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2018.07.16

タスマニア旅行記2日目

2018年4月29日(日曜日)


機内食 最後列だったので心置きなくリクライニングできたし、お隣が空席だったので余裕もある。広州からメルボルンまでの機内では、珍しくうとうとすることができた。
 オーストラリアのタスマニア州標準時(日本時間と比べるとプラス1時間)の6時頃、機内食が出た。
 「egg or cake?」と聞かれて卵を選んだら、洋風の朝食だった。周りを見回してみたら、「cake」を選ぶと点心の朝食だったようだ。なかなかcakeと言われてそれは思いつかない。


 中国東方航空321便は、予定よりも少しだけ早く、8時半くらいにメルボルンに到着した。
 しかし、メルボルン空港は相当に広い。着陸してから延々と飛行機は地上を移動し続け、降りられたのは15分以上経ってからだった。
 そして、入国審査も長蛇の列だった。途中で入国審査を自動・無人で行うことができる機械がいくつも設置され、スタッフが誘導していた。
 入国スタンプが欲しくで有人窓口に並んだものの、残念ながらスタンプは押してもらえなかった。


 オーストラリアの入国カードの「禁止・規制されているもの、薬、ステロイド、武器などを持っていますか」という質問に正直にチェックを入れていたら、入国審査だったか入国審査を抜けた先だったかで、係官から「薬を持ってるの?」と質問された。
 「頭痛薬を持ってます。」と答えたら、特にバッグを開けられることもなく、そのまま通過できた。
 それにしても、普通の薬と武器とをひとまとめにして「持ってる?」と質問するのはどうなのか。チェックを入れるのにかなりためらってしまう。


 キャリーケースをピックアップした後、係官に入国カードを見せるよう言われ、「食べ物を持っていますか。」という質問にチェックを入れていたためか、検疫レーンに行くよう指示された。
 その箇所を指さして「何を持ってるの?」と分かれ道に立っていた係官に聞かれる。「飴とティーバッグを持ってます。」と答えたら、バッグを開けて見せなくていい方のレーンを示された。
 有難い。無事、入国できた。


 国際線のターミナルから国内線のターミナルまでは屋内通路でつながっている。
 キャリーケースを転がして移動し、9時半前に国内線のチェックインが完了した。身軽になったところでお手洗いに行き、セキュリティチェックに向かったところで同じツアーの女性二人組と再会した。
 彼女たちを含め、私以外のツアーメンバーはかなり本格的に山歩きをする方々らしい。
 10時過ぎにゲートに到着したものの、搭乗開始が20分くらい遅れ、ヴァージンオーストラリア航空1366便は11時半くらいに離陸した。


 タスマニア島のロンセストンまでは1時間のフライトだ。
 12時半くらいにロンセストンに到着する。荷物をピックアップし、ガイドのKさん(と呼んでくださいと言われたけど、あんまりそうは呼ばなかったような気がする)と合流した。
 ツアーメンバー5人とKさんの6人がここで集合である。
 タスマニア島の人口は50万人ほどで、州都のホバートの人口が一番多く、二番目はロンセストンだそうだ。


日曜市 まずは、お昼ごはんも兼ねて、空港から近いエバンデール村の日曜市に向かった。
 タスマニアは世界でもっとも水と空気がきれいな島と言われている。タスマニアと同じ緯度には他に陸地がないため、偏西風でやってくる空気は汚れようがないという。
 従って青空も綺麗である。いいお天気だ。Tシャツと長袖シャツでちょうどいいくらいの気候だったと思う。
 日曜市はすでに終わりかけの時間で、店じまいしているところも多かった。ジャムや蜂蜜のお店を覗き、赤い車の屋台でフィッシュアンドチップスを注文した。


フィッシュアンドチップス 他のみなさんが注文したホットドッグなどはすぐできあがったのに、フィッシュアンドチップスはやたらと待ち時間が長かった。
 「今、お魚を釣りに行っています。」などという冗談が出たくらいだ。
 お魚は釣りに行っていなかったにしろ、ポテトは生から揚げていたと思う。
 山盛りの白身魚のフライとポテトはどちらもめちゃくちゃ美味しかった。熱々でほくほくでレモンをたっぷり搾るとジュっと言いそうなくらいだ。


 白身のお魚は「コチ」らしい。
 注文したときはお高いと思った10オーストラリアドルというお値段も、量と美味しさで納得である。
 Kさんも「これは良心的な値段だ。ホバートだったら倍はするよ。」とコメントしていた。
 オーストラリアは結構物価が高いんだなと心に刻む。


 みなさんにも手伝っていただいて完食し、13時半くらいにKさん運転でクレイドルマウンテンロッジに向けて出発した。
 車窓から見たエバンデール村は可愛らしかった。街歩きができなかったのはちょっと残念である。
 普通のおうちもお店も建物が可愛らしい。街角に立っている銅像(エライ人の銅像ではなく、遊び心溢れたものである)もフォトジェニックである。


線路 しばらく線路と併走する道路を走った。
 タスマニアは鉄道網が意外と発達していて、しかし現在は旅客用の路線はなく、すべて貨物用だという。道路の発達に伴い、旅客は廃止になっている。
 タスマニアの道路のうち、頭にAが付く道路はハイウエイ、Bが付く道路はいわゆる一般道、Cが付く道路はもうちょっとローカルな道路で、それぞれに番号が振ってある。分かりやすい仕組みだ。


