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2016.10.09

スリランカ旅行記3日目

2016年8月8日(月曜日)


 この日も朝までに、4回もお手洗いに起きた。
 特にお腹が痛かったりした訳ではない。本当に単にお手洗いに行きたくなって目が覚めた、という感じだ。ついでに、早速、筋肉痛になっていて、身体がバキバキになっている。
 そのせいか、6時くらいに起きるつもりが、目が覚めたら6時半を過ぎていた。どうしようかちょっと迷った後、バババッと支度をして、ヨガに行った。
 昨日よりもヨガ参加者が多くて、ヨガセンターは満員だ。参加者のうち半分くらいは日本人だったと思う。


 朝のヨガの先生は昨日と同じ男性の先生だった。
 6時50分からジャスト1時間のヨガ・レッスンだ。相変わらず、ヨガをやっているときも、瞑想のポーズでリラックスしているときも、気がつくと私は歯を食いしばっている。気がつくたびに顎を緩めるように意識した。
 そして、どうも私は「right」と「left」が「右」と「左」に直結していないらしく、言われたとおりにやっているつもりが、気がつくと周りと左右反対のことをやっている、ということがよく起きた。何とも情けない。
 1時間、みっちりヨガをやった後も、やっぱり筋肉痛が激しく残っていた。


 ヨガ・センターから部屋に戻ってテラスにヨガマットを干し、そのままレストランに行った。
 テーブルは決まっておらず、そのときの気分で好きなところに座っていいようだ。
 私は、真ん中の列の後方、プールから離れたテーブルに座ることが多かった。ビュッフェのテーブルに近い、食いしん坊御用達の席である。


朝食 フレンチトーストがあったので迷わず選び、ミックスフルーツジュース、ミックスフルーツ、水牛のヨーグルトにキトゥルパニというヤシのシロップをかけたもので朝食にした。ウエイターさんにハーブティもお願いする。
 ヨーグルトのコーナーに「太るもと!」と札が出ているのが可笑しい。
 この日は9時からトリートメントが始まるので、自分としては軽くしたつもりである。
 フレンチトーストはシナモンの香りがして、甘くない。意外な味だった。


トリートメントルーム 食後、歯磨きし、ヨガで汗だくになった服を洗濯し、部屋を片付け、ガウンに着替えるともうアーユルヴェーダセンターに向かう時間である。
 このガウンが膝丈すれすれくらいで、普段からロングスカートしか履かない私には何とも心許ない感じがする。
 ガウンを着てビーチサンダルを履き、布バッグに今日のメニューが書かれた紙と、鍼の指示書、カメラとノートとハンカチを入れてぶら下げて行く。
 ウエイティングエリアの椅子で待っていると、セラピストのお姉さんがやってきて名前を呼んでくれる。
 このウエイティングエリアで、日本人女性が二人でお互いの身体のことを話していて、その率直さというかあけすけさ加減にちょっと驚いた。アーユルヴェーダ・マジックかも、と思う。


 今日は、昨日とは違い、奥の方にある少し小さなトリートメントルーム(No.17)に案内された。
 パンティ1枚になって大きなバスタオルを巻き、椅子に座るように言われる。
 髪を結んでいたゴムも外して、Shiro Abyanga(ヘッドマッサージ)から始まった。頭のてっぺんにオイルを垂らし、ヘッドマッサージと言いつつ、肩から首にかけてのデコルテ部分も丁寧にマッサージしてもらえて嬉しい。
 どうやら、一つのトリートメントから次のトリートメントまでは30分と決まっているようだ。
 20分くらいでヘッドマッサージは終了し、「そのまま待っててね。」と行ってセラピストさんはお部屋から出て行った。


 9時半になると、昨日と同じセラピストさんが来て、昨日と同じクリームを用いたVaktra Abyanga(フェイシャルマッサージ)が始まった。
 タオルを巻いたままベッドに仰向けに寝て、髪が邪魔にならないように結ぶ。
 目を開けているとセラピストさんとバッチリ目が合ってしまうので瞑る。そうすると、今どんなことが起きているのかが判らない。何しろフェイシャルマッサージというものを受けたのは昨日に続いて生まれて2回目だから、興味津々でもあるし、不安でもある。


