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2017.09.25

奥日光旅行記(2017)2日目

2017年9月10日(日曜日)


吹き抜けのロビーラウンジ 6時半に自然に目が覚めた。
 今日もいいお天気だ。
 早速、母と露天風呂に向かう。昨夜とはお湯の色が全く違っていて、濁りが入っており、露天風呂の底の様子が全く見えない。危うく、段差でつまずきかけた。


 汗が引くのを待ちながら、本日の予定を検討する。
 母が「田母沢御用邸に行ったことがない。」と言う。この日はちょうどコンサートが開かれるらしかったので、最初はそちらに行くつもりで予定を立てた。
 しかし、それにしてもいいお天気で、屋内に入ってしまうのは勿体ない。
 協議の結果、竜頭の滝の上までバスで行き、そこからハイキングがてらホテルまで歩いて戻り、ホテルの送迎バスで日光駅まで戻ることに決めた。


朝食 本日の予定も決まり、レストランに朝食をいただきに行った。
 ジュース3種とミルクから一つ、卵料理を一つ、付け合わせのハムやソーセージなどから一つ、コーヒーか紅茶を選ぶことができる。
 私はグレープフルーツジュースとオムレツとソーセージ、紅茶をお願いした。旅先の洋風の朝食で紅茶をいただくことは珍しい。ティーバッグで出てくることがほとんどだからだ。
 でも中禅寺金谷ホテルの紅茶は美味しくいただき、最後には供されたイチゴジャムでロシアンティにしていただいた。
 母は、ミルク、スクランブルドエッグ、ハム、コーヒーを選んでいた。「スクランブルドエッグを家で上手に作るのは難しいから。」だそうだ。


ホテル外観ホテル外観


 8時53分にホテル目の前のバス停に来るバスで龍頭の滝の上まで行った。
 本当にいいお天気である。そして涼しい。
 「滝上」のバス停でバスを降りる。


竜頭の滝竜頭の滝上流 やっぱり、いいお天気である。
 湯滝方面から竜頭の滝を経由して中禅寺湖半まで行くハイキングルートが整備されており、ちょうど竜頭の滝の上で道路を渡る必要があるため、ちらほら、かなり本格的な装備のハイカー(何故かご夫婦が多い)が歩いて行く。
 竜頭の滝の上からは、遠く、中禅寺湖畔まで見渡せる。
 風が気持ち良く、水がキラキラ光っていて、いい心持ちである。


竜頭の滝 途中に何カ所か、見晴らし台のようなところが作られていて、滝のすぐ近くまで行ってその上下の様子を眺めることができる。
 ベンチもあって、一休みできる。
 木々の間から滝が見えたり、その木々のほんの一部が紅葉したりしている。
 もみじも結構見かけたから、紅葉の時期はまた格別だろうと思う。


竜頭の滝 のんびり寄り道したり写真を撮ったりしつつ、15分ほどで滝の横の遊歩道を歩き、滝壺まで降りてくることができた。
 滝壺に一旦落ちた水は、そのままさらに下方に流れて行き、中禅寺湖に流れ込む。
 そういえば、中禅寺湖に流れ込むところを見たことがないなぁと思う。
 9時半くらいに滝壺を出発して、最初は車道を、そのうち中禅寺湖半に設けられた遊歩道に降りることができて、ホテルまで散策した。


菖蒲ヶ浜 途中、菖蒲ヶ浜で水辺まで行ってみると、ちょうど遊覧船が到着したところだった。
 気持ちよさそうだ。
 「うーん、もうちょっと早くホテルを出て道の駅までバスで行って、遊覧船に乗って菖蒲ヶ浜まで来ても良かったなぁ、これから乗ったらチェックアウトの時間に間に合わないしなぁ。」とぶつぶつ言っていたら、母に「全然ゆっくりしていないじゃないの!」と笑われてしまった。
 おっしゃるとおりである。


お花湖面


ボートハウスお花


 中禅寺湖半のボートハウスに10時15分くらいに到着した。竜頭の滝の上から1時間とちょっとで戻ることができた。
 中禅寺湖半ボートハウスは、元々は中禅寺金谷ホテルの付帯施設として建設され、現在は、往時の「外務省が移ってきた夏の日光」の面影を残す建物として保存されている。
 1階に展示されているボートの中には、ベルギー王国大使館別荘が所有していたものも含まれている。


 中禅寺湖半ボートハウスで一休みした後、ホテルのお部屋に戻り、チェックアウトした。
 ロビーは、披露宴に列席する親族、という感じの方々で溢れている。
 11時10分発のホテルの送迎バスに乗り、まず東武日光駅を目指す。その途中、二荒山神社中宮祠に差しかかったところで、恐らくホテルで披露宴を行うのだろう新郎新婦がしずしずと歩いて神社に向かっているところをお見かけした。
 紋付き袴に白無垢で歩くのは大変そうだなぁと思う。母は「お婿さんがイケメンだったわ。」と喜んでいた。


 いろは坂を下りきった辺りから渋滞していた。こんなに混雑している日光市街は初めてだ。
 送迎バスの運転手さんが「こんな日に限って!」と呻いている。披露宴の送迎があるため、今日の日光駅までの送迎は全て同じ運転手さんが担当しているらしい。
 混雑してなかなか動かないわと思った割にそれほど遅れることなく、ほぼ予定通りの12時に東武日光駅に到着できた。


