・イタリアの二人組が現れた。「また助っ人?」と聞いたら、店の奥を指さして「あそこで繋がっているんだよ。」というお答えだ。頭の中に船内図を描いてみて納得した。

 ゆっくりいただいたつもりが、1時間ちょっとしかたっていなかった。
 ザ・リドでのショーが始まるまで時間があったので、明日のハロン湾でのエクスカーションの案内で判らなかったところを聞こうとレセプションに行った。日本人説明会を開催していたお姉さんがいてくれて助かった。「船内ではベトナムドンは扱っていません。」という説明は判ったけれど、「それならどうすればいいのか」が私の英語力では読み取れない。
 お姉さんに聞いたところ、私が読み取れなかったというよりも、本当にそれしか書いてなかったらしい。
 米ドルも香港ドルも使えますよ、という回答だった。

クルーショー 本日のショーは、クルーズスタッフによる、「アラジンと魔法のランプ」っぽいショーだ。
 アラジンと魔法のランプと、シンデレラと、白雪姫と、西遊記をごった煮にした感じのストーリーである。
 歌あり、ダンスあり、小芝居ありで、これがなかなか楽しい。
 この人歌が上手いなぁと思ったら、昨日のマジックショーの前説のお兄さんで、しかも彼はこのクルーズ船のエンタテイメント系のディレクターらしい。多才な人である。
 21時45分から22時30分までの45分、かなり笑わせてもらった。

 お部屋に戻ってシャワーを浴びたら、私の日焼けはかなり凄いことになっていた。
 真っ赤っかで、お猿さん状態である。やっぱり、船内のエステに行くべきだったかも知れない。
 気休めに、香港で買ったツバメの巣パックをして、就寝した。

 本日の歩数計 7368歩

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