 10時からは、Mrudu Sharira Abyanga(シンクロマッサージ)だ。メニューは昨日と同じだけれど、セラピストさんは変わった気がする。
 二人のセラピストさんが基本的には左右から同時にマッサージをしてくれる。身体に巻いていたタオルを取り、まずは仰向けから始まり、途中でうつぶせになるように指示される。
 流石にどんなマッサージをしてもらったかまではメモを取っていないので定かではないけれど、昨日よりも肩と腰にポイントが置かれているような気がした。


 フェイシャルもシンクロもどちらも気持ちいいし、ベッドに寝る姿勢で受けているから寝ちゃいそうなものだけれど、これが不思議と眠くならない。
 常に覚醒していたと思う。
 シンクロマッサージをしてくれるセラピストさんが、恐らくは呼吸を整えるために時々「ふーっ。」と長く息を吐いていて、「えーっと、溜息じゃないですよね?」と気になったくらいだ。
 こちらも、使用したオイルは昨日と同じオイルだったと思う。ごま油っぽい香りがする。


 シンクロマッサージが終わると再びタオルを巻くように言われ、お部屋を移動した。
 マッサージを受けると本当にトイレが近くなって、このときも移動の途中で誘導のセラピストさんにお願いし、お手洗いに寄った。
 No.22のお部屋にはスチームバスが用意されていた。
 言い方は何だけれど棺桶のような感じで、格子になった床面の真ん中にバスタオルが幅15cmくらいに折っておかれていて、その上に寝るように言われる。


 仰向けに寝ると、上から蓋が降りて来て、顔だけ外に出す形になった。
 首の周りにタオルが詰められて、蒸気が首回りから逃げないように完全に密閉され、スチームバスの開始である。
 熱い。
 元々が代謝のいいので、あっという間に汗が噴き出してくる。様子を見に来た女の子がティッシュで時々汗を拭き取ってくれるけれど、とてもではないけれど追いつかないくらいの発汗量だ。
 岩盤浴よりもずっと効果がある。
 流石にスチームバスは30分入りっぱなしということはなかったと思う。時計を見なかったので、実際に入っていた時間は不明だ。
 木の上にタオルを敷いただけで寝ていたので、腰が痛い。


ウエイティングエリア スチームバス終了後、セラピストさんに「これで終わり?」と聞かれた。
 オイルパックと鍼が残っていた筈と本日のスケジュールの紙を示すと、最初に待っていたのとは違うウエイティングエリアに連れて行かれ、「ここで待っていて。」と言われた。
 通路のような、不思議なスペースである。
 男性が一人、うつぶせになって寝ている。あそこでオイルパックをするんじゃイヤだなぁ、丸見えじゃないかと思う。
 お隣は、オイルやクリームなどなどを用意するお部屋のようで、湯気が上がり、スタッフの声が聞こえてくる。


 11時に少し遅れてオイルパックになった。
 といっても、オイルパックがどんなものか、この時点ではよく判っていなかった。
 セラピストさんに案内されてすだれで仕切られた中に入るとベッドがあった。仰向けに寝てお腹を出す様に言われる。
 どうやらこのオイルパックは子宮筋腫のためだったようだ。
 スポンジのような綿のようなものに緑色のオイルをたっぷり染みこませ、お腹の上にそれを乗せて、さらにバスタオルをかけてくれた。


鍼のカード アーユルヴェーダ2日目最後のメニューは鍼だ。
 ガウンを着て、ヨガ・センターに向かう。
 いくつもマットが敷かれていて、すでに鍼を始めている人が何人もいる。BGMとして「シャーンティー」と聞こえる言葉が何度もゆっくりと繰り返される音楽のような瞑想のようなものが流されている。きっとヨガ的に意味がある旋律であり、言葉なんだろう。
 適当なマットを選んで横になり、やってきた先生に昨日もらった鍼のカードを見せる。
 先生に「スカーフは?」と聞かれたのは、シロダーラをやったのかと思うほど、私の髪がオイルまみれだったかららしい。


 鍼のカードには「リラクゼーション」とだけ書かれていて、そのためか、私が打たれた鍼は4本だけだった。
 頭のてっぺん、左手の甲の親指と人差し指の間のくぼんだところ、右手の甲の小指の下辺り、左足の膝下の4ヶ所だ。
 つまらない。
 お隣の方なんて、目の周りに何本も鍼を打ってもらっていて、もの凄く効きそうだ。
 鍼を打ったまま30分くらい横になっていると、先生が適当なところで鍼を抜きに来てくれ、12時で終了となった。


