香港&クルーズ旅行記4日目その2
2014年8月19日(火曜日)
12時45分くらいに観光船が港に到着した。
クルーズ船の乗客にとってはベトナム初上陸である。
港のすぐそばに観光バスが用意されていて、全員で乗り込む。ほぼ満席で、私はインドからいらした女性の隣に座らせてもらった。
最初に行ったのは、真珠のお店である。
ガイドさんは「トイレ休憩」と説明したけれど、このトイレ休憩が長い。
真剣に真珠を買おうという人はともかく、私のように興味のない人間には30分近い時間は果てしなく長い。座るところもないから尚更だ。
1ベトナムドンがいくらなのかも調べてないし、クレジットカードも持ってきていないし(多少の米ドルは持っていた)、そもそも買い物のしようがない。
船で同じテーブルだったマレーシアから来た奥様は「淡水パールだわ、物が良くない。」とおっしゃっていた。
真珠のお店から10分くらいバスで移動し、マーケットに着いた。
お土産物屋さんが集まった感じで、小さなスーパーマーケットが併設されている。
ガイドさんに「暑くて長時間はいられないから、15分くらいで出るよ。」と言われ、そのつもりで見て回る。
ベトナム刺繍のポーチやアオザイ、その他色々と売っていたけれど、値札が全くない。小心者なので、相場を調べてきていないお買い物は怖くて手が出せない。
コーヒーを売っている屋台があって、「豆で買える?」と聞いたら「粉だけだ。」と言われ、購入は断念した。
ガイドさんは、ガイド仲間とお茶タイムに突入してなかなか切り上げようとせず、結局、マーケットを出発したのは14時過ぎだった。
ガイドさんは「ハロン湾のベストシーズンは秋だからまた秋に来て。」と言い、「希望者はヴェトナム料理のレストランに案内するよ。」と言って応じた10人くらいを連れて行った。他の面々はクルーズ船に戻るテンダーボート乗り場にほど近い場所で解散である。
船内時間の15時までにクルーズ船に戻る必要がある。
ビーチ沿いのホテルのどこかでお茶をしようかとも思ったけれど、一人だし、船に戻ればタダでお茶もできるしというケチケチ精神が発揮され、私はそのまま真っ直ぐクルーズ船に戻ることにした。
港からクルーズ船まで、クルーズ船のテンダーボートがピストン輸送してくれる。
テンダーボートはクルーズ船デッキ3に横付けされた。
クルーズカードを見せ、ヴェトナムのランディングパスが回収され、手にアルコールをシュッと吹き付けられて消毒も完了、ツアーのシールも回収されて、エクスカーションは終了した。
お部屋に戻ると、タオルアートがさらに増えていた。何だか嬉しくなって写真を撮る。
あまりの蒸し暑さに冷たいものが欲しくなり、プールサイドのアイスクリームバーに行ったけれどプールは大混雑で、しかもプールに入らずにいるには暑すぎたので退散し、まだ行っていなかったブルーラグーンというお店でおやつタイムを取った。
ブルーラグーンは、グランドピアッツァから伸びる通路にあるお店で、通路の片側に厨房が、片側にテーブルと椅子が並んでいる。確か、東南アジア料理と銘打っていたと思う。麺類や海南鶏飯などの軽い食事と、あとデザート類が食べられる。
冷たくて甘いアイスカフェオレとアイスクリームという凄い組み合わせのおやつを平らげてやっと人心地ついた。
アイスカフェオレが甘くてシャーベットのようになっていて美味しい。500円でも許す、という感じだ。
お部屋に戻ってバルコニーから外を眺めていたら、ちょうど、テンダーボートを収納しているところだった。
テンダーボートは全く乗り心地のいいものではなかったけれど、非常用なのだから仕方がない。
いざというときこれだけの数で本当に足りるのかしら、収納にこれだけ時間がかかるということは、避難にもかなり時間がかかるってことじゃないかしらなどと思いつつ、収納の様子が面白くてずっと観察する。
クルーズ船は、テンダーボートを収納するとすぐ、16時に出航した。
またもや、静かな出発である。バルコニーにいなかったら気がつかなかったと思う。
クルーズ船はこれから外洋に向かうので、例えばハロン湾の日帰りクルーズでは行けない場所も通る。
見逃す訳には行かない。
バルコニーに貼り付いたり、バルコニーにいたのでは片側だけしか見られないじゃないかとデッキ13に行ったり、ハロン湾の景色を堪能する。
クルーズ船は、出航から1時間くらいかけて、ハロン湾を抜けて行った。
途中、17時前くらいから雨が降り出した。
そして、ハロン湾を抜けた途端、黒い雲が切れた。何だかなぁという感じである。
ハロン湾の景色を満喫していたらあっという間に時間がたっていた。
