八重山旅行記3日目
2016年3月13日(日曜日)
5時に目が覚めた。
二度寝を決め込んで、本格的に起き出したのは7時である。
母と大浴場に行ったら貸切状態だった。カメラを持って来れば良かった! と思う。温泉ではないし、朝風呂を楽しもうという人は案外と少ないらしい。
起きたときから、何となく青空が見えるかも! と思っていたら、大浴場からお部屋に戻ってベランダに出てみると、青空がかなり広がっていた。
嬉しい。
やはり、太陽の光の下では海の色も明るく濃く見えて嬉しい。これが見たかったのよ! と母と二人で興奮し、写真を撮りまくった。
海の向こうに見えているのは竹富島である。近い。
朝食は8時からという案内で、8時過ぎに行ったらすでに順番待ちの行列ができていた。
それでも5番目くらいで割とすぐに入ることができた。
相変わらず、旅行に来て朝食がビュッフェだと二人揃って洋食を選んでしまう。今日は朝も遅めだし、川平湾でグラスボートに乗ったらすぐに昼食なので、控えめにしておいた。
グアバジュースが美味しい。
普通にドラゴンフルーツが並んでいるところが流石、沖縄である。
朝食後、そのままお庭のプール、そしてすぐ目の前にある海まで行った。
海の水が綺麗である。風はもの凄く強いものの、波はそれほど高くないようだ。
小学生らしい男の子が裸足で海に入って遊んでいる。ちょっと寒そうだ。そろそろ海開きの石垣島とはいえ、何しろまだ3月である。
お庭の四阿のようなところにブルーと白のリボンで飾り付けがされていて、どうやら結婚式の飾り付けらしい。
この強風の中ではちょっと大変そうだ。
売店に寄ってさらに色々とお土産を買い込み、部屋から海の眺めと竹富島の眺めを満喫し、チェックアウトした。
10時10分出発で、川平湾に向かう。
バスガイドさんがいて色々と話してくれたのに、すでにその大半を忘れているところが情けない。バスガイドさんが東南アジア系の顔立ちをしていらして、そのことをネタに随分と笑わせてくれたことを覚えている。
川平湾に近づくにつれ、空に雲が広がり始めた。
しかし、バスガイドさんによると、川平湾の海の色は、あまり天候とは関係ないらしい。雲一つない上天気の日でも美しい色が出ていないときもあれば、曇っていても綺麗なグラデーションが楽しめるときもあるそうだ。
「川平湾はミシュラン・グリーンガイドで三つ星を獲得しています。」という説明もあった。しかし、実は「ミシュラン・グリーンガイド」が何なのかよく判っていない私である。とにかく「世界的に有名な観光地である」らしい。
石垣リゾートグランヴィリオホテルからバスで40分弱で川平湾に到着した。
まず、ツアーメンバー全員で記念撮影する。
その後、海岸まで降りて川平マリンサービスのグラスボートに乗り、自由時間が20分くらいあって、集合場所まで上がって来てくださいと指示があった。
向こうに見える山に雲がかなり低くかかっているものの、海の色は綺麗に出ている。この海の色は、マリンブルーというのか、エメラルドグリーンというのか、何というのだろう。
グラスボートに乗り込んだ。
約30分かけて回る。
グラスボートの「グラス」の色づけは不要だよと思う。どうして概ね青系統の色が付いているのだろう。
お魚はもっとたくさんカラフルなものが見られたし、珊瑚も綺麗に見えた。
写真で再現できないのが残念である。
引き潮満ち潮の関係で綺麗に見えたり砂が舞い上がってしまったりするようだ。このときはどんなコンディションだったのかよく判らなかった。
ずっと下を見続けて船酔いが心配になり、周りの景色を眺めている方もいらした。
バスガイドさんから、小指くらいの珊瑚を拾って箸置きにされる方もいる、という話を聞いて、竹富島で拾った珊瑚もあるし、それならと浜に戻ってからしばらく珊瑚を探した。
バスガイドさんによると、歯ブラシ等でよくよく洗い、漂白剤にしばらく浸け、それからもう一度歯ブラシ等でよくよくこすって洗うと真っ白になるという。ただ、「人骨と見間違うこともありますのでご注意ください。」と冗談半分に言われ、それはジョークにならない・・・、と思った。
グラスボート乗り場の上から、琉球真珠のお店までは海沿いの散歩道を歩いてすぐだ。