 送迎バスを降りるとあまりの暑さに驚いた。正しく「下界」という感じだ。
 駅のコインロッカーにミラコロを預け、帰りのスペーシアの指定席を予約する。
 これだけ市街が混雑しているのだから、帰りの電車は早めに押さえておく方が良い。
 母に聞くと「お蕎麦が食べたい。」と言う。観光案内所で駅から比較的近いお蕎麦屋さんを何軒か紹介してもらう。ついでに神橋までのバスの所要時間を尋ねると、普段なら5〜10分だけれど今日は30分かかっています、歩いても30分です、と言う。


 神橋を目指して歩くこと10〜15分くらいで、そば処 弦庵に到着した。入口が奥まったところにあって、「ある」と知っていたから辿り着けたけれど、ぶらぶら歩きながらお蕎麦屋さんの存在に気がつくのはかなり難しいと思う。
 前のお客さんがちょうど出たところだったらしく、テーブルを片付ける間だけ外で待って、すぐに入ることができた。有り難い。
 「弦庵」の店名どおり、ギターなどの弦楽器が壁に飾られている。お蕎麦屋さんっぽくない外観で、内装だ。


昼食 私はせいろ蕎麦と日光ゆば、母はせいろ蕎麦と日光ゆば刺しを頼んだ。
 お蕎麦の香りも高く、細めのお蕎麦を固めに茹でてあって美味しい。
 お蕎麦の盛りもかなり良くて、お稲荷さんや小鉢も付いてくる。母は全部食べきれず、私がかなりお蕎麦をもらう。それが全然苦にならないくらい美味しい。
 ランチタイムサービスで食後のコーヒーまで出していただき、大満足だった。


風鈴まつり 神橋で開催されていた風鈴まつりをちょっとだけ見学する。
 見学するというよりは、風鈴の音を楽しむ。なかなか涼しげだ。磁器の風鈴と陶器の風鈴とでは音が違うらしい。イメージとしては磁器の方が澄んだ音をたてそうだ。実際のところはどうなんだろう。


 しばし音で涼しさを味わった後は、ひたすらお買い物タイムである。
 まず、油源に戻って、湯葉(生ではなく揚げた方)と山椒味噌を購入する。この山椒味噌が滅法美味しくて、冷や奴に載せて食べたり、焼いた茄子に載せて食べたり、万能選手である。


 道路を渡って反対側、母が「数ある羊羹屋さんの中でここが一番美味しい」と太鼓判を押す三ッ山羊羹本舗に向かう。お彼岸に来てくださる親戚のお茶請け用の羊羹一棹と、「ご近所の方にお米のお礼に」と水羊羹、我が家用にも水羊羹を購入する。
 母が「お彼岸も近いから。」と父のために渡邊佐平商店の「純米原酒 きざけ 日光誉」の300mlのとっくりを購入する。
 どんどん荷物が重くなってきて、やはり日光に来るときにはミラコロが必須だと思う。


かき氷 お買い物がほぼ終わったところで、14時過ぎ、日光茶屋に入った。
 母が、旅行前から「食べたい」と主張していた、日光天然氷のかき氷をいただく。
 とちおとめのかき氷は残念ながら売り切れで、母は抹茶金時、私は散々迷った末に梅酢シロップを選んだ。
 すぐに運ばれてきたかき氷はふわふわの真っ白で、シロップは別に添えられており、スプーンで少しずつかけながらお召し上がりくださいと言われた。


 本当にふわふわである。
 美味しい。
 かき氷というより綿菓子みたいだ。そして、噂どおり、ぱくぱく食べても頭が痛くなることはない。不思議だ。


 「酸っぱい!」と騒ぎながらいただいていたせいか、帰りがけにお店の女将さんに「いかがでした?」と声をかけてもらった。梅酢シロップはお店の自家製で、梅1kg、氷砂糖500g、お酢(米酢)500ccを瓶に入れて1年以上漬け込むという。
 我が家で梅シロップを作ると梅はしわしわになってエキスを出し切った感じになるけれど、お酢のお陰なのか、漬けてあった梅もふっくら美味しくいただけるそうだ。
 いいことを教わった。


 大笹牧場の売店に行ってお土産に骨付きソーセージや塗るチーズ等を購入する。
 帰りの車内のおやつに食べるかどうかかなり迷いながら、明治の館のテイクアウトショップで、母にチーズケーキ“ニルバーナレア”[オリジナル]、自分にチーズケーキ“ニルバーナレア”[チョコレート&オレンジ]を購入する。
 家に帰ってごはんを作るのは面倒だし材料もないしと、駅の売店で駅弁を購入する。もちろん、油源の駅弁である。


 コインロッカーからミラコロを取り出して荷物を整理し、重いものをミラコロに詰める。
 スペーシアは発車の30分くらい前から乗車OKになっており、早めに乗り込む。車内アナウンスによると満席だ。
 下今市で気をつけていたら、機関庫に入っているSLをちらっと見ることができた。「毎日乗っていたからいい」と言っていた母も食い入るように見ている。実は興味があったらしい。


 「やっぱりこっちは暑い!」と言い合いながら、18時くらいに帰宅した。


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