ガラ・ディナーはファーストシーティングで予約してあり、その前に、18時からグランドピアッツアでスタッフによるガラ・ファッションショーが開催される。それは見ておかねばならないだろう。
シャワーを浴び、ちょっとだけおしゃれする。といっても、スーパースターヴァーゴのドレスコードはかなり緩いということが判明したので、タートルネックの薄手のシャツに黒のフレンチスリーブのワンピースを重ね、少し派手目のタイツにしたくらいだ。足もとはバレエシューズ、バッグをサテン地のものに変えて完了だ。
スタッフによるファッションショーをスパークリングワイン片手に楽しむ。
15分くらいのものだったけれど、なかなか楽しい。
少ない人数で早替わりのように色々な衣裳が披露されたから、舞台裏は相当大変だったに違いない。
ファッションショーに続いて、キャプテンズ・ガラ・カクテルになった。
要するに、キャプテン達との記念撮影タイムである。
キッズプログラムの子ども達との記念撮影後、真っ先に手を挙げた勇気ある人々何組かと写真撮影し、キャプテン達は引き上げる。
その後、クルーズ船各部門のチーフが集まり、キャプテンによって紹介され、ガラ・カクテルは終了となった。
19時からガラディナーである。
ベラビスタにほとんど行くことがなかったので、うっかり迷ってしまった。間抜けである。
時間に遅れて指定された席に着いたところ、何故か大きな円卓(8人テーブル)だった。
周りに人が来る気配もない。相席の設定はしていないということだろう。どう考えてもおかしい。
この人は偉そうだという感じのスタッフに声を掛けると、多少の時間はかかったものの「窓際のお席はいかがですか。」と案内された。もちろん、その方が有り難い。
プリフィクスのコースだったので日本語メニューをもらい、吟味する。
散々考えた末、前菜にSeafood with Avocado Ceviche、スープにDouble Boiled Beef Consomme、メインにGriled Salmon Fillet and Glazed Scallopを頼んだ。
白ワインもいただく。
ピアノ演奏も入って、なかなかいい雰囲気だ。
キャプテンズ・テーブルも用意されていて、恐らくは常連の方などが招待され、キャプテンとテーブルを囲んでいた。
私のスタートが遅かったこともあって、窓際のテーブルで一人で食べていた方々がそそくさと食べ、あっという間に退散するのを目にした。「ここでしか食べられないから仕方なく来てるけど、お祭り騒ぎは好きじゃないんです。」という風情だ。
逆に、10人くらいのグループが二つのテーブルに分かれ、お互いのテーブルにちょっかいを出し合いながら食事を楽しんでいる様子も目にした。それぞれだ。
ちょうどメインディッシュを食べ終えた20時頃、ショータイムがあった。
大勢のスタッフが、フランベされたケーキと旗を持って登場してレストラン内を練り歩き、音楽が鳴り、ウエイターやウエイトレスも全員参加で踊り出す。
私のテーブルのサーブをしてくれていた女の子と目が合うと、少し照れくさそうに笑っていた。可愛い。
そうして一度派手に登場し、切り分けられて再登場したのがデザートのアラスカというアイスクリームケーキだ。これにコーヒーをいただいて、1時間ちょっとのディナータイムが終了した。
部屋に戻ると船内新聞が届いていた。明日のスケジュールを確認する。
レストランがちょっと寒かったのでカーディガンを羽織り、バレエシューズで何度もコケそうになったのでサンダルに履き替える。
キャプテンズ・ガラ・カクテルのセカンドステージに寄り道してスパークリングワインをご馳走になってから、ザ・リドに向かった。ガラ・ショーは21時開始で、30分前から行列ができている。
本日のガラ・ショーは、「Stone of Atlantis」というタイトルが付けられていた。
早めに並んだ甲斐があって、前から6列目で見られたのが嬉しい。
中国雑伎団のようなリオのカーニバルのような、ディズニーシーのリトル・マーメイドシアターのような、アフリカのような少林寺拳法のような、様々なアクロバティックなショーが次々と登場する。
目を見張り、驚き、大拍手する、の連続だった。
流石に最後の夜、ガラ・ショーということで、派手で大がかりで「本物」という感じで楽しめた。
船内ではガラ・ショーが終了した22時以降も、BINGO大会があり、カジノが開かれ、ミュージックタイムがあちこちで開催されている。
しかし、眠い。
レセプションで請求書をもらって支払い内容の確認だけして、23時頃にはベッドに入った。
本日の歩数計 8327歩
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