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2018.10.08

箱根旅行記(2018)2日目

2018年9月29日(土曜日)

 一応、iPadで目覚ましをかけておいたけれど、自然に6時に目が覚めた。
 旅先で、夜に一度も目が覚めず朝まで熟睡できるのは珍しい。お酒と温泉の効果、かも知れない。
 6時45分くらいから、朝風呂に行った。
 朝は1階の大浴場で、浴槽は二つ、写真は撮らなかった。
 二つに仕切られた浴槽の奥が熱いお湯、手前が温いお湯なのは同じだ。

 私が入ったところで入れ替わりに出られた方がいて、どなたかがいらっしゃったのを潮に私もあがった。湯船には常に誰か一人、という感じが贅沢だ。
 部屋に戻ると、雨が降っていた。もしかしたら、もっと前から降り出していたのかもしれない。
 雨だなぁと思いつつ、朝食までの時間を利用して、すっきりした頭(?)で友人に手紙を書いた。

朝食 朝食は8時半でお願いしている。
 朝食にもお品書きがあるのは珍しい、ような気がする。
 この献立でカロリーは370kcal未満だそうだ。

雑穀ご飯
温物 湯豆腐
小鉢 養生館のたまり漬け
小鉢 法蓮草のお浸し
小鉢 こんにゃくの黒煮
焼き物 えぼ鯛の開き
椀物 野菜のお味噌汁

 朝食のときのお茶はほうじ茶だった。
 この他に、お願いすると納豆とハーブティがいただける。
 納豆は黒いお豆の納豆で、豆が大きい分、納豆の匂いや味は薄い。ごはんと一緒ではなく単独で食べてくださいね、という注意書きがあった。
 食後にハーブティをお願いしたところ、レモングラス、アップルミント、ラベンダー、ローズマリーが入っているという説明があった。恐らくシーズン的にぎりぎりで、フレッシュハーブが使われていたと思う。

 30分くらいかけて朝食をいただき、友人への手紙を仕上げ、9時半過ぎに出かける用意をしてフロントに降りた。
 フロントで天山湯治郷のチケットを購入する。お安く購入できて、しかもバスタオルとタオルを貸していただけるのが有難い。天山湯治郷ではタオルの貸し出しは行っていないため、買うか持参するかする必要がある。

 フロントで教えていただいてデイリーヤマザキ前にあるポストに手紙を投函し、宿最寄りのバス停「曽我堂上」9時49分発の箱根登山バスで天山湯治郷に向かった。
 帰りは下り坂だし歩いちゃってもいいかしらと思って窓の外をじーっと見る。バス停二つ分とはいえ結構な距離を走ったので「帰りは歩き」というプランは諦めた。意外と遠い。
 天山湯治郷最寄りのバス亭は「奥湯本入口」である。

天山湯治郷 バス道路から結構な急坂を少し降りたところに天山湯治郷があった。
 昨日、チェックインのときに「雨の日は日帰り温泉は混みます。」と教えていただき、まだそれほど混雑していないだろう午前中にさくっと楽しもうという作戦である。
 チケットを売る券売機があり、そこから階段を上がったところが入口だ。
 折りたたみ傘だったからだと思う。フロントのおじさんにビニル袋を渡され、傘は靴箱に入れるよう案内があった。

 まずは温泉である。
 内湯がひとつ、露天に洞窟風呂(子宝の湯)や、「最初に沸いた温泉」、白濁したお湯など、いくつもの湯船がある。
 しかし、雨である。
 洞窟風呂は熱気が籠もっていて暑い。
 一通りすべてのお風呂に浸かった後は、露天で数少ない屋根のある浴槽でぼんやりした。

 天山湯治郷はお一人なら入れ墨を入れた方も利用いただけますと言っていて、そのためか、入れ墨を入れている方を何人かお見かけした。
 それほど「大混雑」という感じもなく、湯船を独占できた時間も長い。雨と空気が冷たくてのぼせないのもちょうどいい。
 1時間くらい、お風呂を渡り歩いていたと思う。

須雲川 11時過ぎに一度あがって、館内にある「ボディケア 瀬音」に行ってみた。
 11時オープンで、流石に予約をしていないと今すぐというのは無理だった。一番早くて11時50分からですと案内いただき、その時間で60分のボディケアを予約する。
 「ざしきぼっこ」と名付けられた仮眠できるスペースは男性が多くて何となく気後れし、時間までその奥にある読書室で持参した大草原の小さな家を読んでいた。

 時間少し前に「瀬音」に戻るとすぐに案内いただけた。
 着替えますかと聞かれ、スポーツウエアの上下だったのでそのままでお願いする。
 「特に疲れているところがおありますか?」と聞かれ、「それはもう、肩と背中と腰です!」と答えて担当のお姉さんに苦笑された。そりゃそうだろうと思う。
 それから60分、「もう、がんがんやっちゃってください。」とお願いしたら、結構強めにマッサージしてくれた。有難い。

