スリランカ旅行記2日目その1
2016年8月7日(日曜日)
理由は判らないけれど、朝までに4回もお手洗いに起きた。
ウエルカムドリンクと、食事中に飲んだ白湯、そして寝る前にマグカップ1杯の白湯をいただいたくらいだから、水分の摂りすぎということはないと思う。
寝る直前にクーラーを切り、天井のファンも止めたので、冷えたということもない。ちょうどよく快適な環境だ。
上掛けがシーツしかなくてちょっと頼りなかったので、バスタオルをかけて寝た。
モスキートネットをセットしてもらったので、灯りに手が届かないのが不便だ。
朝のヨガが7時からと案内をもらっていたので、6時に起き出した。
早速、マグカップ1杯の白湯をいただく。昨日の夜に沸かして魔法瓶に入れておいたお湯がまだ熱い。
Tシャツとジャージに着替え、部屋に備え付けのヨガマットを持ってレセプションに向かう。レセプションのお兄さんにヨガはどこ? と聞くと、玄関を出て左に道なりに行けとおっしゃる。
同じく昨日到着したらしいオランダ人の女性と一緒にアーユルヴェーダセンターに向かった。
アーユルヴェーダセンターに靴を脱いで入ると、すぐ左手の階段のところに「ヨガセンター」の案内があった。
2階がヨガセンターである。
ギトミさんは7時からだと言い、もらったトリートメントの案内の紙には6時55分からと書いてあり、ヨガセンターの入口には6時50分からと書いてある。
6時50分からが正解のようで、6時55分に到着したらすでに瞑想が始まっていた。
参加者は10人くらいで、ほとんどが日本人である。
私は普段から全く運動をしていないし、身体も硬いし(長座ができないくらいの硬さである)、もの凄くヨガに向いていない。それでも、一応、休み休み付いて行くことはできた、と思う。
身体の問題と同時に語学も問題で、先生がポーズを説明する英語が聞き取れない。
意外と簡単な単語が聞き取れず、周りの人が右足を引いているのに一人で左足を引いたり、みんなが顔を上げているのに一人で下を向いていたりといったことを散々やらかした。
途中からは英語のヒアリングは諦めて、周りの人をこっそり見ながら身体を動かすことにした。
ヨガセンターは窓を開け、ファンも回してくれていたけれど、それでも暑い。1時間のヨガの後は汗びっしょりになった。
たまたま持っていた手ぬぐいを首に巻いて何とも微妙なスタイルで臨み、ペットボトルの水もがぶがぶ途中で飲む。
そして、すでに筋肉痛の予感がする。
ホテルの宿泊棟よりもアーユルヴェーダセンターの方がバワ建築の色を濃く残しているという話を聞いていたので、この窓や屋根の感じもそうなのかしらと思い、写真を撮る。
煉瓦色の瓦はコロニアルなイメージだなぁと思う。
アーユルヴェーダセンターを出て、来た道を戻ると、バードウォッチングエリアがあった。そういえば、ヨガをやっている時にも鳥のさえずる声が聞こえていたなぁと思う。
バードウォッチングエリアであるその池には、濃いピンクの蓮の花も咲いている。綺麗だ。
レセプションを通り抜けてホテルのロビーを横切り、部屋に戻った。
ヨガマットをテラスの椅子に干し、軽くシャワーを浴びて汗だくになったTシャツを洗濯し、着替えたらもう8時半近い。
レストランに行くと、アーユルヴェーダに行くために既にオレンジ色のガウン姿になっている人も多かった。
適当なテーブルを選び、荷物を置いて(このホテル内ならという妙な安心感があった)、ビュッフェに行く。
キトゥルパンケーキを焼いているコーナーがあった。クレープ生地に甘くしたココナツを入れて巻いたものだ。どちらかというとスイーツとしていただくことの方が多いかも知れない。
カードという水牛の発酵乳で作ったヨーグルトには、キトゥルパニというヤシの蜜をかけていただく。
フルーツカクテルとコーンフレークに牛乳をかけ、ミックスドジュースを選んで、スリランカの初朝食の完成だ。
ウエイターさんにお願いしてハーブティもいただく。このホテルではカフェインは禁止だから、コーヒーも紅茶も出て来ない。
45分くらいかけてゆっくりたくさんいただいた。
お部屋に戻ろうとしたらお掃除中だったので、ホテルを探検することにした。
レストランで聞こえていたさえずり声の主はこの鳥だったんだろうか。ぴょんぴょん跳ねて移動して意外と素早い。
レストランにも来ていたネコは、かなりの美人さんだ。するすると木に登って我が物顔である。
レストランは2階のロビーから続くテラスの真下にある。レストランに壁はなく、中庭のプールにそのまま繋がっている。
ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラのプールは、まだ、インフィニティプールではなくて、それがちょっと残念だ。
このホテルを設計したジェフリー・バワは、世界で初めてインフィニティプールを設計した人である。
スリランカ南西部のこの辺りは、冬がベストシーズンである。
リゾートとしては今は「ちょっと暑すぎて、ちょっと湿度が高すぎる」らしい。納得である。
中庭の芝生のあちこちに置かれたデッキチェアに寝そべり、海を眺めて風を受けているのは(確かにちょっとベトつくけれど)気持ちがいい。
ホテルのお庭から見えるビーチの波は高く、滞在中、ずっと「遊泳禁止」の赤い端がはためいていた。
中庭にはプルメリアの木が植えられ、白い花がたくさん咲いている。見ていると、その落ちてしまったプルメリアをお掃除の人が一つずつ丁寧に拾っている。その丁寧さ、手のかけ方に驚く。
ホテル内にはクラフトセンターがあって、女性が一人、レース編みをしていた。
とりあえずにこっと挨拶して手元をじーっと見ていたら、今日の16時に日本人の女性が来てレッスンすることになっているからあなたもいらっしゃいと言う。
まだ今日のスケジュールを把握できていないので、できたら来るね〜と答えた。
クラフトセンターの近くには図書室もある。ドイツ語の本が半分以上を占めている。日本語の本もあって、統一感のないラインアップだったから、泊まった方が読み終わった本を置いていったのだと思う。
そろそろドクターのコンサルの時間である。いったん、部屋に戻った。
このときに初めて、私の部屋は1階で、テラスへの入口は大きなガラス窓になっているから、外から部屋の中の様子が丸見えであることに気がついた。
かつ、バスルームの入口も大きなガラス窓になっているから、部屋の中からバスルームの中は丸見えである。
そして、このテラスの出入り口とバスルームの入口はほぼ一直線になっていて、角度によっては外からバスルームの中が丸見えである!。
うわあ! と思い、この後、バスルームのブラインドは下げっぱなしにしておいた。
10時少し前にレセプションでギトミさんと落ち合い、一緒にアーユルヴェーダセンターに向かった。
今日の午前中にまずドクターの問診があり、語学に難のありすぎる私は、ギトミさんに通訳をお願いしている。
アーユルヴェーダセンター入口を入ってすぐのところにあるレセプションで順番を待つ。ガウン姿で待っている人も多い。
アーユルヴェーダセンターは、建物の内と外が一体化している。一体化しているというよりは、内と外の区別がないと言った方が近い。
不思議でもあり、居心地良くもある。
少しして、中堅っぽい感じの女性の医師のお部屋に呼ばれた。ギトミさんは常に伝統衣裳を着ているのに対し、この日のお医者様はポロシャツにパンツというカジュアルな服装だった。
私はお医者様と隣り合って座り、通訳を務めてくれるギトミさんは机の反対側に座る。
最早どういった順番で話があったのかは覚えていない。多分、最初に問診があったと思う。
誰と暮らしていますか、ご両親は病気をしていますか、兄弟はいますか、どんな味のものが好きですか、暖かいところと涼しいところではどちらが好きですか、仕事はテキパキと進める方ですか、等々の質問があった。
その他に印象的だったのは、朝食はどんなものを食べますかという質問に「ごはんとお味噌汁と鰺の開きとかと野菜と緑茶と果物が多い。」と答えたら、「そんなに食べてどうして太らないの!」と二人に言われたことだ。スリランカの女性も「痩せたい」と思っているのかしらとちょっと驚いた。
また、「怒りっぽいですか?」と聞かれて「はい。」と答えたら、ギトミさんから「そういう風には見えません。」というコメントが入ったのも可笑しい。「それは、私の努力の成果です。」と答えたら笑っていた。
肌質は? と聞かれて、自分ではよく判りませんと答えたら、お医者様が肘の内側を触って「ドライスキンですね。」と言っていた。そうなのかぁと思う。
病気をしていますかと聞かれて、軽い気持ちで「子宮筋腫があります。」と答えたら、先生は俄然色めき立って、「いくつですか?」「どれくらいの大きさですか?」「どこにできていますか?」と質問が立て続けにあった。しかし、実はあまり重要視していなかった私には答えられない。「レポートはありますか?」とも聞かれたから、検査結果のようなものがあったら持参した方がいいかも知れない。
私の滞在(トリートメントを受けられる日)は6日間で、それは「病気を治す」にはいかにも短いという話もありつつ、できるだけのことをやってみましょう、と言って貰った。
