スリランカ旅行記7日目
2016年8月12日(金曜日)
今日のお昼過ぎにはチェックアウトして、あとは帰国するだけである。寂しい。
最終日のこの日も、夜中に計6回、大小取り混ぜてお手洗いに通った。昨夜はbefore sleepの薬を飲んでいないのになぁと思う。
不思議と眠気は来ないけれど、こんな細切れの睡眠で「熟睡している」と言えるんだろうか。ふと疑問に思う。
6時過ぎに本格的に起床する。
まず最初は荷物整理である。
お部屋のクローゼット等に入れてあった荷物を全てベッドの上に広げる。オイルで汚れた服などは捨てるつもりで来ているし、元々余裕のあったキャリーケースだから、荷造りは簡単に済む筈だ。
スターサファイアの残金を現金で払おうと思いつき、ちょうどぴったりを用意する。円高の時期に少しまとめてドルに両替してあったので、今カード決済するよりも少しお得な筈だ。
朝のmeditationに出ると朝食をゆっくりいただく時間がなくなってしまうし、何を言われているか判らない瞑想ほど辛いものはなかったので、瞑想はパスした。
6時45分くらいに、海岸の散歩に出た。
宿泊しているヘリタンス・アーユルヴェーダ・マハ・ゲダラの中庭から海岸線に出て、右に数分歩くとバーベリン・リーフ アーユルヴェーダリゾートがある。こちらはコテージタイプのお部屋があったり、お部屋タイプを色々と選べるようだ。
バーベリンまで辿り着いたところで引き返し、今度はホテルを通り過ぎて反対側に向けて歩く。
朝日の中を歩いているので、自分の影が長い。面白くなって、写真を撮る。波に邪魔されず、なるべく足跡のない砂浜に自分の姿を映そうと思うと、結構難しい。
今回の旅行ではほとんど自分の写真を撮っていないので、裸足で散歩記念に自分の足を撮る。これまた、波が引くタイミングを見計らって撮るのが意外と難しく、何枚もチャレンジした。
7時半頃にホテルに戻った。
中庭のフェンスのところからビーチを振り返ると、こんな感じだ。改めて贅沢な空間だと思う。
脱いで行ったサンダルを持ってプールサイドに行き、足を洗う用(だと思われる)に置かれた水桶とひしゃくをお借りして足を洗う。
黒いサンダルはもうずいぶん前に無印良品で買ったもので、ウレタン製で軽く、底が厚く、靴下を履いていても履けるところが気に入っている。ビーチサンダルだと、(今回はずっと裸足だったから関係ないとはいえ)ストッキングなどを履いていると履けないところが不便だ。
プールサイドとレストランが直結されているって便利だ。
そのまま、朝食のテーブルに着く。
オムレツのコーナーがあって、「全部入れて!」と頼んだら、そこには唐辛子が含まれていたらしく、食べてみたら結構な辛さでしまったと思う。辛いのは抜きでと頼めば良かった。
ちなみに、カパ体質の人にはオムレツは推奨されていない。鉄板のコーナーで調理されているものは、どの体質の人にもお勧めのものであることがほとんどだったから、ちょっと驚いた。ヨーロピアンからオムレツのリクエストが多いということだろうか。
朝食をいただいていたら、ウエイターさんから、「寝る前のお薬を昨日は飲んでいないでしょ?」と言われ、どうして知っているのかしらと思いつつ「うん、ここに忘れたの。」と答えたら、引き出しから私が忘れた薬を出して見せてくれた。
あらら。
私の顔を覚えていたのねとちょっと驚く。ウエイターさんに限らず、このホテルのスタッフはみな顔覚えがいい。
最終日だと思うと色々と名残惜しい。
お部屋に戻る途中、レストランの脇にあって、ロビーから続くテラスに直接行くことのできるバワの階段の写真も撮る。
この穴の開いた感じが2階客室のバルコニーとお揃いになっている。風通しがいいことの象徴でもあるのかも知れない。
ちょうど、ハウスキーパーのおじさんともすれ違って、彼も私が最終日だということを知っていた。本当にスタッフの連携の素晴らしいホテルだ。
「僕の仕事はどうだった?」と聞かれて、パーフェクトと答える。
もちろん、チェックアウトの際、ピローチップを弾んでおいた。
最終日のコンサルテーションは8時40分開始だ。
初日の女医さんが最終日も担当してくれるようだ。もちろん、ギトミさんもすでにスタンバイしてくれていた。有り難い。
「リストはもらった?」と聞かれて、何のことだ? と首を傾げたら、ギトミさんがリストを持ってきてくれた。それは食べ物リストで、ヴァータ、ピッタ、カバのそれぞれの体質の人が「食べた方がいいもの」は+、「週1回くらい食べましょうか」というものは0、「食べない方がいいもの」は−の印が付いている。