 1時間半くらい走った15時過ぎにシェフィールドに到着した。ロンセストンとクレイドルマウンテンとの中間に位置する街で、ちょうどいい休憩ポイントらしい。
 また、シェフィールドは壁画の街としても有名である。
 1980年代初めに、人口が激減して消滅の危機にあった街を活性化するために「街中を壁画で埋める計画(?)を始めたそうだ。


ウエインドルファーの日記 この街で最初に描かれた壁画が「ウエインドルファーの日記」である。
 ウエインドルファー氏はクレイドル国立公園の父と呼ばれている人物で、公園内のワルドハイムの山小屋で日記を書いている彼の様子が描かれている。
 クレイドルマウンテンにいる動物たちがすべてこの壁画に描き込まれている。


 この「最初の壁画」を始めとして、小さな街のあちこちに壁画が描かれており、トイレ休憩も兼ねて20分くらい周辺を散策した。
 そういえば、オーストラリアではシートベルト着用が厳しく義務づけられているそうだ。Kさんもこればかりはしつこく注意していた。


壁画壁画


壁画壁画


ダム クレイドル国立公園に入るには、一度谷底まで下って川を渡る必要がある。
 その川を渡っているときに奥に見えたのがダムで、タスマニアでは電力のほとんどを水力発電でまかなっている。日本のダムはいわゆるアーチ式、こちらのダムは積み上げ式である。
 谷を下って登り、シェフィールドの街から1時間くらいでクレイドル国立公園のビジターセンターに到着した。


 Kさんが手続きをしてくれている間にビジターセンターを覗いてみたところ、ショップも兼ねているようで、デカすぎるウォンバットのぬいぐるみなどが売られていた。
 植物図鑑なども幾種類か置かれていて、なかなか良さそうな感じである。
 ビジターセンターからもクレイドルマウンテンを綺麗に見ることができて、「明日の天気は判らないから。」とロッジのチェックインは後回しにして、ダブ湖に向かった。


ダブ湖 ビジターセンターからダブ湖までは、車で30分くらいだった。
 16時半である。
 寒い。
 標高850mである。
 気温は20度くらいだけれど、南風である。つまり、南極から吹いてきている風だ。
 半袖Tシャツ、長袖シャツ、ウィンドブレーカだけでは、本当に震えるくらい寒かった。ツアーメンバーの方からは、足下のキーンのサンダルを見て「足首が出てると寒そう。」と繰り返し言われたくらいだ。


 


ウォンバット鳥 途中で寄り道をしてその辺を歩き、あまりにも普通にその辺にいるウォンバットを観察したり、綺麗な配色の鳥に見とれたり、草原の中の木道で「レンズカバーを落としたんだけど見なかったかい?」と無茶な質問をするおじさんに会ったりしながら来た道を戻り、17時半、本日の宿であるクレイドルマウンテンロッジに到着した。


お部屋バスルーム


 クレイドルマウンテンロッジでは、敷地内に点在しているロッジに宿泊する。
 たどり着いたお部屋は広くてジャグジーまであって快適そのものである。
 暖炉っぽく見せたガスストーブもガンガン燃えている。ロッジの中には、本物の暖炉が設置されているところもあるそうだ。ちょっと羨ましいけれど、自力で暖炉に火を付けられる自信はない。
 驚いたのは、バスルームのタオル掛けが暖かく、そこにかかっていたタオルも暖かかったことだ。スチームを通しているらしい。これならお洗濯した物もあっという間に乾きそうだ。


 クレイドルマウンテンロッジは広く、私たちのロッジから、レストランやフロントのある建物までは歩いて10分くらいかかったと思う。
 荷物を開いてしっかり厚着をする。タンクトップ、長袖Tシャツ、長袖シャツ、フリースにショールまで重ねる。それでも寒いくらいだ。
 ヘッドライトを持ち、レストランに向かう途中、ワラビーを見つけて驚いた。本当に普通にその辺にいる。


ステーキパンナコッタ


 夕食はロッジのレストランで、3コースだった。
 私は前菜にサーモン、メインはリブアイステーキ、デザートはレザーウッドの蜂蜜を使ったパンナコッタを選んだ。
 これに、タスマニア産の赤ワイン(13.5ドル)をお願いする。
 夕食はどれもこれもが美味しかった。大満足である。


 夕食のとき、明日の予定の案内があった。
 天気予報によると、最低気温が4度、最高気温が13度で、標高を上げると寒そうなので、明日はダブ湖周辺を歩くという。
 週間予報によると、明日が一番寒いらしい。
 出発は8時半、朝食はこのレストランで7時にオープンするので各自食べておくことと指示があった。


 明後日は標高1200mの山に登ると言われて戦いていると、タスマニアは3度目という方が「大丈夫だよ、そんなにきつくない。」とおっしゃる。
 私以外は山歩きをされている方達で、いや、普段から歩いている方々の「きつくない」は私にとっては全く当てにならないんです、と思う。


 帰りはKさんが車でロッジまで送ってくださり、ついでにカノープスや南十字星を教わる。今日は、お一人が車酔いで早めに休んでいらしたので、星空教室はまた全員揃ったときにということにして、21時頃に解散となった。
 全く歩いていないのに何故かふくらはぎが筋肉痛である。
 折角なのでジャグジーにお湯を溜め、水道水が飲めるって素晴らしいと思いつつ美味しいお水を飲み、ゆっくりくつろいで23時前に就寝した。


 歩数計 9246歩


 タスマニア旅行記1日目 <- -> タスマニア旅行記3日目その1

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