皆して移動し、お手洗いも含めて30分のフリータイムになった。
お高いものはお高い。700万円のゴールドっぽいパールがあって、思わず見とれてしまう。
そういう「いいもの」を見てしまうと、お手頃なお値段の品がよく見えなくなってしまうのも事実で、迷うまでもなく「買えない」という結論になった。
真剣に買おうと思えば30分は短く、買えないわぁと思ってしまった後の30分は長い。店外に出て海を眺めて時間を潰した。
琉球真珠のお店から30分くらいバスで走り、昼食をいただく和琉ダイニングみふねに到着した。
このお店は、みんさー織のお店であるみんさー工芸館に併設されている。
まず最初に、みんさー織の説明を軽く受けてから、昼食会場に移動した。
メニューは、島野菜と普通の豚とあぐー豚と石垣牛のしゃぶしゃぶである。
左側が石垣牛、右側のお皿に豚肉が2種類並べられて供された。豚肉は、「違うな」ということは判ったけれど、お店の人の説明をすっかり聞き流してしまい、どちらが普通の豚でどちらがあぐー豚なのか判らないまま食べることになった。
マヌケである。
逆に言うと、「こっちの豚肉が異様に美味しいから絶対こっちがあぐー豚」という感じではなかったと思う。もっとも、私の舌がだめだめだという可能性も高い。
13時40分の集合まで、みんさー工芸館の店内を色々と見て回った。
みんさー織りのお店であると同時に、お土産物も色々と取り揃えられている。琉球ガラスのコップを母と二人分、色違いで購入する。
これで勢いがついてしまい、八重山上布のテーブルセンターか壁掛けかといったサイズのものを一枚購入した。母と私の趣味が一致した稀有の例だ。涼しげでいい感じである。
みんさー織りの手織り体験にチャレンジした方もいらした。ちょっと羨ましい。時間に限りがあるので、一番小さくて時間も短くて済むしおりを織っていたようだ。
みんさー工芸館から石垣島空港まではバスで30分弱である。
14時過ぎに空港に到着した。15時30分発のANA92便羽田空港行きであとは帰るだけだ。
カウンターに結構な行列ができていたのでまずチェックインを済ませ、友人にお礼代わりに送るお菓子を探したり、甥っ子たちに海人の空港限定デザインのTシャツを買ったり、やることは結構あった。
帰宅してから、母と「あまり買い物欲を刺激されなかったね。」と言い合った割に、こうして書き出すと結構お買い物をしていたようだ。
一通りお買い物欲を満足させ、セキュリティチェックを抜ける前に休憩した。
添乗員さんから「ここが日本最南端のスタバです。」と教えてもらったスタバも気になりつつ、ここはやはり地元・石垣島のミルミル本舗のジェラートを食べるべきだろう。
空港限定フレーバーもあって迷う。母は紅いもと塩黒糖、私はマンゴーとミルクという組み合わせを選んだ。
もちろん、どれも美味しい。
アナウンスによるとANA92便も満席だったらしい。
定刻通りの18時15分に羽田空港に到着した。
羽田空港の出発ロビーに一度上がって夕食のお弁当を購入する。この時間になると「空弁」もほぼ売り切れているということを学習した。ほとんど選ぶ余地がない。
これまでは、羽田空港から自宅最寄り駅の一つ先の駅までバスを利用することが多かった。しかし、駅から少し離れた場所にバス停があって、少しの距離ではあるけれど歩かなくてはいけないのが面倒である。
今回、自宅最寄り駅から20分くらいの駅までバスで行ったところ、改札前にバスが横付けされ、こちらの方が便利であることが判った。試してみるものである。
お天気に恵まれたとは言えないものの、しかし雨に降られることがほとんどなく観光できたのはラッキーだった。
沖縄に一度行けばハマって何度も行きたくなるかなぁと思っていたら、ハマらなかったのが自分でも意外な八重山旅行になった。
帰宅してからずっと母は沖縄の天気予報を気にしていて「沖縄って雨が多いのね−。」としょっちゅう言っているのが可笑しい。ハマりはしなかったけれど、お天気リベンジはしてもいいなぁ、次は個人で何とか旅程を組んで行きたいなぁと思っている。
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