 あちこち強ばりすぎていて痛いところは痛く、流石に寝入るところまでは行かなかった。
 終わったとき、お姉さんに開口一番「いつもこんな感じなんですか?」と聞かれたから、相当にカタかったんだろうと思う。「すみません、鉄板が入っているみたいだと言われます。」と答える。
 下半身はまだマシだったけれど、上半身がもうどうにもならないくらいガチガチでした、というお話だった。
 出していただいたハーブティが美味しい。

 温泉に浸かって、マッサージをしてもらって、流石にお腹が空いた。
 館内のお食事処の一つ「楽天」に行く。2階にある渡り廊下を渡って店内に入ると、「山法師」のメニューと両方を示されて「どちらがいいですか?」と聞かれる。入口は一緒だったらしい。
 せっかく養生の旅をしているところではあるけれど、お肉が食べたい。
 「楽天」でお願いする。

豚しゃぶ 猪と若干迷い、「山麓豚の湯くぐり」をお願いした。ラーメンかうどん(だったと思う)を選ぶことができ、うどんをお願いする。
 「ニンニクを入れていいですか?」と聞かれ、この後の予定も特にないことだし、もちろん入れていただく。
 温泉でしゃぶしゃぶを食べるなんて滅多にできることではない。
 お肉とお野菜のお皿が出てきたときには「こんなにたくさん?」とびっくりしたものの、もちろん、ごはんもおうどんもすべて完食した。
 大満足である。

 もう一度お風呂に戻るのも面倒くさくなってしまい、13時50分発、昨日もお世話になった箱根湯本温泉旅館送迎シャトルバスで、箱根湯本駅に行った。
 天山湯治郷最寄りのバス停まで急坂を登る。それにしても、屋根と壁のある待合所があるのが有難い。
 明日は台風が来る予報で、チェックアウトしたらそのまままっすぐ帰るつもりである。
 友人にお土産を送りたかったので、荷物の少ない今日のうちに手配をすることに決めた。

 駅前で一番賑わっていた、グランリヴィエール箱根のラスクに即決する。プレーンとキャラメルアマンドとガーリックの3種類を選んだ。
 店内でははちみつチーズタルトが飛ぶように売れている。もの凄く気になったものの、お昼を食べたばかりでお腹いっぱい、しかも昨日購入したゆもちもいただけていない。
 次の機会に譲ることにした。

 ついでに、明日のロマンスカーの指定券も確保し、14時45分発の旅館送迎バスに乗って宿に戻った。土曜のこの時間、しかも雨だと流石に混んでいて、10分前くらいに乗り場に行ったらほぼ満員、何とか通路に立って乗ることができた。
 フロントでタオルをお返しし、雨の中をうろうろして冷えてしまったのでお部屋で一休みすることもなく、そのままお風呂に向かった。

 チェックインが15時からだし、温泉には誰もいなかった。
 またしても独り占めである。嬉しい。
 今回も一番温い浴槽で半身浴をしつつ、ぼーっと雨を眺めていた。明るい時間に入る温泉っていいものだ。
 1時間以上も浸かっていたと思う。

 お風呂上がりに、先ほどお土産を送った友人に手紙を書き、天山湯治郷で読んでいた本の続きを揺り椅子に揺られつつ読み、ぼんやりしていたらもう夕食の時間である。
 お部屋に時計がないのは「時間を気にせずゆっくりのんびり」というコンセプトからだと思いつつ、お食事の時間が決まっているのでやっぱり小さなものでいいので時計があるといいなぁと思う。

黒胡麻豆腐 18時からの夕食は、昨日と同じ席を選んだ。
 お献立はこんな感じである。
生菜 畑のごちそうサラダ 自家製胡麻ドレッシング
椀物 赤出汁
小鉢 養生館の黒胡麻豆腐
温物 畑のおでん
強肴 揚げ出し豆腐
なめ茸向付 養生館のなめ茸
食事 微発芽玄米ごはん(新米)
甘味 豆乳寒天

 いちご酒をロックでお願いした。
 思ったよりも甘くなく、いちごの香りがして美味しい。
 それにしても、昨日も今日も、夕食をいただいているとどんどん身体が温まってくるのが不思議だ。両日とも食べ終わる頃には何故か大汗になっていた。
 明日の朝食も8時半でお願いする。

 土曜日のこの日は、昨日の倍くらいのお客様がいらっしゃったようだ。
 昨日は使っていなかった、大テーブルがあるスペースとは別の、個室にも出来るようなスペースも使われていたし、大テーブルにいた私とは背中合わせになるような形のカウンターにもお食事が用意されていた。
 男性お一人の方もいらしたのがちょっと珍しかった。

 お部屋で、ちょうど放映されていた世界バレー2018の女子の試合など見ながらお腹が落ち着くのを待ち、21時過ぎからもう1回お風呂に行って軽く汗を流し、22時半には就寝した。

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