お部屋 お部屋に戻ると、すでにお掃除が終わっていた。有り難い。
 昨日とは違う感じにベッドメイクされていて、ちょっと嬉しい。
 ガウンは厚手なので着ていると暑いし、濡れていて重い。シャワーはまだ浴びることができないので、捨てて帰るつもりで持ってきたチュニックに着替えた。


 廊下のウォーターサーバからお湯をもらってきてポットで沸かし、少しずつ飲む。トリートメント中はお手洗いに行きたくなるし、終わると喉が渇いている。
 英語ができれば、こういうこともすぐに「どうして?」と尋ねることができるし、オイルやクリームの成分も聞くことができる。我ながら勿体ないことをしていると思う。


ランチタイムのレストランメインディッシュ


 ランチタイムは12時半から始まる。この日は13時過ぎにレストランに行った。
 ランチタイムにはお薬がないので気楽だ。
 野菜中心の前菜と野菜のポタージュスープ、メインディッシュは基本的にカレーで、鉄板焼きのコーナーではチキンのピカタのようなものが焼かれていた。タルタルソースをつけていただくようだ。
 ランチタイムにはフルーツ以外のデザートも用意されている。バナナとカスタードは定番で、この日はフルーツゼリーの入ったミルクゼリーも並んでいた。
 「太るもと!」と書かれた注意書きのポップを堂々と無視し、たっぷりとデザートをいただいた。


ライブラリ ランチ後、レストランのすぐ隣にあるライブラリに行ってみた。
 エアコンの下の棚二つに日本語の本が並んでいる。意外と多い。
 レストランやアーユルヴェーダセンターで日本人の方を多く見かけるし、日本語スタッフがいるくらいだから、日本人客が結構な割合を占めているのだと思う。
 文字を追う気になれず、何故かあった大和和紀の漫画を手に取った。
 ここに並んでいる椅子は、なかなか座り心地が良い。


ハーブティの説明 漫画を読みつつ食休みを取った後、シャワーを浴びて水着に着替え、プールに行った。
 お部屋から直接行けるのが嬉しい。気軽に行くことができる。
 デッキチェアに荷物を置いて、まずは泳ぐ。泳いでいる間に、スタッフがビーチタオルをセットしてくれた。
 仰向けになって浮かんでいると「日焼けするなぁ」と思う。
 泳いだり、プールサイドにあるコーナーからハーブティをセルフサービスでもらってきて飲んだり、お昼寝したり、1時間半ほど寛いだ。
 暑いので、プールで泳いだり、デッキチェアで水着のままお昼寝したりするのがちょうど良い。


 17時からの初心者向けのヨガの暮らすに出席するため、プールから上がり、シャワーと洗濯を済ませる。
 初心者用のヨガの先生は若い女性だった。
 そして、完全に勘違いしていて我ながら笑えたことには、「初心者用」なのはヨガの内容であって、英語ではない。初心者用ヨガなら先生の指示も簡単で判りやすいに違いないと思い込んでいたところがマヌケだ。
 朝よりも夕方の時間帯の方が暑い。そして、朝よりも人が多いくらいで、もちろんエアコンなんて入っていないから、あまりの汗についには手ぬぐいを首に巻くという妙なスタイルでヨガをやることになった。


夕陽 お部屋に戻ってネットに繋ごうとしたら、なかなか繋がらない。
 悪戦苦闘していいるうちに18時半になり、夕陽を見ようと海岸に出た。
 昨日よりもキレイだ。
 完全に暗くなるまでの15分ほど、海岸で夕陽を堪能した。
 戻る途中、2階のロビーで試したら、私のお部屋でやるよりもサクサクとネットに繋がった。「多分、メールは繋がる」と言ってきてあったし、「元気だよ」メールを母に送る。


