スリランカ旅行記6日目その1
2016年8月11日(木曜日)
夜中に何度もお手洗いに起きて、朝方になってお腹がゴロゴロしてまたしてもお手洗いに通うのは、もう毎日のことだ。
健康的になったと言えるかどうか、かなり微妙だ。デトックスになっていることは間違いないだろう。
シロダーラも今日で最終日だ。今のところ、ココロ的な変化は特に感じていない。
腕の赤い斑点も特に変わりなく存在している。
6時15分に起床した。
腰痛が出ているのは、ベッドの硬さとついつい無理してしまうこのヨガにあるのではないかと疑いつつ、お手洗いに通いすぎてちょっと身体がだるいけれど、ヨガに参加することにした。
白湯を飲んで水分補給する。
45分に部屋を出たら雨が降っていて、慌ててお部屋に備え付けの傘を取りに戻って再度出たら、すでに雨は止んでいた。これこそ本当の通り雨だ。
少し早めの時間に到着した。
ヨガ・センターは、アーユルヴェーダ棟を入ってすぐ左手の階段を上ったところにある。
階段を上がってすぐのところに入口があり、一番奥に先生が見本を見せるちょっとだけ高くなったステージがある。前方から詰めたら前から3番目の中央になった。こんなに先生に近いところでヨガをやるのは初めてだ。
そして、やはり先生の近いところでやる方がずっと判りやすい。いつもの男性の先生だったこともあるし、先生がしゃべっている口元も動作もよく見えるからだと思う。
そして、場所のせいなのか、この日はヨガをやっている間中、お花の香りを感じた。
いつもは、そのまま真っ直ぐジュエリーショップの前を通ってお部屋に戻っていたけれど、今日は何となくレセプションに向かう階段を上がったらそれが正解だったらしい。
ギトミさんが待ち構えていて、今夜のモクテル・パーティの招待状を渡してくれた。私の名前もひらがなでちゃんと書いてくれていて、ちょっと感激する。
招待状の文言は両面に印刷されていて、片方が英語、片方がドイツ語だった。やはりドイツ人の滞在が多いらしい。
アルコール抜きなので、カクテル・パーティならぬモクテル・パーティと言うようだ。
ギトミさんに今日の12時から予定されているドクターのコンサルに同席してもらえるようお願いした。結局、すべてのコンサルに同席をお願いしたことになる。面倒な患者で申し訳ない。
本日のトリートメントは9時からと少し早いので、ヨガマットをテラスに干して早速レストランに行った。
スリランカ風かつ軽めの朝食、のつもりである。
緑色のスープがコラキャンダで、お皿の上のものの正体は不明である。朝からカレーはなぁと思い、ライスだけよそう。
もちろん、たっぷりのフルーツにヨーグルトを添えたものもいただいた。
本日最初のトリートメントは、9時からのDruda Sharira Mardana(ストレッチのようなマッサージ)である。7番のお部屋 に案内された。
セラピストのお姉さんにスカーフを取り去られ、ガウンを取ってベッドに横になるように言われる。
マッサージをしてくれるセラピストさんが一人のこのマッサージは、45分と長めである。オイルをすり込み、関節をほぐされていくような感じだ。
そして、9時45分からいきなりHerbal Bath(ハーバルバス)である。ハーバルバスは、何となく、トリートメントの最後に行うものというイメージがあり、「いきなり」という感じがした。
ハーバルバスは3回目で、今回は、初回と同じハーブが入っているようだ。普段いただいているハーブティと何となく同じ香りがする。
オイルをすり込まれ、ハーブで煮込まれ、ほとんど料理されているような感じだ。
もっとも、このハーバルバスはかなり温い。体温よりほんのちょっとだけ温かい、という感じだ。湯船の中でセラピストのお姉さんが持ってきてくれたハーブティを飲み、マッサージに努めた。
10時くらいに上がって、バスタオルを巻いただけで椅子に座り、Herbal Inhalatiion(ハーバル インハレーション)が始まった。
前回とはハーブの種類が異なっているようだ。香りで区別はつかないものの、葉っぱの形が明らかに違う。
ハーバル インハレーションのときは、とにかく熱気が皮膚と鼻と喉を直撃する。できるだけ深い呼吸を心がけていると、肺の中まで熱くなるような気がする。10分くらいで汗だくになった。
箱の扉を開けてハーバル インハレーションの「素」を確認した。
Shirodhara(シロダーラ)まで時間があったので、着々とセラピストのお姉さんがセッティングをして行く中、トリートメントルームの写真を撮る。
お姉さん達は来る度に「座っていてね。」と言って去って行く。でも座っているだけなんてヒマ過ぎる。せっせと写真を撮った。
シロダーラをするときにはベッドの頭部分のマットが取り去られ、木製の部分が剥き出しになる。そこから垂れている紐を伝ってオイルが下のバケツに溜まる仕組みだ。
木のところに置いてあるガーゼは、目の保護用である。
10時半から始まったシロダーラは、昨日とも一昨日ともオイルポットの動きが違っていた。
この日は、額の中央部分に停滞している時間が長く、端まで行って丸を描いて戻る、真ん中でぐるぐると小さい円を描き、反対の端まで行って丸を描いて戻る、という感じだ。
オイルはちょっと熱めで、垂らされる量が一定にキープされて気持ち良い。