「他に何か病気がありますか?」と聞かれて「ありません。」と答えたら、「肩凝りや腰痛は?」と聞かれた。それは病気じゃないよと思いつつ、「もちろんありますとも!」と答える。
さらに「ストレスはありますか?」と聞かれ、「もちろんです!」とこちらも力強く答える。
わざわざギトミさんが確認してくれるということは、日本人女性はこの二つを訴えることが多いんだろうと思う。
血圧を測り、こちらは「いいですよ。」と言われた。
最後に説明があって、私の体質はピッタ(ドーシャ)で、元々持っている体質はヴァータだという。
この辺り、どちらがより強いのかということはよく判らない。今の体質、生来の体質、という言い方だったと思う。
今日のランチからは、ビュッフェのお料理のところに置いてあるカードを見て、pittaとvahtaにプラスが書いてあるものだけを食べてくださいと言われる。
また、今日の夕食からお薬を飲むので、レストランのお隣にある棚を確認してくださいと言われた。どれが何の薬かはよく判らないけれど、食前に2種類、食後に2種類、寝る前に1種類が処方される。
その他の注意事項として、プールのそばにハーブティーのコーナーがあるので、そちらも合わせ、1日2リットルの水分を摂りましょう、ヨガや瞑想も健康のために良いです、海辺を散歩するのも良いですという。
逆に、コーヒー・たばこ・お酒は禁止だ。
トリートメントの後は2時間くらいゆっくり休みましょう、その間はシャワーも浴びないでくださいと言う。
6日間の滞在なので、シロダーラを受けることができる。明後日から3日間やりましょうと言われた。
ドクターのコンサルテーションは、概ね20分くらいだったと思う。
お医者様と1対1でコンサルを受けるときには、お医者様は英語で説明してくれるそうだ。今回は、ギトミさんとお医者様はシンハラ語でしゃべり、私に日本語で通訳してくれた。
せっかく日本語で色々と話せる機会だったのだから、もっと色々と話したり、色々と質問したりすれば良かったなぁと思う。
例えば、処方された薬の飲み方(例えば、温かいお湯と一緒に飲みましょうとか)は教えてもらったけれど、何に効くお薬なのか聞かなかったのは惜しかったなと思う。
アーユルヴェーダセンターでギトミさんと別れ、部屋に戻る途中、リスがいた。
餌付けされているらしい。可愛い。
朝にヨガから帰ったときとは反対の方向に「HOTEL」の標識が出ていたのでそちらに回ったところ、途中にホテル併設のジュエリーショップがあった。
ジュエリーショップというよりは、「宝飾店」という品揃えだ。
この前を通る人は少ないのか、お店から出てきたおじさんにあっさりと捕まる。スリランカが宝石で有名なことは知っていたけれど、捨て目が利かない自信がある。「日本よりもスリランカの方が加工賃がずっと安い。だからお得だ。」と盛んに売り込まれたけれど、話半分に聞いた。
お部屋に戻ったら11時だった。
ランチタイムは12時半だから、まだ時間がある。せっかくなので、プールで泳ぐことにした。
午前中はトリートメントを受けている人が多いので、プールにほとんど人がいない。貸切である。
私の部屋のテラスから出ると、そのままプールまで行くことができて便利だ。
適当なデッキチェアに荷物を置いてしばらく泳いでいると、いつの間にかホテルスタッフがデッキチェアにビーチタオルを置いてくれた。有り難い。
それほど日射しも強くは感じなかったし油断して日焼け止めを塗らなかったら、ちょっと焼けてしまった。
スリランカ旅行記1日目 <- -> スリランカ旅行記2日目その2
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 有馬温泉旅行記2日目その2(2023.12.07)
- プロフィール写真を変える(有馬温泉)(2023.12.04)
- 次の旅計画(国内編 覚え書き その19)を考える(2023.12.02)
- 有馬温泉旅行記2日目その1(2023.12.03)
- 有馬温泉旅行記1日目その2(2023.11.26)
「*201608スリランカの始末」カテゴリの記事
- スリランカ旅行記の入口を作る(2016.12.03)
- スリランカ旅行記7・8日目(2016.11.28)
- スリランカ旅行記7日目(2016.11.26)
- 加算されたマイルを確認する(スリランカ)(2016.11.10)
- スリランカ旅行記6日目その2(2016.11.03)
コメント