私の場合は、ヴァータとピッタの両方だと言われていたからしつこく聞いてみたところ、両方に+が付いていたら毎日食べましょう、どちらかが−でどちらかが0か+だったら週1回くらい、どちらも−のものはパスしましょう、という解説だった。
それに従うと、例えばジャガイモ、人参、豆類、ブロッコリ、マッシュルームといった野菜が推奨されている。ついでにグリーンサラダもいいらしい。
オーツ麦と大麦もオッケーらしいから、グラノーラはいい食材なのかも知れない。
ごはんがどの体質でも推奨されているのは素晴らしい。アーユルヴェーダって日本人向きだわと思う。
果物では、何故かどの体質の人にもパイナップルが推奨されていない。アーユルヴェーダ的には望ましくないとされているんだろうか。
滞在中にレストランでいただいた動物性タンパク質はチキンか白身のお魚だった。リストを見てみればそれもむべなるかなというところで、、エビ、イカ、カニ、貝類が全滅、牛肉も推奨されていない。
こちらは、日本人には辛い食事制限だよなぁと思う。
「滞在中に飲んでいた子宮筋腫の薬はあと3週間くらいは飲み続けた方がいいでしょう、買いますか?」と聞かれた。
そんな薬を飲んでいたのねと驚き、「どの薬がそれだったんですか?」と今さら聞く私にギトミさんは半ばあきれ顔だ。
また、「おいくらですか?」と返したことにも、若干、呆れられていたような気がする。そんなことを聞く人はいないのか、ドクターもギトミさんも知らなかったらしく、フロントに確認してくれたところ、1060ルピーだと言われた。もちろん、買うことに即決定である。トリートメントの間に用意しておくから帰りに受け取ってください、お会計はチェックアウトのときで良いですと言われた。
赤い斑点が消えないと訴えたところ、スリランカの今の気候はスリランカ人にとっても過ごし辛いから仕方がない、日本に帰れば少しずつ薄くなって行きます、特に手当の必要はありません、という話だった。
いや、多分、今のスリランカよりも今の日本の方がずーっと暑いし湿度も高いし過ごしづらいよと思ったけれど、話がややこしくなるので言うのは止めておいた。
結果としては、帰国して1週間もしないうちに赤い斑点は消えた。
心身に変化がありましたかと質問され、「特にないと思います。」と返事をしたら、お二人に揃って苦笑されてしまった。
すみません、劇的な変化はなかった、シロダーラで感情が激するようなことはなかったという意味です、と心の中で謝る。
腰痛や肩凝りはどうですかと質問され、改めて考えてみると、肩凝りは楽になったようだ。腰痛の方は、恐らくはベッドの硬さが合わなくて、逆に痛みを感じていたように思う。
最後に、11時半から予定されていた鍼の予定を30分早めてもらえるようにお願いする。12時半にチェックアウトする私にとってこの30分の差は大きい。
最初のトリートメントは、9時からのVaktra Abyanga(フェイシャルマッサージ)である。
これまでフェイシャルを担当してくれていたすらりとしたセラピストさんが来て「今日で最後なの?」と聞いてくれる。とっさに回答ができず泣きマネをしたら、笑われてしまった。それはそうだろう。
薄い緑色のクリームを使って、丁寧にマッサージをしてくれる。エステとかフェイシャルマッサージを他で受けたことがないので比べることはできないけれど、安心してリラックスできることは確かだ。
続いて、9時30分からは、Pinda Sweda(ライスミルクボール)だった。
これは初めての施術である。
お米(ごはんに炊いてあると思う)をお団子状にして布で包み、そのお団子に温めたミルク(ココナツミルクだったんだろうか、白っぽかったのは確かだけれど、ココナツの香りはしていなかったと思う)をたっぷり染みこませ、二人がかりでポンポンと全身をゆっくりと叩いて行く。
このぎゅっと握った感じの固めのお団子で叩かれると、そこからミルクがじわっと流れだし、何とも言えない気持ちの良さだ。
10時からのオイルパックの場所に移動する途中、初日にヨガに一緒に行ったオランダから来た女性とすれ違った。スタッフに言われるのはまだ理解できるけれど、彼女からも「今日が最終日なの?」と聞かれて驚く。
どうして判るんだろうか。