この日は寝ることはなく、ただオイルの動きに集中することができたと思う。とはいっても、だからどうしたということはない。私はこの手の刺激に対して本当に鈍い。
シロダーラが終わると、また二人がかりで髪の油が絞られ、スカーフを巻いてくれる。
片付けが大変なのか、次はオイルパックだと言うと「一人で行って。」と言われた。もう何回も通っている場所なので、全く問題ない。
いつもの竹で囲まれたベッドのあるコーナーの椅子に座って待っていると、いつものお姉さんが現れ、いつもより熱めのオイルに浸されたスポンジ状のものでパックしてくれた。
オイルパックは30分くらいで終了し、次のドクターのコンサルまで30分ほど時間があった。
あちこちに用意されている椅子に座ってみたり、ティーコーナーで待望のハーブティをいただいてみたり、どうも「のんびり待つ」ということができない辺りが、まだまだアーユルヴェーダが沁みていない証拠だろう。
30分の時間があっても、中庭ののデッキチェアには結局座ることすらしなかった。
改めて、フォトジェニックな場所だよなぁと思う。
毎日、アーユルヴェーダ棟にカメラを持ち込んでいる私もどうかと思うし、もうちょっと「のんびり」を満喫できないかと思う。
でも、裸足でペタペタと「気持ちいい場所だなぁ」と歩きまわって、気に入った場所で立ち止まって写真を撮ってはまた歩くという時間は、なかなか楽しかった。
11時50分にレセプションに行ったら、ギトミさんがすでに待機してくれていた。有り難い。
今日のConsultationは、初日と同じ女性のドクターだった。12時から、Doctor's Consultationである。
最初に腕等の赤い斑点の話になった。昨夜は気がつかなかったけれど、実はハーバルウォーターを用意してくれてあったらしい。レストランの横のお薬の棚の近くにあるテーブルに名前を書いて瓶が置いてあるので、今日はちゃんと受け取ってシャワー後に付けるようにと言われた。
また、今日がシロダーラの最終日なので、ランチを食べ終わったら髪を洗っていいわよとお許しが出た。実際のところ、スカーフを付けたままにしていることも、髪がオイルまみれのまま洗えないことも、それほど鬱陶しくなかったけれど、やはり嬉しい。
明日が最終日なので、食べた方がいいものとよくないもののリストをあげるわねと言われて終了した。正味5分くらいだ。
本日最後のメニューであるAcupuncture(鍼)までまた30分近く時間がある。
早めにヨガ・センターに行ったらドクターがいなかったので、用意されたマットに寝転がって、ヨガセンターの天井を見上げた。
格子に陽の光が当たって、何とも不思議な模様を描き出している。
窓の格子の感じもなかなか良い。
15分くらいしてドクターがやってきて鍼を打ってくれた。
相変わらず4本だけでちょっとつまらない。
予定より早めに始めてもらえたので、12時50分ころに本日のメニューが全て終了した。ヨガ・センターを出たところから眺めると、アーユルヴェーダ棟の一部が見える。
というよりも、一部しか眺めることができず、私は結局最後まで、アーユルヴェーダ棟の全貌を理解することができなかった。
13時くらいからランチをいただいた。
ランチ後に髪を洗ってヨシというお許しをもらっているので、ガウンのままだ。ちょっと暑い。
クラッカーのようなものにツナを載せたおつまみ風の前菜がなかなか美味しい。
メインはもちろんカレーである。南瓜のカレーが甘くてなかなか美味しい。
鉄板のコーナーではチキンが焼かれていて、小さいのを二つ選んでもらう。
そういえば、ビュフェのお食事をいただいているときにドクターに「これは控えめに」等々のチェックを受けたことはなかったように思う。
ちょうど私がメインディッシュをいただいている頃にSさんのトリートメントが終わったようで、テーブルをご一緒した。
ドクターから注意を受けることはないですねという話から、「そういえば、脈診って楽しみにしていたんですけど、どのドクターもされないんですね。」という話をしたところ、「脈診はできるドクターとできないドクターがいるみたいですよ。」というお答えだった。
そして、ここで衝撃の事実を知る。ガイドブック等にも写真が載っていたヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラのチーフドクターであった男性医師は、昨年秋に亡くなられたそうだ。
驚いた。
写真で拝見する限りまだお若いのに、と思う。Sさんはホテルからそのお知らせを受けて、お悔やみのメッセージを送ったと言っていた。
現在のチーフドクターは年配の女性のドクターだそうだ。
この日のランチタイムのスイーツはバナナムースだった。本当にどこからどこまで行ってもバナナという味のムースで、何だか可笑しい。
いつの間にか、どちらかというと苦手だったパパイヤを山盛りにしている自分もちょっと可笑しい。ライムを搾って食べるのがいいみたいだ。
名前を忘れてしまったけれど、白い果肉の果物も、見た目に反して甘く柔らかくねっとりとしていて美味しかった。Sさんにお勧めしていただいたお陰で食べることができた。
おしゃべりしつつゆっくりとランチをいただき、レストランを後にしたときには周りに誰もいなくなっていた。
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