前菜 19時過ぎくらいにレストランに行ったら満席に近かった。
 いつもの席で前菜をいただいていたら、ちょうど、日本人女性お一人の方が席を探していらしたので、声をかけて一緒にいただくことにした。
 彼女はSさんといって、長く滞在するという。病気をして、なかなか体調が戻らずに困っていたときに、行きつけの美容院の方がアーユルヴェーダの話をしていたのを思い出し、スリランカに来たとおっしゃる。
 最初のときは別のアーユルヴェーダのホテルに泊まり、ヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラは昨年に続いて2度目だという。


 ホテルのホームページから直接予約を入れたそうで、「今の時期はオフシーズンで料金も30%オフだから3週間も滞在していられます。」と笑っていらした。
 私は旅行社のツアーに申し込んだら、自動的にデラックスというカテゴリのお部屋になった。
 このホテルにはスタンダードというカテゴリのお部屋もあって、そちらはレストランやロビーがある建物にお部屋がある。海に向いているし、少し狭いけれど明るいから却っていいとおっしゃっていた。私もそっちが良かったなと思う。
 ついでに教えていただいたところでは、空港からホテルまでタクシーで7500ルピーくらいだそうだ。


 皆とは離れたプールサイドにテーブルが作られ、日本人の若い女の子がコースメニューをいただいていた。Sさんに教えてもらったところでは、誕生日のスペシャル・サービスらしい。
 夕方に、プールサイドにテーブルが二つ作られていたのを思い出した。
 片方のテーブルしか使わなくとも、見た目の理由か宗教上の理由か、シンメトリにセッティングされたらしい。
 Sさんは彼女ともお知り合いのようで、食べ終わった帰りに寄って彼女が話してくれたところでは、「美味しかったけど、ちょっと恥ずかしかった。」ということだった。さもありなん、と思う。


 プールから上がったときに気がついたので塩素負けしたのかと思いつつ、腕の内側とお腹と背中に赤い斑点が出ているんですとSさんに話したところ、ドクターに相談した方がいいとアドバイスがあった。
 ディナータイムには、主にライブラリにドクターが常駐して相談を受けてくれている。
 ちょうど、初日にコンサルしてくれたドクターとギトミさんが一緒にいたので、メインディッシュを取りに行ったときに腕を見せてその話をしたところ「痒くない?」と聞かれた。
 痒みは全然ないと答えると、明日からオイルを変えてみましょうと言われた。
 併せて、明日はドクターのコンサルがあるとプログラムに書いてあったので、ギトミさんに同席をお願いした。


 Sさんも腕が赤く腫れてしまっていて、そしてかなりの痒みを伴っているとおっしゃる。
 お薬も私の倍くらいの種類を飲んでいたし、滞在期間が長いこともあって、バスティというトリートメント(というよりも、もはや治療に近い)を勧められたそうだ。要するに浣腸で下剤を入れるこのトリートメントをやると、ほとんどお部屋から出られず、ドクターがお部屋に来て様子を確認し、食事もお部屋に運んでもらって食べることになるらしい。
 興味深いけれど、滞在6日(6泊)の私は、ここまでの「大きな」トリートメントはできない。
 シロダーラもギリギリ6日滞在でやってもらえることになったくらいだ。


 食事後、Sさんの日課のお散歩に一緒に行かせてもらった。ドクターに勧められ、滞在中、毎日の習慣にしているそうだ。
 アーユルヴェーダ棟の横の道を行くと正面玄関に着く。そして、正面玄関前の芝生の広場には、無数の蛍が飛んでいた。
 綺麗だ。
 彼女も、昨年に同じ時期に泊まっていた方に教えてもらったとおっしゃる。
 アーユルヴェーダ棟に沿って、小川よりももっとささやかな感じで水が流れていて、その小川の辺り、そして芝生に植えられている木にたくさんの蛍がとまっている。
 瞬きながら飛んでいる蛍もたくさんいる。
 しばらく見とれた。


 もうしばらくお散歩するというSさんと別れ、部屋に戻った。22時近い。
 Before Sleepのお薬は、粉薬のように飲んでは効果がなく、お湯に溶いて飲むべしと改めて彼女に教わったので、心して飲む。
 このお薬は整腸剤(というか、下剤に近い)らしい。
 ちびちびとお薬を飲み、22時半には猛烈な眠気に襲われ、夕食のときのおしゃべりで「ヨガも無理に行かなくてもいいな」と思えたので目覚ましはかけず、ベッドに入った。


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