オイルパックをしてもらうためにお腹を出したら、セラピストさんに今回初めて不審そうにされた。もしかすると、このオイルパックは子宮筋腫のためのものではなく、腰痛のためのものだったのは? とここで初めて疑問に思ったけれど、確認する語学力もない。緑色のオイルをたっぷり染みこませた綿状のスポンジを、そのままお腹に乗せてもらった。
フェイシャルを担当してくれたセラピストさんが迎えに来てくれて、10時30分からFlower Bath(フラワーバス)だ。
最終日はフラワーバスが用意されるという話は聞いていて、ちょっと楽しみにしていた。
何だか可愛くデコレーションされている。多分、この日はバスタブにハーブは入っていなかったと思う。
ハーブティをいただきながら、アウトバスでフラワーバスって贅沢だよなぁとのんびりした。
ついに最後のトリートメントである。
11時からAcupuncture(鍼)だ。
ヨガ・センターに行くと、ヨーロピアンの年配の女性が一人待っているだけで、ドクターはいないようだ。
いつも流れている音楽も止められている。
5分10分くらい待っても誰も来ないなぁと思っていると、彼女が「電話してくるわ。」とジェスチャーで示してフロントに行ってくれた。有り難い。
10分遅れでスタートし、本当は時間目一杯打って置きたいところだけれど、ここからはチェックアウトまで分刻みのスケジュールである。
当初終了予定の11時30分に鍼を抜いてもらい、全てのトリートメントが終わった。
終わっちゃったよ−、と思う。
アーユルヴェーダセンターのフロントに寄ってお薬を受け取る。紐の付いた縦長の紙バッグがテーブルに並んでいるところをたまに見かけていたけれど、それはお薬だったらしい。
急いでお部屋に戻ってシャワーを浴び、髪を乾かし、荷造りをする。ファンを回しても、焦っている分、暑いし大汗だ。
何とか荷造りを終えてチェックアウト出来る態勢を整え、12時15分くらいにジュエリーショップに行った。12時に受け取る約束である。
お店のおじさんは「やっぱり間に合わなかったよ。明日渡す。」と言い始め、うーん、だったらキャンセルだな、キャンセルしてって英語で何て言うんだろ、カード決済のキャンセルって面倒臭そうな気がする、とぐるぐる考えていたら、ニヤっと笑われた。
笑えないジョークである。
お店のおじさんが保証書なのか、もの凄く適当にショップカードのようなものに石の名称とカラット数などを書き、残金を支払い、握手してお買い物終了である。
「あなたが来年ここに来たときも、この店はここにある。ホテルに苦情を言われた自分たちにとっては死活問題だ。だから信用してもらっていい。確かにこの石はナチュラルで、スリランカ産だ。」と強調された。
ついでにと思って「ブルーサファイアのスターサファイアはないの?」と聞いてみたら、顔をくしゃくしゃに歪めて、「それはもう、筆舌に尽くしがたいほど(と言ったかどうかは判らないけれども)高いよ。この店には、そもそも置いていない。」という返事だった。
お部屋に戻る途中、Sさんがレース編みのレッスン中だったので立ち寄り、彼女たちに今購入してきたペンダントトップをご披露する。お店のおじさんに「友人たちにも見せて宣伝してくれ。」と言われたので、実践だ。
若い女の子に「私のムーンストーンと一緒ね。」と言われ、確かに見た目は変わらないわと思う。
加工をシンプルにしてもらったし、色がなく地味な分、どんな服でもどんな時でも使いやすいから出番が増えそうだ。お守り代わりのつもりもあるので、日頃から使えそうだし、満足である。
12時30分からのランチには早かったのでチェックアウトしようとフロントに行ったら、お迎えのガイドさんが既に到着していた。
お薬の請求書が届いていなかったので精算はまだできない。キャリーケースだけ頼んで、ランチを先にいただこうとレストランに戻った。
今日からファミリーデーだからそちらの準備が大変で、ランチの準備が遅れているらしい。
前菜のサラダとカレー、フルーツサラダという、私にしては控えめなランチをいただき、焦っていて写真を撮り忘れてしまった。
Sさんがランチとチェックアウトに付き合ってくださり、お薬代を支払い、ギトミさんに最後のご挨拶をし、Sさんとメアドを交換して、ホテルを後にした。
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